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2009年4月30日木曜日

Apple:PowerBook G3 Pismo


ラウンドアップやらなきゃなーと思っていたら突然持ち込まれたのがこのPismo。私にとってG3の時代というのはMacが一番魅力がなかった時期でもあり、今までPismoの実機は触ったことがありませんでした。私のAppleラップトップ遍歴は1台目がDuo230で2台目がDuo 280cなので、オールインワンタイプの大きなPowerBookは使ったことがなかったのです。オールインワンを使うのはTitaniumからで、今度は反対にAirは買ってないという、なんか自分でもちぐはぐだなと思いますが・・・
で、話をPismoに戻します。ハードディスクが壊れたらしく、単に立ち上げただけでは認識していません。容量もよくわからないのでとりあえずTigerのインストールをトライしてみましたが、途中でエラーが出てしまいます。Tigerのインストールはこの6GBしか容量のないハードディスクには無理(4.8GB必要)と判断して、PowerBook G4アルミのインストールディスクでPantherを試すもののこれもエラー。
PantherもダメとなるとJaguarかCheetahになりますが、あいにくここにはJaguarがない。(先日、日本の家で発見しました)しかたがないのでCheetah (Mac OS X 10.1)のインストールをやってみることにしました。こんな古いシステムをインストールするのは久しぶりですっかり忘れていたのですが10.1はまず9.1をインストールしておかないとインストールできないのです。仕方なくまず9.1をインストールし、10.0、そして10.1と順番にインストールしていったのですが、すごく時間がかかってしまいました。
TigerやLeopardの抜群の使いやすさが身にしみます。
昔はこんなややこしくてエラーが良く出る環境だったんだな・・・よく我慢して使っていたものです。Intrepid IbexとかのUbuntuの方がよっぽど安定してて使いやすい。それにしても、入れたはいいものの、こんなのでは今や使えるソフトを探すのが一苦労だと思います。今持ち込まれるのはやはりG4以降がほとんどなので、TigerかLeopardとそれに対応したソフトはそろえてありますが・・・

2009年3月13日金曜日

Ubuntu:フランス憲兵隊の場合


ヨーロッパ、特にフランスは脱MSの気概のある国で、政府が率先してLINUX導入を行っており、すでに議会にUbuntuを導入しています。ArsTechnicaが伝えるところではフランスの憲兵隊Gendarmerie Nationalでは2004年にオープンソース導入をはじめてからすでに5千万ユーロの節約になったということです。プロセスとしては、まずMS OfficeをOpenOffice.orgに置き換え、次にIEをFireFox & Thunderbirdに置き換え、2006年のVista発表からVistaではなくUbuntuへの移行を進めたということです。現在すでに5000台がUbuntuで作動しており、今年末までにこれを15000台にし、2015年には9万台すべてをUbuntuに移行させる予定だそうです。
これによって、パフォーマンスを落とすことなくIT予算を70%圧縮することができたそうです。
このようなオープンソース導入の動きはカナダや英国でも見られる、ということです。
世界不況の中、この動きはさらに広まるでしょう。また、アフリカにもやってくると考えられます。特にフランス語圏は旧宗主国との組織レベルでのつながりを深く保っています。フランスでオープンソースが標準化していけば、追随するでしょう。
ちなみに、OpenOffice.orgはこれまでMacOSX上ではネイティブで動かず、X11環境を必要としていましたが、最近インターフェイスもAqua化されて、NeoOfficeとほとんど同じ環境になっています。NeoOfficeはJavaで動いているので、メモリー条件などが厳しいマシンでは動きが鈍いですが、OpenOffice.orgは軽快に動きます。

2008年12月13日土曜日

Linux:飛行機のビデオシステム故障


Akihabara Newsが伝えるところによると、飛行機のインフライト、ビデオシステムがクラッシュしたのに遭遇したそうです。
Windowsがクラッシュして公共の場所でBSOD (Blue Screen Of Death) になってる写真はよく見ますが、Linuxははじめてですね。
こういう飛行機のエンータテイメントシステムなど、埋め込みのOSはカスタマイズされたLunuxが多いようです。つまり、普段は使っていると意識しないところにたくさんLinuxが動いているということです。Androidだって考えてみたら埋め込みLinuxです。デスクトップこそ敷居の高さから普及してないLinuxですが、もっと機能を絞り込んだものでは伸びていいく気がします。OLPCのXO-Sugarがいまいち失敗してるのはその点ではないかと思います。インターフェイスこそ完全に変えているものの、SugarのコアはRedHatです。Linuxディストリビューションのなかでも重いと言われるシステムです。これでは、初期のEee PCに搭載されていたカスタマイズされたXubuntuよりも重くなってしまいます。
話がそれましたが、このビデオシステムのクラッシュは多分機器のハード的接続の問題だということで、まあ当然と言えば当然の故障というか、しっかり接続し直せばすむ話で、システムの内部でソフト的なクラッシュが起きたのとは違うようです。このようにLinuxのいいところは「どこが悪いのかすぐわかるところ」で、BSODのようにそれさえもわからない、ただ壊れたというのとはわけが違うのです。こうなってしまうと、たとえばターミナルなどを使って治すことすらできません。よって再インストールしか手がないわけです。Windowsの再インストール信仰というのはここから始まっているわけです。Linuxはこれとは文化が全く違います。Ubuntuなんかは非常に広い範囲のハードに対応していますが、たとえマイナーな非対応部分があったとしても、フォーラムなどを覗くとターミナルなどを使って手動でそれを治す方法というのがたいていの場合見つかります。
このように、ユーザ層にクラウドのように蓄積されたLinuxの技術サポートは、いずれクローズドのシステムを凌駕してしまう気がします。

