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2009年5月21日木曜日

Africa:News RoundUp 5/21


セネガルから。セネガル東南部にあるケドゥグの金山ですが、Oromin Exploitations社が非常に有望な鉱脈を発見したということです。(Proactiveinvestors)一方、食料価格の高騰を受けて、世銀がダカール近郊のいわゆる貧民層に現金を配るということを始めるそうです。(IRIN News)確かに今まで国際協力が行ってきた貧困対策はこのように貧困層のキャッシュ(現金)不足に対応したものではありませんでした。基礎教育や保健システム、村落開発が言ってみれば貧困対策の3つの柱とされているわけですが、これを行ってそこからどのようなフローで貧困が削減されるのか?という点に関しては非常に間接的でたくさんの憶測を含む希望的観測によって成り立っていたように思います。しかしながら、直接キャッシュを配るというのは、今まで何十年と行われて来た協力機関の努力を踏みにじっているように感じざるを得ません。日本はドイツと並んで途上国のキャパシティビルディングに熱心に取り組んで来たのです。その骨子は「魚を与えるのでなく、釣り方を教える」ということなのです。魚は食べてしまえば終わりです。なくなってしまえばまたもとの状態に戻ってしまう。しかし、魚の釣り方を教えれば、食べてしまったらまた自分で釣ることができます。そして、それは社会の「活動」を産み、魚を釣るというアクティビティの周辺に派生的な労働を作り出します。そこから産業が生まれ、キャッシュのフローが生まれていくのです。しかし、今回のように配られたキャッシュは結果的に裕福な商人の懐に収まり、貧困にあえぐ人は一時的に腹を満たして終わりです。

チャドですが、どうやらスーダン側に逃げ帰ったダルフールゲリラを追ってチャド軍はスーダン側に4〜40kmほど侵入し、ゲリラの潜伏している場所を「掃除(空爆?)」して帰って来たということです。(Afrik.com

ニジェールのママドゥ・タンジャ大統領に3選目の立候補を許可するための憲法修正国民投票を行なおうとしている動きに対し、ECOWAS/CEDEAOは「国民投票を行えば、ECOWASは制裁を検討する」としています。(Afrik.com

ブルキナのTOTAL社におけるストはようやく終わったようです。(Afrik.com

トーゴの政争ですが、今度は既に逮捕されているクパチャ・ニャシンベの自宅から用意していたと見られる「国家転覆宣言」が見つかったということです。(Afrik.com)またRFIによると、ニャシンベ大統領は軍の再編成を行っているようです。

隣のベナンではEUが5千万ユーロに達する巨額の財政支援を発表しました。(Afrique en Ligne)これは2009年から2011年にかけての3年間にかけて、ベナン政府に対する直接財政支援として行われます。このタイプの協力についてはフランスが旧宗主国として歴史的に行ってきた他、数年前から国連機関などの主導で一部に導入されています。彼らによればこれは途上国政府のキャパシティビルディングになるとのことですが、もしこれらの援助がなくなったときにどうなってしまうのか、不安を感じます。

ギニアでは昨日お伝えした通り、水、電気、食料が不足しているのですが、薬品も不足しているとIRIN Newsが伝えています。選挙まで持つのか、ちょっと心配になってきました。

最後にマダガスカルですがラバロマナナ前大統領がYoutubeで国民に対するメッセージを出しています。マラガッシュなので聞いて内容はわからないのですが、JeuneAfriqueによると国際社会そしてマダガスカル国民に向けて「ラジョエリナ大統領による強奪された政権を一刻も早く終わらせる」ことを呼びかけているようです。ますます、選挙にかけての混乱が心配ですね。

2009年5月14日木曜日

Africa:News RoundUp 5/13


昨日、水道のことを書きましたが、実はダカールもう1つ不快なことが起こっています。それはゴミ収集の会社でストが起こっていて、ゴミ収集が行われておらず、街路には生ゴミがあふれています。ダカールのゴミ収集についてはほとんど定期的にこのような状態になっています。市がある会社と契約し、しばらくはうまくいきます。しかし、数ヶ月して給料の不払いや待遇についてストがおき、ちょうど今のような状態になります。そして、これがもう耐えられないレベルになってはじめて市が動いて、結局はまた別の会社と契約するのですが、実は中で働いてる人はみんな同じだったりします。つまり、うまい汁を吸っているのは会社を作ってつぶす、これを繰り返している連中だけなんじゃないでしょうか?

ブルキナファソでもストの話題です。数週間前からブルキナでは仏TOTAL社のガソリンスタンドでストが行われています。しかし、これが長期化して来てだんだん他の方面にも影響が出て、不便のみならず、物価が急上昇するなど国民生活の不満が高まって来てどんどん別のストを誘発するという結果になっているようです。(Afrik.com)そして、もう1つブルキナ関係ではベナンとの国境問題があるようです。今日、ブレーズ・コンパオレ大統領はダカールに来ていました。またベナンのヤイ・ボニ大統領はマリを訪問し、アマドウ・トラオレ大統領を訪ねたようです。かなりこの問題について双方で根回しが活発に行われているようです。(Afrique en Ligne

次にガボンですが、休養に入ったボンゴ大統領は医療用の飛行機でヨーロッパのどこかに飛び立った、と報道された後、どうやらスペインのバルセロナにいるようです。また、ボンゴ大統領が指示した休養中の大統領代行につき、憲法に抵触するという問題が早速飛び出したり、ボンゴ大統領の留守のガボンは政治的不安が高まっているようです。(Afrik.com)ちなみにボンゴ大統領はすでに42年間ガボンの大統領の椅子に座っています。ボンゴ大統領にもしものことがあればすぐにでもボワニを失ったコートジボワールのようになる可能性があるでしょう。

ニジェールです。先日タンジャ大統領が「話をつけたはず」のトアレグゲリラ、MNJ (Mouvement des Nigeriens pour la Justice:正義のためのニジェール人運動)が、「武器はおかない」と前言を翻しました。これはだいたい予想通りと言えます。これまで何十年ももめていたものが1回の話し合いで解決する方がなんだか怪しい。前の宣言はフランスとのウラン取引を無事に終わらすためのポーズにすぎません。(Jeune Afrique

さて、お隣のマリです。こちらのトアレグ問題に対する構えはタンジャのそれよりはずっと厳しいように見えます。ATT(トラオレ大統領)はかなり本気な印象です。しかし、マリが今つまずいているのは「民営化」のようです。国営電話会社Sotelmaの民営化に関し、モロッコのMaroc Telecomとの交渉が暗礁に乗り上げてしまったようです。また、国営の繊維・布会社CMDTの民営化は1999年から全く進んでないそうです。このように「売れない国営会社」、「民営化の失敗」によってこれらの会社の赤字が累積し、国庫を圧迫しているそうです。(Jeune Afrique

