2008年12月11日木曜日

Africa:News Round Up


今日もまたまとめて書きます。
まず、ガーナの大統領選挙ですが、過半数を取る候補者がなく、第2回投票(決選投票)が行われることになったそうです。また、議会の方もなんか数におかしな点があるという話もあります。

次にブルキナファソですが、Afrik.comなどによると、ブレーズ・コンパオレ大統領は「まだ自分はやれる」とブルキナの各紙インタビューで語ったそうです。このブレーズ・コンパオレは1951年生まれと、ガンビアのヤヤ・ジェメやコンゴ民のジョゼフ・カビラと同じく若い大統領と言えますが、1987年にクーデターによって前大統領を殺害し、政権を奪取したことや、大統領任期を2選に制限する憲法をねじ曲げて2005年の選挙で3選を果たすなど、かなり暴君的性格を持った人物です。次の選挙は2010年なわけですが、今回の発言は暗に出馬を表明したとも考えられ、波紋を呼びそうな気配です。現在ブルキナは域内では落ち着いている国に入ると思いますが、コートジボワールの内戦で同国に出稼ぎに出ていたブルキナ人の収入が減っていることなどから、経済的には逼迫していることも考えられ、2010年の選挙が非常に心配です。

サルコジ政権になってからフランスには「人権担当国務長官」というポストができたわけですが、外務大臣ベルナール・クシュナーがこのポスト新設を「間違いだった」と、こともあろうに昨日世界人権の日に発言、波紋を呼んでいます。彼の主張というのは「人権の保護という立場と外交をやっていかなければいけない政府の立場は相反する場合がある」ということで、なるほどな、とは思うのですが、長官のラマ・ヤッド女史は困惑しているようです。

一方トーゴでは死刑を廃止したそうです。トーゴは長年の内戦などから、国交が正常化していない国が多く、国際社会の中で孤立していますし、国際社会からの援助も隣国ベナンなどに比べて少ないのです。これはトーゴ政府がこれを問題視し、解決に向けて動き出したというアピールとも言えます。

コンゴ民ですが月曜にナイロビでキンシャサとンクンダの会談が行われているはずなのですが、その結果は聞こえてきません。その一方蚊帳の外に置かれたFDLR(RDC内に逃亡しているルワンダのフツ族武装集団)は不満を表明。また、国連もルワンダとRDC双方の政府がこれらの武装集団を支援していると非難しています。あちらを立てればこちらを立たず、という状態のようです。12月14日にはこれらをすべて集めた円卓会議がキンシャサで予定されているようです。

ガボンでは風刺新聞のジャーナリストが大統領のボディーガードにボコボコにされる事件が起きたとAllAfricaが伝えています。ガボンのオマール・ボンゴ大統領は先日フランスのNGOから「好ましくない独裁者」のトップリストに載せられるなど、評判がよくありません。

最後にセネガルですが政府の巨額の負債を見るに見かねたフランスが愛の手を差し伸べ、1億ユーロを超える緊急融資を実施するようです。ただ、セネガル政府の浪費ぶりは目に余るものがあるので、この体質を改善していかないと負債は膨らむばかりだと思いますが・・・

追加でジンバブエですが、ムガベは勝手に「コレラの終結宣言」を出しています。死者は増え続けてるというのに。

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