2008年11月4日火曜日

Ubuntu:8.10 Intrepid Ibex


Ubuntuの新しいバージョン、Ubuntu 8.10 Intrepid Ibexにアップデートしてみました。ダウンロードに4時間、インストールに3時間かかりました・・・
で、よくあることなのですがインストールプロセスの途中でプロセスが停止してしまい、にっちもさっちもいかなくなったので強制終了してやりなおし。これはディストリビューションのアップデートを行うとかなりの確率で起こるみたいです。ただUbuntuの場合、こんなクリティカルなエラーが生じても、立ち上がらなくなるということはあんまりなくて、少し表示がおかしくなる程度なのであわてずにもう一度プロセスを走らせれば治ることが多いです。一番危険なのはX (MacOSで言うところのファインダですね)の設定を書き換えることで、これでエラーを出しちゃうとテキストベースのコマンドで治すしかなくなります。Macでインストールプロセスの間にエラーを出したら、インストールそのものをやり直す必要がありますし、ファイルシステムそのものが壊れちゃったらフォーマットし直さないといけないので、Ubuntuの方がそのあたりは堅牢だと言えるかもしれません。
前のバージョン8.04 Hardy HeronはLTS (Long Term Support) なので、HardyからIntrepidにアップグレードするには通常のシステムアップデートを走らせても感知しません。アップデートソースをLTSから通常のディストリビューションに変えて、システムアップデートをかけるとディストリビューションのアップグレードが出現します。基本的にはこのボタンを押して待つだけです。
Ubuntuで面白いのはこのアップデータの下にターミナルを表示させることができて、コンピュータが実行している作業をリアルタイムで見られることです。簡単に要約するとアップデートのインストールは以下のようなプロセスで行われます。
1. サーバ側からファイルのデータベースをゲット、コンピュータ上のファイルデータベースと比較されインストールするファイルのリストを作成。
2. そのリストに従って必要ファイル(パッケージ)をダウンロード
3. パッケージを展開して、インストールし、旧ファイルを処理。
4. クリーンアップ
ダウンロードした新しいファイルは再起動したときにロードされ、使用開始になります。
さてIntrepidで変わったのは、ほとんどが、内部のアップデートで、最新のX.org、最新のGnome(これらはウインドウシステム)、同時にゲストセッションの有効化など地味だけれども必要なアップデートだと思います。
Ubuntuは昔、非常に地味なほとんど単色のデスクトップがデフォルトでしたが、Hardyからは非常に美しいデフォルトのデスクトップピクチャを備えています。バージョンの示す動物をかたどったもので、Hardyはモザイク調のサギでした。こんかいのIntrepidは単色の墨で描いたような精悍なヤギになっています。

2008年10月10日金曜日

WikimediaのサーバがUbuntuに移行


ArsTechnicaの記事より。
Wikipediaなどを運営する財団WikimediaのサーバがUbuntuに移行するようです。
Linuxを搭載した超小型ラップトップの返品がWinXPを搭載したものよりもかなり多いという話もあり、まだLinuxデスクトップは普通のユーザにとって垣根の高いものという気もします。
その一方でサーバに関してはLinuxのシェアが伸びているのだと思います。
サーバはユーザがメインテナンスするものでもありませんし、ある程度お金を使える財団などであれば、メインテナンスをディストリビューションの会社に委託することもできます。従来はそのあたりRedHat Enterpriseなどの独壇場だったわけですが、Canonicalも同様のサービスを提供していて、評価が高まっているということなのかもしれません。
Ubuntuが他のLinuxディストリビューションと違っているのは、6ヶ月ごとに新しいリリースを出すというタイムライン制御を行っていて、今までこの約束はきっちりと守られているということ。そして、新しいリリースの度にかなり大きな進化を遂げていることでしょう。
ただ、デスクトップの場合、その使い方はWindowsやMacとは少々違いますし、この違いはWinとMacの違いとは性格を異にする「違い」なのです。その「文化的相違」を乗り越えられるかどうかがLinux普及のカギとなっていると思います。

2008年9月13日土曜日

HPが独自OS路線を模索?

