2008年12月10日水曜日

世界人権宣言から60年


本日12月10日は国連で世界人権宣言が採択された日から丁度60年です。
世界のすべての人々に、自由にそして平等に生きる権利を保障するこの宣言は当時の平和への願いを込めたものだったのでしょう。言うまでもなく、この宣言はフランス革命時の人権宣言、そしてアメリカ独立宣言を下敷きにし、第二次世界大戦の終結という大きな動きの後で地域的でなく世界的にこの万人の持つ権利を国際社会が確認するというものでした。
この後、世界は少しづつではありますが、この宣言の目指す美しい理想に向かって変わり続けてきています。例えば、制度としての奴隷はモーリタニアを最後に世界から消滅しました。もちろん、実質的な奴隷状態におかれた人々はまだいます。あるいは身体の自由を拘束されていなくても、搾取的な労働に強制的につかされている人々もまだいます。戦争状態にある国は言うに及ばず、コンゴのピグミーなど今まで文明との接触が少なかった民族などがそうです。
1960年前後にはそれまでヨーロッパの植民地だったアフリカ諸国が次々と独立を果たし、悪名高き南アフリカのアパルトヘイトも終わりを告げ、世界で最も近代的な憲法を持つ近代国家に成長しました。
悲しいことに、世界にはまだ争いが続く地域がいくつもあり、アフリカはその1つです。
今日は今一度、この世界人権宣言を読み直して、世界のすべての人に自由と平等がもたらされることを願いたいと思います。

世界人権宣言(UNICサイト)

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