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2009年5月21日木曜日

Africa:News RoundUp 5/21


セネガルから。セネガル東南部にあるケドゥグの金山ですが、Oromin Exploitations社が非常に有望な鉱脈を発見したということです。(Proactiveinvestors)一方、食料価格の高騰を受けて、世銀がダカール近郊のいわゆる貧民層に現金を配るということを始めるそうです。(IRIN News)確かに今まで国際協力が行ってきた貧困対策はこのように貧困層のキャッシュ(現金)不足に対応したものではありませんでした。基礎教育や保健システム、村落開発が言ってみれば貧困対策の3つの柱とされているわけですが、これを行ってそこからどのようなフローで貧困が削減されるのか?という点に関しては非常に間接的でたくさんの憶測を含む希望的観測によって成り立っていたように思います。しかしながら、直接キャッシュを配るというのは、今まで何十年と行われて来た協力機関の努力を踏みにじっているように感じざるを得ません。日本はドイツと並んで途上国のキャパシティビルディングに熱心に取り組んで来たのです。その骨子は「魚を与えるのでなく、釣り方を教える」ということなのです。魚は食べてしまえば終わりです。なくなってしまえばまたもとの状態に戻ってしまう。しかし、魚の釣り方を教えれば、食べてしまったらまた自分で釣ることができます。そして、それは社会の「活動」を産み、魚を釣るというアクティビティの周辺に派生的な労働を作り出します。そこから産業が生まれ、キャッシュのフローが生まれていくのです。しかし、今回のように配られたキャッシュは結果的に裕福な商人の懐に収まり、貧困にあえぐ人は一時的に腹を満たして終わりです。

チャドですが、どうやらスーダン側に逃げ帰ったダルフールゲリラを追ってチャド軍はスーダン側に4〜40kmほど侵入し、ゲリラの潜伏している場所を「掃除(空爆?)」して帰って来たということです。(Afrik.com

ニジェールのママドゥ・タンジャ大統領に3選目の立候補を許可するための憲法修正国民投票を行なおうとしている動きに対し、ECOWAS/CEDEAOは「国民投票を行えば、ECOWASは制裁を検討する」としています。(Afrik.com

ブルキナのTOTAL社におけるストはようやく終わったようです。(Afrik.com

トーゴの政争ですが、今度は既に逮捕されているクパチャ・ニャシンベの自宅から用意していたと見られる「国家転覆宣言」が見つかったということです。(Afrik.com)またRFIによると、ニャシンベ大統領は軍の再編成を行っているようです。

隣のベナンではEUが5千万ユーロに達する巨額の財政支援を発表しました。(Afrique en Ligne)これは2009年から2011年にかけての3年間にかけて、ベナン政府に対する直接財政支援として行われます。このタイプの協力についてはフランスが旧宗主国として歴史的に行ってきた他、数年前から国連機関などの主導で一部に導入されています。彼らによればこれは途上国政府のキャパシティビルディングになるとのことですが、もしこれらの援助がなくなったときにどうなってしまうのか、不安を感じます。

ギニアでは昨日お伝えした通り、水、電気、食料が不足しているのですが、薬品も不足しているとIRIN Newsが伝えています。選挙まで持つのか、ちょっと心配になってきました。

最後にマダガスカルですがラバロマナナ前大統領がYoutubeで国民に対するメッセージを出しています。マラガッシュなので聞いて内容はわからないのですが、JeuneAfriqueによると国際社会そしてマダガスカル国民に向けて「ラジョエリナ大統領による強奪された政権を一刻も早く終わらせる」ことを呼びかけているようです。ますます、選挙にかけての混乱が心配ですね。

