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2009年5月20日水曜日

Africa:News RoundUp 5/20


まず、マダガスカルですがこの前お伝えした通りラジョエリナ暫定大統領は今年末に行うつもりの新大統領選挙に出馬しないと表明したのですが、案の定条件を付けてきました。そして、その条件とは「過去の大統領が出馬しなければ、自分も出馬しない」ということです。これはあからさまに「ラバロマナナはダメ、ラチラカもダメ。こいつらが出てくるんだったら自分も出る」ということで、実質不出馬表明を覆したと言えると思います。というか、最初から出るつもりだけど、一応カダフィの顔を立てるポーズをしてみただけなんじゃないかと思います。(Afrique en Ligne)そのラバロマナナ前大統領は「数週間のうちにマダガスカルに戻る」と言われています。(Afrik.comRFIのインタビューではまだやる気まんまんな様子を見せていて、また選挙前そしてこの選挙そのものは荒れることが予想されます。

ニジェールではトアレグのゲリラと政府の間で交渉が持たれているようです。ここもポストタンジャに向けて極めて不透明なままです。(RFI

ダルフール問題におけるチャドとスーダンの関係ですが、RFIがハルツームの非常に不透明な立場を暴いています。もともとダルフールの問題はスーダン内の人種問題に根ざしています。しかし、ダルフールのゲリラがチャドを目指してくれれば、スーダンはこの国内問題から「足を洗える」だけでなく、このゲリラ問題をチャドの問題にすり替えることができるわけです。

ダディス・カマラの率いるギニアですが、ここに来て深刻な「モノ不足」に陥ったようです。水、電気の供給は滞り、食料不足も深刻なものになっているそうです。(Afrik.com

ナイジェリアではニジェールデルタのゲリラ、MENDの問題がまた心配なレベルに高まってきました。MENDは連邦政府に対して全面戦争を宣言しています。(Afrik.com

トーゴコートジボワールで選挙の日取りが決まったようです。コートジボワールは2009年11月29日に行うとギヨーム・ソロ首相が発表しました。(Afrik.com)トーゴは2010年2月18日に第一回投票、3月5日が第二回投票となるそうです。(Afrik.com

最後に昨年あたりから強力なテコ入れが行われたマリの航空会社CAM (Compagnie Aerienne du Mali)は名称を変え、Air Maliとなりました。CAMは中東ファンドグループAghan Khanが51%、マリ政府が21%、アゴラマリグループが21.66%、その他一般投資者が7.34%を出資して作られた会社です。(Afrique en Ligne)これはなかなかうまいですね。折しも最大のライバル、Air Senegal Internationalが機能停止していて、西アフリカ仏語圏でのリージョナルフライトのオファーが減ってしまっているので一気に顧客を獲得できるでしょう。Air Ivoireも値下げなどのプロモーションを行っているようです。

2009年5月14日木曜日

Africa:News RoundUp 5/13


昨日、水道のことを書きましたが、実はダカールもう1つ不快なことが起こっています。それはゴミ収集の会社でストが起こっていて、ゴミ収集が行われておらず、街路には生ゴミがあふれています。ダカールのゴミ収集についてはほとんど定期的にこのような状態になっています。市がある会社と契約し、しばらくはうまくいきます。しかし、数ヶ月して給料の不払いや待遇についてストがおき、ちょうど今のような状態になります。そして、これがもう耐えられないレベルになってはじめて市が動いて、結局はまた別の会社と契約するのですが、実は中で働いてる人はみんな同じだったりします。つまり、うまい汁を吸っているのは会社を作ってつぶす、これを繰り返している連中だけなんじゃないでしょうか?

ブルキナファソでもストの話題です。数週間前からブルキナでは仏TOTAL社のガソリンスタンドでストが行われています。しかし、これが長期化して来てだんだん他の方面にも影響が出て、不便のみならず、物価が急上昇するなど国民生活の不満が高まって来てどんどん別のストを誘発するという結果になっているようです。(Afrik.com)そして、もう1つブルキナ関係ではベナンとの国境問題があるようです。今日、ブレーズ・コンパオレ大統領はダカールに来ていました。またベナンのヤイ・ボニ大統領はマリを訪問し、アマドウ・トラオレ大統領を訪ねたようです。かなりこの問題について双方で根回しが活発に行われているようです。(Afrique en Ligne

次にガボンですが、休養に入ったボンゴ大統領は医療用の飛行機でヨーロッパのどこかに飛び立った、と報道された後、どうやらスペインのバルセロナにいるようです。また、ボンゴ大統領が指示した休養中の大統領代行につき、憲法に抵触するという問題が早速飛び出したり、ボンゴ大統領の留守のガボンは政治的不安が高まっているようです。(Afrik.com)ちなみにボンゴ大統領はすでに42年間ガボンの大統領の椅子に座っています。ボンゴ大統領にもしものことがあればすぐにでもボワニを失ったコートジボワールのようになる可能性があるでしょう。

ニジェールです。先日タンジャ大統領が「話をつけたはず」のトアレグゲリラ、MNJ (Mouvement des Nigeriens pour la Justice:正義のためのニジェール人運動)が、「武器はおかない」と前言を翻しました。これはだいたい予想通りと言えます。これまで何十年ももめていたものが1回の話し合いで解決する方がなんだか怪しい。前の宣言はフランスとのウラン取引を無事に終わらすためのポーズにすぎません。(Jeune Afrique

さて、お隣のマリです。こちらのトアレグ問題に対する構えはタンジャのそれよりはずっと厳しいように見えます。ATT(トラオレ大統領)はかなり本気な印象です。しかし、マリが今つまずいているのは「民営化」のようです。国営電話会社Sotelmaの民営化に関し、モロッコのMaroc Telecomとの交渉が暗礁に乗り上げてしまったようです。また、国営の繊維・布会社CMDTの民営化は1999年から全く進んでないそうです。このように「売れない国営会社」、「民営化の失敗」によってこれらの会社の赤字が累積し、国庫を圧迫しているそうです。(Jeune Afrique

