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2009年5月12日火曜日

Sony:ストリンガーCEO語る

「もし、我々が最初からオープンテクノロジーを採用していたら、今頃Appleに勝利していただろうと私は思う」(Engadget
SONYのサー・ハワード・ストリンガー会長が日経エレクトロニクスアジアのインタビューに答えて語ったそうです。
このブログに書いたかどうか記憶にないのですが、これは私が常々思っていたことなのです。もちろん、今回のストリンガー会長の発言は音楽に限ったことなのですが、私はSONY全体に言えることだと思います。
Appleは今でこそ、ほとんど絶対的とも言えるブランドを確立していますが、かつては暗黒時代がありました。一般にそれはスカリーCEOの時代、1990年代にジョブスを追い出したときと言われており、その暗黒時代の終焉はジョブスが復帰してiMacを出すときとされています。実は私がMacと出会ったのはこのAppleの暗黒時代でした。しかし、暗黒時代とは言ってもAppleの提供していた世界はものすごく衝撃的な世界だったのです。実は私はAppleに出会う前はSONYを愛用していました。ベータマックスを3台持っていたこともあります。そして、Appleが私にとって特に魅力的だったのはトリニトロンモニターを使っていたこともあります。実際、この時代はAppleとSONYの蜜月時代でもあります。一時は業績が悪化したAppleをSONYが買うのではないか?という噂すらあったと思います。そして、MacOSのライセンス提供があったとき、SONYが来るのか??と期待したものです。今もしAppleがMacOSのライセンス提供を行うとしたら、まずまちがいなくSONYは飛びつく気がします。もちろん、Appleがそんなことをすることはまず絶対にないと思いますが・・・しかしSONYは来ず、VAIOはこともあろうにWindowsのパソコンとなったのです。実はこの時代、業務用としてはワークステーションが全盛でした。NeXTもワークステーションですし、シリコングラフィックスのIndigoがグラフィック用としてもてはやされていました。そのころSONYはNEWSというワークステーションを出していたのです。つまり、SONYにはパソコン用のOSを開発するだけの素地があったと思います。しかし、そのころ世の中のテクノロジーの常識の中でものすごく重要視されていたのが「互換性」でした。そしてSONYはベータマックスで互換性の痛い目にあっていました。これがWindowsの安易な採用をしてしまった主な原因でしょう。VAIOはそれなりにキャラクターを持ったPCだし、スタイルなどでの差別化の努力は涙ぐましいものさえ感じます。しかし、決定的なのはいくらVAIOががんばってもWindowsに縛られる、ということだったのです。強みだったはずの互換性が、他のものとかわらない、差別化を妨げる決定的な要因になってしまったのです。これはコンピュータのソフトウェアの互換性とベータとVHSのようなハード的な互換性が全く性格を異なるものだということもありますし、その違いの中でインターネットが登場してすべてのコンピュータが共通のプラットフォームで動くというものが標準化されたという革命的な技術革新もあったわけです。しかし、SONYには何回も自社OSを開発する機会があったと思います。それをすべてみすみすのがした上、ドル箱になるはずだったVAIOは他のメーカーとの熾烈な競争に晒され、力を盛り返したAppleが音楽産業全体まで巻き込んで、新しいビジネスモデルを作ってすっかりお株を奪われてしまったわけです。私は今からでも遅くないと思います。最近のLINUXデスクトップはとても優れていますし、これをカスタマイズして使えばVAIOは魅力的でオリジナルなPCに生まれ変わるでしょう。MSからVAIOを解放してやること、これがVAIOを救う唯一の道という気がします。ちなみに、オリジナルOSのVAIOが出れば、私も買ってみようと思うでしょうね。

