2008年12月19日金曜日

MS:Mac向け戦略を転換か?

先日はMSがはじめてiPhone用アプリをApp Storeに登場させて話題になりましたが、今度はCnetから、来年早々Mac用のMSNメッセンジャーが大きくアップデートされ、Webcam対応を果たすらしい、という話が出てきました。
それ自体は、別にYahoo Messengerなんてもう3年も前から対応してるし、目新しい話でもなく、それよりはMSNメッセンジャーのSPAMをなんとかしてほしいところですが、注目したいところは、これらの動きの後ろにあるものでしょう。MSは今までOfficeやMessengerなど同社の看板ソフトの開発においてMac版を常に機能制限したり、開発を遅らせるなどをしてきました。それは、ユーザを「囲い込む」という戦略でした。これは数々のメジャーなPCメーカーの協力を得て、うまくいったように見えましたが、ここで登場するのがVISTAショックです。MSはXPからVISTAへの移行に完全に失敗したのです。これはOSがメインプロダクトであるMSにとっては致命的でした。そこで、今更Yahooを買収しようとしたり、Zuneを作ってみたりしたものの、どれも芳しくない。その間にAppleはiPodを携帯音楽プレーヤの代名詞にまで成長させ、その力を持ってiPhoneを投入、iTunes StoreやApp Storeという新しいビジネスモデルを作ってしまいました。そして、このことがPCからMacへの乗り換えまでを招いているわけです。ここにきて、MSが同じような「囲い込み」戦略をとっていれば、ユーザのMS離れを引き起こすと考えたのでしょう。今度はAppleのプラットフォームの上でのMSの存在感を高める方に注力し始めた、ということなのではないでしょうか。これはいいことだと思います。MSとAppleはお互いを必要としていると思います。少なくとも独禁法に抵触しないでいられるという意味で・・・
まあ、Appleにしても例えばWin用のQT Playerはひどい出来という話だし、Win用のiTunesやSafariも出た当時はひどい評判でした。最近はあまりそういう話は聞かなくなりましたが、依然としてこれらのアプリケーションはMacOSと動いた時最高のパフォーマンスを見せることは事実だと思いますが。
GoogleがChromeを作って、Mac用には作らないのはもしかしたらWin用のSafariの出来に我慢ならなかったGoogleが自分でWebKit使って作っちゃった、ということなのかもしれません。

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