久しぶりにマダガスカルです。フランスのマダガスカルに対する影響力は未だに強大なわけですが、ラジョエリナ大統領はフランスにとって悩ましいことにリビアとの接近を噂されたりしているようです。(Jeune Afrique)ところが、突然ラジョエリナ大統領はこんどの大統領選には出馬しないと宣言したり、いったいどうなっているのかよくわかりません。これも、ラジョエリナ政権に対して厳しい態度を取っているAUアフリカ連合の現議長であるリビアのカダフィ師の顔を立てた一種の「ポーズ」なのかもしれないですね。(Afrik.com

ギニアビサウの大統領選挙は6月28日と決定したようで、候補者リストが公表されました。(Afrique en Ligne

2009年5月12日火曜日

Africa:News RoundUp 5/12


チャド以外をラウンドアップします。

まずトーゴですが、気象局長のアウデ・エグバレ氏は11日、2009年にトーゴを非常に大きな洪水が襲うことを心配している、と月刊L'Environnement誌で発表しました。トーゴは2007年にも大きな洪水被害を受けています。(Afrik.com)また10日にニャシンベ大統領がアネオを訪問した帰りに、同行していたジャーナリストの乗っていた車両が事故を起こし、5人あまりが重軽傷を負ったということです。こういった「コンボイ」は一度私もセネガルで昔同行したことがあるのですが、平均時速120km位を出すとんでもないモノであることが多いです。道路状態が悪かったり、車両が整備不十分だったりすればすぐに事故になってしまいます。(Afrique en Ligne

マリではアルカイダとの戦いが相変わらず続いています。AQIM(マグレブアルカイダ)は5/15までにイギリスにとらえられているメンバー、アブゥ・カタダが釈放されなければ2009年1月からAQIMに捕らえられているイギリス人人質を1人殺すと脅しています。マリ政府はアルジェリア政府の協力をうけて、5/9にサハラ地域でこのAQIMに対する作戦を開始しました。また、アルジェリア、モーリタニアおよびニジェールもこの作戦に参加していくそうです。(Afrique en Ligne

ニジェールですが、フランス在住のニジェール人はタンジャ大統領の任期延長に反対するとしています。(Afrique en Ligne

コートジボワールの野党勢力は大統領選挙を10月11日に実施するよう求めています。(Afrique en Ligne

RDC東部の北キブ州では国連関係者がルワンダゲリラの村荒らしに頭を悩ませています。(All Africa

ところで、セネガルのダカールですが、先週後半から自宅の水道の水圧がものすごく下がってしまって困っています。話を聞いてみると、これはかなり広範囲で生じているようで、何かの工事かとも思うのですが、実に不快です。まったく、この国はいわゆるライフラインと呼ばれるものが全部きっちりと動作した試しがない。最近ようやく停電が減ったと思ったらこのザマです。

2009年4月29日水曜日

Africa:News RoundUp 4/28

しばらくラウンドアップをさぼっていたので明日と2回に分けてラウンドアップしていく予定です。

まずはマダガスカルですが、事態は特に目立って暴力的な方向に悪化しないかわり、解決にはほど遠く、全く前に進んでいないようです。ラバロマナナ前大統領の支持者が行った集会で警察と衝突し、36名が怪我をしたとAfrik.comが伝えています。そのラバロマナナは「マダガスカルに戻る」といいながら南アにいるのですが、ラジョエリナ率いる暫定政府はラバロマナナに対して逮捕状を出しました。これでラバロマナナはマダガスカルの地を踏んだとたん、警察に取り押さえられることになるわけで、有り体に言って暫定政府はラバロマナナに「帰ってくるな」と警告しているというわけです。(Afrik.com)さて、マダガスカルでは暫定政府によるメディア弾圧が続いているとAllAfricaが伝えています。前回のラウンドアップでラバロマナナが電話で首相を任命し平行政府を作っていることをお伝えしました。ラジョエリナ新大統領がAUやSADCの支持を得られないこと、そしてマダガスカルを離れられないのをいいことにラバロマナナは国外からの政権転覆を狙っているのがありありとわかるのですが、彼はボツワナのガブロンと南アのプレトリアを回ってそれぞれの大統領に面会して根回しをしているようです。そして、これらの国家元首が提示した「ラジョエリナと権力を分け合うこと」を拒否しているとAllAfricaが伝えています。またAfrik.comが現地団体に行ったインタビューによるとアンタナナリブでは激しいインフレが起こっているということで、政治的混乱によって人々の経済的および社会的な生活が「人質に取られた」ような状態である、ということです。

次にギニアコナクリです。やはり、というかなんというかムサ・ダディス・カマラ暫定大統領が今年末に行われる予定の大統領選に出馬表明です。(Afrik.com)そして、そんなコナクリに現れたのがブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領。なんか、このあたりものすごく臭うのですが、ものすごく裏がありそうな動きです。というのは一度書きましたがブルキナファソも選挙を控えていますし、コンパオレが政権をにぎったそのやり方はダディス・カマラもお手本にしているのではないか、と思うのです。さらにコンパオレは憲法をねじまげて、本来なら再選できない大統領の座を「コンパオレに限っては再選を許す」という特記事項まで加えてしまった張本人です。ダディス・カマラとコンパオレの接近はカマラとワッドの接近より数倍キナ臭い気がします。(Afrik.com)コナクリではダディス・カマラの「粛正プログラム」に反対する汚職まみれの政治家と経済界があって、大統領選でカマラ下ろしをやってまた甘い汁を吸おうとしているという話もあります。(Afrik.com)軍政を続けるか、汚職にまみれたシビリアンコントロールに戻るのかギニア国民は厳しい選択を迫られるのでしょうか。

