2008年12月27日土曜日

Guinee:ワッド大統領が新政権を支持


パリに滞在中のセネガルのワッド大統領が外国の元首としてははじめてギニアのクーデターを支持、国際社会に理解と協力を要請しました。ワッド大統領の談話によると、カマラ新大統領との電話会談において好印象を受けたらしく、「軍人が『民主的選挙を実施して、自らは部隊に帰る』と言うのをはじめて聞いた」ということです。(Jeune Afriqueの記事)また、ワッド大統領は論争の種となっている選挙の実施時期については、数ヶ月の時間がかかり、憲法で決められているような60日という短期間では無理、とある程度の理解を示した上で早期実施を期待するとしています。

さて、Afrique en Ligneが早速、新大統領ムサ・ダディス・カマラのバイオグラフィを掲載しているので、ご紹介しておきます。
1964年にギニア南部、コナクリから990km離れたN’Zérékoréで生まれる。初等および中等教育を終えた後、コナクリ大学で経済学を学び1989年に卒業。1990年に軍に入隊、コナクリから137km離れたKindiaで軍の訓練を受ける。1996年から1999年まで奨学金を得てドイツに留学。ギニアに帰国後、シエラレオネにおける国連軍に参加。2004年から2005年に再びドイツにて訓練を受ける。それ以降はギニア軍での幹部。

このように彼は生え抜きの軍人という訳ではないものの、大学を出てからはずっと軍人だったわけで、多少心配な点であります。経済学を学んでいることから、全くそちらを知らないわけではなく、その点では期待していいかもしれません。

しかし、今年8月にクーデターで政権が奪われたモーリタニアは当然のこと、ガンビアのヤヤ・ジェメも元は軍人ですし、ブルキナファソのブレーズ・コンパオレも軍人、ニジェールのママドゥ・タンジャもマリのアマドゥ・トゥーレも元軍人と軍人率が高いですね。民間人のプロの政治家というのが育ちにくい土壌なのでしょうか。

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