2008年12月23日火曜日

AFrica:News Round Up 12/23


まず、昨日ギニアのランサナ・コンテ大統領がなくなったそうです。コンテ大統領はもうしばらく前から姿を見せていないことから、2週間ほど前から死亡説がささやかれており、この死亡説を流布した新聞のジャーナリストが逮捕されたりしていました。ギニアは人としては他の西アフリカ諸国とそんなに変わらないのですが、歴史はかなり違います。独立は1958年とアフリカ元年より2年早く、しかも建国の父、セク・トゥーレはかなり徹底した社会主義とそれにともなう恐怖政治を行いました。そのため、隣国に比べてインフラ施設などで大きく遅れを取り、貧困が早く進行しました。セク・トゥーレの死後、軍事クーデターによってランサナ・コンテが政権を握り、それ以来ずっとコンテが政権を握っています。コンテはトゥーレとは違い、ギニアは社会主義を捨て、国際協調の道を選ぶのですが、2007年からはストライキなどが起こり、少々ゴタゴタしはじめたことろで今回の大統領の死亡。一度も平和裡に政権交代が行われたことのないこの国でどんなことが起きるのか、心配です。特に、ランサナ・コンテの最大の政敵であるアルファ・コンデ氏がまるで見計らったように12/21に亡命先からコナクリ入りしています。(Afrik.comの記事
また、コナクリから350kmほど離れたピタの監獄から、唐辛子入りの水を使って看守の目をくらまし、42名が脱獄に成功したそうです。

次にマリのトアレグ問題ですが、私が読んだ記事では犯行グループは麻薬密売人とあったのですが、JeuneAfriqueなどでは犯行グループをトアレグ族であるとしています。またトゥーレ大統領の談話も、北部の問題を起こしているトアレグゲリラとの対決姿勢に入った、と伝えています。また一方で、ギニア=マリルートで2008年には200kgものコカイン輸送が摘発されており、麻薬密売人というのももっともらしい話なのです。(Afrique en Ligneの記事)一体、どっちなのか、今後も見守って行きたいと思います。

Afrik.comが伝えるところによるとソマリアの状態は、「名のないジェノサイド」に等しいということです。平和というのは戦争をやっている本人達が求めなければはじまらない気がします。

しかし、大統領が国全体を私物化しているジンバブエもそういう意味では立派なジェノサイドだと思うのですが。と、思っていたらAllAfricaが同じことを書いてました。

モーリタニアでは監禁されていた前大統領を釈放しましたが、前大統領は自分が今でも大統領であると主張しており、まだまだゴタゴタが続きそうです。(Afrik.comの記事

今月初めに平和裡に投票を終えたガーナですが、ECOWASなどがこのプロセスの成功を評価する一方、現地では有力政治家が民衆に「平静」を訴えるなど、第2回選はなんとなくキナ臭い感じが漂っています。

JeuneAfriqueが伝えるところによるとビサウは麻薬取り引きの舞台になっているということです。

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