ルワンダですがRDC東部キブ州での反乱軍のリーダー、ローラン・ンクンダはルワンダ政府を不法な逮捕を行ったとして訴えるそうです。ルワンダとRDC政府はすでにンクンダの身柄をRDCに引き渡すことで話がついています。(Afrik.com
そのRDCの北キブ州ではルワンダ軍とRDC軍の共同作戦でフツ族ゲリラのFDLRを一掃したはずが、作戦終了後まもなくまたFDLRが動きだし住民を難民化させています。(Afrik.com

ニジェールで拉致され、マリに監禁されていたアルカイダの人質のうち、カナダ人の国連関係者2名とドイツ人とスイス人の女性観光客1名づつ、計4名が解放され、マリのバマコに移送されてマリ大統領に面会したということです。(Afrik.com

ナイジェリアではトラック運転手のストで燃料難になっているそうです。(Afrique en Ligne

コートジボワールですが、ブアケに駐屯していたフランス軍部隊「Force Licorne」が撤退しました。これは選挙の準備の一環です。(Afrique en Ligne)また、ギヨーム・ソロ首相は透明で公平な大統領選挙を約束すると声明を出しました。(Afrique en Ligne

最後にAir Senegal Internationalですが・・・カップスキリングで足止めを食らっていた乗客はダカールに移送されたものの、そこから先には行けませんでした。ダカールからパリに行く便は「燃料がなくて飛ばせない」ということです。乗客は放置されて情報すら与えられないことにいらだっています。一応セネガル側がホテルを用意しているようで、今晩はそこで夜を明かすことになります。また、明日セネガル側とモロッコ側との話し合いが持たれるようです。それにしても、一度崩れるともろいというか、今まで築き上げてきたASIの名声はいとも簡単に地に落ちてしまったようです。

2009年4月17日金曜日

Africa:News RoundUp 4/17

ブログを少々サボっています。

まず、マダガスカルですがまたおかしな方向に進んでいるようです。Afrik.comが伝えるところではラジョエリナ新大統領は「6ヶ月で経済を立て直す」と豪語しているそうです。ハッタリとしてもかなり危険なハッタリです。一方、ラバロマナナ前大統領はスワジランドで会見し、SADCの保護のもとマダガスカルに帰ると発表。(AllAfrica)続いて電話で首相を任命、マダガスカルは2人の首相を擁することになったのです。(JeuneAfrique)まだまだ政治的混乱は続く気がします。

次にセネガルではまだASIをめぐってモロッコとの関係が悪化しています。(Le Soleilの記事)実はセネガルではこのASI問題の前に別の航空行政での問題があったのです。西アフリカ諸国には航空管制を行う共通の組織ASECNAがあります。セネガルもこの組織に航空管制を任せていたのですが、何かの問題があってセネガル政府はASECNAを追い出してしまったのです。そして、それを自国の組織ANACSに置き換えたのです。しかしながら航空管制にはお金がかかります。今回セネガルに手を差し伸べたのは世銀のようです。(Afrique en Ligne

どうやら世銀はこの航空関連に力を入れるようにしているようで、ベナンのコトヌ空港の近代化プロジェクトに900万USドルを融資することにしたそうです。(Afrique en Ligne)ベナンは未開発の観光資源が豊かな国ですから、空港の近代化は大きなインパクトとなるでしょう。しかし、ベナンの経済成長率は2009年に予想されていた6.1%を達成できず、4.5〜3.8%にとどまるそうです。(Afrique en Ligne)記事ではこの低下の原因を開発援助の減少や輸出減少、出稼ぎ者からの送金の減少としていますが、隣国ナイジェリアの経済メルトダウンの影響をベナンはかなり大きく受けるわけで、今後ナイジェリアの経済状況によってはもっと成長率が下がる可能性もあると思います。

そのナイジェリアですが、経済の悪化とともに心配されるのが社会不安です。ナイジェリアはイスラム教徒とキリスト教徒の争いが絶えず、ジョスの暴動も記憶に新しいわけですが、今度は狂信的なイスラム教徒が教会に火をつけるという事件が起こっています。(Afrique en Ligne)また、南部にはビアフラの残党MENDニジェールデルタ解放運動がまた活発化しているようです。(AllAfrica

コートジボワールの方は元ゲリラのリーダーで首相に抜擢されているギヨーム・ソロ氏に対して、ゲリラの政党FNは「首相の座を退き、現政権の選挙引き延ばしに加担しない」ように求めました。(Afrik.com)しかし、Jeune Afriqueによるとソロ氏は首相をやめる気は全くないとのことです。

さて、トーゴでは近づいてきた大統領選を見据え、ニャシンベ兄弟の間で政争が勃発しています。(Afrik.com)この記事によると現大統領フォール・ニャシンベの弟で国会議員のクパチャ・ニャシンベ氏の自宅が自動小銃による襲撃を受けたとのこと。この襲撃の後、クパチャ氏はロメの米国大使館に逃げ込んでいたのですが、出てきたところを警察に逮捕されました。その容疑はクーデターをくわだてた、というものだそうです。(Afrique en Ligne

最後はマリです。フランスは総額にして2000万USドルの援助を発表しました。これらは、綿花産業、教育セクター支援、そして人材育成プロジェクトに対する支援にあてられるということです。(Afrique en Ligne)また、マリ文化省は国立博物館でトンブクツの写本(Manuscrit)を公開展示しました。(Afrique en Ligne

2009年3月22日日曜日

Africa:News Round Up 3/22


マダガスカル以外をラウンドアップします。

まず、セネガルでは本日、市長選挙の投票日です。とても静かです。ただ、これは2011年に実施予定の大統領選挙の試金石と見なされていて、この結果次第ではワッド大統領周辺にまた波乱が起こる可能性があります。

次にマダガスカルの記事で触れたギニア・コナクリですが、19日にダディス・カマラ自身が招集した鉱業フォーラムにアシャンティ・ゴールドフィールド社が欠席、これに怒った大統領はこの会社を即閉鎖する命令を出しました。(Afrik.comの記事)このあたり、やはり軍人というか、独裁政権に慣れきってる国だというか、本当に大丈夫なんでしょうか。

