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2009年5月12日火曜日

Africa:News RoundUp 5/12


チャド以外をラウンドアップします。

まずトーゴですが、気象局長のアウデ・エグバレ氏は11日、2009年にトーゴを非常に大きな洪水が襲うことを心配している、と月刊L'Environnement誌で発表しました。トーゴは2007年にも大きな洪水被害を受けています。(Afrik.com)また10日にニャシンベ大統領がアネオを訪問した帰りに、同行していたジャーナリストの乗っていた車両が事故を起こし、5人あまりが重軽傷を負ったということです。こういった「コンボイ」は一度私もセネガルで昔同行したことがあるのですが、平均時速120km位を出すとんでもないモノであることが多いです。道路状態が悪かったり、車両が整備不十分だったりすればすぐに事故になってしまいます。(Afrique en Ligne

マリではアルカイダとの戦いが相変わらず続いています。AQIM(マグレブアルカイダ)は5/15までにイギリスにとらえられているメンバー、アブゥ・カタダが釈放されなければ2009年1月からAQIMに捕らえられているイギリス人人質を1人殺すと脅しています。マリ政府はアルジェリア政府の協力をうけて、5/9にサハラ地域でこのAQIMに対する作戦を開始しました。また、アルジェリア、モーリタニアおよびニジェールもこの作戦に参加していくそうです。(Afrique en Ligne

ニジェールですが、フランス在住のニジェール人はタンジャ大統領の任期延長に反対するとしています。(Afrique en Ligne

コートジボワールの野党勢力は大統領選挙を10月11日に実施するよう求めています。(Afrique en Ligne

RDC東部の北キブ州では国連関係者がルワンダゲリラの村荒らしに頭を悩ませています。(All Africa

ところで、セネガルのダカールですが、先週後半から自宅の水道の水圧がものすごく下がってしまって困っています。話を聞いてみると、これはかなり広範囲で生じているようで、何かの工事かとも思うのですが、実に不快です。まったく、この国はいわゆるライフラインと呼ばれるものが全部きっちりと動作した試しがない。最近ようやく停電が減ったと思ったらこのザマです。

2009年5月10日日曜日

Africa:News RoundUp 5/9


チャドの続報からです。一体どことどこでいくつの戦闘があったか詳細はわからないのですが、累計としてJeune Afriqueが伝えているところでは死者247名(うちゲリラ側225名)、捕虜212名、接収した車両127台、破壊した車両93台、チャド軍側被害としては死者22名、負傷者31名、破壊された車両10台とチャド軍側の圧勝に終わっているようです。ちなみにこれはチャド政府側が発表した数字です。また、France 24のニュースではこの知らせを受けた首都ンジャメナの様子がレポートされていましたが、人々はかなり興奮した様子でした。また、スーダンとの外交関係は悪化する可能性があることも指摘されていました。

さて、そのスーダンですが、ダルフール南部で国連の平和維持要員が銃で撃たれて死ぬという事件が起きています。(AllAfrica

RDC=ルワンダですが、CNDPの指揮官だったローラン・ンクンダはルワンダからRDCへ身柄が引き渡される予定でしたが、この引き渡しは行われそうにないとAll Africa(仏語)が伝えています。また、一昨日にも伝えた北キブ州での火山噴火の可能性ですが、BBCも同様のニュースを伝えています。この記事によると噴火しそうになっているのはゴマからわずか25kmしか離れていないニャムナギラ山で、ゴマの市街からも山から噴煙や水蒸気が噴出するのが見えるそうです。付近には2002年に噴火したニラゴンゴ山があり、この噴火の際にはゴマの街の半分が破壊されました。

ガボンのボンゴ大統領が休養中の政府の責任者がDidjob Divungi Di Ndinge(ちょっと読みがわかりません)副大統領に決まったとガボン政府が発表しました。しかし、この決定には問題があるそうでガボンの憲法によれば大統領が死亡したり、45日以上不在の際には副大統領ではなく、上院議長が大統領代行をつとめると決まっているということです。(Afrique en Ligne

最後にセネガルのカザマンス地方、ビニョナ県のジナキ村(ジュルルの近く)で軍のトラックがロケットによる攻撃を受け、破壊されました。2004年の平和合意以降カザマンスには一応平和が戻っていましたが、まだ事態は予断を許さないのかもしれません。(Afrique en Ligne

2009年5月8日金曜日

Africa:News RoundUp 5/7


チャドの続報から。
チャド東部にスーダン・ダルフールゲリラが侵攻している問題で、侵入したゲリラとチャド軍との間で戦闘が行われたようです。(Afrik.com)場所はチャド南東部のティシ村とハラズ・マンゲ村の間で今朝10時(GMT)に侵攻しているゲリラの部隊がチャド軍の待ち伏せにあい、機関銃を装備した12台の車両を置いて逃げたということです。また、これに先立つゴズ・ベイダ方面へのゲリラ侵攻の様子をBBCが伝えています。このチャドの争乱に対し、国連事務総長の次に動いたのはCEN-SADです。これはリビアのカダフィ師が音頭をとる機関ですが、ダルフールゲリラのチャド侵攻を弾劾しています。スーダン政府の動きは今のところ聞こえてきませんが、カタールのドーハで平和合意を結んだばかりであり、様子見をしているのでしょう。(Afrik.comRFI

ガボンのオマール・ボンゴ大統領が突然「休養する」と発表しました。(Afrik.com)ボンゴ大統領はつい最近、夫人を病気で亡くしたばかりでこの喪に服したいということです。
しかし、昨日フランスの司法当局がボンゴ大統領を含む3人のアフリカの大統領がフランス国内に持つ財産を調査すると発表したばかりです。あまりにもできすぎたタイミングでしょう。ちなみにあと2人はコンゴのンゲソ大統領、この人はボンゴ大統領の亡き夫人の父親であり、ボンゴ大統領の義父にあたります。それと赤道ギニアのオビアン・ンゲマ大統領です。(AllAfrica)また、ボンゴ大統領の健康が優れないという噂もあります。