2009年5月20日水曜日

Africa:News RoundUp 5/20


まず、マダガスカルですがこの前お伝えした通りラジョエリナ暫定大統領は今年末に行うつもりの新大統領選挙に出馬しないと表明したのですが、案の定条件を付けてきました。そして、その条件とは「過去の大統領が出馬しなければ、自分も出馬しない」ということです。これはあからさまに「ラバロマナナはダメ、ラチラカもダメ。こいつらが出てくるんだったら自分も出る」ということで、実質不出馬表明を覆したと言えると思います。というか、最初から出るつもりだけど、一応カダフィの顔を立てるポーズをしてみただけなんじゃないかと思います。(Afrique en Ligne)そのラバロマナナ前大統領は「数週間のうちにマダガスカルに戻る」と言われています。(Afrik.comRFIのインタビューではまだやる気まんまんな様子を見せていて、また選挙前そしてこの選挙そのものは荒れることが予想されます。

ニジェールではトアレグのゲリラと政府の間で交渉が持たれているようです。ここもポストタンジャに向けて極めて不透明なままです。(RFI

ダルフール問題におけるチャドとスーダンの関係ですが、RFIがハルツームの非常に不透明な立場を暴いています。もともとダルフールの問題はスーダン内の人種問題に根ざしています。しかし、ダルフールのゲリラがチャドを目指してくれれば、スーダンはこの国内問題から「足を洗える」だけでなく、このゲリラ問題をチャドの問題にすり替えることができるわけです。

ダディス・カマラの率いるギニアですが、ここに来て深刻な「モノ不足」に陥ったようです。水、電気の供給は滞り、食料不足も深刻なものになっているそうです。(Afrik.com

ナイジェリアではニジェールデルタのゲリラ、MENDの問題がまた心配なレベルに高まってきました。MENDは連邦政府に対して全面戦争を宣言しています。(Afrik.com

トーゴコートジボワールで選挙の日取りが決まったようです。コートジボワールは2009年11月29日に行うとギヨーム・ソロ首相が発表しました。(Afrik.com)トーゴは2010年2月18日に第一回投票、3月5日が第二回投票となるそうです。(Afrik.com

最後に昨年あたりから強力なテコ入れが行われたマリの航空会社CAM (Compagnie Aerienne du Mali)は名称を変え、Air Maliとなりました。CAMは中東ファンドグループAghan Khanが51%、マリ政府が21%、アゴラマリグループが21.66%、その他一般投資者が7.34%を出資して作られた会社です。(Afrique en Ligne)これはなかなかうまいですね。折しも最大のライバル、Air Senegal Internationalが機能停止していて、西アフリカ仏語圏でのリージョナルフライトのオファーが減ってしまっているので一気に顧客を獲得できるでしょう。Air Ivoireも値下げなどのプロモーションを行っているようです。

2009年5月14日木曜日

Africa:News RoundUp 5/13


昨日、水道のことを書きましたが、実はダカールもう1つ不快なことが起こっています。それはゴミ収集の会社でストが起こっていて、ゴミ収集が行われておらず、街路には生ゴミがあふれています。ダカールのゴミ収集についてはほとんど定期的にこのような状態になっています。市がある会社と契約し、しばらくはうまくいきます。しかし、数ヶ月して給料の不払いや待遇についてストがおき、ちょうど今のような状態になります。そして、これがもう耐えられないレベルになってはじめて市が動いて、結局はまた別の会社と契約するのですが、実は中で働いてる人はみんな同じだったりします。つまり、うまい汁を吸っているのは会社を作ってつぶす、これを繰り返している連中だけなんじゃないでしょうか?

ブルキナファソでもストの話題です。数週間前からブルキナでは仏TOTAL社のガソリンスタンドでストが行われています。しかし、これが長期化して来てだんだん他の方面にも影響が出て、不便のみならず、物価が急上昇するなど国民生活の不満が高まって来てどんどん別のストを誘発するという結果になっているようです。(Afrik.com)そして、もう1つブルキナ関係ではベナンとの国境問題があるようです。今日、ブレーズ・コンパオレ大統領はダカールに来ていました。またベナンのヤイ・ボニ大統領はマリを訪問し、アマドウ・トラオレ大統領を訪ねたようです。かなりこの問題について双方で根回しが活発に行われているようです。(Afrique en Ligne