そしてコンゴ民RDCですが、ナイジェリアと同じく資源国で独自通貨を採用しているRDCも経済危機に瀕しています。コンゴフラン(FC)はキンシャサの闇レートで1USドル=800FCの壁を突破、この3ヶ月で35%以上値下がりしているそうです。(Afrique en Ligneの記事)これによって、食料価格の高騰が問題化してきています。さらに政府も資金繰りに困っているようで、IMFは約2億USDの緊急融資を決定したそうです。(Afrique en Ligne

マリ北部を1月にニジェールから入って訪れていたヨーロッパ人観光客4人がアルカイダに誘拐された事件で、この誘拐犯と見られる2名がマリ当局によって逮捕されました。(Afrik.com

最後に、またマダガスカルですが、OIF(フランコフォニー国際機関)のアブドゥ・ディウフ事務局長(前セネガル大統領)は今回の政権交代に関して遺憾とし、「憲法を遵守する国家への一刻も早い回帰」を期待するとともに、フランコフォニーからの除名の可能性を示唆しました。(Afrique en Ligne

2009年2月27日金曜日

Africa:News Round Up 2/27


ガンビアで不法な武器の輸入を行ったとしてオランダ人が逮捕されました。(Afrique en Ligneの記事

トーゴではニャシンベ大統領が所属する政党(RPT)の幹部から不信任を突きつけられているそうです。トーゴの次の大統領選挙は来年2010年。最近ようやく安定が見えてきたところで、トーゴはまたつまづくのでしょうか?個人的にはニジェールにいた時もベナンにいた時もトーゴ人の友達がいたので身近に感じるのですが、トーゴ人は一般に温厚でとても働き者です。政治的な混乱がなければいい国なんだと思うのですが。

ナイジェリアではアブジャの首都圏でラッサ熱が発生しているそうです。アブジャ付近に行かれる方は予防措置をお忘れなく。(AllAfricaの記事

次にガボンですが、オマール・ボンゴ大統領がフランスに持っている銀行口座をフランスの司法当局が差し押さえました。これは政治的混乱ではなくボンゴ大統領の個人的な取り引き上での問題だとしています。(Afrik.comの記事

セネガルでは中国人の輸出入業者が先週殺されたことに抗議してストを行っています。(IC Publicationの記事)ダカールの中心部に近いCentinaireと呼ばれる通りは今「チャイナタウン」と呼ばれているのですが、これを見てもわかるように近年中国人がたくさん入ってきています。また、先日は国家主席の訪問もあり、多額の金を落としていったとも聞きます。そんな時点でこういう事件が起こるのはとても良くないことですね。また、Chineviewの報道によると、世界不況はセネガルの出稼ぎ人を襲い、セネガルに外国から流入している金を減少させると国連関係者が語っていることを伝えています。こういう形でセネガルの経済も世界不況の影響を受けるようです。それにしても、この点で心配なのはカーボヴェルデです。この国は外国在住の国民がカーボ在住の国民よりも多いという移民国なのですが、カーボの経済はこの出稼ぎ者からの送金で成り立っているのです。相当な経済危機を覚悟する必要があるでしょう。

ニジェールではマリと共同でトアレグ問題に関するフォーラムが予定されています。(JeuneAfriqueの記事)最近、マリはトアレグ問題に積極的に取り組み、大きな武装グループが投降するなど、目に見える結果を出していますが、ニジェールは他のアジェンダに忙殺(選挙等)されて足並みが揃っていないようです。

IRIN Newsギニアの監獄の悲惨な状況を伝えています。これはもう一種の伝説です。セク・トゥーレの時代からギニアの監獄とはこの世の地獄だといわれています。ソースはMSF(国境なき医師団)で、国際社会の注意を促しています。

最後にマダガスカルですが、今週に入ってラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の間でもたれた数回の直接対談は何の成果ももたらすことなく終わったようです。木曜に予定されていた会談の続きを大統領はすっぽかし、これをうけてラジョエリナ氏は「話は終わりだ」と交渉の打ち切りを宣言しました。(JeuneAfriqueの記事)またRFIの伝えるところによると、ラジョエリナ氏を解任したあとに据えられたアンタナナリブ市長を引きずり下ろすべく、ラジョエリナ氏の支持者が市役所に押し掛けましたが、警察によって解散させられたそうです。

2009年2月25日水曜日

Africa:News Round Up 2/25


Afrik.comが伝えるところによると、昨年10月からアフリカではあちこちの様々な紛争によって35万人の新しい難民を生み出したということです。

また、あちこちで一般犯罪のレベルが上がっていることを思わせる報道があります。Afrique en Ligneが伝えるところではトーゴのロメで1週間の間に7名の強盗が警察によって射殺されたそうです。
また、コートジボワールでは東部アベングールーの留置所から98名の収監者が脱走したそうです。(Afrik.comの記事

組織犯罪についても、ガボンのフランス軍基地から戦争用の武器が盗み出されたそうです。(Afrik.comの記事)ただの強盗でないとは言いきれませんが、地理的に現在緊張の高まっているニジェールデルタ、赤道ギニア、サントメプランシペに近いことから、この地域に跋扈する武装グループの犯行という線も疑われます。その赤道ギニアですが、Jeune Afriqueによると、ヨーロッパ人に対するビザの発行をストップしたそうです。Obiang Nguema大統領は、「ヨーロッパ人は自国の経済危機から逃れ、赤道ギニア(から搾取することによって)を使って経済を立て直そうとしている」とその理由を説明しています。しかしIRIN Newsによると赤道ギニアの原油生産は2008年に大幅に減っており、2007年には10%もあった経済成長率が2008年には4.1%まで落ち込んでいるということです。一体この国では何が起こっているのでしょうか?
また、Jeune Afriqueニジェールで拉致された人質らしいという写真をマリからの情報として掲載しています。