久しぶりにマダガスカルです。フランスのマダガスカルに対する影響力は未だに強大なわけですが、ラジョエリナ大統領はフランスにとって悩ましいことにリビアとの接近を噂されたりしているようです。(Jeune Afrique)ところが、突然ラジョエリナ大統領はこんどの大統領選には出馬しないと宣言したり、いったいどうなっているのかよくわかりません。これも、ラジョエリナ政権に対して厳しい態度を取っているAUアフリカ連合の現議長であるリビアのカダフィ師の顔を立てた一種の「ポーズ」なのかもしれないですね。(Afrik.com

ギニアビサウの大統領選挙は6月28日と決定したようで、候補者リストが公表されました。(Afrique en Ligne

2009年5月12日火曜日

Africa:News RoundUp 5/12


チャド以外をラウンドアップします。

まずトーゴですが、気象局長のアウデ・エグバレ氏は11日、2009年にトーゴを非常に大きな洪水が襲うことを心配している、と月刊L'Environnement誌で発表しました。トーゴは2007年にも大きな洪水被害を受けています。(Afrik.com)また10日にニャシンベ大統領がアネオを訪問した帰りに、同行していたジャーナリストの乗っていた車両が事故を起こし、5人あまりが重軽傷を負ったということです。こういった「コンボイ」は一度私もセネガルで昔同行したことがあるのですが、平均時速120km位を出すとんでもないモノであることが多いです。道路状態が悪かったり、車両が整備不十分だったりすればすぐに事故になってしまいます。(Afrique en Ligne

マリではアルカイダとの戦いが相変わらず続いています。AQIM(マグレブアルカイダ)は5/15までにイギリスにとらえられているメンバー、アブゥ・カタダが釈放されなければ2009年1月からAQIMに捕らえられているイギリス人人質を1人殺すと脅しています。マリ政府はアルジェリア政府の協力をうけて、5/9にサハラ地域でこのAQIMに対する作戦を開始しました。また、アルジェリア、モーリタニアおよびニジェールもこの作戦に参加していくそうです。(Afrique en Ligne

ニジェールですが、フランス在住のニジェール人はタンジャ大統領の任期延長に反対するとしています。(Afrique en Ligne

コートジボワールの野党勢力は大統領選挙を10月11日に実施するよう求めています。(Afrique en Ligne

RDC東部の北キブ州では国連関係者がルワンダゲリラの村荒らしに頭を悩ませています。(All Africa

ところで、セネガルのダカールですが、先週後半から自宅の水道の水圧がものすごく下がってしまって困っています。話を聞いてみると、これはかなり広範囲で生じているようで、何かの工事かとも思うのですが、実に不快です。まったく、この国はいわゆるライフラインと呼ばれるものが全部きっちりと動作した試しがない。最近ようやく停電が減ったと思ったらこのザマです。

2009年5月10日日曜日

Africa:News RoundUp 5/9


チャドの続報からです。一体どことどこでいくつの戦闘があったか詳細はわからないのですが、累計としてJeune Afriqueが伝えているところでは死者247名(うちゲリラ側225名)、捕虜212名、接収した車両127台、破壊した車両93台、チャド軍側被害としては死者22名、負傷者31名、破壊された車両10台とチャド軍側の圧勝に終わっているようです。ちなみにこれはチャド政府側が発表した数字です。また、France 24のニュースではこの知らせを受けた首都ンジャメナの様子がレポートされていましたが、人々はかなり興奮した様子でした。また、スーダンとの外交関係は悪化する可能性があることも指摘されていました。

さて、そのスーダンですが、ダルフール南部で国連の平和維持要員が銃で撃たれて死ぬという事件が起きています。(AllAfrica

RDC=ルワンダですが、CNDPの指揮官だったローラン・ンクンダはルワンダからRDCへ身柄が引き渡される予定でしたが、この引き渡しは行われそうにないとAll Africa(仏語)が伝えています。また、一昨日にも伝えた北キブ州での火山噴火の可能性ですが、BBCも同様のニュースを伝えています。この記事によると噴火しそうになっているのはゴマからわずか25kmしか離れていないニャムナギラ山で、ゴマの市街からも山から噴煙や水蒸気が噴出するのが見えるそうです。付近には2002年に噴火したニラゴンゴ山があり、この噴火の際にはゴマの街の半分が破壊されました。

ガボンのボンゴ大統領が休養中の政府の責任者がDidjob Divungi Di Ndinge(ちょっと読みがわかりません)副大統領に決まったとガボン政府が発表しました。しかし、この決定には問題があるそうでガボンの憲法によれば大統領が死亡したり、45日以上不在の際には副大統領ではなく、上院議長が大統領代行をつとめると決まっているということです。(Afrique en Ligne

最後にセネガルのカザマンス地方、ビニョナ県のジナキ村(ジュルルの近く)で軍のトラックがロケットによる攻撃を受け、破壊されました。2004年の平和合意以降カザマンスには一応平和が戻っていましたが、まだ事態は予断を許さないのかもしれません。(Afrique en Ligne

2009年5月7日木曜日

Africa:News RoundUp 5/6


まずはニジェールです。フランスとのウラン採掘権の取引、トアレグゲリラの投降についてはお知らせしました。5/4にこのアフリカ最大と言われるイムラレンのウラン鉱山がママドウ・タンジャ大統領、アンヌ・ロベルジオン仏Areva社長の出席のもと、採掘開始のセレモニーが開かれました。(Afrik.com)しかし、このウラン鉱山いろいろと問題がありそうです。Afrik.comによると、Areva社は旧Cogema社といいニジェールで1968年からウランの採掘を行ってきました。しかし、ウラン採掘はニジェールという国の発展に全く寄与しなかったばかりか、主にトアレグで構成される現地住民の暮らしを例えば健康被害などの形で大きな被害をおよぼしてきたのです。ニジェール政府は1961年にフランスと交わした契約により、フランスに市場価格に比べると問題にならないような値段でウランを売っているそうです。放射能に関する調査をしているCRIIRADによると、ウラン鉱山の街アーリットの水道水の放射能レベルは規定値を超えていると言います。また、精錬に大量の水を必要とするため、地層水の枯渇を加速させているとも言われています。また、精錬後の放射能を帯びた泥や発生するラドンガスなどが全く処理されないで放出されているというのです。この放射性の泥はなんとアーリットの病院前でも検出されたそうです。確かにニジェールにとってウランは唯一と言っていい外貨獲得手段であり、ニジェール政府の生命線とも言えますが、これがいくら少数民族であり、人数的には少ないとはいえ住民の犠牲の上に成り立っているのは悲しいことです。また、いかに採掘地域が砂漠地帯とはいえ、国土を切り売りするばかりか、その汚染や資源枯渇を野放しにしていいのか?とも思います。さらに、やっぱり出て来たのがタンジャ大統領が再び大統領選に出馬するために憲法を変更する国民投票です。一連のウランをめぐる動きは周到に準備されたこの政治取引の前振りだったわけです。(Afrik.com)考えてみればタンジャを脅かすのはトアレグしかなかったわけで、それをうまくウラン取引で釣っておいて、このまさに狙ったようなタイミングで国民投票を発表するという、これは反対が出そうなところ(法にうるさいフランスを含め)をうまく押さえた老獪なやり方と言えます。

