2008年12月4日木曜日

Senegal:全く改善しない電力事情


昨日は、何も書くことができませんでしたが、それは8:00〜12:00、14:00〜17:00、19:00〜21:00と停電していたからです。セネガルの電力事情の悪化はほぼ健全な都市の発達による需要の増加によるもので、これを見越した発電設備の増強を行って来なかった政府と電力会社の手落ちによるものです。私がここにやってきた当時は普通の人々は冷蔵庫も持ってなかったし、ラジカセよりも電池で動くポータブルラジオが主流でカラーテレビなんて少なかったのです。そのころは電化製品はすごく高かったのです。今は、そういう値段も下がりましたし、ほとんどみんなが持っているのです。そこで電力が足りなくなってしまった、わけです。またダカールなどではビルがどんどん建って、エレベータだの給水ポンプだのを動かすための多くの電気が必要になりましたし、ほとんどの会社がエアコンを入れています。こういう発展が電力の需要をはねあげたわけです。しかし、発電設備はマイナーな増強しかしてこなかった。これでは当然需要が供給を上回る状態になります。
このひどい停電がはじまってもうすでに4年たちますが、政府も電力会社も解決策を打ち出せていません。マナンタリのダムが動くから大丈夫とか新しい発電所ができるから、とかそういう空約束を4年も続けているのです。今ではSenelecやエネルギー大臣がなんかその類いのことを言ってもそれを信じる人なんていなくなってしまいました。
しかし、この電力不足はセネガルに限ったことではないようです。ナイジェリアがまさにこの状態になっているそうですし、ニジェールなんかはほとんどナイジェリアからの買電で成り立っているのにどうなっているか今はわかりません。私がいた頃はダカールよりも停電は少なかったですが・・・ナイジェリアは最近通貨のナイラが落ちてしまって、原油価格の低下とともに国際的な不況の波をまともに食らってしまっているようで、国内事情とともに心配です。あと、ガーナはボルタ湖の水力発電で、自国およびトーゴ、ベナンに売電していますが、これも数年前から発電設備に問題が起こり、たびたび停電しています。ガンビア、ギニアビサウ、ギニア、リベリア、シエラレオネももともと発電設備が脆弱だったり内戦をしていたりして、とても褒められた状態ではないのです。
やはり、徐々にクリーンで持続可能な発電方法にシフトしていくしかないのかもしれません。これにも大きな問題はありますが・・・

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