ギニアではまたまたダディス・カマラが大鉈を振るい2人の大臣の首をすげ替えたようです。(Afrique en Ligne

ナイジェリアですが、この国もゴタゴタには事欠かないのですが、オロイビリというところにあるシェル社のパイプラインから非常に大きな原油漏れが起こり、農地が汚染されたそうです。(AllAfrica)今回の原油漏れの原因がサボタージュによるものなのかはまだ不明ということですが、ちょうど激しい降雨があり汚染を広げる結果になったということです。

コンゴ民ですが、北西部にてRFIを停波したそうです。(AllAfrica)そういえば、先日ルワンダでBBCが同じく停波されたことを伝えました。この2つに直接的な関連はありませんが、どうもキンシャサとキガリのつるみ具合に居心地の悪いものを感じます。さて、このRDC-ルワンダ問題の中心、キブ州ですが悪いことは重なるようで、今度は火山活動が活発化して住民を脅かしているとIRIN Newsが伝えています。

2009年5月1日金曜日

Africa:News RoundUp 4/30


まずはトーゴの話題から。前の書き込みでニャシンベ家の兄弟による政権争いについて書きましたがその続報です。Afrik.comが伝えるところによると、フォール・ニャシンベ大統領はクパチャとは別の異母兄弟を逮捕したということです。RFIによると、この人物はエソジラム・ニャシンベ氏ということです。そしてクパチャの自宅からは大量の武器が見つかったということです。(Afrik.com)この一連の騒動に対しECOWAS (CEDEAO)はフォーレ・ニャシンベ大統領を支持する表明をしています。(Afrique en Ligne)また、隣国ベナンのヤイ・ボニ大統領も防衛大臣を特使として送り、大統領を支持する旨伝えました。また国連はトーゴ政府に対して法から逸脱しないよう警告したとAllAfricaが伝えています。そんな中、世銀はトーゴに対する2千万ドルの融資を発表しました。(Afrique en Ligne)また、去る27日にトーゴは49回目の独立記念日を迎え、様々な式典などが行われたようです。(Afrik.com)この模様はセネガルのテレビでも放映されていましたが、初代大統領のオリンピオの息子が登場していました。この人物は大統領選に出るのでしょうか?

セネガルのASI問題ですが、一応モロッコ側とセネガル側の交渉は続いているようですが(JeuneAfrique)状態は楽観できないと思います。また、ASI問題に先立つASECNA問題ではセネガル政府は自前で航空管制を行うことをあきらめたようです。(Afrique en Ligne

マダガスカルでは憲法評議会のメンバーが前大統領を支持しているとして軍部に逮捕されました。(Afrik.com

ルワンダ政府は同国でのBBCの放送を停止しました。(AllAfrica)この動きはやはりジェノサイドに関するBBCのルポルタージュの内容に抗議しての行動ということです。

2009年4月29日水曜日

Africa:News RoundUp 4/28

しばらくラウンドアップをさぼっていたので明日と2回に分けてラウンドアップしていく予定です。

まずはマダガスカルですが、事態は特に目立って暴力的な方向に悪化しないかわり、解決にはほど遠く、全く前に進んでいないようです。ラバロマナナ前大統領の支持者が行った集会で警察と衝突し、36名が怪我をしたとAfrik.comが伝えています。そのラバロマナナは「マダガスカルに戻る」といいながら南アにいるのですが、ラジョエリナ率いる暫定政府はラバロマナナに対して逮捕状を出しました。これでラバロマナナはマダガスカルの地を踏んだとたん、警察に取り押さえられることになるわけで、有り体に言って暫定政府はラバロマナナに「帰ってくるな」と警告しているというわけです。(Afrik.com)さて、マダガスカルでは暫定政府によるメディア弾圧が続いているとAllAfricaが伝えています。前回のラウンドアップでラバロマナナが電話で首相を任命し平行政府を作っていることをお伝えしました。ラジョエリナ新大統領がAUやSADCの支持を得られないこと、そしてマダガスカルを離れられないのをいいことにラバロマナナは国外からの政権転覆を狙っているのがありありとわかるのですが、彼はボツワナのガブロンと南アのプレトリアを回ってそれぞれの大統領に面会して根回しをしているようです。そして、これらの国家元首が提示した「ラジョエリナと権力を分け合うこと」を拒否しているとAllAfricaが伝えています。またAfrik.comが現地団体に行ったインタビューによるとアンタナナリブでは激しいインフレが起こっているということで、政治的混乱によって人々の経済的および社会的な生活が「人質に取られた」ような状態である、ということです。

次にギニアコナクリです。やはり、というかなんというかムサ・ダディス・カマラ暫定大統領が今年末に行われる予定の大統領選に出馬表明です。(Afrik.com)そして、そんなコナクリに現れたのがブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領。なんか、このあたりものすごく臭うのですが、ものすごく裏がありそうな動きです。というのは一度書きましたがブルキナファソも選挙を控えていますし、コンパオレが政権をにぎったそのやり方はダディス・カマラもお手本にしているのではないか、と思うのです。さらにコンパオレは憲法をねじまげて、本来なら再選できない大統領の座を「コンパオレに限っては再選を許す」という特記事項まで加えてしまった張本人です。ダディス・カマラとコンパオレの接近はカマラとワッドの接近より数倍キナ臭い気がします。(Afrik.com)コナクリではダディス・カマラの「粛正プログラム」に反対する汚職まみれの政治家と経済界があって、大統領選でカマラ下ろしをやってまた甘い汁を吸おうとしているという話もあります。(Afrik.com)軍政を続けるか、汚職にまみれたシビリアンコントロールに戻るのかギニア国民は厳しい選択を迫られるのでしょうか。

ルワンダですがRDC東部キブ州での反乱軍のリーダー、ローラン・ンクンダはルワンダ政府を不法な逮捕を行ったとして訴えるそうです。ルワンダとRDC政府はすでにンクンダの身柄をRDCに引き渡すことで話がついています。(Afrik.com
そのRDCの北キブ州ではルワンダ軍とRDC軍の共同作戦でフツ族ゲリラのFDLRを一掃したはずが、作戦終了後まもなくまたFDLRが動きだし住民を難民化させています。(Afrik.com