次にガボンですが、休養に入ったボンゴ大統領は医療用の飛行機でヨーロッパのどこかに飛び立った、と報道された後、どうやらスペインのバルセロナにいるようです。また、ボンゴ大統領が指示した休養中の大統領代行につき、憲法に抵触するという問題が早速飛び出したり、ボンゴ大統領の留守のガボンは政治的不安が高まっているようです。(Afrik.com)ちなみにボンゴ大統領はすでに42年間ガボンの大統領の椅子に座っています。ボンゴ大統領にもしものことがあればすぐにでもボワニを失ったコートジボワールのようになる可能性があるでしょう。

ニジェールです。先日タンジャ大統領が「話をつけたはず」のトアレグゲリラ、MNJ (Mouvement des Nigeriens pour la Justice:正義のためのニジェール人運動)が、「武器はおかない」と前言を翻しました。これはだいたい予想通りと言えます。これまで何十年ももめていたものが1回の話し合いで解決する方がなんだか怪しい。前の宣言はフランスとのウラン取引を無事に終わらすためのポーズにすぎません。(Jeune Afrique

さて、お隣のマリです。こちらのトアレグ問題に対する構えはタンジャのそれよりはずっと厳しいように見えます。ATT(トラオレ大統領)はかなり本気な印象です。しかし、マリが今つまずいているのは「民営化」のようです。国営電話会社Sotelmaの民営化に関し、モロッコのMaroc Telecomとの交渉が暗礁に乗り上げてしまったようです。また、国営の繊維・布会社CMDTの民営化は1999年から全く進んでないそうです。このように「売れない国営会社」、「民営化の失敗」によってこれらの会社の赤字が累積し、国庫を圧迫しているそうです。(Jeune Afrique

久しぶりにマダガスカルです。フランスのマダガスカルに対する影響力は未だに強大なわけですが、ラジョエリナ大統領はフランスにとって悩ましいことにリビアとの接近を噂されたりしているようです。(Jeune Afrique)ところが、突然ラジョエリナ大統領はこんどの大統領選には出馬しないと宣言したり、いったいどうなっているのかよくわかりません。これも、ラジョエリナ政権に対して厳しい態度を取っているAUアフリカ連合の現議長であるリビアのカダフィ師の顔を立てた一種の「ポーズ」なのかもしれないですね。(Afrik.com

ギニアビサウの大統領選挙は6月28日と決定したようで、候補者リストが公表されました。(Afrique en Ligne

2009年5月12日火曜日

Africa:News RoundUp 5/12


チャド以外をラウンドアップします。

まずトーゴですが、気象局長のアウデ・エグバレ氏は11日、2009年にトーゴを非常に大きな洪水が襲うことを心配している、と月刊L'Environnement誌で発表しました。トーゴは2007年にも大きな洪水被害を受けています。(Afrik.com)また10日にニャシンベ大統領がアネオを訪問した帰りに、同行していたジャーナリストの乗っていた車両が事故を起こし、5人あまりが重軽傷を負ったということです。こういった「コンボイ」は一度私もセネガルで昔同行したことがあるのですが、平均時速120km位を出すとんでもないモノであることが多いです。道路状態が悪かったり、車両が整備不十分だったりすればすぐに事故になってしまいます。(Afrique en Ligne

マリではアルカイダとの戦いが相変わらず続いています。AQIM(マグレブアルカイダ)は5/15までにイギリスにとらえられているメンバー、アブゥ・カタダが釈放されなければ2009年1月からAQIMに捕らえられているイギリス人人質を1人殺すと脅しています。マリ政府はアルジェリア政府の協力をうけて、5/9にサハラ地域でこのAQIMに対する作戦を開始しました。また、アルジェリア、モーリタニアおよびニジェールもこの作戦に参加していくそうです。(Afrique en Ligne

ニジェールですが、フランス在住のニジェール人はタンジャ大統領の任期延長に反対するとしています。(Afrique en Ligne

コートジボワールの野党勢力は大統領選挙を10月11日に実施するよう求めています。(Afrique en Ligne

RDC東部の北キブ州では国連関係者がルワンダゲリラの村荒らしに頭を悩ませています。(All Africa

ところで、セネガルのダカールですが、先週後半から自宅の水道の水圧がものすごく下がってしまって困っています。話を聞いてみると、これはかなり広範囲で生じているようで、何かの工事かとも思うのですが、実に不快です。まったく、この国はいわゆるライフラインと呼ばれるものが全部きっちりと動作した試しがない。最近ようやく停電が減ったと思ったらこのザマです。