BusinessWeekの記事から。
Dellが一部のマシンにUbuntuをバンドルして販売しはじめてから、もうかなりたちますが、今度はPCメーカー再大手のHPが独自OSを搭載したPC開発に踏み切るかもしれないということです。
それもこれも、Vistaの不人気のせいだそうです。今をときめくネットブックはすべてLinuxかXP、そしてDellもXPプリインストール機を売り続けるばかりか、Vistaからのダウングレードまで用意している始末です。MSは何が何でもVistaへの移行を強行したいようですが、おとなしくついていってるのは日本のメーカーだけじゃないのでしょうか?
MacがOS Xへの移行を行ったのは2000年。8年前にさかのぼります。その頃、新しいOSの開発は大変でした。Mac OSXはNeXTの遺産であるOPENSTEPの技術を使い、コアにはオープンソースのFree BSDをもとにしたDarwinを使い、他のUnix系ソフトウエアを使えるようにした上でプロプライエタリなクローズドシステムを作るそのOSの作り方は、当時としては画期的なことでした。
今はOS制作をとりまく環境は当時に比べて比較にならないほど進化しています。オープンソースだけでも実用に十分堪え、ハードメーカーがプリインストールして出荷できるUbuntuのようなディストリビューションもありますし、OSのブロック化が進み、カスタムOSを作ることは非常に簡単になっているのです。例えばgOSなんかはUbuntuをカスタマイズしただけのものなのですが、ウインドウデコレータなどを駆使してUbuntuとは少々異なるフィールを持ったOSとなっています。
この程度のものをHPが作るのはわけないことでしょう。ASUSTEKですらEee PC用にXubuntuをカスタマイズしているのですから。
また、価格の面でもオープンソースOSに移行することはメリットをもたらします。またウザったいMSロゴだのからも自由になれる上、自社でソフトの問題などをコントロールできるようになるわけです。今まではそのあたり、例えばおいしい顧客情報等も一切MSに握られていたわけですが、それを直接自社管理することが可能になるわけです。
PC市場が大幅な拡大傾向にあり、ハードメーカーがハードの生産に追いまくられるような状況では、ソフト面を全部MSに一種のアウトソーシングすることはHPにとってもおいしいことだったのかもしれません。しかし、この市場の成長が鈍化している現在ではむしろユーザをがっちり自社で握りたいというのが本音でしょう。
Linuxのウインドウデコレータの中にはWindowsに非常に似たインターフェイスを持つものがあります。例えばKDEがそうです。UbuntuのGnomeがどちらかというとMacのインターフェイスに似ているので、私などはUbuntuが馴染みやすいのですが、もとWindowsのユーザならKDEデコレータを持つKubuntuの方が馴染みやすいかもしれません。また、LinuxにはWineというWindowsのエミュレータがあり、Windowsのソフトを動かすこともできます。(すべて動くわけではありませんが、例えばこのWineを使ってUbuntuでWin用のiTunesを動かしている人もいます。)このように、HPがLinuxベースのPCを発売することにはたくさんのメリットがあるわけです。しかも、欧州などではLinuxベースのOSやOpenOffice.orgオフィススイートを標準と決める公共機関なども増えています。
これを考えると、出遅れないうちにHPがLinuxベースの自社OSを開発していても全然おかしくないと思います。

2008年8月9日土曜日

企業のためのLinux


arstechnicaの記事より。
昨日のIBMのアプローチにも関係あるのですが、サンフランで開かれているLinux World Expoでコミュニティ開発されたLinuxの企業導入がもたらすインパクトについてアナリストのJay Lyman氏が語ったようです。
Lyman氏の分析によると、Ubuntu等のコミュニティ開発されたディストリビューションの成熟は、企業が自前の技術者によって保守することが可能なレベルに至り、これまでの商業ベースの保守契約を必要としたRed HatやNovellに頼る必要がなくなった、ということです。

確かにLinuxなどのオープンソースと商業ベースのサービスというのは一見相反するように見えるものです。確かにデスクトップだけに限ればそうかもしれませんが、サーバを含むサービス全体で考えれば、プロフェッショナルなサポートが必要なのは当然だしそれは必然的に商業ベースのものになってしまいます。LinuxデスクトップではUbuntuがポピュラーですが、こういう企業向けソリューションではRed HatやNovellが先行しています。しかし、サーバ部分はRed HatにまかせてデスクトップをRed Hatの移植であるCentOSに移行する企業も増えているとのことです。また、デスクトップ向けというイメージのあるUbuntuもサーババージョンがほとんどRed Hatなどと比べて遜色のないものになっていること、またCanonicalが商業ベースでのサポートを行うことをアピールしています。

Linuxのディストリビューションは非常に柔軟で、企業にのニーズに合致したカスタムバージョンを容易に作ることができます。
実際、GoogleでUbuntuをカスタマイズしたGoobuntuが使われているのは有名な話です。しかも、同じOSがかなり多種多様かつパワーもさまざまなマシン環境で動かすことができます。例えば、通常のオフィスワークを行うだけならPentium 3でもUbuntuは難なく動きます。
しかし、グラフィック作業を行うとか動画を扱うとなると、もう少しパワーが必要になりますが、Vistaほどマシンスペックを必要としません。今回、MSがXPからVistaに企業ユーザを移行させようとしてかなり難航していますが、これは基本的にVistaへの移行がマシンの大幅な入れ替えという出血を伴うからでしょう。通常のオフィス業務を行うパソコンにそれほどのスペックのマシンは通常いらないのです。

2008年8月7日木曜日

Big Blue動く

@ITの記事より。
IBMが企業向けデスクトップソリューションとしてMSフリーのPCを提供していくと発表。メインターゲットは自治体・金融機関・教育機関ということです。
IBMはPCハードウェア部門をLenovoに売却、コンシューマ向けPC販売からは撤退していますが、その裏でこんな作戦を練っていたのですね。OCCSというLotusグループウェアスイートをEclipseというオープンな開発プラットフォームの上に置くことで、いろんなハードウェアで動作するグループウェアを開発していたようです。知りませんでしたが、かなり鋭いですね。

今までも、ASASTEKのEeeにカスタマイズされたXubuntuが搭載されたり、CloudbookのgOS、そしてDELLがUbuntu搭載PCを販売するなど、MSフリーの動きはあったものの、局地的なものにすぎず、またそれは「趣味性の高いもの」とされていた節があります。
そして、MSの最も忠実なユーザは「企業ユーザ」です。これは、各クライアントPCからサーバソリューションまでかなり幅広いレベルの製品を扱うユーザで、しかもかなり資金を潤沢に使える類いのユーザなのです。
今回のIBMの発表は、このMSの「本丸」に宣戦布告したのと同じ・・・なんじゃないでしょうか?