ニジェールで拉致され、マリに監禁されていたアルカイダの人質のうち、カナダ人の国連関係者2名とドイツ人とスイス人の女性観光客1名づつ、計4名が解放され、マリのバマコに移送されてマリ大統領に面会したということです。(Afrik.com

ナイジェリアではトラック運転手のストで燃料難になっているそうです。(Afrique en Ligne

コートジボワールですが、ブアケに駐屯していたフランス軍部隊「Force Licorne」が撤退しました。これは選挙の準備の一環です。(Afrique en Ligne)また、ギヨーム・ソロ首相は透明で公平な大統領選挙を約束すると声明を出しました。(Afrique en Ligne

最後にAir Senegal Internationalですが・・・カップスキリングで足止めを食らっていた乗客はダカールに移送されたものの、そこから先には行けませんでした。ダカールからパリに行く便は「燃料がなくて飛ばせない」ということです。乗客は放置されて情報すら与えられないことにいらだっています。一応セネガル側がホテルを用意しているようで、今晩はそこで夜を明かすことになります。また、明日セネガル側とモロッコ側との話し合いが持たれるようです。それにしても、一度崩れるともろいというか、今まで築き上げてきたASIの名声はいとも簡単に地に落ちてしまったようです。

2009年3月26日木曜日

Africa:News Round Up 3/26


まずマダガスカルです。ラジョエリナ新大統領が就任して落ち着くか?と思いきや、ラバロマナナ前大統領の支持者がデモを繰り返す騒ぎになっています。(RFI)ラバロマナナ前大統領は政権を軍部に譲ると政権を投げ出した後、米国大使館に身を寄せているなどの情報はあったものの公的に姿を現すことはなく雲隠れしていましたが、スワジランドに姿を現しました。(BBC)このあたり、怪しいというかラバロマナナも困ったのかな?というか複雑です。スワジランドは南アフリカ共和国の中に島のようにある「王国」です。この王国というところがミソで、王国では王様が全権を持っており、そこが共和制の国とは違います。そこにラバロマナナが身を寄せたということ、これは1つの意味を持っていると思います。一方国内外でさまざまな抵抗に晒されているラジョエリナ新政権は選挙に向けてAssise Nationale(国民集会?)を4月2〜3日に開催すると発表しました。(Afrik.com)とにかく、ラジョエリナの政権奪取はマダガスカルの政治混乱の単なる1ページにすぎなかった、ということです。先行きは極めて不透明、といわざるを得ません。

フランスのニコラ・サルコジ大統領がRDC(コンゴ民)コンゴニジェールの3カ国を駆け足で回りました。この選択がかなりあざといと言えます。France 24のニュースでは、RDCはフランスの援助を確認した上で、北キブ州の資源をルワンダと分け合うように示唆、キンシャサからコンゴ川を渡って対岸のブラザビルに移動しました。コンゴでは近々大統領選が行われます。ブラザビル訪問は「ついで」という感じをぬぐえませんが、ンゲソ大統領の顔は立てた、という感じでしょうか。そして、ニジェールに飛びます。本ブログでも伝えましたが、ニジェールではフランスのAreva社がアフリカ最大と言われるウラン鉱山の採掘権を取得しており、その見返りともいえる援助を約束したようです。(Jeune Afrique

地下資源の話が出たところで、BBCがこのアフリカの資源国における鉱山採掘権のレポートを紹介しています。このレポートではアフリカの最大の資源国南ア、ダイヤモンド鉱山を持つシエラレオネ、アフリカ最大の金産出国ガーナ、地下資源の宝庫コンゴ民、マラウイ、タンザニアとザンビアを対象にこれらの地下資源採掘をめぐる問題点と、アフリカが「取り損ねている」資源の代価と資源開発のチャンスをレポートしています。

このレポートには出てきませんが、資源大国であるナイジェリアの経済メルトダウン危機がやはり深刻化しているようです。(All Africa

同じくボーキサイトが出るギニアでは旧政権幹部によるずさんな鉱山管理をダディス・カマラ大統領が激しく追求しており、今度は旧政権の首相が逮捕されています。ギニアでの最近の流れはまさに「粛正」ともいえるもので、こういった膿を出し切ってから選挙を行うのだという強い意志が感じられます。(Afrik.com

2009年3月24日火曜日

Africa:News Round Up 3/24


ダカールは昨夜からまた寒さが襲っています。もう3月末だというのに。

さて、そのダカールですが昨日の記事に1つ訂正があります。カリム・ワッドが立候補していたのはプラトーではなくPoint-Eでした。あと市長(Maire)と言っていますがこれはダカール氏全部を示すのではなくどちらかというと「区長」というニュアンスに近いです。ダカール市長は区長の間で決められるという話です。さて、渦中のカリムはすでにセネガルを脱出、パリにいるそうです。選挙結果の方は野党連合Benno Siggil Sénégalがリードしているということです。まあ、セネガルの場合、与党野党と言ってもそれほど主張や方針に違いがあるわけではないので、政治的色合いがガラっと変わることはいずれにしてもあり得ません。(Afrik.comの記事

次にマダガスカルですが、ラジョエリナ新大統領が就任して一般レベルでの落ち着きは一応取り戻したようですが、これは多分一時的なものという気がします。ラジョエリナ政権は外交筋からはそっぽを向かれたままで、特にその態度に変化はありません。旧政権の行政部分が破壊されているために、この部分でカオス状態になるのは明白です。そしてこのカオスが民衆レベルにフィードバックされた時、また民衆レベルでのムーブメントを呼び起こすことも間違いないのです。(All Africaの記事)すでに、旧ラバロマナナ政権の支持者がデモを開始しています。(RFIの記事Jeune Afriqueによると、マダガスカルの援助依存は大きく、国家予算の70%を国際的援助に頼っているそうです。

RDC-ルワンダ問題も全然片付いていないようです。ルワンダとコンゴ民は共同軍事作戦を展開してキブ州に潜むフツ族ゲリラFDLRの一掃を行いました。それからまだ1ヶ月もたたないうちに、またまたこの地域でFDLRが跋扈して3万人もの難民が発生しているとHCRは発表しました。もともと、この根の深いツチ=フツの民族抗争がたかが1〜2週間の軍事作戦で一掃できるはずがないのです。この問題をどうにかしない限り、RDC東部、ルワンダおよびブルンジの安定は望むことは難しいと思います。(RFIの記事