2009年5月7日木曜日

Africa:News RoundUp 5/6


まずはニジェールです。フランスとのウラン採掘権の取引、トアレグゲリラの投降についてはお知らせしました。5/4にこのアフリカ最大と言われるイムラレンのウラン鉱山がママドウ・タンジャ大統領、アンヌ・ロベルジオン仏Areva社長の出席のもと、採掘開始のセレモニーが開かれました。(Afrik.com)しかし、このウラン鉱山いろいろと問題がありそうです。Afrik.comによると、Areva社は旧Cogema社といいニジェールで1968年からウランの採掘を行ってきました。しかし、ウラン採掘はニジェールという国の発展に全く寄与しなかったばかりか、主にトアレグで構成される現地住民の暮らしを例えば健康被害などの形で大きな被害をおよぼしてきたのです。ニジェール政府は1961年にフランスと交わした契約により、フランスに市場価格に比べると問題にならないような値段でウランを売っているそうです。放射能に関する調査をしているCRIIRADによると、ウラン鉱山の街アーリットの水道水の放射能レベルは規定値を超えていると言います。また、精錬に大量の水を必要とするため、地層水の枯渇を加速させているとも言われています。また、精錬後の放射能を帯びた泥や発生するラドンガスなどが全く処理されないで放出されているというのです。この放射性の泥はなんとアーリットの病院前でも検出されたそうです。確かにニジェールにとってウランは唯一と言っていい外貨獲得手段であり、ニジェール政府の生命線とも言えますが、これがいくら少数民族であり、人数的には少ないとはいえ住民の犠牲の上に成り立っているのは悲しいことです。また、いかに採掘地域が砂漠地帯とはいえ、国土を切り売りするばかりか、その汚染や資源枯渇を野放しにしていいのか?とも思います。さらに、やっぱり出て来たのがタンジャ大統領が再び大統領選に出馬するために憲法を変更する国民投票です。一連のウランをめぐる動きは周到に準備されたこの政治取引の前振りだったわけです。(Afrik.com)考えてみればタンジャを脅かすのはトアレグしかなかったわけで、それをうまくウラン取引で釣っておいて、このまさに狙ったようなタイミングで国民投票を発表するという、これは反対が出そうなところ(法にうるさいフランスを含め)をうまく押さえた老獪なやり方と言えます。

同じようなコンスピラシオンの臭いがして来たのがセネガルのASI問題です。ただ、これが本当にコンスピラシオンなのであればあまりにヒドいことですが・・・よってこれは多分、コンスピラシオンではないでしょう。一昨日、セネガルの組閣がありカリム・ワッドが入閣したことはお伝えしました。さて、カリムが音頭をとるのが、まさにASI問題の本丸、航空分野です。そして、これはセネガルでは知らない人はいないくらい有名な話ですが、カリムはモロッコ王の独身時代、そして王子時代のお友達なのです。この関係をセネガル政府が使わないわけはありません。多分、このチャンネルでなんとかしようとしてくると思います。ただ、セネガル政府は大きな譲歩をせざるを得なくなることは間違いないですが、ASIを救い立て直す方がモロッコに見捨てられるよりは絶対にいいはずです。そして、無事これを成し遂げればヒーローは誰でしょうか?もちろんカリムなわけです。このあたりが少々臭うわけです。

次にトーゴ問題についてIRIN Newsが記事を出しています。今回のクーデター未遂事件はトーゴの安定度の試金石になるという話です。しかし来年の選挙は荒れそうな気がします。2005年の選挙でも多くのトーゴ人が隣国ベナンやガーナに避難しました。実際、コトヌにはトーゴ人がたくさんいます。私が住んでいたアパートの中にあった会社で使い走りをしていた若い子がいたのですが、彼もトーゴ人でした。

