2008年12月13日土曜日
Linux:飛行機のビデオシステム故障
Akihabara Newsが伝えるところによると、飛行機のインフライト、ビデオシステムがクラッシュしたのに遭遇したそうです。
Windowsがクラッシュして公共の場所でBSOD (Blue Screen Of Death) になってる写真はよく見ますが、Linuxははじめてですね。
こういう飛行機のエンータテイメントシステムなど、埋め込みのOSはカスタマイズされたLunuxが多いようです。つまり、普段は使っていると意識しないところにたくさんLinuxが動いているということです。Androidだって考えてみたら埋め込みLinuxです。デスクトップこそ敷居の高さから普及してないLinuxですが、もっと機能を絞り込んだものでは伸びていいく気がします。OLPCのXO-Sugarがいまいち失敗してるのはその点ではないかと思います。インターフェイスこそ完全に変えているものの、SugarのコアはRedHatです。Linuxディストリビューションのなかでも重いと言われるシステムです。これでは、初期のEee PCに搭載されていたカスタマイズされたXubuntuよりも重くなってしまいます。
話がそれましたが、このビデオシステムのクラッシュは多分機器のハード的接続の問題だということで、まあ当然と言えば当然の故障というか、しっかり接続し直せばすむ話で、システムの内部でソフト的なクラッシュが起きたのとは違うようです。このようにLinuxのいいところは「どこが悪いのかすぐわかるところ」で、BSODのようにそれさえもわからない、ただ壊れたというのとはわけが違うのです。こうなってしまうと、たとえばターミナルなどを使って治すことすらできません。よって再インストールしか手がないわけです。Windowsの再インストール信仰というのはここから始まっているわけです。Linuxはこれとは文化が全く違います。Ubuntuなんかは非常に広い範囲のハードに対応していますが、たとえマイナーな非対応部分があったとしても、フォーラムなどを覗くとターミナルなどを使って手動でそれを治す方法というのがたいていの場合見つかります。
このように、ユーザ層にクラウドのように蓄積されたLinuxの技術サポートは、いずれクローズドのシステムを凌駕してしまう気がします。
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