最後にブルキナファソは2010年に大統領選挙が予定されていますが、新生サンカラ党のBénéwende S. Sankara氏が立候補を表明しました。ちなみに、同じ苗字ながらトーマ・サンカラと家族関係はないそうです。(Afrik.comの記事

2009年3月5日木曜日

Africa:News Round Up 3/4


まず、ギニアビサウの状況ですが、憲法に従い国民議会のライムンド・ペレイラ議長が暫定大統領に就任しました。またAUはアジスアベバで特別の会議を開き、ギニアビサウの状況をクーデターではないと結論づけました。(Afrik.comの記事
また、ガボンのオマール・ボンゴ大統領が、今回の暗殺は民主主義への攻撃であると暫定大統領にあてた公式書簡で述べたそうです。まあ、ECOWASの代表も同じことを言っていますが、それは暗殺の全容が明らかになる前の話で、AUが今回の暗殺を政治的なものと切り離した今となってはちょっとズレちゃった感じを否めませんし、なによりも「他ならぬあなたが言うの?」と、まず思ってしまいます。最近、ガボンでは一連のジャーナリストの拷問などそれこそ反民主主義的な動きがボンゴ大統領側に見えるにもかかわらず、です。(JeuneAfriqueの記事

RDC-ルワンダの間にある、今回ンクンダのゲリラ戦の舞台となったキブ湖は大量のメタンガスを発生させることで知られており、それゆえに「死の湖」と呼ばれてきたそうです。IRIN Newsが伝えるところによると、ルワンダ政府は今週このキブ湖のメタンガス開発の3.25億USドルの契約をアメリカのContour Global社と結んだそうです。ルワンダはこのメタンガスを使って燃料用ガスと発電を行う予定だそうです。最近ルワンダのカガメ大統領は援助依存の体質からの脱却をブチ上げていますが、これはRDCキブ州のレアメタル等の地下資源もさることながら、すでにこのメタンガス開発のめどがついていたからだったのでしょう。ただし、これだけで援助依存から脱却できるかどうか、この見通しはそんなに明るくないと思うのですが。

ウガンダの西部にそびえるルウェンゾリ山地が山頂部にいただく氷が20世紀に激しく減少し、ここ数年のうちに完全に消え去るかもしれないとIRIN Newsが伝えています。これはウガンダの農業に打撃を与え、またマラリアなどの疾病を広げる可能性があるそうです。

AllAfricaによると、ガーナでは軍人と民間人の間に一種の緊張が高まっていることを伝えています。

シエラレオネは内戦から抜け出てまだ間もなく平和構築の段階ですが、若年者層の仕事がないことが国の安定を脅かす可能性があることをIRIN Newsが取り上げています。仕事がない若年者層は結果としてマリファナを吸ってブラブラしたりするしかないのです。こういう若年者層が60%を超えるそうです。そして次には犯罪に走らせることになります。しかし政府のこの問題に対する取り組み体勢は整っていません。若年者の問題に割り当てられる国家予算は全体のわずか1.4%にすぎません。この途上国における若年者層の問題を私は個人的にかなり前から重要視していました。国際協力の世界では例えば子供にはUNICEFという巨大なロビー団体がありますし、女性問題にも強大なロビー団体が存在します。農林水産にも非常に大きなロビーがあります。そういったロビーがほとんどない、国際協力から忘れられた人々・・・それがこの若年者層なのです。しかし、まさに今、あるいは数年後にその国を支えていくべき人たち、それがこの層です。よって「援助の効率性」という観点からすれば、論理的に考えて、若年者層というのは優先的に援助の対象とするべきなのではないでしょうか?

さて、最後に今私が一番心配しているのは実はナイジェリアです。大きな政治的混乱こそ見られないものの、ナイジェリアは今回の世界不況の影響を最も直接的/間接的に被っています。ナイジェリアについては明日にでも別記事でまとめたいと思っています。

2009年2月25日水曜日

Africa:News Round Up 2/25


Afrik.comが伝えるところによると、昨年10月からアフリカではあちこちの様々な紛争によって35万人の新しい難民を生み出したということです。

また、あちこちで一般犯罪のレベルが上がっていることを思わせる報道があります。Afrique en Ligneが伝えるところではトーゴのロメで1週間の間に7名の強盗が警察によって射殺されたそうです。
また、コートジボワールでは東部アベングールーの留置所から98名の収監者が脱走したそうです。(Afrik.comの記事

組織犯罪についても、ガボンのフランス軍基地から戦争用の武器が盗み出されたそうです。(Afrik.comの記事)ただの強盗でないとは言いきれませんが、地理的に現在緊張の高まっているニジェールデルタ、赤道ギニア、サントメプランシペに近いことから、この地域に跋扈する武装グループの犯行という線も疑われます。その赤道ギニアですが、Jeune Afriqueによると、ヨーロッパ人に対するビザの発行をストップしたそうです。Obiang Nguema大統領は、「ヨーロッパ人は自国の経済危機から逃れ、赤道ギニア(から搾取することによって)を使って経済を立て直そうとしている」とその理由を説明しています。しかしIRIN Newsによると赤道ギニアの原油生産は2008年に大幅に減っており、2007年には10%もあった経済成長率が2008年には4.1%まで落ち込んでいるということです。一体この国では何が起こっているのでしょうか?
また、Jeune Afriqueニジェールで拉致された人質らしいという写真をマリからの情報として掲載しています。

次にRDCルワンダですが、BBCはフツ族ゲリラがコンゴ民の軍事基地を乗っ取ったと伝えています。この記事内にもあるのですが、敵対していたRDCとルワンダが突然共闘をはじめたことに対して戸惑いや不満、そしていろいろな憶測を呼んでいます。AllAfricaが伝えているのですが、ロンドンのInstitute for War & Peace Reportingは明確に「ルワンダ政府の目的は北キブ州の地下資源である」としています。これと奇妙に符合する形でキガリのFocus Mediaが「我々(ルワンダ)は本当に援助依存から抜け出せるのか?」という記事を出したそうです。(All Africa)短期的に経済をブーストさせるのに地下資源に勝るものはないわけですし。