はじめて取り上げるのですが、チャドで不穏な動きがあります。この国は言ってみれば安定していたことなどないので、いちいち取り上げることはしなかったのですが、今回の動きは大きなものになりそうです。スーダンに逃れていたチャドの反乱ゲリラが首都ンジャメナに侵攻しているとJeune Afriqueが伝えています。今年2月にもゲリラはンジャメナに迫り、デビー・イトノ政権は倒されそうになりましたが、フランス軍の介入でなんとかゲリラを追いやることができたようですが、今度はどうなるのでしょうか。

最後に明るい話題を。ヨーロッパと西および南アフリカを結ぶ新しい海底ケーブル「West Africa Cable」が2011年には利用開始できるだろうとAll Africaが伝えています。施行および管理は仏Alcatel-Lucent社が行い、MTNをはじめとする南アの通信会社数社とアンゴラテレコム、テレコムナミビアとトーゴテレコムがすでに使用契約に署名しているそうです。ケーブルの上陸ポイントは南ア、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民、コンゴ、カメルーン、ナイジェリア、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、カーボヴェルデ、そしてポルトガルと英国ということです。このうち、ナミビア、コンゴ民とトーゴはこれらの国初の海底ケーブルへの接続となる予定です。

2009年5月5日火曜日

Africa:News RoundUp 5/4


セネガル以外の記事です。

まずはコートジボワールですがバグボ大統領が「選挙は10月か11月」という声明を出しました。詳細な日どりについては5月か6月に発表する、とのことです。(JeuneAfrique)この大統領選挙というのは2005年からずっと先延ばしにされていたもので、実質4年のびたことになります。大統領任期というのは5年〜7年が普通ですからバグボは暫定大統領のまま約1期つとめてしまったことになります。バグボ大統領が正確な日取りを今の段階で発表できないのは、コートジボワールは2002年のクーデター未遂のあと、南北2つに実質分断されているからです。そしてバグボ政府の力が及んでいるのは今でも南の半分だけで、いつ北部の反乱分子が動き出すかわからない、という不安があるからでしょう。この選挙後を見据えて国際機関も動き出したようです。コートジボワールにはUNOCIという国連の統合機関が設けられていますが、この機関はクーデター後のコートジボワールの平和構築を主導してきたのです。そして現在は選挙プロセスに注力しているわけですが、その後は南北コートジボワールの統合に力を注ぐとしています。(All Africa)アビジャンだけを見ていればコートジボワールはそれほどかわらない気もするのですが、コートジボワールは巨大な農業国で、地方の疲弊は国力の衰退を意味します。実際、一度とりあげましたがここ数年で貧困層が飛躍的に増えているのです。コートジボワールの傷は意外と深いのかもしれません。

さて、マダガスカルですが政治的混乱はまだまだ続いています。Afrik.comによるとラバロマナナ前大統領の任命した首相マナンダフィ・ラコトニリナ氏がラジョエリナ大統領の暫定政府に逮捕されました。ラジョエリナ大統領も早期決着をつけたいのか、2009年の終わりには選挙を行うと日程を前倒ししてきました。(Jeune Afrique)これは一見国際社会からの圧力に屈してトランジション期間を短くしたようにも見えるわけですが、実際はもっと差し迫った問題が国内にあるとも考えられます。このブログでも何度か書いていますが、アンタナナリブが政治闘争に明け暮れている間に大型サイクロンがマダガスカルを襲い、農村部でかなり深刻な被害を出しているのです。そして、早く手を打たなければマダガスカルは貧困と餓えに突き進んでしまうかもしれないのです。(Afrik.com)そして、正式な選挙を早く行って政権を確立しなければ国際社会からの本腰な援助も期待できませんし、JeuneAfriqueが指摘しているようにラジョエリナ大統領はラバロマナナ大統領と全く同じ転落の道を辿ってしまう可能性があるのです。また、今回の政権交代のプロセスは実質クーデターと変わらず、マダガスカルの行政部分も破壊されたままです。この中で犠牲を強いられているのは間違いなく国民でこれは政治的混乱が長引けば長引くほど破壊は進むでしょう。そしてこの出口の見えない政治混乱をいち早く集結させるためには選挙と言うことなのでしょうか。(Afrik.comの記事