同じようなコンスピラシオンの臭いがして来たのがセネガルのASI問題です。ただ、これが本当にコンスピラシオンなのであればあまりにヒドいことですが・・・よってこれは多分、コンスピラシオンではないでしょう。一昨日、セネガルの組閣がありカリム・ワッドが入閣したことはお伝えしました。さて、カリムが音頭をとるのが、まさにASI問題の本丸、航空分野です。そして、これはセネガルでは知らない人はいないくらい有名な話ですが、カリムはモロッコ王の独身時代、そして王子時代のお友達なのです。この関係をセネガル政府が使わないわけはありません。多分、このチャンネルでなんとかしようとしてくると思います。ただ、セネガル政府は大きな譲歩をせざるを得なくなることは間違いないですが、ASIを救い立て直す方がモロッコに見捨てられるよりは絶対にいいはずです。そして、無事これを成し遂げればヒーローは誰でしょうか?もちろんカリムなわけです。このあたりが少々臭うわけです。

次にトーゴ問題についてIRIN Newsが記事を出しています。今回のクーデター未遂事件はトーゴの安定度の試金石になるという話です。しかし来年の選挙は荒れそうな気がします。2005年の選挙でも多くのトーゴ人が隣国ベナンやガーナに避難しました。実際、コトヌにはトーゴ人がたくさんいます。私が住んでいたアパートの中にあった会社で使い走りをしていた若い子がいたのですが、彼もトーゴ人でした。

はじめて取り上げるのですが、チャドで不穏な動きがあります。この国は言ってみれば安定していたことなどないので、いちいち取り上げることはしなかったのですが、今回の動きは大きなものになりそうです。スーダンに逃れていたチャドの反乱ゲリラが首都ンジャメナに侵攻しているとJeune Afriqueが伝えています。今年2月にもゲリラはンジャメナに迫り、デビー・イトノ政権は倒されそうになりましたが、フランス軍の介入でなんとかゲリラを追いやることができたようですが、今度はどうなるのでしょうか。

最後に明るい話題を。ヨーロッパと西および南アフリカを結ぶ新しい海底ケーブル「West Africa Cable」が2011年には利用開始できるだろうとAll Africaが伝えています。施行および管理は仏Alcatel-Lucent社が行い、MTNをはじめとする南アの通信会社数社とアンゴラテレコム、テレコムナミビアとトーゴテレコムがすでに使用契約に署名しているそうです。ケーブルの上陸ポイントは南ア、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民、コンゴ、カメルーン、ナイジェリア、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、カーボヴェルデ、そしてポルトガルと英国ということです。このうち、ナミビア、コンゴ民とトーゴはこれらの国初の海底ケーブルへの接続となる予定です。

2009年5月5日火曜日

Africa:宗教と人道


先日、ローマ法王ベネディクト16世がカメルーンとアンゴラを歴訪した際にコンドームの使用がHIV感染対策にならないと発言し、問題になりました。まあ、これは法王の発言の一部だけを抽出してマスコミが煽ったとも言えますが、法王ともあろう人の発言としては少々軽すぎたとも言えます。しかし、宗教関係者というのは時として一般的な人々の感覚とちょっとズレている場合が結構あるものです。
そして、アフリカでは時にこれが土着信仰とミックスして恐ろしい事態を生み出すことがあります。
セネガルでは昨年12月に同性愛者が逮捕され、8年という実刑を言い渡されました。しかし、彼らが活発なAIDS対策の運動を行っていたこと、そして通常なら最大5年の刑のところを、そのAIDS対策運動が「悪の結社」であるとして8年に増やされていたことから国際社会から大きな反発を受け、最終的にはフランスのサルコジ大統領直々の介入によって釈放されました。(BBC)セネガルはちょうど同じ時期に国際エイズ対策会議をホストしてHIV感染を食い止めることを明言していたのですから、ダブルスタンダードもいいところです。セネガルは結構司法がしっかりしていて、以前はこのように一種の宗教的価値観が司法判断に入り込むことが少なかったのですが、落ちたものです。
次はブルンジが、同性愛を違法化する法案を作ってしまいました。(JeuneAfrique)これまたフランスのラマ・ヤッド人権担当国務長官が出向いて抗議をしています。ブルンジはルワンダの南にある小さな国です。そして民族的にもルワンダとほとんど同じことから、ツチ/フツ抗争が常にあり、ルワンダと同じように虐殺がありながらルワンダの陰に隠れてしまって、ほとんど注目されることはありません。国民は貧乏にあえいで仕事もないのに、こんな自己満足でしかない法律を作っているヒマがあるのならそのエネルギーをもっと有意義なことに注げないのでしょうか?
しかし、実際はというとアフリカの中でも貧乏な層が最も宗教にハマリやすいようなのです。そして貧乏人の間で無駄な争いをしてさらに貧乏になるという負のスパイラルが生じます。昨年のナイジェリアのジョスでの騒動などを見てもそれがよくわかります。

宗教はもともと人と人とをつないで共存するためのものではなかったのでしょうか?
それとも、自分とは違う人間を糾弾して社会から追い出すためのツールなのでしょうか?


BBCによると、今度はセネガルでまたまた墓が荒らされ、同性愛者と見られる死体が掘り起こされていたそうです。
多分狂信的なイスラム教徒の仕業でしょうが、いったい夜中に墓に侵入して死体を掘り起こすという、オカルトそのものな行為と神を信じるということとどこでどうやってつながるのか理解に苦しみます。墓荒らしはベナンなどでは悪いヴオドゥンの儀式を行うためにやることですし、たいていの宗教で悪いものにつなげてとらえられています。もし、その人が信じる神が「墓を荒らせ」と言ったとするならその神は神なのではなく悪魔なのではないか?とも思います。このように人の道を踏み外すための宗教など、有害でしかありません。

