2008年12月30日火曜日

Africa:News Round Up 12/30


まずは12/28に投票が行われたガーナの大統領選ですが、まだ公式な発表はないものの、野党のリーダーのJohn Evans Atta-Mills候補が僅差でリードしていると伝えられています。この予想をうけて、与党側が投票結果を有利に操作しようとしているという噂が立ち、選挙管理委員会に野党の支持者が押し掛け、騒ぎになっているようです。(All Africaの記事)野党の代表は支持者に平静を保ち選挙管理委員会の最終結果発表を待つよう呼びかけています。

次にギニアですが、ワッド大統領がクーデター側を支持したのに対し、AUアフリカ連合は、ギニアを一時的な除名処分にしました。アフリカ連合としては憲法のない国をメンバーとしては認めるわけにはいかない、というのがAUの主張です。またECOWASはギニアの新政権と協力していくことを発表していますが、2年後という選挙の時期については遅すぎる、容認できないとしています。先進国側の反応はクーデター非難以降あまり聞こえてきませんが、様子見というところでしょうか。コナクリの様子は落ち着いているようです。クーデター以後出されていた夜間外出禁止令も解かれました。また新大統領ムサ・ダディス・カマラは22人の軍幹部を定年退職させました。政府内のコンテの負の遺産をまずは外科手術で切り捨てようということなのでしょう。彼の動きはかなり知的で速いように思います。もちろん、ギニアで一番カネが動く鉱山省には真っ先に一石を投じていますし。またBBCによると、ギニアの暫定政権はKabine Komara氏を首相に任命しました。コマラ氏はエジプトのカイロに本部を置くアフリカ輸出入銀行の幹部だということです。これを見てもわかるようにコートジボワールやモーリタニアの軍事クーデターとギニアのそれは性格が違うし、カマラ大統領はかなりバランス感覚のある策士なのかもしれません。

ナイジェリアはなんだかよくわからないのですが、今になってビアフラ戦争の残党がおかしな動きを見せていたりします。そんな中、UNIDOが水力発電可能な250の場所を見つけたとAfrique en Ligneが伝えています。これは電力ハングリーなナイジェリアにとって朗報と言えるでしょう。

RDCは動きが鈍くなっているのですが、何とンクンダが国連に対して「コンゴ民軍をなんとかしてくれ」と苦情を申し立てているということです。ンクンダによれば、FARDCは停戦協定を守っていないということです。(Afrik.comの記事
また、この「ルワンダ戦線」とは別の「ウガンダ戦線」においてLRA (The Lord's Resistance Army)のゲリラが400人あまりの民間人を殺害したとRomandie.comが伝えています。JeuneAfriqueの伝えるところでは国連のソースでは200人となっています。

最後に、ジンバブエですが、コレラによる死者は1500人を超えたそうです。また、難民化した人々が南ア国境に押し寄せている、ということです。

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