ギニアコナクリでは人権団体Human Right Watchが軍による人権侵害を発表しています。(Afrik.com)軍政なのだからある程度は当然かと思いますし、ギニアの前政権はもっとひどかったかもしれません。

ニジェールではママドゥ・タンジャ大統領がアガデスでトアレグゲリラの代表と会談したそうです。(Afrik.com)隣国マリのトゥーレ大統領が非常に強い態度でトアレグゲリラの一掃に力を入れていることもあり、トアレグ側の態度が軟化しているというのと、ウラン採掘周辺が活気づいてきてニジェールとしてはドル箱のウラン産業を危険にさらしたくないという力が働いた結果だと思います。

ベナンでA型インフルエンザ(豚インフルエンザ)H1N1の疑いのある患者が1名出たとAfrique en Ligneが伝えています。多分、日本での疑い例と同じくただのインフルエンザでしょうが、今2STVのニュースで見た限りではコトヌ空港がかなり厳重なマスク着用などの警戒が行われているようです。この空港は確かに検疫がこのあたりで一番うるさいかもしれません。黄熱病のイエローカードを持ってないとえらい目に遭います。しかし、コトヌの医療機関でPCRができるところなどないと思うのですが・・・検体をヨーロッパかどこかに送って調べているのでしょうか?

最後に、AFD (Agence Francaise de Developpement)のかけ声のもと、開発関係のブログサービスSolidaires du Mondeがスタートしています。これは開発関係の既存のブログをリンクするとともにブログのホストを行うサービスで、ブログを開発のツールとして使っていこうというAFDの新しい取り組みと言えそうです。

2009年4月29日水曜日

Africa:News RoundUp 4/28

しばらくラウンドアップをさぼっていたので明日と2回に分けてラウンドアップしていく予定です。

まずはマダガスカルですが、事態は特に目立って暴力的な方向に悪化しないかわり、解決にはほど遠く、全く前に進んでいないようです。ラバロマナナ前大統領の支持者が行った集会で警察と衝突し、36名が怪我をしたとAfrik.comが伝えています。そのラバロマナナは「マダガスカルに戻る」といいながら南アにいるのですが、ラジョエリナ率いる暫定政府はラバロマナナに対して逮捕状を出しました。これでラバロマナナはマダガスカルの地を踏んだとたん、警察に取り押さえられることになるわけで、有り体に言って暫定政府はラバロマナナに「帰ってくるな」と警告しているというわけです。(Afrik.com)さて、マダガスカルでは暫定政府によるメディア弾圧が続いているとAllAfricaが伝えています。前回のラウンドアップでラバロマナナが電話で首相を任命し平行政府を作っていることをお伝えしました。ラジョエリナ新大統領がAUやSADCの支持を得られないこと、そしてマダガスカルを離れられないのをいいことにラバロマナナは国外からの政権転覆を狙っているのがありありとわかるのですが、彼はボツワナのガブロンと南アのプレトリアを回ってそれぞれの大統領に面会して根回しをしているようです。そして、これらの国家元首が提示した「ラジョエリナと権力を分け合うこと」を拒否しているとAllAfricaが伝えています。またAfrik.comが現地団体に行ったインタビューによるとアンタナナリブでは激しいインフレが起こっているということで、政治的混乱によって人々の経済的および社会的な生活が「人質に取られた」ような状態である、ということです。

次にギニアコナクリです。やはり、というかなんというかムサ・ダディス・カマラ暫定大統領が今年末に行われる予定の大統領選に出馬表明です。(Afrik.com)そして、そんなコナクリに現れたのがブルキナファソのブレーズ・コンパオレ大統領。なんか、このあたりものすごく臭うのですが、ものすごく裏がありそうな動きです。というのは一度書きましたがブルキナファソも選挙を控えていますし、コンパオレが政権をにぎったそのやり方はダディス・カマラもお手本にしているのではないか、と思うのです。さらにコンパオレは憲法をねじまげて、本来なら再選できない大統領の座を「コンパオレに限っては再選を許す」という特記事項まで加えてしまった張本人です。ダディス・カマラとコンパオレの接近はカマラとワッドの接近より数倍キナ臭い気がします。(Afrik.com)コナクリではダディス・カマラの「粛正プログラム」に反対する汚職まみれの政治家と経済界があって、大統領選でカマラ下ろしをやってまた甘い汁を吸おうとしているという話もあります。(Afrik.com)軍政を続けるか、汚職にまみれたシビリアンコントロールに戻るのかギニア国民は厳しい選択を迫られるのでしょうか。