次にRDCルワンダですが、BBCはフツ族ゲリラがコンゴ民の軍事基地を乗っ取ったと伝えています。この記事内にもあるのですが、敵対していたRDCとルワンダが突然共闘をはじめたことに対して戸惑いや不満、そしていろいろな憶測を呼んでいます。AllAfricaが伝えているのですが、ロンドンのInstitute for War & Peace Reportingは明確に「ルワンダ政府の目的は北キブ州の地下資源である」としています。これと奇妙に符合する形でキガリのFocus Mediaが「我々(ルワンダ)は本当に援助依存から抜け出せるのか?」という記事を出したそうです。(All Africa)短期的に経済をブーストさせるのに地下資源に勝るものはないわけですし。

そういうバブリーな話と全く関係ない話がガンビアから入ってきました。(All Africa)ドイツのNGOがガンビアでの農村地帯での風力発電に取り組んでいるそうです。ダカールでも風が強いので風力は向いていると思うのですが、ヨーロッパなどで使われている風車はコストが高すぎるのでしょうか、まだここでは見たことがありません。農村地帯では都市と違って電力の需要は明かり、冷蔵庫、ラジオ/テレビくらいでこれらは太陽光や風力でカバーできるものだと思います。ただ、機材が破損した際にはこれを自力で交換するのは難しいかもしれません。

最後にマダガスカルですが、ラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の直接対談が続いているようですが、まだ内容やその進捗状況については全く聞こえてきません。

2009年2月19日木曜日

Africa:News Round Up 2/19


まずは明るいニュースからです。マリでは700名のトアレグゲリラが投降したと様々なメディアが伝えています。(BBCの記事、仏語)もちろんトアレグゲリラというのはマリ北部だけではなく、ニジェール、アルジェリア、リビアと非常に広い地域に分散しているのでマリだけがなんとかなったとしてもあまり変化はないのかもしれませんが、大きな前進だと思います。

しかし、その一方で昨年12月にニジェールのティラベリで起きた国連のフォウラー特使の拉致と1月に起きている4名のヨーロッパ人誘拐についてマグレブのアルカイダが犯行声明をアル・ジャジーラテレビで行いました。ニジェール政府はこの事件をトアレグゲリラと結びつけていたわけですが、ここに来て意外な展開となりました。もちろん、トアレグゲリラがこの件に関して全く関与してないとは言いきれませんし、むしろ積極的に関与していたと考える方が自然だと思います。つまり拉致された人質は身柄をトアレグゲリラからアルカイダに引き渡されたのではないか?とも思います。ニジェールではイスラム原理主義の跋扈を思わせるようなものはありませんでしたし、むしろその点ではセネガルの方が危ない気がしていました。しかし、今となっては逆にセネガルの強大なムリディズム等の動きがアルカイダ等の侵入を阻んだとも考えられ、そういうものがなかったニジェールにトアレグゲリラを媒介としてアルカイダが入り込んだのかもしれません。(Afrik.comの記事)ニジェールには協力隊員を中心としてかなり地方に日本人がいるので、本当に気をつけて欲しいと思います。

マダガスカルですが、今まで沈黙を保っていた軍が「軍は権力掌握はしないが、迅速な解決に向けて義務を果たす」と発表し、中立的立場を保ちながらラバロマナナ大統領寄りの姿勢を出しました。(BBCの記事)また、この記事によると今回仲介を申し出ているセネガルのワッド大統領は2002年にラバロマナナ大統領が政権を掌握した際にも仲介を行っているのですね。また、火曜日にはラジョエリナ氏陣営が5000人を動員してシットインを行ったようで、まだまだ解決の兆しは見えません。(Afrik.comの記事)

赤道ギニアのマラボでの大統領官邸襲撃を昨日お伝えしましたが、今度はサントメ・プランシペでクーデターを準備していたと思われる30人あまりのグループが摘発されています。地図を見ていただけばすぐおわかりと思うのですが、この海域で事件が相次いでいるわけで、関連性を疑わない方がおかしいと思うのですが、すべての事件がナイジェリアのニジェールデルタ、つまり「ビアフラ」の方向を指しているのです。(BBCの記事


最後に、Afrik.comがCFAフランのユーロへの固定の是非についての2人のエコノミストの見解を載せています。今回の世界不況でこの「固定レート」についてはまた議論が再燃するでしょう。しかし、これは慎重に行わないと大衆レベルでの貧困をものすごく加速させてしまう恐れも多いにあります。また例えばMDGなどの達成もさらに厳しくなる可能性があります。

2009年2月4日水曜日

Africa:News Round Up 2/3


カメルーンの話題です。
All AfricaAfrik.comなどがカメルーンで政治的緊張感が高まっていることを伝えています。野党SDFのジョン・フル・ンディ氏が強い調子で現大統領ポール・ビヤ氏の与党RDPCの政策を批判、「選挙の実施をできる限り阻止する」としています。また、選挙委員会ELECAMというのが選ばれて、憲法のみにのっとり、選挙プロセスを行っていくことになっているのですが、この選出されたELECAM委員の宣誓式が最高裁判所で行われた際、米国、英国、カナダ、EU代表をはじめとする外交官がこの宣誓式への出席をボイコットしたそうです。米国大使館の報道官によると「この委員達が正当な選挙プロセスを行うとは考えられない。カメルーンの民主プロセスを進行するためなら、協力するのだが」と述べています。ということでカメルーンの選挙は大荒れになることが予想されます。

次にベナンの話題です。2008年は全西アフリカ的に豊かな降雨に恵まれ、大豊作を記録しました。ベナンもその例外ではなく、大豊作だったのですが、ひどい道路状況と市場の整備不全によって、農民はこの豊作の恩恵をあまり受けられなかったと、AllAfricaが伝えています。確かに私が昨年夏にベナンに行ったときもコトヌーボイコンというニジェールまで北上するメインの道路がひどい状態でした。そしてこの道を避けるため多くの車がよりトーゴ寄りの道を迂回していました。これでは農作物を運ぶのもままならないでしょう。