個人的な考えでは、たとえ業務用であっても、PCは個人的なもの、つまりユーザに帰属するものであるべきだと思います。(言い換えれば体の一部みたいなもんです)だから、ユーザが使い慣れた環境、ユーザの個人的な業務環境で、グループウェアが使えるというのが理想なのではないかと思います。その方が業務効率も上がりますしね。今までさんざん言われてきた「セキュリティの問題」は確かにあります。しかし、このセキュリティに完璧はあり得ない。いくら文書を保護したとしても、データは基本的にエクスポート可能なもの(でないと使い物にならない)だし、USBメモリは言うまでもなく、メールだとかいくらでも出口があるのです。システム上の問題というよりむしろ、個人の責任に帰するものだと思います。
今回のIBMのソリューションではこの個人的環境を業務で活かすことが可能になる。
しかも、従来通りWinでも使えるのですから移行も簡単でしょう。当然Macでも使えるようです。

さらに、デスクトップはUbuntu、SUSE、REDHATをラインアップ。ほとんど最強です。

余談ですが、一昨日Vistaの持ち込みがあって、これがWiFiにつながらず、苦労したのですが・・・VistaはUIの悪夢ですね。
「Windowsは有効なネットワークを検出できませんでした。」としか言わない。そんなの見ればわかるんです。どこがおかしいのか知りたいのに・・・で、Mac OSやUbuntuではネットワーク関係のいわゆる「プロパティ」を開くと、使ってないものも無効なものも全部表示するんです。だからこそ、どこに問題があるのかわかる。でもVistaは有効なもの、動いてるものしか表示しないのです。あとは存在すらわからない。もちろん、ハードウエア(例えばWiFiカードの)プロパティも表示できません。
最終的に、アマドウを呼んで解決しましたが、アマドウ曰く「こうやって、技術者を呼んで、高い技術料を請求できる」んだそうです。
なるほど・・・
それがMSの「エコシステム」というわけですね。

2008年7月27日日曜日

オープンソースとインターネット

相変わらず長時間停電の毎日が続くダカールです。
聞く話によるとガーナのヴォルタ湖の水力発電にも問題が生じているようで、ガーナ、ベナンなども慢性的な停電が生じているようです。

さて、現在オレゴン州ポートランドではOSCON(O'Reilly Open Source Convention)が開かれており、オープンソース界の大物がキーノートスピーチを披露、Arstechnicaなどでリポートされています。
この中のMark Shuttleworth氏のスピーチのレポートを読みました。マークシャトルワース氏は南アの大富豪でUbuntuの創始者です。彼が言うには現在のWeb 2.0世代の成功を収めている企業はすべてオープンソース系の技術をコアにしている、というものです。そしてそのオープンをさらに拡張していかなければならない、というのが基調。

でも考えてみればインターネットそのものがオープンソース技術の上に成り立っているのです。Webサーバも電子メールのシステムもデータベースも全部そうです。そしてオープンな基幹部分にいろんな肉付けをして商用OSやサービスが成り立っているにすぎないのです。
それを象徴するのがMacOSだと言えます。MacOSはプロプライエタリなOSですが、そのコアシステムはFreeBSDをベースにしたDarwinです。(UbuntuではここがLinuxカーネル、ということになります。)そこにApple独自のライブラリなどのシステムがあり、デスクトップ環境としてのFinderがあります。(このあたりがUbuntuではGnomeにあたります。)で、MacOSのWebsharingに使われているのがApatchサーバ、Winとのファイルシェアリングに使われているのがSambaサーバ、画面共有に使われているのが先日話したVNCになります。
言うなればMacOS(やUbuntu)はオープンソースのブロックを組み上げたLEGOのようなものなのだと思います。
MacOSのように明確なわけではありませんが、Windowsもかなりの部分でオープンソースの技術を取り入れているはずだと思います。
また、UbuntuなどのLinuxディストリビューションにおいてはアプリケーションもすべてオープンソースのもので構成されているのが特徴です。付け加えるならこれらのアプリケーションはたいがいMacOSやWindows用に移植されています。

これらを考えると、今日的なITテクノロジーというものはほとんどがオープンソースの力なのです。そしてオープンソースが生み出したメディアがインターネットであると言えると思います。

2008年7月25日金曜日

Netbookへの懸念?

NY Timesのこの記事です。
OLPCが先鞭をつけ、ASUSTEKが切り開いた後、その成功に乗っかって他社が次々と新製品を投入するNetbook市場に、老舗PC大メーカたちが懸念を表明している・・・というのですが、このあたりそれらのメーカの体質を見事に表しているようで面白い。

その一方で、じわじわとMacが売れているらしいです。
これまでWinベースのPCやラップトップが売れたのはなぜだったのか、これらの大メーカは忘れてしまったのでしょうか?

それは「安いから」に他なりません。

そのために大幅に値引いて量販店で売りさばいたわけです。それに、その「安さ」で対抗するNetbookが今までは部品メーカー、パーツメーカーであったASUSTEKなどが入り込んだからといって、それを懸念するというのはいかがなものでしょう?
むしろ、それは健全な競争であるという気がします。
安さでシェアを獲得した後はブランドや付加機能などで売るタイプの戦略に移行しているようですが、本来の自分たちの支持基盤というものを忘れちゃったのでしょうか?
反対に最初からブランドで売っているAppleにこの戦略では一日の長があるのはあたりまえです。なんと言っても、他の大メーカが安売りに汲々としていた時代からブランドのビルディングをやっているわけですから・・・

しかも、モデルを絞ることによって非常においしい価格帯に仕上げている。今、一番C/Pの高いラップトップは間違いなくMacBookだと思いますし、デスクトップならiMacでしょう。しかも、どうしてもWinが使いたければBootCampして両方使えるわけだし。
で、2台目サブノートは?といえば安いNetbookに目がいくのは当然の帰結なのだと思います。それかiPhoneにしたり、Touchという選択肢もあるし。