2009年5月4日月曜日

Senegal:News RoundUp 5/4


ちょっとブログを書くスピードが落ちています。まあ、それだけ緊急性のある情報がないというのも1つの理由でそれはとりあえず平和だということでいいことなんですが・・・

セネガルではここ数日のうちにいろんなことが起こっていますが、全体を通じて感じることというのは、いよいよこの国にも世界不況の影響が深刻化しているんじゃないかということです。ダカールの街は相変わらずですし、人々はこの週末大きなレスリングの試合に熱狂し、楽しく暮らしているのですが。セネガル政府と国外企業とのイシューとして、モロッコRAMとのASI問題、ASECNAの問題、そしてSONATELの問題があります。ASECNA問題はセネガル政府側が匙を投げもとのさやに収まりそうだとすでにお伝えしました。ASI問題ですが依然としてフライトはストップしたままのようですし、話し合いも進んでいないようです。これはモロッコ側がもう完全にやる気をなくしてしまっている印象を受けます。(Afrik.comの記事AFPの記事)そして、私も何度も取り上げていますが、身売り先を探しているようでTunis Airなどの名前が挙がっているということです。しかし私は本命はアフリキアだと思います。カダフィ師とワッド大統領はいい関係にありますし、アフリキアとASIは路線の重複もあまり起こらないと思います。しかし、RAMとアフリキアでは国際的なスケールという点で非常に大きなスケールダウンになります。これはTunis Airでも同じことですが・・・Egypt Airあたりならまだいいし、中東のEmiratesやQatarなどと提携するのはもっと良さそうな気もしますが、今はあちらもリセッションの大津波に飲まれているので現実的とは言えません。さて、SONATELの方はFrance Telecomが株を取得して経営権を得るとお知らせしましたが、今度はセネガル政府が「株は売らない」と言っているようです。(Afrique en Ligne)SONATELがASIと同じ失敗をしないようにしてほしいですね。
このような中、セネガルのスマレ首相が(またまた)辞職(Afrik.com)記事では新しい首相は女性と言っていますが、結局スレイマン・ンデネ・ンジャイ氏を首相に任命しました。こんなコロコロ変わる首相なんて国民にとってはどうでもいい存在なわけですが、ワッドはちゃんとマスコミの目を惹き付けるエサを撒いていました・・・それはカリム・ワッドの入閣です。(Afrique en Ligne)役職は国際協力・国土・航空インフラ担当国務大臣です。この任命を受け、またまた世襲への準備か?という噂が出ているようですが、(AFP)セネガルの大統領が直接選挙で選出される以上、国民に人気のないカリムが大統領になる可能性はほとんどないと思います。また、この新組閣に伴い、セネガル政府は34名の大臣や大統領府付きのConseillerのポストを廃止しました。これは非常に思い切った予算削減です。セネガル政府はここ数年肥大を続けていたので、やっと政府のスリム化に手を付けたのだと思いますが、その反面そこまで政府の予算が逼迫しているということの現れでもある、という気がします。(Afrique en Ligne

セネガル以外のニュースは別ポストにまとめます。

2009年5月1日金曜日

Africa:News RoundUp 4/30


まずはトーゴの話題から。前の書き込みでニャシンベ家の兄弟による政権争いについて書きましたがその続報です。Afrik.comが伝えるところによると、フォール・ニャシンベ大統領はクパチャとは別の異母兄弟を逮捕したということです。RFIによると、この人物はエソジラム・ニャシンベ氏ということです。そしてクパチャの自宅からは大量の武器が見つかったということです。(Afrik.com)この一連の騒動に対しECOWAS (CEDEAO)はフォーレ・ニャシンベ大統領を支持する表明をしています。(Afrique en Ligne)また、隣国ベナンのヤイ・ボニ大統領も防衛大臣を特使として送り、大統領を支持する旨伝えました。また国連はトーゴ政府に対して法から逸脱しないよう警告したとAllAfricaが伝えています。そんな中、世銀はトーゴに対する2千万ドルの融資を発表しました。(Afrique en Ligne)また、去る27日にトーゴは49回目の独立記念日を迎え、様々な式典などが行われたようです。(Afrik.com)この模様はセネガルのテレビでも放映されていましたが、初代大統領のオリンピオの息子が登場していました。この人物は大統領選に出るのでしょうか?

セネガルのASI問題ですが、一応モロッコ側とセネガル側の交渉は続いているようですが(JeuneAfrique)状態は楽観できないと思います。また、ASI問題に先立つASECNA問題ではセネガル政府は自前で航空管制を行うことをあきらめたようです。(Afrique en Ligne

マダガスカルでは憲法評議会のメンバーが前大統領を支持しているとして軍部に逮捕されました。(Afrik.com

ルワンダ政府は同国でのBBCの放送を停止しました。(AllAfrica)この動きはやはりジェノサイドに関するBBCのルポルタージュの内容に抗議しての行動ということです。

2009年4月29日水曜日

Africa:News RoundUp 4/28

しばらくラウンドアップをさぼっていたので明日と2回に分けてラウンドアップしていく予定です。

まずはマダガスカルですが、事態は特に目立って暴力的な方向に悪化しないかわり、解決にはほど遠く、全く前に進んでいないようです。ラバロマナナ前大統領の支持者が行った集会で警察と衝突し、36名が怪我をしたとAfrik.comが伝えています。そのラバロマナナは「マダガスカルに戻る」といいながら南アにいるのですが、ラジョエリナ率いる暫定政府はラバロマナナに対して逮捕状を出しました。これでラバロマナナはマダガスカルの地を踏んだとたん、警察に取り押さえられることになるわけで、有り体に言って暫定政府はラバロマナナに「帰ってくるな」と警告しているというわけです。(Afrik.com)さて、マダガスカルでは暫定政府によるメディア弾圧が続いているとAllAfricaが伝えています。前回のラウンドアップでラバロマナナが電話で首相を任命し平行政府を作っていることをお伝えしました。ラジョエリナ新大統領がAUやSADCの支持を得られないこと、そしてマダガスカルを離れられないのをいいことにラバロマナナは国外からの政権転覆を狙っているのがありありとわかるのですが、彼はボツワナのガブロンと南アのプレトリアを回ってそれぞれの大統領に面会して根回しをしているようです。そして、これらの国家元首が提示した「ラジョエリナと権力を分け合うこと」を拒否しているとAllAfricaが伝えています。またAfrik.comが現地団体に行ったインタビューによるとアンタナナリブでは激しいインフレが起こっているということで、政治的混乱によって人々の経済的および社会的な生活が「人質に取られた」ような状態である、ということです。

次にギニアコナクリです。やはり、というかなんというかムサ・ダディス・カマラ暫定大統領が今年末に行われる予定の大統領選に出馬表明です。(Afrik.com)そして、そんなコナクリに現れたのがブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領。なんか、このあたりものすごく臭うのですが、ものすごく裏がありそうな動きです。というのは一度書きましたがブルキナファソも選挙を控えていますし、コンパオレが政権をにぎったそのやり方はダディス・カマラもお手本にしているのではないか、と思うのです。さらにコンパオレは憲法をねじまげて、本来なら再選できない大統領の座を「コンパオレに限っては再選を許す」という特記事項まで加えてしまった張本人です。ダディス・カマラとコンパオレの接近はカマラとワッドの接近より数倍キナ臭い気がします。(Afrik.com)コナクリではダディス・カマラの「粛正プログラム」に反対する汚職まみれの政治家と経済界があって、大統領選でカマラ下ろしをやってまた甘い汁を吸おうとしているという話もあります。(Afrik.com)軍政を続けるか、汚職にまみれたシビリアンコントロールに戻るのかギニア国民は厳しい選択を迫られるのでしょうか。