そういうバブリーな話と全く関係ない話がガンビアから入ってきました。(All Africa)ドイツのNGOがガンビアでの農村地帯での風力発電に取り組んでいるそうです。ダカールでも風が強いので風力は向いていると思うのですが、ヨーロッパなどで使われている風車はコストが高すぎるのでしょうか、まだここでは見たことがありません。農村地帯では都市と違って電力の需要は明かり、冷蔵庫、ラジオ/テレビくらいでこれらは太陽光や風力でカバーできるものだと思います。ただ、機材が破損した際にはこれを自力で交換するのは難しいかもしれません。

最後にマダガスカルですが、ラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の直接対談が続いているようですが、まだ内容やその進捗状況については全く聞こえてきません。

2009年2月24日火曜日

Rwanda:OLPCでフリーWifiを見つける子供達


Engadgetの記事から。
かわいいですね。ルワンダではOLPCのプロジェクトがスタートしたばかり、ということですが、XOを持った子供達は教室を飛び出して街でフリーのWifiスポットを見つける遊びに乗り出してしまったそうです。そして見つけた最高のスポットはキガリ国際空港なんだそうです。うちにも子供達は遊びにきます。そしてたいていFlashやShockwaveのゲームのサイトを見つけて一生懸命遊んでいます。子供は確かに慣れるのが驚くほど速い。特にOLPCなんかは記憶領域が小さいですから、中に入っているものではすぐに飽きてしまうでしょう。XOはネットブックの走りとも言うことができ、ネット環境があることを前提に作られています。そして、XOは自らをホットスポットとしてWifiの領域を広げることもできるのです。それがOLPCの考える「子供世界のソーシャル」なのだと言えます。しかし、どこかにネットの接続口がないと、元も子もないわけです。つまり、OLPCの投げかけているのは今商業ベースでしか考えられていない「ネットへの接続」を「社会インフラ」「公共サービス」の1つとして捉えようという試みなのです。それは多分にユートピア的考えでしょうが、もしかしたらルワンダのような国にいちはやくそのような「ユビキタス」が出現するのかもしれません。
とにかくルワンダでのOLPCプロジェクトの成功を祈っています。

2009年2月21日土曜日

Africa:News Round Up 2/21


今朝も寒いダカールです。もう2月も下旬だというのに。

寒いのはダカールだけでなく、ギニアコナクリでも異常に寒い天気が続いていて、農作物に被害が出ていると、IRIN NEWSが伝えています。ギニアのマリ(国ではなくギニアの町の名前)ではFAOとWFPによると1/17〜26にかけて平年なら12度くらいまでしか下がらない気温が1.4度まで下がりました。これによって、植物はまるで火に当てられたように枯れているそうです。また家畜にも被害が及び、千頭あまりのヤギや羊が死んだそうです。

次に経済ですが、ガーナの新大統領アタ・ミルズ教授はガーナ経済が深刻な危機にあることを国民に発表しました。昨日ナイジェリアの経済危機についても触れました。またガンビアもかなり不況の影響を受けているようです。これらのことから見えてくるのは域内の独自通貨を持つ国が経済危機状態を示しはじめたということです。(Afrique en Ligneの記事
また、同じくですが、AllAfricaは南アフリカのフラッグシップキャリア、South Africanが巨額の債務を抱え、資金繰りに苦労していると報じています。記事によるとこれは単純に不況の影響ではなく、麻薬がらみのスキャンダルがあり、ロンドンでSAAフライトのクルーの乗ったバスから大量のコカインを発見されたことも響いているようです。

RFIによると、コンゴ民東部の北キブ州でコンゴ民軍と共同作戦を行っていたルワンダ軍の作戦終了にともなう撤退が始まったそうです。

最後に、マダガスカルですが、本日土曜日にラジョエリナ氏の指揮する集会が予定されているそうです。アンタナナリブの動きは暴力的な雰囲気ではなくなってきましたが、解決からはほど遠く、問題の慢性化、長期化が心配されます。(RFIの記事

2009年2月15日日曜日

Rwanda:ジェノサイドのエキスパートの死


2/12に起きたアメリカのニューアーク発バッファロー行きボンバルディア機の墜落事故は記憶に新しいところです。乗員乗客48名全員が亡くなったこの事故の犠牲者の中に、HRW (Human Right Watch) のアリソン・デフォルジュ博士が含まれていました。All Africaの記事によると、デフォルジュ博士は1942年ニューヨーク生まれ、学生時代にルワンダの土を踏み、ルワンダを理解しそこで行われている悲劇を世界に知らしめ、ルワンダの人々を救うことに一生を捧げました。博士はその著書、"Leave None to Tell the Story"でよく知られており、MacArthur Awardを受賞しています。また、ベルギーやスイスなどで開かれたルワンダ国際犯罪法廷に専門家として出廷しています。博士の精力的なジェノサイドの責任追求はルワンダ政府に不評で、HRWが2008年にルワンダの法改造に関する詳細な分析を発表したあとに政府は博士のルワンダへの立ち入りを禁止しました。一番最近の仕事はコンゴ民東部での状況分析だったそうです。
アリソン・デフォルジュ博士の冥福を心から祈ります。
参考:BBCの記事

2009年2月14日土曜日

Africa:News Round Up 2/14


今朝はあまりニュースがないのですが、とりあえず一通りラウンドアップします。

まずRDC&ルワンダ情勢ですが、France24のテレビのニュースでRDC政府軍がフツ軍ゲリラに対して空襲を行い、多数の死亡者が出たということです。他のソースが出て来ないので、未確認情報ということになりますが・・・
そしてJeune Afriqueが伝えるところによると、RDCとルワンダの共同作戦によって少なくとも100名の民間人がフツ族ゲリラによって惨殺されたとHuman Right Watchが発表したそうです。この共同作戦にはMONUCも参加していたということですが、民間人の安全は守られなかったようです。

マダガスカルはラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の直接交渉がはじまったという情報以降、ニュースがありません。また、この首都を覆う不穏な空気に便乗した強盗や泥棒が横行しているようで、警察との衝突で4名が死亡したとAfrik.comが伝えています。それにしても不思議なのは、こういう便乗泥棒とか強盗が出ても死者が出ることはあまりないのですが、マダガスカルの警察は異様に暴力的なのか、日頃平和なのでこういう事態に対応するのが下手なのか、とにかく他国では起こらないようなことがここでは起こるようです。

最後に、ようやくコアビタシオンが成立したジンバブエですが、はたしてうまくいくのか注目です。とにかく政治的な緊張が緩和されただけでも前進ということはできるでしょうが、ここまで徹底的に最悪の事態になっていたら、どんなつまらないことでも前進になります。これも国際社会の反応はまだあまり聞こえてきません。コレラの犠牲者は3400名を超えているということです。
RFI (Radio France International) のプレスレビューをご紹介しておきます。まず、これは首相に就任したツヴァンギライ氏にとって非常に大きな挑戦であるというのが南アベースの新聞では基調となっているようです。RDCのPotentiel紙では、このあまりにも違いすぎる2人のコアビタシオンに疑問を投げかけ、観察するべきとしています。フランスのフィガロ紙も同じく、このコアビタシオンがうまくいくのか疑問を投げかけています。ラ・クロワ紙は基本的人権の遵守を呼びかけ、ジンバブエは直ちに人権NGOに門戸を開くべき、としているそうです。

=UPDATE=
RDC=ルワンダの空爆のニュースがAllAfricaに出ました。これによると、これはRDC=ルワンダの共同作戦による空爆で40名以上のゲリラを殺したということです。また、これに先立ってFDLR(フツ族ゲリラ)はMONUCの基地を襲って飛行機を奪おうとしたと言われています。

2009年2月13日金曜日

Africa:News Round Up 2/12


まず、ルワンダのニュースからです。2/11キガリの新聞はこぞってルワンダとRDCのFDLRに対する共同作戦をとりあげたそうです。これは私も2/9にとりあげていますが、Afrique en Ligneの記事によるとこの共同作戦に先立ち、ポール・カガメとジョゼフ・カビラは米国および英国の仲介によってナイロビの極秘の場所にて会談を持ち、両国の外交関係の正常化と東部コンゴの解決策につき話合ったとルワンダの新聞が書いているそうです。また、CNDPの元指揮官ローラン・ンクンダの身柄はルワンダ政府からコンゴ政府に渡されているということで、今回の共同作戦もその「見返り」なのではないか?と言われているそうです。AllAfricaも百人単位の捕らえられたFDLRのゲリラがコンゴからルワンダに移送されたと伝えています。
両国の外交関係が正常化することはいいことだと思いますが、なにか裏にありそうな感じがあるところが少し引っかかります。

セネガルのワッド大統領が突然「アフリカの連邦政府は2010年の1月に発足する」と突然発表。先日のアフリカ連合の会議ではあまり発言が報道されなかっただけにちょっとびっくりですが・・・これも匂いますね・・・大統領の天下り先???なのでしょうか?(Afrique en Ligneの記事

最後にマダガスカル情勢です。昨日の夕方にフランス協力国務長官を含むOCIインド洋連合の調査団とラバロマナナ大統領が会談、木曜の朝にラジョエリナ氏と会談を行っています(Afrique en Ligneの記事
そして、これらの会談に続き、ラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の直接会談がマダガスカルの権威ある教会の庇護のもと、行われています。(Jeune Afriqueの記事
1つ不思議なのは、昨日のラバロマナナ大統領の政治集会はJeune Afriqueに小さな一枚の写真が載っただけで、France 24をはじめ国際メディアがほとんど取り上げていません。とにかく現状としては会談の結果次第、というところでしょうか。

2009年1月30日金曜日

Africa:News Round Up 1/30


まずはマダガスカルですが、まだ落ち着いているというのからはほど遠い状態のようです。またこの問題の根は深くて実際政権そのものがどうにかならないと決着がつかないレベルなのではないかと思います。これを見てもわかるように、民主化の道というのは単に政権交代が行われただけではダメでそれは単なる「入り口」に過ぎないわけです。理想にあふれた若い国家元首はその理想と個人的野望をはき違え、独裁者になっていく。これはかなり長引くかもしれません。

次にニジェールですが、国連の特使は12月から行方不明のままです。今度はヨーロッパの観光客が誘拐されました。スイス人2名、ドイツ人1名、英国人1名の4名で、マリ北部で行われていたフェスティバルに行った帰りに誘拐されたということです。ということで、マリ北部およびニジェールは特に外国人を狙った誘拐事件がこれからも起きる可能性があり、危険なようです。(Afrik.comの記事

コンゴ民東部北キブ州での内戦ですが意外な展開を見せています。この内戦を指揮していたローラン・ンクンダがルワンダの自宅で逮捕されルワンダ当局によって勾留されています。RDC政府はンクンダの引き渡しをルワンダ政府に要求しているようです。そしてCNDPは事実上解体し、ゲリラはコンゴ民軍、ルワンダ軍に合流したということなのですが、なんだか訳の分からない展開だと言えます。この地域ではまだウガンダ国境においてLRAという一種の新興宗教的バックグラウンドを持ったゲリラも動いていますので、ちょっとしたきっかけですぐ火がついて燃え上がるような状態ではないかと推察します。(Afrik.comの記事)

AllAfricaによると、西アフリカ全域において黄熱病のケースが認められるということです。カメルーン、中央アフリカ、ギニアとシエラレオネですでに症例が確認されているということです。ソースはIRIN NEWS。

