2008年12月26日金曜日
Guinee:ランサナ・コンテ国葬
ギニアコナクリの情報です。France24の報道によると、本日故ランサナ・コンテ大統領の国葬が行われ、遺体は出身の村に埋葬される予定です。コナクリは徐々に落ち着きを取り戻しつつあるようです。旧政権の首相は、政権の継続を断念し、クーデター側と協力していくとしています。これによって、行政的な空白が生じることもなく、国としてのある程度の機能が継続される見通しとなりました。
ここに来て国際社会の反応がかなり出てきました。(ロイターの記事)
まず、国連、アフリカ連合、ヨーロッパ連合はこのような武力による政権奪取を非難しました。アメリカもクーデターを非難し、政権を民間人の手に直ちにゆだねるよう求めています。昨日書いたカダフィの電話会談の結果はまだ聞こえてきませんが、カダフィは近年アフリカでかなり影響力を強めてきていることは確かです。CEN-SADというのは日本とかではあまり知られていませんが、「還サハラ連合」というもので、ASEANのようなものです。これはかなりECOWASとかぶっているのですが、ECOWASにはリビアなどの北アフリカ諸国は入っていないことから、CEN-SADの方がカバーする領域が広いと言えます。
アメリカやフランス、EUなどが非難している点の1つが2010年12月という選挙の遅さなのですが、先ほどFrance24で新しい大統領ムサ・ダディス・カマラがしゃべっているのを聞いていて、おや?と思ったのは、彼は「12ヶ月後に選挙を行う」と言っている気がしたのです。しかし2010年だとすると24ヶ月後。もしかして2009年の単なる間違いなんじゃないでしょうか?
とにかく、コートジボワールを見てもわかるように、選挙の日取りというのは一度伸ばし始めるとズルズルと果てしなく伸び始めるのです。日本の解散総選挙も同じような感じですね。でも、伸ばしたからといって良くなることなど何もないのです・・・
カマラ大統領がそれこそ「初心を忘れず」「前任者のような権力と汚職に染まる前に」選挙を行うことが必要でしょう。もし、カマラが民主的に選出された大統領の座を狙っているのなら、なおさら早い方がいい気がします。
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