2008年12月12日金曜日

Africa:News Round Up 12/12


まずは、トーゴの話題から。ロイターによると、IMFが債務削減プログラムの対象になったと報じています。このプログラムはIMFと世銀が今まで行ってきた融資を段階的に削減し、プログラムの終わりには帳消しにするというプログラムです。このプログラムはもうかれこれ10年くらい前から実施されているもので、対象国になるには世銀やIMFが設けた政治的、経済的な改革を実施しなければいけません。また、PRSP(貧困削減戦略文書)という一種の国家政策を立てて、国連がたてたMDG(ミレニアム発展ゴール)の達成に向けて努力しなければいけません。トーゴは長年内政に問題を抱え、非常に不安定な国でしたが、ようやく落ち着きを見せてきたということでしょうか。私はニジェールやベナンでトーゴ人の友達がいますが、彼らに共通するのはびっくりするほど勤勉でしっかりした人だということです。コートジボワールからガーナ、トーゴ、ベナン、そしてナイジェリア西部は民族的な一種の連続性があるのですが、トーゴはそういう意味ではガーナに近いのかもしれません。

次にガンビアですが、IRINが伝えるところによると、ガンビアではせっかく育成した医療従事者がプライベートセクターや外国に流れてしまい国内の公立医療施設で深刻な人材難になっているということです。

コンゴ民ですが、月曜のナイロビ会談の不調さはEUなどの動きにも影響してきたのか、EUもUNを介した一種の軍事介入を考え始めているようです。しかし、EUがこのような形で入ることはただでさえややこしい状況をさらにややこしくする可能性をはらんでいると思います。また、ここにきてHRW (Human Right Watch) が発表したところによると、11/5にRDC東部のキワンジャという街でCNDPにより150人あまりの民間人が処刑されていたということです。ンクンダの軍の蛮行も明らかになってきました。

ALLAFRICAによるとリベリアでは米国大使がこの国での汚職は依然としておおきな障害であると発表しています。リベリアは先日伝えましたが、ようやく内戦から脱して民主的な選挙を実施し、米国平和部隊が復帰するなど復興に向けた動きが進んでいます。政治的安定の後、人々が求めるのは経済発展であり、このフェーズにかかっているものと考えられます。しかし、インフラが貧弱な国に例えばセネガルがやっているような企業の誘致などは難しく、まずは雇用対策と職業訓練を充実させ、人材を「復興」させなければならないでしょう。リベリアはかなり大きな米国の庇護のもとにあるので他の国とはまた違った急速な発展がのぞめるかもしれません。

また、ルワンダとフランスの外交関係も膠着したままですし、ブルンジの状況も芳しくないようです。西ではナイジェリアが依然としてなんかゴチャゴチャとやっています。

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