2008年12月7日日曜日

Africa:News Round Up


今日は1つ1つを別々の記事で取り上げるのでなく、全体として見回してみることにします。

まずは、ジンバブエ。ほとんど息絶えそうになった北朝鮮のようですが、ムガベはまだ粘るつもりのようです。しつこいですね。以前からの天文学的通貨の落ち込み、政治的混乱に加えて、水道などの公共サービスを維持できなくなってコレラ禍に襲われ、600人と言われる死者を出し、その感染域は隣国の南アフリカやボツワナに広がっていると言われます。これを受けて米国のライス国務長官もムガベを名指しで非難、もちろんムガベは突っぱねましたが、イギリスのブラウン首相、そしてEUも同調、さらに周囲のアフリカ諸国もムガベ降ろしに動き始めています。
さて、隣の南アフリカですが、通貨ランドの価値が落ち続けていたのがようやく底を打ったようで上昇に転じているそうです。アフリカの中でももっとも米欧の経済システムに近く、今回の不況の影響を受けると考えられる南アフリカ。隣国ジンバブエとの関係もあるし、不安材料が多いですね。
西に戻ってナイジェリアですが、この国の状況は南アよりもさらに厳しく、原油安の影響を受け、通貨ナイラが下がっています。もとより、歳出超過の赤字国家で、これに追い打ちをかける形になり、政治不安に発展しそうな雲行きも見えます。ジョスの暴動はその一端ですが、これによって隣国ニジェールとの関係がこじれています。また電力危機もあるようで、今回の不況の影響は南ア以上に深刻かもしれません。ジョスの暴動は一応収まってはいますが、宗教対立が民族対立に変質しそうな動きもあり、そうなるとさらにやっかいです。
ガーナは本日大統領と議員選挙の投票日です。かなりの接戦になりそうということですが、平和裡にこの選挙を乗り切ることで明るい話題を提供してくれるかもしれません。
あと、スーダンやソマリア、そしてRDC、ルワンダ、ブルンジ、ウガンダ、中央アフリカと争いの絶えないアフリカの状況を見るにつけ、ちょっと暗澹たる気分になってしまいます。

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