現在エチオピアで開かれているAUアフリカ連合の会議のことはすでにお伝えしましたが、今年1年の議長としてリビアのカダフィ師が選出されました。AU議長というのは地域持ち回り制になっていて、今年は北アフリカだったということです。またAfrik.comが伝えるところによると、アフリカ連合はジンバブエの連立政権発足を受けて、国際社会がジンバブエに課している罰則を解くよう要請しました。ただ、多分英国はそれほど簡単にはこれを受け入れないでしょうし、アメリカそしてEUもそれに同調するのではないでしょうか。

コートジボワールですが、武装グループの非武装化プロセスがはじまったとRFIが伝えています。(Afrik.comの記事)これは一種の選挙の準備で、バグボ大統領もようやく重い重い腰を上げようとしているのかもしれません。その一方、北西部マンでは武装グループの衝突があり、3名死亡したとJeune Afriqueが伝えています。一方を進めようとすれば、一方で足を引っ張り・・・なかなか前に進めない状態のようです。

全世界の雇用不安の波はアフリカにも押し寄せるとILOが警告しています。これは主にアフリカの中でも産業構造が発達した例えば南アやナイジェリアなどを襲うのではないかと見ていたのですが、セネガルなどのインフォーマルセクターが非常に大きい国にも案外早く影響が出てきているように思います。

速報です。マダガスカルのアンタタナリブ市長は大統領に対し反旗を翻し、大統領の罷免を要求していましたが、今度は逆にクビにされてしまった、とBBCが伝えています。この、「言葉だけのクーデター」これだけで収まるのでしょうか?多分、そうはならない気がします。市民の気性にもよるのでしょうが、大統領は警察権力などを使って反乱分子を押さえ込もうとしています。これは最も民衆に嫌われる手法で、幸運にもこれで一旦は押さえ込んだとしても、民衆レベルの不満はさらに大きくなってくすぶるばかりです。

JeuneAfriqueが伝えるところによると、ニジェールで誘拐された国連特使のカナダ人失踪に関し、カナダがマリ北部に調査団を派遣したということです。この問題はニジェール、マリと2国にまたがった問題に発展しそうです。

2009年1月30日金曜日

Africa:News Round Up 1/30


まずはマダガスカルですが、まだ落ち着いているというのからはほど遠い状態のようです。またこの問題の根は深くて実際政権そのものがどうにかならないと決着がつかないレベルなのではないかと思います。これを見てもわかるように、民主化の道というのは単に政権交代が行われただけではダメでそれは単なる「入り口」に過ぎないわけです。理想にあふれた若い国家元首はその理想と個人的野望をはき違え、独裁者になっていく。これはかなり長引くかもしれません。

次にニジェールですが、国連の特使は12月から行方不明のままです。今度はヨーロッパの観光客が誘拐されました。スイス人2名、ドイツ人1名、英国人1名の4名で、マリ北部で行われていたフェスティバルに行った帰りに誘拐されたということです。ということで、マリ北部およびニジェールは特に外国人を狙った誘拐事件がこれからも起きる可能性があり、危険なようです。(Afrik.comの記事

コンゴ民東部北キブ州での内戦ですが意外な展開を見せています。この内戦を指揮していたローラン・ンクンダがルワンダの自宅で逮捕されルワンダ当局によって勾留されています。RDC政府はンクンダの引き渡しをルワンダ政府に要求しているようです。そしてCNDPは事実上解体し、ゲリラはコンゴ民軍、ルワンダ軍に合流したということなのですが、なんだか訳の分からない展開だと言えます。この地域ではまだウガンダ国境においてLRAという一種の新興宗教的バックグラウンドを持ったゲリラも動いていますので、ちょっとしたきっかけですぐ火がついて燃え上がるような状態ではないかと推察します。(Afrik.comの記事)

AllAfricaによると、西アフリカ全域において黄熱病のケースが認められるということです。カメルーン、中央アフリカ、ギニアとシエラレオネですでに症例が確認されているということです。ソースはIRIN NEWS。

2009年1月7日水曜日

Africa:News Round Up 1/7


メジャーなニュースソースは近東情勢とロシアのガス問題で埋め尽くされてしまった感がある今日この頃です。
いつも思うのですが平和というのは当事者が願わなければやってこないのだと思います。もう何十年も戦争状態にあるこの地域では、戦争の中で生まれ育った人が多すぎて、戦争状態が常態となってしまったのでしょう。しかも、太平洋戦争のように大量破壊兵器は使わないということで、小競り合いを果てしなく続けて行くことになってしまっている気がします。

さて、アフリカの情勢ですが数年前より内戦があり、まだ暫定政府から抜け出せていないコートジボワールですが国民の48.9%が貧困ライン(1ユーロ/日)以下というひどい結果になっているそうです。(Afrik.comの記事)ちなみに1985年にはわずか10%でした。これを受けてコートジボワール政府は世銀/IMFの貧困削減戦略文書を作成したそうです。しかし、この貧困削減文書とは言ってみれば世銀やIMFの「融資」を「贈与」に変える魔法の文書であって、この魔法は1回しか使えません。内部の「貧困体質」が改善されない限り、またすぐに借金地獄に陥るのはセネガルの例をあげるまでもないでしょう。ただし、セネガルのように政治的な「優等生」には誰かが救いの手を差し伸べるもので、先日のフランスの緊急融資に続き、今度は中国が5500万ドルという巨額の融資を行うことになりました。(Afrique en Ligneより)セネガルの巨額債務というのは、特にセネガル国民が作っているわけではありません。貧困削減戦略文書には必ず「行政の小型化」という条項があります。アフリカ諸国はパフォーマンスの悪い巨大な行政組織を持っていることが多く、この部分が債務を発生させるガンだと言えるのです。そして、セネガルなどはこの戦略文書後にさらに行政を巨大化させています。こういうのを通してしまうというのは世銀/IMFの目は節穴としか思えないのですが、その程度の「緩い戦略」にすぎません。話をコートジボワールに戻しますが、ここは根っからの農業国であることを考えると、この農業の基盤が内戦によってかなり傷ついた結果の数字と言えるでしょう。