今のWindowsノートは高すぎると思います。例えばSONYのVAIO Tとか新しいVAIO Zとかですが、確かにデザイン的に惹かれるものはあるし、モノとして欲しいという気はします。しかし、MacBook Proと同じかそれより高いし、中古でさえMacBook Airの新品が買えてしまう。それなら素直にMBP/MBAを買おうと思います。かと言って安いWindowsノートは買う気のおきないようなデザインだし・・・
言ってみれば作る側の都合がデザインや価格において常に優先されている。全然ユーザの立場に立ってない気がするのです。(ユーザの立場に立っているのがド派手なカスタマイズパーツだとしたらそれは間違った認識だと思います。)

そうなったらもうブランドだの言ってられません。安いものがマーケットを制覇するのは当然です。しかも、PC界を裏で操るMSがLinuxが普及してしまう懸念から「人気のXP」を安くこれらのNetbookに搭載することを許してしまったのです。
こうなってまで大手PCメーカがMSと運命を共にしようとするその姿勢の方がかわいそうに思えてきてしまいます。
VAIOなんかVistaじゃなくてUbuntu Studioをプリインストールして5万円くらい値引きすれば売れると思うんですけど。

2008年7月20日日曜日

VNC


VNCとはVirtual Network Computingの略でありていに言って他のコンピュータの画面を自分のPC上で表示させ、さらにその画面でリモートコントロールすることです。
今朝のTouchの中で言ってるVNCというのはつまりTouchにMacの画面を表示させて、TouchでMacをリモートコントロールする、そういうアプリケーションです。これが思いのほかすんなりとできてしまったので、味を占めた私は、「じゃあ、Leopardにも標準装備されているのだからやってみよう」と思い立ちました。
Leopard以前、Tigerまではこのリモートデスクトップを実現するためにはApple Remote Desktopという別のアプリケーションをインストールする必要がありました。しかしLeopardにはこのVNCが標準装備され、独立したアプリケーションとしてではなくFinderから直接その操作を行うことができます。そして、VNCという名称ではなく「画面共有(Screen Sharing)」と名付けられています。
このように、LeopardにおけるFinderはいろんなアプリケーションを本当にシームレスに同じインターフェイスに統合していて、その完成度はすごいと思います。Ubuntuを使っていて一番気になるのはそういうところがまだ荒削りというか、たくさんのステップを経なければたどり着けない、という点だと思います。
それでも、Windowsとは違い、そういうところをやたら「アシスタント」で粉飾してないところは良心的だと思いますが、MacのUIを使い慣れていると、MacOSがバックグラウンドでやっていることを忘れてしまうのですが、Ubuntuではまだそれを意識させるのです。
ということで、この「画面共有」の裏ではしっかりVNCが動いているわけです。
使い方は本当に楽で、コントロールされる側の共有設定で「画面共有」をオンにするだけ。あと、個人ネットワークでない場合は画面共有をするユーザをそのコンピュータのアドミンユーザに設定します。
あとはコントロールするコンピュータにもどり、Finderを開くとすでに左のペインにそのコンピュータの名前が出ているはず。
それをクリックするとFinderのメニューバーの下、右側に「画面共有」と「接続」というボタンが出ます。で、今回は画面共有をクリックして、プロンプトにコントロールされるコンピュータのアドミンユーザネームとパスワードを入れると、ウインドウが開いてそこにコントロールされる側のデスクトップが表示されます。あとは自分のコンピュータのようにそのウインドウの中で操作できるのです。
ただし、キーボードがコントロールされる側の設定に変わります。(私のケースでは、仏語キーボードになっているので、USキーボード上でAZERTY配列に変わってしまいます)
ちなみに、「接続」をクリックすると、AppleTalkが起動してファイル共有が立ち上がるようになっています。

面白いので、今度はUbuntuのVNCを動かして(UbuntuにもHardy HeronからはVNCが標準で入っています。)Macからアクセスしてみたら、簡単にできました。(アラートが出ますが、無視していいです。)

これは、使えます。リモートでソフトウエアをアップデートしたり、簡単にできるようになりそうです。

2008年7月7日月曜日

Linuxネットカフェのゆくえ


これまで何回もUbuntuのインストールやオープンソースの重要性について書いてきました。それは、CYVOGUEの次はLinuxベースのネットカフェCYNUXを開こうと思ってきたからです。残念ながら今のところこれはまだ計画段階で様々な理由によりストップしています。
その1つがダカールの不動産価格の高騰。現在ネットカフェはあちこちでつぶれています。これは売り上げに比較して家賃が高すぎるのです。また、ダカールの経済状態(燃料価格高騰、食料価格高騰)などによってネットカフェの運営コストは上がっているのに客の購買力は下がっているというのもあります。あとは機材的な理由なのですが、MacMiniに相当するような適切な機材がないことです。
ASUSTEKがもうすぐEee Boxを発売するようで、これは値段もスペックも消費電力もよさそうな感じなので、これが簡単に手に入るようになった時にはきっとこの計画を実現させたいと考えています。そしてCYNUXをダカールでのLINUXとオープンソースのショウルームみたいにしたい、と考えています。
なぜか。
今まで書いていなかったのですが、Ubuntu/LinuxはMacやWindowsと同じような意味でのOSではありません。LinuxというのはMacで言うならDarwinにあたるシステムのコア部分で、それを一般ユーザーが使える形にまとめあげたものをディストリビューションと呼びます。UbuntuはLinuxカーネルを持つOSにGnomeデスクトップ環境を搭載し、一連のアプリケーションを搭載したディストリビューションです。Ubuntuにはオフィスアプリを買わなくても最初からOpenOffice.orgがインストールされていますし、Photoshopを買わなくてもGIMPが、iTunesやiPhotoにあたるアプリケーションも全部含まれています。そして、他のアプリケーションが欲しい時はインターネット経由で「レポジトリ」と呼ばれるすべてオープンソースのソフトウエアデータベースから探してダウンロードできます。
Ubuntuを開発、管理しているのはUbuntuの開発コミュニティですが、南アフリカの大富豪マーク・シャトルワース氏が設立したヨーロッパベースのカノニカル社からの支援を受けています。そして、その使用、再配布については完全にフリーです。
また、プロプライエタリ(フリーではないもの)なソフトウェアについても、直接それらの提供先からダウンロードして使うことができます(Adobe Flash plug-inとかSkype、Google Earthなど)。またWineというWindowsのエミュレータをインストールして自分の持っているWindows用のソフトを使うことさえできます。
また、教育用ソフトを多数バンドルしたEdubuntuという学校向きのバージョンもあります。
これは実にアフリカ向き、開発プロジェクト向きだと思います。
それとこれも重要なことですが、Ubuntuは基本的にハードウェアの要求が低く、Pentium3くらいの古くて遅いCPUでも楽々動きます。サイズもコンパクトで1GB前後です。
こんな柔軟で安全でしかもフリーな良いものを眠らせておく手はない・・・
XPの海賊版を使って、しょっちゅう再インストールをやるよりも、Ubuntuを導入した方が生産性も上がるはずです。
このCYNUXプロジェクトでは、協力してくれるパートナーを探しています。メールでご連絡ください。