ルワンダですがRDC東部キブ州での反乱軍のリーダー、ローラン・ンクンダはルワンダ政府を不法な逮捕を行ったとして訴えるそうです。ルワンダとRDC政府はすでにンクンダの身柄をRDCに引き渡すことで話がついています。(Afrik.com
そのRDCの北キブ州ではルワンダ軍とRDC軍の共同作戦でフツ族ゲリラのFDLRを一掃したはずが、作戦終了後まもなくまたFDLRが動きだし住民を難民化させています。(Afrik.com

ニジェールで拉致され、マリに監禁されていたアルカイダの人質のうち、カナダ人の国連関係者2名とドイツ人とスイス人の女性観光客1名づつ、計4名が解放され、マリのバマコに移送されてマリ大統領に面会したということです。(Afrik.com

ナイジェリアではトラック運転手のストで燃料難になっているそうです。(Afrique en Ligne

コートジボワールですが、ブアケに駐屯していたフランス軍部隊「Force Licorne」が撤退しました。これは選挙の準備の一環です。(Afrique en Ligne)また、ギヨーム・ソロ首相は透明で公平な大統領選挙を約束すると声明を出しました。(Afrique en Ligne

最後にAir Senegal Internationalですが・・・カップスキリングで足止めを食らっていた乗客はダカールに移送されたものの、そこから先には行けませんでした。ダカールからパリに行く便は「燃料がなくて飛ばせない」ということです。乗客は放置されて情報すら与えられないことにいらだっています。一応セネガル側がホテルを用意しているようで、今晩はそこで夜を明かすことになります。また、明日セネガル側とモロッコ側との話し合いが持たれるようです。それにしても、一度崩れるともろいというか、今まで築き上げてきたASIの名声はいとも簡単に地に落ちてしまったようです。

2009年4月26日日曜日

Senegal:Diembéring (Casamance)


この歌に歌われてるジェンベレンとはセネガル南部のカザマンス地方、セネガルで最も美しいと言われる鳴き砂で有名なカップスキリングからちょっと北に行ったところにある村です。私も一度だけ行ったことがあります。カザマンスは本当にどこも風光明媚なところなので、ジェンベレンが特に素晴らしいということではありません。村としてはエレンキンなんかの方がずっとすてきですし、文化の香りという意味ではムロンプなどが面白いです。しかし、この歌は本当にいいと思います。セネガルのシンガーはたいていウォロフで歌うのにあえて仏語で歌っているのもいいですね。

Senegal:ASIついに運行中止?


ASI (Air Senegal International) 問題についてはこれまでも3回取り上げてきました。はじめは昨年11月のこの記事、次に今年2月の記事、そしてこの記事の後、6月末につきつけられたモロッコ側の最後通牒にセネガル政府が先手を打ってRAMがASIから手を引けないように画策します。そして今月10日の記事、ここでASIがいよいよ危機に立たされることになるわけです。この記事を書いた時は日本にいたので現地の状況もうまくつかめなかったのですが、すでに機体がセネガルの外に出たのを見計らって、ASIのフリートBoing 737の3機のうち2機(RAMがASIに貸与している)をモロッコに引き上げてしまいます。そしてASIに残されたのは1機のB737と古いプロペラ機1機となります。それでもASIはがんばりを見せ、一応運行を行っていたようです。ダカール空港に着いた時、真っ白な無印機体が止まっていたのですが、これは多分ASIがどこかからチャーターした飛行機じゃないかと思います。そして昨日ついにASIは全く運行できなくなり、全フライトをストップせざるを得なくなったようです。(Afrik.comの記事)セネガル政府はモロッコ側と大臣レベルでの話し合いを持つアプローチをしているようですが(Bloombergの記事)、困りはてているのは各地に取り残された乗客たちです。RFIによるとパリをはじめとして各地に500名ほどの乗客が取り残されているようです。少ないな、とも思いますが逆にそれだけまだ知らなかった人がいたのか?という気もします。それにしても、今回の混乱は前にも書きましたがセネガル側が一方的に悪いです。ASIは2000年の就航以来、この地域で最も信頼のおける優れた航空会社という評判を得てきました。もちろん、この評価に対するセネガル側の努力がなみなみならぬものであったのは事実だと思います。実際、親会社のRAMのフライトよりもASIの方がいろんなサービス面でよかった時すらあります。しかし、これはモロッコからの資金と新しい機体の貸与、腕のいいパイロットの提供、様々なノウハウの提供の上に成り立っているということを忘れて「自分たちだけでできる」と過信してしまったのが間違いの元・・・非常にセネガル人らしい間違いをおかしたのです。そして、有り体に言って儲けを1人じめしようと画策したわけです。これもお役人らしい考えなのですが、ビジネスの世界ではそんなことは通るはずがありません。さらにセネガル政府は司法に訴えて食い下がったわけですが、これまたビジネスの世界では金をストップされたらいくら司法がどうこうしても終わりなのです。飛行機を飛ばせない航空会社なんてただのお荷物です。ASIはウハウハな儲けの出る会社から金のかかるお荷物に変化しました。本当にバカなことをしたものです。つくづくセネガル人にはビジネスセンスがないと思います。そして、こんなことをして、誰かがASIを買う気になるでしょうか?ビジネスでは信用が第一、というかすべてでしょう。それなのにその信用を裏切った上に、無駄な上から目線でビジネスパートナーを扱ったりしたら信用は失墜します。今はまたお大臣が出てきてなんとかしようとしていますが、これも逆効果じゃないかと思います。セネガル人の悪いところに何でも政治で決着をつけようとするところがあります。人としてモラルとしてどうかという問題も政治家がしゃしゃり出て丸くして通してしまう。何でもそうなのです。今回の事件も結局はワッドが出てきてモロッコの王様と話を付けることになるのでしょうが、失墜したASIの信用、悪評は長くこの会社の運営に陰を落とすことになるのは間違いありません。

2009年4月17日金曜日

Africa:News RoundUp 4/17

ブログを少々サボっています。

まず、マダガスカルですがまたおかしな方向に進んでいるようです。Afrik.comが伝えるところではラジョエリナ新大統領は「6ヶ月で経済を立て直す」と豪語しているそうです。ハッタリとしてもかなり危険なハッタリです。一方、ラバロマナナ前大統領はスワジランドで会見し、SADCの保護のもとマダガスカルに帰ると発表。(AllAfrica)続いて電話で首相を任命、マダガスカルは2人の首相を擁することになったのです。(JeuneAfrique)まだまだ政治的混乱は続く気がします。