ルワンダですがRDC東部キブ州での反乱軍のリーダー、ローラン・ンクンダはルワンダ政府を不法な逮捕を行ったとして訴えるそうです。ルワンダとRDC政府はすでにンクンダの身柄をRDCに引き渡すことで話がついています。(Afrik.com
そのRDCの北キブ州ではルワンダ軍とRDC軍の共同作戦でフツ族ゲリラのFDLRを一掃したはずが、作戦終了後まもなくまたFDLRが動きだし住民を難民化させています。(Afrik.com

ニジェールで拉致され、マリに監禁されていたアルカイダの人質のうち、カナダ人の国連関係者2名とドイツ人とスイス人の女性観光客1名づつ、計4名が解放され、マリのバマコに移送されてマリ大統領に面会したということです。(Afrik.com

ナイジェリアではトラック運転手のストで燃料難になっているそうです。(Afrique en Ligne

コートジボワールですが、ブアケに駐屯していたフランス軍部隊「Force Licorne」が撤退しました。これは選挙の準備の一環です。(Afrique en Ligne)また、ギヨーム・ソロ首相は透明で公平な大統領選挙を約束すると声明を出しました。(Afrique en Ligne

最後にAir Senegal Internationalですが・・・カップスキリングで足止めを食らっていた乗客はダカールに移送されたものの、そこから先には行けませんでした。ダカールからパリに行く便は「燃料がなくて飛ばせない」ということです。乗客は放置されて情報すら与えられないことにいらだっています。一応セネガル側がホテルを用意しているようで、今晩はそこで夜を明かすことになります。また、明日セネガル側とモロッコ側との話し合いが持たれるようです。それにしても、一度崩れるともろいというか、今まで築き上げてきたASIの名声はいとも簡単に地に落ちてしまったようです。

2009年4月9日木曜日

Africa:News Round Up 4/9


まずはアフリカ全体に関わることですが、ゲイツ財団がポリオ撲滅のために2.5億ドルを供出すると発表しました。(All Africa)実際の活動についてはロータリークラブが行うようです。そのポリオですが、数年前にはほとんど撲滅寸前のところまで行っていたのですが、Afrik.comによると2008年には26%も増加していて、CDCのレポートでは最も増加したのはナイジェリアで2007年には285人だった患者が2008年には801人に増えているそうです。ナイジェリアの他ではベナン、ブルキナファソ、コートジボワール、ガーナ、マリおよびトーゴに患者が残っているそうです。

さて、そのナイジェリアですがポリオもさることながら、経済社会状態の悪化が懸念されています。AllAfricaはこの経済メルトダウンは2015年がターゲットとなっているMDGミレニアムゴールの達成に悪影響を及ぼすとしています。さらに、ラゴスの外交機関に対するテロがあるかもしれないとも報じています。(All Africa)その一方、ECOWAS西アフリカ経済機構の汚職撲滅機関の音頭をこのナイジェリアがとることになりました。(All Africa)ECOWASの中で最も汚職が激しいとされているナイジェリアがなぜ??
また、ナイジェリア北部とニジェールでは髄膜炎の流行がかなり深刻な状態になっているようで、ヨーロッパの人道援助委員会ECHOが警鐘を鳴らしているとIRIN Newsが伝えています。その一方のニジェールでは政府とトアレグのゲリラが平和合意に達したそうです。(BBC)やはり、選挙を控えて国内問題をなんとか押さえていこうという動きなのでしょうか。