2008年12月18日木曜日

Rwanda:憎悪と独立心


ルワンダ周辺が最近騒がしいです。ルワンダは1994年のジェノサイドを本当に乗り越えられたのでしょうか?残念ながら、その答えはNoのように思います。International Criminal Tribunal for Rwanda (ICTR) はタンザニアのアリューシャに勾留されているJoseph Nzabirindaを釈放することを発表しました、また、最近マリに何人かの容疑者の身柄を移しましたがルワンダ政府は彼らの身柄をルワンダ国内に移すようICTRに求めています。先日ドイツで拘束され、フランスに身柄を移された後、条件付き釈放されたものの、事実上フランス国内から出られないローズ女史もそのままです。そして、もちろんコンゴ民東部のゲリラ、ンクンダとキガリの密接な関係も大きな問題です。
ここにきて、ジェノサイドの古傷がいくつも口をあけ、見かけ上平静を保ってきたものが再燃しそうな怪しい雲行きに見えます。その中心人物は他ならぬ大統領ポール・カガメです。
この人物、先日書きましたが公用語をフランス語から英語に変えてしまうなど、独立心が旺盛なのはすごくいいことだと思うのですが、今度は「援助依存を終わりにする」とぶちあげました。(AllAfricaの記事)もちろん、これは表面上とてもいいことです。アフリカの国が脱援助を目指すのは国際社会が望むところでさえある。大統領がそれを目標としてあげるのはしごく当然のこととも言えます。
その一方で、一体彼は本当に現実が見えているのか、不安になります。まるでムガベの「勝手にコレラ終結宣言」のようなおかしなホラ吹きの病気がうつったのではないかと心配になります。そして、カガメをこういった「周囲を不安にさせる言動」に駆り立てているのはやはりジェノサイドとそのもとにある「憎悪」ではないかと心配になるのです。
と、思っていたら案の定というか、先日出た国連のレポートでキガリがンクンダの軍に関与しているとの報告を受け、早速オランダが援助の一部を凍結、続いてスウェーデンも援助の一部の凍結してました・・・(ロイターの記事)こういう動きに呼応したものと見られますが、無駄な報復をやるより先にルワンダが関与してないのなら、それをレポートの大元である国連とかけあって取り下げさせるべきでしょう。今回の声明で暗にキガリの関与を認めてしまったとも言えるわけで、本当に底が浅いというか、こんなことでは援助漬け状態から抜け出せるはずがないと思います。

-UPDATE-
なお、本日2つのICTRの判決がアリューシャで出ました。
まず、Protais Zigiranyirazo(元大統領の義兄):懲役20年
Theoneste Bagosora(元防衛省官房長官、ジェノサイドの主犯格):終身刑(ロイターの記事

2008年12月12日金曜日

Africa:News Round Up 12/12


まずは、トーゴの話題から。ロイターによると、IMFが債務削減プログラムの対象になったと報じています。このプログラムはIMFと世銀が今まで行ってきた融資を段階的に削減し、プログラムの終わりには帳消しにするというプログラムです。このプログラムはもうかれこれ10年くらい前から実施されているもので、対象国になるには世銀やIMFが設けた政治的、経済的な改革を実施しなければいけません。また、PRSP(貧困削減戦略文書)という一種の国家政策を立てて、国連がたてたMDG(ミレニアム発展ゴール)の達成に向けて努力しなければいけません。トーゴは長年内政に問題を抱え、非常に不安定な国でしたが、ようやく落ち着きを見せてきたということでしょうか。私はニジェールやベナンでトーゴ人の友達がいますが、彼らに共通するのはびっくりするほど勤勉でしっかりした人だということです。コートジボワールからガーナ、トーゴ、ベナン、そしてナイジェリア西部は民族的な一種の連続性があるのですが、トーゴはそういう意味ではガーナに近いのかもしれません。

次にガンビアですが、IRINが伝えるところによると、ガンビアではせっかく育成した医療従事者がプライベートセクターや外国に流れてしまい国内の公立医療施設で深刻な人材難になっているということです。

コンゴ民ですが、月曜のナイロビ会談の不調さはEUなどの動きにも影響してきたのか、EUもUNを介した一種の軍事介入を考え始めているようです。しかし、EUがこのような形で入ることはただでさえややこしい状況をさらにややこしくする可能性をはらんでいると思います。また、ここにきてHRW (Human Right Watch) が発表したところによると、11/5にRDC東部のキワンジャという街でCNDPにより150人あまりの民間人が処刑されていたということです。ンクンダの軍の蛮行も明らかになってきました。

ALLAFRICAによるとリベリアでは米国大使がこの国での汚職は依然としておおきな障害であると発表しています。リベリアは先日伝えましたが、ようやく内戦から脱して民主的な選挙を実施し、米国平和部隊が復帰するなど復興に向けた動きが進んでいます。政治的安定の後、人々が求めるのは経済発展であり、このフェーズにかかっているものと考えられます。しかし、インフラが貧弱な国に例えばセネガルがやっているような企業の誘致などは難しく、まずは雇用対策と職業訓練を充実させ、人材を「復興」させなければならないでしょう。リベリアはかなり大きな米国の庇護のもとにあるので他の国とはまた違った急速な発展がのぞめるかもしれません。

また、ルワンダとフランスの外交関係も膠着したままですし、ブルンジの状況も芳しくないようです。西ではナイジェリアが依然としてなんかゴチャゴチャとやっています。

2008年12月11日木曜日

Africa:News Round Up


今日もまたまとめて書きます。
まず、ガーナの大統領選挙ですが、過半数を取る候補者がなく、第2回投票(決選投票)が行われることになったそうです。また、議会の方もなんか数におかしな点があるという話もあります。

次にブルキナファソですが、Afrik.comなどによると、ブレーズ・コンパオレ大統領は「まだ自分はやれる」とブルキナの各紙インタビューで語ったそうです。このブレーズ・コンパオレは1951年生まれと、ガンビアのヤヤ・ジェメやコンゴ民のジョゼフ・カビラと同じく若い大統領と言えますが、1987年にクーデターによって前大統領を殺害し、政権を奪取したことや、大統領任期を2選に制限する憲法をねじ曲げて2005年の選挙で3選を果たすなど、かなり暴君的性格を持った人物です。次の選挙は2010年なわけですが、今回の発言は暗に出馬を表明したとも考えられ、波紋を呼びそうな気配です。現在ブルキナは域内では落ち着いている国に入ると思いますが、コートジボワールの内戦で同国に出稼ぎに出ていたブルキナ人の収入が減っていることなどから、経済的には逼迫していることも考えられ、2010年の選挙が非常に心配です。