次にセネガルではまだASIをめぐってモロッコとの関係が悪化しています。(Le Soleilの記事)実はセネガルではこのASI問題の前に別の航空行政での問題があったのです。西アフリカ諸国には航空管制を行う共通の組織ASECNAがあります。セネガルもこの組織に航空管制を任せていたのですが、何かの問題があってセネガル政府はASECNAを追い出してしまったのです。そして、それを自国の組織ANACSに置き換えたのです。しかしながら航空管制にはお金がかかります。今回セネガルに手を差し伸べたのは世銀のようです。(Afrique en Ligne

どうやら世銀はこの航空関連に力を入れるようにしているようで、ベナンのコトヌ空港の近代化プロジェクトに900万USドルを融資することにしたそうです。(Afrique en Ligne)ベナンは未開発の観光資源が豊かな国ですから、空港の近代化は大きなインパクトとなるでしょう。しかし、ベナンの経済成長率は2009年に予想されていた6.1%を達成できず、4.5〜3.8%にとどまるそうです。(Afrique en Ligne)記事ではこの低下の原因を開発援助の減少や輸出減少、出稼ぎ者からの送金の減少としていますが、隣国ナイジェリアの経済メルトダウンの影響をベナンはかなり大きく受けるわけで、今後ナイジェリアの経済状況によってはもっと成長率が下がる可能性もあると思います。

そのナイジェリアですが、経済の悪化とともに心配されるのが社会不安です。ナイジェリアはイスラム教徒とキリスト教徒の争いが絶えず、ジョスの暴動も記憶に新しいわけですが、今度は狂信的なイスラム教徒が教会に火をつけるという事件が起こっています。(Afrique en Ligne)また、南部にはビアフラの残党MENDニジェールデルタ解放運動がまた活発化しているようです。(AllAfrica

コートジボワールの方は元ゲリラのリーダーで首相に抜擢されているギヨーム・ソロ氏に対して、ゲリラの政党FNは「首相の座を退き、現政権の選挙引き延ばしに加担しない」ように求めました。(Afrik.com)しかし、Jeune Afriqueによるとソロ氏は首相をやめる気は全くないとのことです。

さて、トーゴでは近づいてきた大統領選を見据え、ニャシンベ兄弟の間で政争が勃発しています。(Afrik.com)この記事によると現大統領フォール・ニャシンベの弟で国会議員のクパチャ・ニャシンベ氏の自宅が自動小銃による襲撃を受けたとのこと。この襲撃の後、クパチャ氏はロメの米国大使館に逃げ込んでいたのですが、出てきたところを警察に逮捕されました。その容疑はクーデターをくわだてた、というものだそうです。(Afrique en Ligne

最後はマリです。フランスは総額にして2000万USドルの援助を発表しました。これらは、綿花産業、教育セクター支援、そして人材育成プロジェクトに対する支援にあてられるということです。(Afrique en Ligne)また、マリ文化省は国立博物館でトンブクツの写本(Manuscrit)を公開展示しました。(Afrique en Ligne

2009年4月13日月曜日

Africa:News Round Up 4/13


まずはコートジボワールです。大統領選挙をするするとしながらどんどん長期化するバグボ政権ですが、内外からの圧力が強まっているようです。Afrique En Ligneによるとフランス外務省がコートジボワール政府に対して「早く選挙者名簿を作成するよう努力する」ことを求めています。また米国も2009年内に大統領選を行うように求めているようです。この動きをうけてコートジボワールの独立選挙委員会(CEI)が国連機関であるONUCIに援助を求めているそうです。(Afrique en Ligne

次はマダガスカルです。ラバロマナナ前大統領がやはりカムバックする意志のあることを発表しました。(Afrik.com)また、Jeune Afriqueの記事はさらに「できるだけ早くカムバックする」という強い語調になっています。AUアフリカ連合はその参加国に「違法な(政府)を支持しないよう」求めました。一方フランス政府は食料援助を中心に援助の継続を発表しています。(Afrik.com)首都アンタナナリブではラバロマナナ前大統領の支持者が1万人以上集まってデモを行い、その責任者は国連の仲介者チェベレ・ドラメ氏をその役割を果たさなかったとして非難しているそうです。(BBC)国連およびアフリカ連合の主催でセネガル大使館で行われた会議では、途中でラバロマナナ派は退席、交渉は不調に終わったということです。(RFI

セネガルですが、ASIとRAMの問題は進展なく、RAMがASIのボーイング737機を2台接収したようです。これによりASIのフリートは737が1機、あとはプロペラ機1機だけを残すのみとなりました。また、パイロットも全員カサブランカに引き上げたそうです。(ロイター)その反対に、France TelecomはSONATELの株を9.87%取得し、SONATELの運営権を奪取しました。(Wall Street Journal

チャドではフランスの外人部隊のフランス人隊員が同じ外人部隊の隊員3人と民間人1人の計4人を殺害したかどで逮捕されました。(Afrik.com

最後にコンゴ民ですが、東部の南北キブ州で国連等の援助関係者への襲撃事件が増加しているということです。(IRIN News

2009年4月10日金曜日

Senegal:Air Senegal Internationalで混乱


=重要=
2月の末にASI (Air Senegal International)からRAM (Royal Air Maroc)が手を引く、という記事を書きました。(記事へのリンク
それ以後、目立った動きはなく、ASIもRAMも支障なく動いていました。実際、私が3月27日にダカールからパリに来るのに使ったのがRAMでした。セネガル政府も譲らず、多分ASIの身売り先を探しているような感じに見えました。
しかし、この世界不況の中、こういった後ろに貪欲なセネガル政府が手ぐすねひいて待っているような、言ってみれば「毒入りリンゴ」のようなASIを引き受けようという物好きは現れなかったようで、焦ったセネガル政府は自国の司法を駆使してRAMがASIから手を引けないような法的処置を取りました。それに対してRAMがその裁判所の決定を不服申し立てを行っているそうです。(Jeune Afriqueの記事)
これによって、ASIのフライトが全ストップしているようです。
また、RAMは対抗処置を取り、自社のダカール便をこの水曜より全てキャンセルしているそうです。(Afrik.com
これによってダカール行きのフライトは大きな混乱が予想されます。
また、この先ASIおよびRAMのダカール行きフライトはどうなるかわかりません。できれば避けた方がいいでしょう。
アフリカのリージョナルフライトも、CAMなど他のエアラインを使った方が無難だと思います。

2009年4月9日木曜日

Africa:News Round Up 4/9


まずはアフリカ全体に関わることですが、ゲイツ財団がポリオ撲滅のために2.5億ドルを供出すると発表しました。(All Africa)実際の活動についてはロータリークラブが行うようです。そのポリオですが、数年前にはほとんど撲滅寸前のところまで行っていたのですが、Afrik.comによると2008年には26%も増加していて、CDCのレポートでは最も増加したのはナイジェリアで2007年には285人だった患者が2008年には801人に増えているそうです。ナイジェリアの他ではベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、マリおよびトーゴに患者が残っているそうです。