次にギニアコナクリの情勢ですが、ギニアの新政権は旧大統領の腹心だった多数の軍幹部を定年退職させました。しかし、それに飽き足らず、何人かの軍幹部を逮捕しています。これは、この微妙な時期に再び軍部の造反による政権の転覆の芽をあらかじめ潰しておこうということなのだと思いますが、外交に熱心で民主的と思われていたカマラ大統領の本当の顔がコレだとすれば気をつけなければいけないでしょう。(Afrik.comの記事

コンゴ民ですが、ンクンダの軍組織 (CNDP) で内紛が起きているようです。ンクンダは2日ほど前に、自軍のナンバー2を「反逆」のかどで追放しましたが、今度はCNDPの幹部Désiré Kamanziが、「ンクンダはCNDPのトップから追放された」とラジオに語っています。なんだかよくわからない状況のようです。(Afrique en Ligneの記事

先日、アフリカの王様たちがカダフィを頭に「アフリカ連邦」の構想をブチあげているという話をしましたが、今度はそのカダフィ自身が3月のAU会合でこの構想を発表するそうです。マリを訪問中のカダフィ師が語ったところでは、この「連邦政府」は外交、商業、そして防衛だけの機能を持つものだということです。コンセプトとしては面白いと思います。しかし、既にたくさんある地域連合の組織をどうやって統合していくのか、実際にこういうものが作られるには少なくとも数年は構想を温めないと無理という気がします。また、リビアなどと南アという2つの「頭」がどのように共存していくのかという問題もはらんでいます。(Afrique en Ligneより

2009年1月6日火曜日

Africa:News Round Up 1/6


ニジェールでは、フランスAreva社とニジェール政府の合弁会社が世界で2番目に大きいとされるウランの鉱脈を採掘することで合意しました。アメリカは「グリーンエネルギーに注力する」と言っていますが、節電とグリーン発電を合わせても、パワーハングリーな状態は変わらないだろうし、多分原子力への需要が増えると見越しているのでしょう。(Afrik.comの記事

ガーナの大統領選が野党候補のジョン・アタ=ミルズ教授の勝利に終わったことはお伝えしましたが、落選した与党候補ナナ・クフォ=アド氏は、「これだけ僅差だとほんの1つの不正でも結果に関わる。今回の選挙でも一部で不正があったと考える」とは言ったものの、その後大きな混乱はなく、無事に政権交代が終了しそうです。これを受けて、ECOWASやAUなどの国際組織はガーナが民主主義のお手本を示したとして祝福を送っています。アタ=ミルズ新大統領はジェリー・ローリングス政権時の副大統領で、税制および経済学の教授です。ガーナでは2010年から海底油田の採掘が始まり、これを含めたガーナ経済のハンドリングのノウハウが問われる時節で、新大統領とガーナ行政の力量に期待が集まるでしょう。

マリではやはり北部での治安悪化が起こっているようです。コミュニティの間での市民レベルの戦争に発展するのではないかとAfrique en Ligneは懸念を示しています。

コンゴ民東部ではンクンダの報道官ベルトラン・ビシムワがTV5のインタビューでまたまたMONUCを名指しで非難。「MONUCは空白地帯でのコンゴ民軍の活動を故意に見逃すことによって混乱を招いている。そもそも、その存在が無意味である。」と、もともとMONUCの痛い部分をかなり狙って突いてきています。

ガボンでは昨年末あたりにお伝えしたと思うのですが、風刺新聞のジャーナリストが大統領のボディーガードに袋だたきにされるという事件がありましたが、その後もジャーナリストやNGOに対する圧力を強めています。この国も資源だけで成り立っている国なので資源の価格が落ちて売れなくなると、一発で社会状況が変わってしまうという脆弱さをモロに見ている気がします。

モーリタニアでは5月に大統領選挙を行うという発表がありました。(ロイターの記事

最後にギニアですが、この週末フランスの協力フランコフォン国務長官が訪問していましたが、ギニアの選挙を2009年中に実施するという説得に成功したようです。しかし、ここに来て不協和音が聞こえてきました。ナイジェリアのヤル・アデュア大統領がセネガルのワッド大統領とリビアのカダフィ師を「軍事クーデターを支持した」と非難しています。これがECOWASやAUのなんとなく足並みの揃わないギニア情勢に対する動きにつながっているのかもしれません。(AllAfricaの記事
ヤル・アデュア大統領の言ってることは正しいと思います。もちろん、ギニアの新政権はまず憲法を整備するなり元通りにするなりして、法治国家の体裁を整えなければなりません。その後迅速に完全に民主的なプロセスによって選挙を行い、新しい大統領を選出しなければなりません。多分、ワッド大統領もそのことはなんの異論もないと思います。
しかし、危惧されるのはギニアをネタにしてアフリカ首脳がECOWASやAUの主導権争いを行うことでしょう。正しい主張の裏にそのあたりの駆け引きがチラチラと見えるのが気になります。ましてやECOWAS分裂とかになれば、この経済的に難しい局面においてとんでもない事態を招きかねません。