2008年7月3日木曜日

ウォロフ語のWindows?


Senewebの記事より。
MSとUCAD(ダカール大学)が共同し、2148のIT用語をウォロフ語化することに成功したそうです。
なんでも、これはWindows VistaとMS Officeのローカライゼーションに役立てるんだとか。
ウォロフ語を言語として守り、発展させるという文化的な意味においていいことですね。
セネガルの主要現地語であるウォロフはセネガル人ならほぼ100%が話し、現地語間の共通語としての意味合いがあります。また、小学校でも今はフランス語ではなく、ウォロフ語で授業が行われているようです。
また、ウォロフ語はアフリカの言語によく見られるように「ピジン化」「クレオール化」が進んだ言語でもあります。(日本語もそれに似ていると言えますが)つまり、よく使う外来語をウォロフ化して取り込むライブな言語なのです。ウォロフ語には公用語であるフランス語をはじめ、英語やスペイン語、イタリア語や別の現地語がいたるところにちりばめられており、今ではこういうクレオール化していない、純粋でオーセンティックなウォロフ語をじゃべれるのは田舎のお年寄りか、米国平和部隊の隊員だという話のあるくらいです。

でも、思い出したのですがUbuntuのインストール画面の言語を選ぶところにウォロフ語は出てくるんです。それも、Edgyの頃からすでにありました。わけわからなくなると困るのでウォロフ語で立ち上げたことないのですが、Ubuntuがすでに2年前に成し遂げていたのだったら・・・少々間の抜けた話ですね。

2008年6月27日金曜日

Firefox 3.0


ダウンロードデイのお祭りは丁度移動中だったので参加しそこねてしまったのですが、店のMacをTiger→Leopardにするときに同時に導入しました。このLeopardへの移行も実は停電のせいで本当に大変だったのですが、なんとか一段落つきました。インストール中に停電そしてUPSも力つき・・・だいたいインストールに2時間近くかかるというのがちょっと長すぎると思うんですが・・・しかも店のクライアントMiniの中にはDVDドライブの調子が悪いのもあって、そういうのは思い切ってターゲットモードでこのMacBookにつなぎ、MacBookからハードディスク消去→インストールをやりました。
で、FirefoxですがデフォルトのインターフェイスはすっきりしてSafari風でいいですね。以前は自分のマシンではiFoxを入れて使っていましたがもうその必要もなくなりました。スピードは「それほど速くなったか??」と思うくらいで、やはりSafariの方が速く感じます。一度読み込んでしまったページを表示するのはFireFoxも速いですが、それは単にキャッシュの問題であって、Safariのように描画そのものがスピードアップしている気はしません。そして、問題はやはりQT Pluginで、これは相変わらずダメ。
やはりMacのデフォルトブラウザはSafariに限ると思います。
さて、MozillaはFirefoxをケータイデバイスにも持ってくる計画で、ケータイ用のGeckoベースのブラウザを開発しているということです。今、この分野ではNokiaのS30ブラウザ、iPhoneのSafari共にApple Webkitで作られているわけで、PC上でもSafariより遅いFirefoxのパフォーマンスをどこまで上げられるか、がネックになってくるでしょう。
ちなみにFirefoxはUbuntuのデフォルトブラウザでもあります。正直言ってUbuntu上のFirefoxはMac上のFirefoxよりいいと思います。つまり、Firefox3.0が「よくない」のではなく、Safariの進化のスピードがめちゃくちゃ速い、ということなのだと思います。

