2008年12月18日木曜日

Rwanda:憎悪と独立心


ルワンダ周辺が最近騒がしいです。ルワンダは1994年のジェノサイドを本当に乗り越えられたのでしょうか?残念ながら、その答えはNoのように思います。International Criminal Tribunal for Rwanda (ICTR) はタンザニアのアリューシャに勾留されているJoseph Nzabirindaを釈放することを発表しました、また、最近マリに何人かの容疑者の身柄を移しましたがルワンダ政府は彼らの身柄をルワンダ国内に移すようICTRに求めています。先日ドイツで拘束され、フランスに身柄を移された後、条件付き釈放されたものの、事実上フランス国内から出られないローズ女史もそのままです。そして、もちろんコンゴ民東部のゲリラ、ンクンダとキガリの密接な関係も大きな問題です。
ここにきて、ジェノサイドの古傷がいくつも口をあけ、見かけ上平静を保ってきたものが再燃しそうな怪しい雲行きに見えます。その中心人物は他ならぬ大統領ポール・カガメです。
この人物、先日書きましたが公用語をフランス語から英語に変えてしまうなど、独立心が旺盛なのはすごくいいことだと思うのですが、今度は「援助依存を終わりにする」とぶちあげました。(AllAfricaの記事)もちろん、これは表面上とてもいいことです。アフリカの国が脱援助を目指すのは国際社会が望むところでさえある。大統領がそれを目標としてあげるのはしごく当然のこととも言えます。
その一方で、一体彼は本当に現実が見えているのか、不安になります。まるでムガベの「勝手にコレラ終結宣言」のようなおかしなホラ吹きの病気がうつったのではないかと心配になります。そして、カガメをこういった「周囲を不安にさせる言動」に駆り立てているのはやはりジェノサイドとそのもとにある「憎悪」ではないかと心配になるのです。
と、思っていたら案の定というか、先日出た国連のレポートでキガリがンクンダの軍に関与しているとの報告を受け、早速オランダが援助の一部を凍結、続いてスウェーデンも援助の一部の凍結してました・・・(ロイターの記事)こういう動きに呼応したものと見られますが、無駄な報復をやるより先にルワンダが関与してないのなら、それをレポートの大元である国連とかけあって取り下げさせるべきでしょう。今回の声明で暗にキガリの関与を認めてしまったとも言えるわけで、本当に底が浅いというか、こんなことでは援助漬け状態から抜け出せるはずがないと思います。

-UPDATE-
なお、本日2つのICTRの判決がアリューシャで出ました。
まず、Protais Zigiranyirazo(元大統領の義兄):懲役20年
Theoneste Bagosora(元防衛省官房長官、ジェノサイドの主犯格):終身刑(ロイターの記事

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