2008年12月26日金曜日

Guinee:暫定軍事政権


-UPDATE-
ギニアの状況はまだまだ混沌としていますが、旧政権がクーデター側に屈する形に傾いています。昨日、クーデター側はCNDD (Conseil National de la Democratie et le Developpement) として32名のボードを発表し、ムサ・ダディス・カマラ大尉を暫定大統領とし、2010年12月に民主的な選挙を行い、新政権を発足させるとしています。
しかし、軍事暫定政権につきものの武力による個人財産などの押収などはすでにはじまっており、旧政権の高官が今はそのターゲットになっています。市民レベルではこの軍事政権は支持を得ているようで、旧政権がいかに民衆の支持を得ていなかったか伺えます。
また、ECOWASとCEN-SADはこのクーデターを非難する声明を昨日出しています。他のアフリカ諸国元首の公式な反応はまだ聞こえてきません。唯一リベリアのサーリーフ大統領が安全上の懸念を表明しているようです。また、リビアのカダフィ大佐とベナンのボニ大統領、マリのトゥーレ大統領がこの問題について電話会談を行っているそうです。
この問題がこれからどうなっていくのか、まだ何とも言えない状態だと思いますが、脆弱な平静状態にあるコートジボワールやシエラレオネに悪影響を与えないか心配です。

2008年12月23日火曜日

AFrica:News Round Up 12/23


まず、昨日ギニアのランサナ・コンテ大統領がなくなったそうです。コンテ大統領はもうしばらく前から姿を見せていないことから、2週間ほど前から死亡説がささやかれており、この死亡説を流布した新聞のジャーナリストが逮捕されたりしていました。ギニアは人としては他の西アフリカ諸国とそんなに変わらないのですが、歴史はかなり違います。独立は1958年とアフリカ元年より2年早く、しかも建国の父、セク・トゥーレはかなり徹底した社会主義とそれにともなう恐怖政治を行いました。そのため、隣国に比べてインフラ施設などで大きく遅れを取り、貧困が早く進行しました。セク・トゥーレの死後、軍事クーデターによってランサナ・コンテが政権を握り、それ以来ずっとコンテが政権を握っています。コンテはトゥーレとは違い、ギニアは社会主義を捨て、国際協調の道を選ぶのですが、2007年からはストライキなどが起こり、少々ゴタゴタしはじめたことろで今回の大統領の死亡。一度も平和裡に政権交代が行われたことのないこの国でどんなことが起きるのか、心配です。特に、ランサナ・コンテの最大の政敵であるアルファ・コンデ氏がまるで見計らったように12/21に亡命先からコナクリ入りしています。(Afrik.comの記事
また、コナクリから350kmほど離れたピタの監獄から、唐辛子入りの水を使って看守の目をくらまし、42名が脱獄に成功したそうです。

次にマリのトアレグ問題ですが、私が読んだ記事では犯行グループは麻薬密売人とあったのですが、JeuneAfriqueなどでは犯行グループをトアレグ族であるとしています。またトゥーレ大統領の談話も、北部の問題を起こしているトアレグゲリラとの対決姿勢に入った、と伝えています。また一方で、ギニア=マリルートで2008年には200kgものコカイン輸送が摘発されており、麻薬密売人というのももっともらしい話なのです。(Afrique en Ligneの記事)一体、どっちなのか、今後も見守って行きたいと思います。

Afrik.comが伝えるところによるとソマリアの状態は、「名のないジェノサイド」に等しいということです。平和というのは戦争をやっている本人達が求めなければはじまらない気がします。

しかし、大統領が国全体を私物化しているジンバブエもそういう意味では立派なジェノサイドだと思うのですが。と、思っていたらAllAfricaが同じことを書いてました。

モーリタニアでは監禁されていた前大統領を釈放しましたが、前大統領は自分が今でも大統領であると主張しており、まだまだゴタゴタが続きそうです。(Afrik.comの記事

今月初めに平和裡に投票を終えたガーナですが、ECOWASなどがこのプロセスの成功を評価する一方、現地では有力政治家が民衆に「平静」を訴えるなど、第2回選はなんとなくキナ臭い感じが漂っています。

JeuneAfriqueが伝えるところによるとビサウは麻薬取り引きの舞台になっているということです。

2008年12月22日月曜日

Mali:軍事施設が襲撃される


12/21の朝4時頃、首都バマコから約500km北西のナンパラというところにある軍事施設が20台あまりの4駆に分乗した武装グループに襲撃されたとマリ通信が発表し、マリの防衛省が確認しています。この襲撃で10人あまりの軍人が死亡、12人が負傷したということです。この武装グループはトアレグ族に化けた麻薬密輸グループであるとしています。襲撃のあと、武装グループはナンパラの施設にあった武器を奪い、モーリタニア方面に逃亡したということです。
現在カイを訪れているマリ大統領は国民に落ち着いて国民としてまとまるよう呼びかけました。また、「何の声明もないマージナルな盗賊であり、国の発展を阻むもの」と犯行グループを評し、マリ北部で断続的に起きているこのような事態を憂慮しているが、マリはアルジェ合意に従い、マリ北部に平和と発展をもたらすことを強調しました。(Afrique en Ligneの記事

さて、この事件でキーとなるのは2つあります。1つはモーリタニア、もう1つはトアレグ問題です。まず、モーリタニアですが前に一度書いた通り、8月にクーデターがあり、軍部が政権を握っている状態で、こういう状態は確かに外から武器などが入りやすい状況にある上、モーリタニアの北には未だに政治の空白地帯である「西サハラ」があります。ヨーロッパの漁業権を巡る圧力で、モーリタニア政府はようやく前大統領を釈放したようですが、民主化については振り出し以前に戻ってしまったわけで、心配な状況は続くでしょう。
次にトアレグ問題ですが、マリの防衛省が直ちにこの事件をトアレグと切り離したのを見てもわかるように、マリにとって非常にデリケートな問題です。トアレグといえば先日のニジェールにおける国連のカナダ人誘拐事件ですが、まだ解放されていません。ニジェール人の友達に電話する機会があったのでこれについて聞いてみたのですが、「大丈夫、解放されるよ。」と楽観的でした。ニアメは特に危機感のあるような状態ではないようです。