2008年6月15日日曜日

Ubuntu 8.04 Hardy Heron


4月末に発表されたこのUbuntuの最新リリース、Dapper Drakeに替わるLTS (Long Term Support)です。Ubuntuは6ヶ月ごとに正式なアップデートがなされているのですが、2年に一度メジャーリリースであるLTSを出しています。
それにしてもDapperとHardyはほとんど同じOSとは思えないくらい違いがあります。この2年でUbuntuが遂げた進化はすごいものがあると思います。私はEdgy EftからUbuntuとつきあっているのですが、Edgyは立ち上げるまでが長かった。普通にインストールしただけではほとんど使えず、そのあとたくさんのコマンドラインで少しずつカスタマイズしていく必要がありました。その反面、カスタマイズできたときの達成感やら、いろんな感動があったのですが・・・Hardy Heronはそういうところはインストールのプロセスにはそういうところは全然ありませんでした。もちろん、カスタマイズはこれからなんですが、あまりにも簡単にインストールできてしまうし、それで普通に使えてしまうところがすごい。
とはいえ、ハードにもよります。MacBookみたいなAll in OneのハードだとrEFItを入れて、BootCampして、CDからインストールするだけです。これに味をしめた私は冒険してみようと軽量のWinラップトップを買って入れてみようと思い立ち、中古のToshiba Dynabook SS 2120を購入したのです。もちろん、これはものすごく軽くて小さく、XPがちゃんと動いていたのでそういう意味では別に不満はなかったのですが、Ubuntuを入れるのにはいろいろと工夫が必要でした。
まず、CDドライブがない。私は「USBフラッシュで」「外付けCDドライブで」とか軽く考えていたのですが、MacとちがいPCはUSB起動が必ずできるわけではない。USB起動はできませんでした。
で、探してみるとWubiというWinを入れたままUbuntuをインストールできるソフトを発見。これをインストールして起動すると、メモリ不足・・・裏の小さなフタを精密ドライバであけるとスロットがありました。で、メーカのサイトで対応メモリを探すのですが、SS2120用とか書いてあってもDDRなのかSDRAMなのかわかんない。検索を続けてやっとこれがDDR PC2100 200pinという規格であることを発見。しかし、このメモリがない・・・さらに検索するとPC2700が上位互換していることを発見。某PCショップで、中古メモリの山からこれを探し出し、ゲットしました。Macだとアップルメニューの一番上で実装メモリを確認できますがPCはできず、なんかユーティリティをダウンロードする必要があるみたいです。面倒!!!
ということで、直接Wubiをインストール、起動。動きました。メモリはちゃんと認識されたようです。
そしてWubiによってUbuntu700MBをダウンロード、再起動するとちゃんと起動項目を選ぶことができるようになりました。
サードパーティのソフトを一気にインストールできるAutomatix2がなくなっていて、またこれに替わるものを探さなきゃならないのはちょっとショックですが、気長に楽しみながらやっていこうと思っています。

2008年5月24日土曜日

小型ラップトップ用Ubuntu


Canonicalが6月に最近流行の超小型ラップトップに特化したUbuntu、Netbook Remixを出すそうです。Asus EeeのLinuxバージョンがXubuntuのカスタマイズバージョンを搭載していることはすでに紹介していますが、今回はUbuntuのRemixのようです。まあ、これまででもEeeにフルのUbuntuをインストールした人は何人もいるようですが、Ubuntuのインストールしたサイズはやはり600MB以上あり、メインのドライブが1GBのEeeではあまりにもフリースペースが少なくなってしまう。もちろん、SSDの価格はどんどん落ちてきていますから、これを入れ替えてしまうことは可能だと思いますが。それにしてもこれだけ短時間で小型ラップトップにあわせられるというのはUbuntuの基本的な柔軟性を物語るものでしょう。

2008年5月22日木曜日

驚きのXO 2.0 Laptop


写真を拡大してみてもらえるとわかると思う。XOにXPを積んだことでもうOLPCは終わりなのか?と考えてしまった矢先、このようなものを出してくるとはなかなか憎いタイミングである。しかし、OLPCプロジェクトそのものはプロジェクトの方向性をもっと考えるべきだろう。確かにXO 1.0は100ドルPCというコンセプトがあり、このおかげでAsus Eeeが生まれてバカ売れしたという「方向性としての功績」を残した。さらにEee PC以降、Everex Cloudbookをはじめ、一連の低価格で小型のラップトップというマーケットを作り出した。Cloudbookはデフォルトでg-OSを搭載しており、Eee PCはXubuntuをカスタマイズしたものとXPから選択する形になっている。Winの優勢は変わらないものの、ある程度Linuxの食い込みが見られる。
ネグロポンテ氏もXO 1.0の失敗を繰り返すのはマズいと考えたらしく、2.0ではこれを見直したようだ。つまり、コンセプトを発表し、メーカー側がこれを見て実際に製品化するのを待つようだ。
私はXO 1.0の頃からOLPCに一番コンセプト的に近いのはNintendo DSだと思っていたが、今回のXO 2.0はまさにDSと基本コンセプトは同じである。デュアルタッチパネルスクリーンで、これが開いた形でいろいろ変化する。違いはそのサイズとスクリーン解像度、それにスタイラスペンを使わないということ。
サイズ的にはVAIOの(昔の)C1くらいの大きさになるようだ。
それにしても気になるのはこの「タッチスクリーン」技術。この分野で実装レベルで一番進んでいるのはアップルのインターフェイスだと思う。もしかしたらネグロポンテ氏も今回はソフトの面でアップルの協力を受け入れる気になるのかも?
そして驚きの価格はなんと75ドル!
これだけは実現難しいと思う。あと、やはり途上国向けを考えているらしく、消費電力をわずか1Wとしているが、これには新しいチップの開発が不可欠だろう。
情報はGIZMODOさんより。