サルコジ政権になってからフランスには「人権担当国務長官」というポストができたわけですが、外務大臣ベルナール・クシュナーがこのポスト新設を「間違いだった」と、こともあろうに昨日世界人権の日に発言、波紋を呼んでいます。彼の主張というのは「人権の保護という立場と外交をやっていかなければいけない政府の立場は相反する場合がある」ということで、なるほどな、とは思うのですが、長官のラマ・ヤッド女史は困惑しているようです。

一方トーゴでは死刑を廃止したそうです。トーゴは長年の内戦などから、国交が正常化していない国が多く、国際社会の中で孤立していますし、国際社会からの援助も隣国ベナンなどに比べて少ないのです。これはトーゴ政府がこれを問題視し、解決に向けて動き出したというアピールとも言えます。

コンゴ民ですが月曜にナイロビでキンシャサとンクンダの会談が行われているはずなのですが、その結果は聞こえてきません。その一方蚊帳の外に置かれたFDLR(RDC内に逃亡しているルワンダのフツ族武装集団)は不満を表明。また、国連もルワンダとRDC双方の政府がこれらの武装集団を支援していると非難しています。あちらを立てればこちらを立たず、という状態のようです。12月14日にはこれらをすべて集めた円卓会議がキンシャサで予定されているようです。

ガボンでは風刺新聞のジャーナリストが大統領のボディーガードにボコボコにされる事件が起きたとAllAfricaが伝えています。ガボンのオマール・ボンゴ大統領は先日フランスのNGOから「好ましくない独裁者」のトップリストに載せられるなど、評判がよくありません。

最後にセネガルですが政府の巨額の負債を見るに見かねたフランスが愛の手を差し伸べ、1億ユーロを超える緊急融資を実施するようです。ただ、セネガル政府の浪費ぶりは目に余るものがあるので、この体質を改善していかないと負債は膨らむばかりだと思いますが・・・

追加でジンバブエですが、ムガベは勝手に「コレラの終結宣言」を出しています。死者は増え続けてるというのに。

2008年12月7日日曜日

Africa:News Round Up


今日は1つ1つを別々の記事で取り上げるのでなく、全体として見回してみることにします。

まずは、ジンバブエ。ほとんど息絶えそうになった北朝鮮のようですが、ムガベはまだ粘るつもりのようです。しつこいですね。以前からの天文学的通貨の落ち込み、政治的混乱に加えて、水道などの公共サービスを維持できなくなってコレラ禍に襲われ、600人と言われる死者を出し、その感染域は隣国の南アフリカやボツワナに広がっていると言われます。これを受けて米国のライス国務長官もムガベを名指しで非難、もちろんムガベは突っぱねましたが、イギリスのブラウン首相、そしてEUも同調、さらに周囲のアフリカ諸国もムガベ降ろしに動き始めています。
さて、隣の南アフリカですが、通貨ランドの価値が落ち続けていたのがようやく底を打ったようで上昇に転じているそうです。アフリカの中でももっとも米欧の経済システムに近く、今回の不況の影響を受けると考えられる南アフリカ。隣国ジンバブエとの関係もあるし、不安材料が多いですね。
西に戻ってナイジェリアですが、この国の状況は南アよりもさらに厳しく、原油安の影響を受け、通貨ナイラが下がっています。もとより、歳出超過の赤字国家で、これに追い打ちをかける形になり、政治不安に発展しそうな雲行きも見えます。ジョスの暴動はその一端ですが、これによって隣国ニジェールとの関係がこじれています。また電力危機もあるようで、今回の不況の影響は南ア以上に深刻かもしれません。ジョスの暴動は一応収まってはいますが、宗教対立が民族対立に変質しそうな動きもあり、そうなるとさらにやっかいです。
ガーナは本日大統領と議員選挙の投票日です。かなりの接戦になりそうということですが、平和裡にこの選挙を乗り切ることで明るい話題を提供してくれるかもしれません。
あと、スーダンやソマリア、そしてRDC、ルワンダ、ブルンジ、ウガンダ、中央アフリカと争いの絶えないアフリカの状況を見るにつけ、ちょっと暗澹たる気分になってしまいます。

2008年12月5日金曜日

RDC:ゴマでルワンダと外相会談


まったく進展が見られないコンゴ民情勢ですが、Jeune Afriqueによると本日コンゴ民の外相がルワンダ外相と会談するべくゴマに入ったようです。両国の外相クラスの会談は今回の問題が生じてから10月28日にコンゴ民外相がキガリを訪問するのを皮切りに今回で4度目を数えるようです。また、コンゴ民側は今回の会談に外相だけでなく、農相、高等教育相、農村開発相も参加しています。今回の内戦でキンシャサはキガリがンクンダの後ろ立てをしているとルワンダを非難。ルワンダ政府はこれを否定しています。反対にキガリは以前からRDCに潜んでいるフツ族の武装残党FDLRの武装解除をキンシャサに要求しています。
今回の会談には南北キブ州全域での停戦のための「アマニプログラム」のコーディネーターであるアポルネール・マル・マル神父も参加するそうです。ンクンダは単体でのキンシャサとの直接交渉を望んでいますが、キンシャサはこのアマニプログラムの中でのンクンダとの交渉を望んでいるようです。
また、France24によると、UNHCRはRDCからウガンダに流入した難民は1万3千人に達すると発表したそうです。
内戦とは関係ないのですが、北キブ州RutschuruにおいてMSFに属するDavid NOTT医師がカバに咬まれるか銃弾によって命を失いそうになっている16歳の少年を、その手術経験のないにもかかわらず、イギリスの経験ある医師からのSMSに従い、10のステップのある腕の切除手術を行い、成功させたそうです。NOTT医師は「このような戦争の中で、片腕になって生き延びるのがいいことか悩んだ。しかしすぐに手術しなければ彼は死んでいたでしょう。」と語ったそうですケータイは人命をも救うことがあるのですね。(Afrik.comの記事