2009年2月23日月曜日

MS:MSのアフリカ戦略

Afrique En Ligneによると、2/25からマイクロソフトが西アフリカおよび中央アフリカでキャンペーンを展開するそうです。このキャンペーンの目的は「パートナーの生産性向上のための手段とツールを提供し、投資に見合った結果を得られるようにする。」ということです。確かにアフリカでのWindowsのシェアは他の地域よりも高いかもしれませんし、IT企業にとってアフリカは「最後のフロンティア」だとMSが考えていても別に不思議はありません。
しかし、これが単なるVISTAの販促なのであれば、キャンペーンはほとんど無駄な気がします。VISTAはハードウェアに対する要求が高く、古いハードウェアに導入するとさらにストレスがたまる結果になります。この地域ではそもそもハードウェアがまず足りないわけで、Pentium 3等が現役で動いている世界にVISTAを持ってくるのは無理というものです。
これはMacにも言えることで先日「とにかく動作が遅くて仕方ないのでどうにかしてほしい」と持ち込まれたPowerBook G4 AlminiumはLeopardをインストールしていてRAMは1GBでした。これはTigerにダウングレードしましたが、今はサクサク動いています・・・
話を戻しますが、このキャンペーンは「どのようにお金を節約するか?」をメインテーマにしているそうです。非Windowsの世界からすれば、「そんなの、Winをやめることでしょ?」となるのですが、それはナシで考えるところがミソなのですね。でも、多分これは安易に「VISTAはXPやもっと古いシステムよりも安全性が向上しています。」とか「今ならアンチウイルスをおつけします」みたいなので終わりそうな気もするのですが。ここでHPの代理店をやってる人が多分出席するはずと思うのであとでどんなだったか聞いてみます。
MSといえば、Windows Mobile 6.5のスクリーンキャプチャが先週ネットを賑わしていましたが・・・これは、なんというか80年代のボードゲームオタクな高校生が作ったみたいな感じですね。ハニカム構造というのは確かにデザインとして魅力的ではあります。しかしスクリーンキャプチャを見てもわかるようにものすごくスペースが無駄です!しかもメイン画面でスクロールしなきゃいけないというのはUIとしては0点。まだ、MEIZUの偽iPhoneの方がマシに見えます。話が脱線ついでにSONY Ericssonの新しいケータイ"Idou"はSymbianベースだということで、これはXperiaより欲しいと思わせます。ただ、やっぱりこれはSONY Ericssonが作ったiPhoneにすぎないって気がしますね。あと値段(700〜1200ドル)も高すぎると思います。

2009年2月13日金曜日

MS:Copy Catは止められない


AppleInsiderの記事によると、マイクロソフトがApple Storeのような形態のリテールストア事業進出を計画しているそうです。これはApple Atoreの成功によってAppleの認知度が上がっていることに対抗して、ということです。
また、AppleInsiderはAppleがリテール事業をはじめたとき、経済アナリストがこぞって「Appleは失敗する」と予想したことも取り上げています。チャンネルマーケテイングCorpのコンサルタント、デイビッド・ゴールドスタイン氏は「(Appleにとって)リテールストアを開くことは全くナンセンスだ」と2001年当時述べました。この発言は全く根拠がなかったわけではなく、Appleは97年にランドマーク的エンタテイメントサイバーカフェをオープンする企画を立てましたが、これは日の目を見ずに終わっています。ここでジョブスは当時GAPやJ-CrewのCEOだった、ミッキー・ドレクスラー氏をAppleに迎えます。また、Target(アメリカの安売りチェーン)から、ロン・ジョンソン氏を、GAPからはジョージ・ブランケンシップ氏を次々と引き抜きます。
そして、Appleは今や世界に251店を直営し、1万6千人を雇用し、総売上の25%以上がこれらの直営店からもたらされているのです。
また、忘れてはいけないのは路面店を展開する前にAppleはオンラインの直営ストアをすでに軌道に乗せていました。つまり、これらを通じてカスタマーリレーションのシステムがすでにあったのです。また、小売り価格についてもすでに企業ポリシーを行き渡らせていました。
つまり、Appleはリテールに手を出す前に周到な計画およびステップを踏んでいるのです。
Apple Storeの原型というかお手本みたいなものは、銀座のSONYビルなんかに見ることができますが、あれはリテールストアではなく純粋なショウルームなのです。SONYは後追いで直営店に手を出していますが、噂によると「悲しいくらい人がいない」という結果に終わっています。SONYほどのプロダクトに訴求性があり、製品にファンも多く、ブランドイメージがある企業でもこの結果です。プロダクトの中心があまり普通の人が気にしないソフトウェアで、ブランドイメージも「普通」、Zuneみたいな中途半端な展開しかやってないマイクロソフトがやって成功するわけないと思うのですが、もしかしたら、Appleと同じようなビッグサプライズがあるのかもしれませんね。