さて、そのナイジェリアですがポリオもさることながら、経済社会状態の悪化が懸念されています。AllAfricaはこの経済メルトダウンは2015年がターゲットとなっているMDGミレニアムゴールの達成に悪影響を及ぼすとしています。さらに、ラゴスの外交機関に対するテロがあるかもしれないとも報じています。(All Africa)その一方、ECOWAS西アフリカ経済機構の汚職撲滅機関の音頭をこのナイジェリアがとることになりました。(All Africa)ECOWASの中で最も汚職が激しいとされているナイジェリアがなぜ??
また、ナイジェリア北部とニジェールでは髄膜炎の流行がかなり深刻な状態になっているようで、ヨーロッパの人道援助委員会ECHOが警鐘を鳴らしているとIRIN Newsが伝えています。その一方のニジェールでは政府とトアレグのゲリラが平和合意に達したそうです。(BBC)やはり、選挙を控えて国内問題をなんとか押さえていこうという動きなのでしょうか。

セネガルのダカールは政府予算の削減を話合うアフリカ諸国の財相会議(CABRI)をホストしています。(Afrique en Ligne)そのダカールを訪れていたフランス社会党の前回の大統領候補のセゴレン・ロワイヤル女史はニコラ・サルコジ大統領が2007年にダカールで行った演説の中で「アフリカ人が歴史の表舞台に立ったことはない」と述べたことに関し、謝罪したということです。(Afrik.com)また、チャドの前大統領ハブレ氏の裁判問題に関し、国際裁判所で原告ベルギーと被告セネガルの論戦が始まりました。(RFI

コンゴ民では東部でのフツ族ゲリラとコンゴ民政府の戦闘によって新たに3万人の難民が生じたとUNHCRが発表したそうです。(All Africa

最後にマダガスカルですが、アンタナナリブが政争に明け暮れている間にサイクロン被害が深刻化しているということです。(All Africa

2009年3月31日火曜日

Africa:News Round Up 3/31


現在、少々一時帰国中です。

まずはマダガスカルですが、現在スワジランドで開かれているSADCのサミットで、SADCはマダガスカルの現政権を正当なものと認めず、SADCから除名する決議をしました。(RFI)しかし、先日お伝えしましたが政権を軍部にゆだねた後前大統領のマーク・ラバロマナナが突然姿を現したのがここスワジランドなのです。彼が根回しをしてラジョエリナ新政権の孤立を深める工作をしていてもおかしくありません。そして、その先に狙っているもの・・・それはカムバックなのでしょうか?(RFI)しかしながら、もしラバロマナナのカムバックがあったとして、それはマダガスカルの将来にとって明るくなるのかというと、そうではない気がします。こうやってラバロマナナとラジョエリナがほとんど個人的とも言える抗争を繰り返している間にそれこそ「第3の男」に対するニーズを生み出してしまいます。そして政治家として第3の男が出なかった時、また軍部が政権を握るという選択をしないとは言いきれない。そうでなくても、政治が混乱すれば軍部のコントロールが効かなくなるのです。このあたり、Afrik.comがマダガスカルにおける軍部の役割をインタビューしています。また、マダガスカルではラバロマナナ前大統領の支持者1.5〜2万人が土曜に大規模なデモを行いました。ラバロマナナ氏は南アフリカに移動しているようです。(Jeune Afrique

次にニジェールですが、2009〜13年にかけてUNDPとUNFPA(国連人口基金)が1.1億ドルの援助をニジェールのMDG達成のために行うことになりました。(Afrique en Ligne)この資金は「パリ宣言」に従い、ニジェールの政府に管理をゆだねられるそうです。さて、そのニジェールのMDG達成ですが、IRIN Newsによると、教師のストがこの達成を阻害している、ということです。ニジェールの教育は慢性的な教師不足です。しかし、公務員である正規教員をそんなに増やすことはできない。それで、ニジェール政府が編み出したのは「契約教員」を大量に雇い、その給料を援助からの資金で賄うことでした。しかし、正規の教員と契約教員の待遇には大きな差があり、これが大きな不満を生んでしまっているのです。
また、先日サルコジ大統領が訪問した理由でもあるニジェールと仏Areva社とのウラン採掘権の話ですが、この鉱山の開発によって砂漠に生活する人が大きな被害を被る危険性があることをAllAfricaが伝えています。

コートジボワールではIMFが5.6億ドルの融資を行うことに決めたそうです。(Afrik.com)一方、アビジャンのウフェット・ボワニスタジアムで行われたマラウイ対コートジボワールのCANアフリカ杯の予選試合で押し合いが起こり、19人が死亡、132人の重軽傷者を出す惨事が起こっています。(Afrik.com

セネガルでは日本より2.2億ドルの無償資金協力が行われることになったとAfrique en Ligneが伝えています。

ギニアビサウですが、BBCが伝えるところによると、先日殺害された大統領の後任の選挙を行う資金がないそうです。

2009年3月24日火曜日

Africa:News Round Up 3/24


ダカールは昨夜からまた寒さが襲っています。もう3月末だというのに。

さて、そのダカールですが昨日の記事に1つ訂正があります。カリム・ワッドが立候補していたのはプラトーではなくPoint-Eでした。あと市長(Maire)と言っていますがこれはダカール氏全部を示すのではなくどちらかというと「区長」というニュアンスに近いです。ダカール市長は区長の間で決められるという話です。さて、渦中のカリムはすでにセネガルを脱出、パリにいるそうです。選挙結果の方は野党連合Benno Siggil Sénégalがリードしているということです。まあ、セネガルの場合、与党野党と言ってもそれほど主張や方針に違いがあるわけではないので、政治的色合いがガラっと変わることはいずれにしてもあり得ません。(Afrik.comの記事

次にマダガスカルですが、ラジョエリナ新大統領が就任して一般レベルでの落ち着きは一応取り戻したようですが、これは多分一時的なものという気がします。ラジョエリナ政権は外交筋からはそっぽを向かれたままで、特にその態度に変化はありません。旧政権の行政部分が破壊されているために、この部分でカオス状態になるのは明白です。そしてこのカオスが民衆レベルにフィードバックされた時、また民衆レベルでのムーブメントを呼び起こすことも間違いないのです。(All Africaの記事)すでに、旧ラバロマナナ政権の支持者がデモを開始しています。(RFIの記事Jeune Afriqueによると、マダガスカルの援助依存は大きく、国家予算の70%を国際的援助に頼っているそうです。