2008年5月5日月曜日

MSがYahoo!買収を断念

ということは最初から予見していた人は多いのではないだろうか。やはりYahoo幹部にはMS嫌いが根強くあること、企業文化の大きな違いはもし買収が成功したとしても前途多難であることを余儀なくされるわけで、これは両者にとって喜ばしいことではない。現状から言えばMSもYahooも勝ち組というのからはほど遠い、意地悪な言い方をすればどちらも「落ち目な」感じ。
その2つが合体したところで、しかも多大な犠牲を払って、何が改善されるのかさえ不透明なことをすることに意味はないという結論なのではないだろうか。Googleに比べたらYahooのMS嫌いは生易しい。実際、YahooはいまだにActive Xベースのサービスをやめたわけではない。(そのこと自体が「落ち目」の原因・・・という気もするが。)
もちろん、今現在の状況を言えば台湾や韓国の企業に比べて米企業は全般に元気がない。多分サブプライムなどで金巡りが悪くなっていることも影響しているのだろう。Googleでさえ、新しいものを出してきていない。かろうじてAppleは次世代iPhoneという明るいトピックを提供しているようだが・・・
とにかく、MSのYahoo買収失敗は決して値段の折り合いの話ではないと思う。むしろ、これは企業文化の全く異なる2つのイデオロギーの戦いであったのだろう。オンラインサービスを中心とする企業がいわゆる古典的大企業に買収されてその後成功したという例は残念ながらまだない。AOLしかり。Exciteしかり、AltaVistaしかり。どれも、サービスそのものは継続しているものの話題の中心にはならないサービスだ。
アップルはこの分野には.Mac以外は手を出していない。むしろiTunesを中心として古典的大企業よりの戦略で成功をおさめているのが面白い。ハードとソフトとサービスのあり方というアプローチにおいて、アップルは自社しかできないことをやってそれを認めさせてしまった。
もちろん、このアップル的アプローチに私的には不満がある。アップルのサービスは局地的なのだ。アフリカでどれだけアップルのサービスの恩恵にあずかれるかというと、ほとんど「無理」。Apple TVが日本で売れなくても当然だ。アメリカと違って日本のiTunes Storeはコンテンツが非常に限定されている。YouTubeを見るためだけにApple TVを買う人は少ないだろう。
しかし、それでもMSとYahooの合体よりはアップル1社の方がまだ明るい未来を見せているように思うのだ。Yahooの拒絶が巨大化路線を突き進むMSに再考を促す機会になればいいのだが。明日また詳しく書くが、Ubuntuがこれだけ進化してくると、Windows離れは必然的になってくると思う。

2008年4月21日月曜日

小型低価格ラップトップ

実は今日本に帰ってきているのですが、この機会にはやりの小型低価格ラップトップをゲットしてやろうと画策しています。家電量販店に行ってみると、ザクザクありました!Asus Eee PC、Everex CloudbookにKOJINSHAのもの、そしてなぜか高いFujitsuの小型PC。
小型の中古ラップトップ(IBM Thinkpadなど)を買って、それにUbuntuを入れることも検討したのですが、機械がほとんどEee PCと同じ値段。だとすると素直にEeeを買った方がおトク。
EeeにUbuntuを入れる方法を探してみました。そうすると、出るわ出るわ・・・
大まかに言って2つ方法があります。1つはEee PCにオプティマイズされたEeebuntuをインストールすること。これはEeebuntuのサイトからISOディスクイメージをダウンロードして、USBメモリに入れてインストールします。
もう1つはスクリプトを使って通常Ubuntuをカスタマイズする方法です。後者の方が面白そうなので、これをやってみようと思っていますが、3日後に8.04 Hardy Heronの発表を控えて、ちょっと二の足を踏んでいます。
まずはEeeのハードを手に入れてみるのが先かも。

今回はMacBookを連れて帰ってきています。そしてこれに激安SATA HDDを入れ、320GBにし、Leopardを入れて快適に使っています。
それはまた今度。

2008年3月9日日曜日

OLPCが新しいCEOを募集


OLPCプロジェクトが苦境に立っているらしい。これまでもOLPCに立ちはだかる壁について書いたことがある。言ってみればOLPCはiPhoneのようなプラットフォームなのだ。そしてプラットフォームを成功に導くにはエコシステムが必要であり、OPLCには明らかにこれが欠けている。もちろん、エコシステムを作っていくのは難しい。あのMicrosoftですらエコシステム作りは不得手で、他者の作ったプラットフォームを買収などで乗っ取るのを常套手段としている。このあたり、うまいのはApple、adobeそしてGoogleあたりだろう。
もちろん、OLPCをいきなり商業ベースに乗せるのは難しいだろう。しかし例えば国連システム(UNICEF、UNESCO、UNDPあたり)やバイラテラルのODAと協力、タイアップするなり、あるいは先進国の政府が関わってくるのがイヤなのであれば教育系の大手NGO(ここらでは仏系のAide et Action、ENDA、あとはPlan Internationalなど)と協力することでエコシステムを作り上げることはできるはずだ。
アフリカの各地で働く日本の青年海外協力隊員もIT関連の隊員はOLPCの動きに期待し、見守っているはずだし、協力を乞われれば惜しまないと思う。他国のボランティアも同じだろうし、UNVという手もある。
OLPCの前進を阻んでいるのは参加国からかなりな数の注文をとりつけるところと、その代金を前払いさせるところだと思う。アフリカの政府はどこもそのような大金は容易にすっと出すことはできないし、それをしかも「外貨で」用意するのは並大抵のことではない。ナイジェリアがそこまでこぎつけているのはオイルマネーがあるからにすぎない。この初期投資部分だけでもODAやパートナーのNGOに頼ってもいいと思うのだ。もちろん理想を言えばこれは一回限りの措置でサステイナブルな解決策とは言えない。しかし、OLPCを離陸させることの方が重要だと思うのだ。いったんエコシステムができてしまえば、それがマーケットを作っていく。マーケットは雇用を生み、そしてアフリカでのOLPCをめぐるエコシステムが作られていくはずだ。その時点で政府にも理解が生まれ、新しい注文を出すだろうし、政府内にも参加気運が高まるはずだ。
iPhoneを見てもわかるようにまずは機材が流通しなければソフト開発者も、オンラインサービスも出てこないのだ。OLPCのXOラップトップはもう「新しい」とは言えないが、他の低価格ラップトップが持っていない面白い機能を備えているし、XO Sugarが流通し始めれば、Sugarと近いところにいるCanonicalなどがEdubuntuなどのソフトをSugarに移植などということも考えられる。