RDC-ルワンダ問題も全然片付いていないようです。ルワンダとコンゴ民は共同軍事作戦を展開してキブ州に潜むフツ族ゲリラFDLRの一掃を行いました。それからまだ1ヶ月もたたないうちに、またまたこの地域でFDLRが跋扈して3万人もの難民が発生しているとHCRは発表しました。もともと、この根の深いツチ=フツの民族抗争がたかが1〜2週間の軍事作戦で一掃できるはずがないのです。この問題をどうにかしない限り、RDC東部、ルワンダおよびブルンジの安定は望むことは難しいと思います。(RFIの記事

最後にブルキナファソは2010年に大統領選挙が予定されていますが、新生サンカラ党のBénéwende S. Sankara氏が立候補を表明しました。ちなみに、同じ苗字ながらトーマ・サンカラと家族関係はないそうです。(Afrik.comの記事

2009年3月23日月曜日

Senegal:市長/地方選挙の結果


今回の選挙で一番注目されていたのはダカールの中心部プラトー地区の区長に立候補していたワッド大統領の息子、カリム・ワッドが市長になれるかどうかでした。その結果は惨憺たるもので、カリムは市長になれなかったどころか、自分が投票した投票所でさえ、他の候補に負けてしまいました。これを見てもわかるようにカリムの支持層とワッドの支持層は明らかに違いますし、むしろ最近のワッド大統領人気の低下はワッド大統領の言動そのものもありますが、ある程度カリムの不人気が足を引っ張っていることも確実でしょう。
カリムはワッド大統領が自分の後任に据えたがっているという噂が絶えないわけですが、今回の惨敗で親子共々これをあきらめるのでしょうか。そのあたりが2012年に近づいてきた次の大統領選の行方を握るカギとなるかもしれません。
ワッド大統領の真意は不明ながら、これまで任期中にポストワッドと見られた人物を首相に任命してはこれをクビにする・・・また、いろんないちゃもんをつけて政治的に抹殺してきたのです。それがカリムを自分の後釜に据える工作だと見られてきました。
いずれにしても、荒れることは間違いないと思います。
ただ、セネガルはこれまでアフリカの中では奇跡的にも独立以来クーデターというものを知らない国です。荒れるといっても、クーデターが起きることはないと思いますが・・・
さて、今回の選挙で問題になったのはその実施手続きのマズさです。投票用紙の不備や投票所の運営などでたくさんの問題が起きていたということです。またダカールの市内ではうちの周囲を含めて極めて静かでしたが、これがバンリュー(衛星都市部分)に行くとガラリとかわります。すでに選挙運動期間から、ミーティングが暴動の一歩手前になりケガ人が出るところがたくさんあったようです。(RFIの記事

2009年3月22日日曜日

Africa:News Round Up 3/22


マダガスカル以外をラウンドアップします。

まず、セネガルでは本日、市長選挙の投票日です。とても静かです。ただ、これは2011年に実施予定の大統領選挙の試金石と見なされていて、この結果次第ではワッド大統領周辺にまた波乱が起こる可能性があります。

次にマダガスカルの記事で触れたギニア・コナクリですが、19日にダディス・カマラ自身が招集した鉱業フォーラムにアシャンティ・ゴールドフィールド社が欠席、これに怒った大統領はこの会社を即閉鎖する命令を出しました。(Afrik.comの記事)このあたり、やはり軍人というか、独裁政権に慣れきってる国だというか、本当に大丈夫なんでしょうか。

そしてコンゴ民RDCですが、ナイジェリアと同じく資源国で独自通貨を採用しているRDCも経済危機に瀕しています。コンゴフラン(FC)はキンシャサの闇レートで1USドル=800FCの壁を突破、この3ヶ月で35%以上値下がりしているそうです。(Afrique en Ligneの記事)これによって、食料価格の高騰が問題化してきています。さらに政府も資金繰りに困っているようで、IMFは約2億USDの緊急融資を決定したそうです。(Afrique en Ligne

マリ北部を1月にニジェールから入って訪れていたヨーロッパ人観光客4人がアルカイダに誘拐された事件で、この誘拐犯と見られる2名がマリ当局によって逮捕されました。(Afrik.com

最後に、またマダガスカルですが、OIF(フランコフォニー国際機関)のアブドゥ・ディウフ事務局長(前セネガル大統領)は今回の政権交代に関して遺憾とし、「憲法を遵守する国家への一刻も早い回帰」を期待するとともに、フランコフォニーからの除名の可能性を示唆しました。(Afrique en Ligne

Senegal:チェブケチャ


今日の昼飯はこれでした。ここ数ヶ月のお気に入りの飯なのですが、このチェブケチャはレストランではほぼ絶対に食べられない飯です。チェブというのはウォロフ語で「米(飯)」のことでケチャは干した魚(ヤボイ)の名前です。これを応用するとセネガルのナショナルプレート「チェブジェン」はチェブ(飯)+ジェン(魚)、チェブヤップはチェブ(飯)+ヤップ(肉)というのがすぐにわかります。
さて、チェブケチャはチェブジェンやチェブヤップなどと違ってなぜレストランで食べられないか?と言うと、これは純粋な家庭料理で他人様にお出しする料理ではないのです。つまり「格の低い料理」とされているのです。
私にとってチェブケチャは懐かしい料理でもあります。昔、タンバクンダの奥にあるニオコロコバ国立公園で働いていたとき、公園内の監視ポストにお昼時に行くと、たいていポストのレンジャーが食べさせてくれたのがこのチェブケチャでした。そんなポストにはもちろん冷蔵庫なんてなく、生ものは腐ってしまいます。しかし、カラカラに乾いたケチャなら保存がきくのです。パラパラしたピラフみたいな飯にこのケチャをほぐしたものを混ぜ込んであるだけ。それに、カーニと呼ばれる唐辛子の粉とマギーブイヨンをついて粉状にしたものをブレンドしたふりかけをかけて食べさせてくれたものです。
そんな昔々の超シンプルなチェブケチャと本日のチェブケチャは全く違います。これはリッチなチェブケチャでとても具沢山です。ベースになる米にはケチャの他にニェベ(豆)とトゥファと呼ばれる巻貝を干したもの、それにもっと小型の二枚貝の中身を干したものが混ぜてあります。その上に、コン(なまずの薫製)、キャベツ、ニンジン、キャッサバ、茄子、ジャハトゥ(苦い茄子)が入っていて、付け合わせにタマリンドのソースまでついているという豪華さ。下手なチェブジェンなんかよりは格段に豪華なチェブケチャです。
セネガル料理はこのようにアレンジによって、同じ名前で呼ばれていても全然違う料理になるのが結構あります。チェブジェンもその1つなのですが、これはさらに「サンルイ風」とかいろいろなバリエーションがあります。一度友達の家でスープカンジャ(オクラとパームオイルのソース)をごちそうになったことがあるのですが、そのスープカンジャには車エビまで入っていました。車エビの入ったスープカンジャを見たのは後にも先にもあのときだけです。
ニジェールのファコホイもこれと同じような家庭料理であんなにおいしいのにレストランでは食えないのです。