セネガルのダカールは政府予算の削減を話合うアフリカ諸国の財相会議(CABRI)をホストしています。(Afrique en Ligne)そのダカールを訪れていたフランス社会党の前回の大統領候補のセゴレン・ロワイヤル女史はニコラ・サルコジ大統領が2007年にダカールで行った演説の中で「アフリカ人が歴史の表舞台に立ったことはない」と述べたことに関し、謝罪したということです。(Afrik.com)また、チャドの前大統領ハブレ氏の裁判問題に関し、国際裁判所で原告ベルギーと被告セネガルの論戦が始まりました。(RFI

コンゴ民では東部でのフツ族ゲリラとコンゴ民政府の戦闘によって新たに3万人の難民が生じたとUNHCRが発表したそうです。(All Africa

最後にマダガスカルですが、アンタナナリブが政争に明け暮れている間にサイクロン被害が深刻化しているということです。(All Africa

2009年3月31日火曜日

Africa:News Round Up 3/31


現在、少々一時帰国中です。

まずはマダガスカルですが、現在スワジランドで開かれているSADCのサミットで、SADCはマダガスカルの現政権を正当なものと認めず、SADCから除名する決議をしました。(RFI)しかし、先日お伝えしましたが政権を軍部にゆだねた後前大統領のマーク・ラバロマナナが突然姿を現したのがここスワジランドなのです。彼が根回しをしてラジョエリナ新政権の孤立を深める工作をしていてもおかしくありません。そして、その先に狙っているもの・・・それはカムバックなのでしょうか?(RFI)しかしながら、もしラバロマナナのカムバックがあったとして、それはマダガスカルの将来にとって明るくなるのかというと、そうではない気がします。こうやってラバロマナナとラジョエリナがほとんど個人的とも言える抗争を繰り返している間にそれこそ「第3の男」に対するニーズを生み出してしまいます。そして政治家として第3の男が出なかった時、また軍部が政権を握るという選択をしないとは言いきれない。そうでなくても、政治が混乱すれば軍部のコントロールが効かなくなるのです。このあたり、Afrik.comがマダガスカルにおける軍部の役割をインタビューしています。また、マダガスカルではラバロマナナ前大統領の支持者1.5〜2万人が土曜に大規模なデモを行いました。ラバロマナナ氏は南アフリカに移動しているようです。(Jeune Afrique

次にニジェールですが、2009〜13年にかけてUNDPとUNFPA(国連人口基金)が1.1億ドルの援助をニジェールのMDG達成のために行うことになりました。(Afrique en Ligne)この資金は「パリ宣言」に従い、ニジェールの政府に管理をゆだねられるそうです。さて、そのニジェールのMDG達成ですが、IRIN Newsによると、教師のストがこの達成を阻害している、ということです。ニジェールの教育は慢性的な教師不足です。しかし、公務員である正規教員をそんなに増やすことはできない。それで、ニジェール政府が編み出したのは「契約教員」を大量に雇い、その給料を援助からの資金で賄うことでした。しかし、正規の教員と契約教員の待遇には大きな差があり、これが大きな不満を生んでしまっているのです。
また、先日サルコジ大統領が訪問した理由でもあるニジェールと仏Areva社とのウラン採掘権の話ですが、この鉱山の開発によって砂漠に生活する人が大きな被害を被る危険性があることをAllAfricaが伝えています。

コートジボワールではIMFが5.6億ドルの融資を行うことに決めたそうです。(Afrik.com)一方、アビジャンのウフェット・ボワニスタジアムで行われたマラウイ対コートジボワールのCANアフリカ杯の予選試合で押し合いが起こり、19人が死亡、132人の重軽傷者を出す惨事が起こっています。(Afrik.com

セネガルでは日本より2.2億ドルの無償資金協力が行われることになったとAfrique en Ligneが伝えています。

ギニアビサウですが、BBCが伝えるところによると、先日殺害された大統領の後任の選挙を行う資金がないそうです。

2009年3月26日木曜日

Africa:News Round Up 3/26


まずマダガスカルです。ラジョエリナ新大統領が就任して落ち着くか?と思いきや、ラバロマナナ前大統領の支持者がデモを繰り返す騒ぎになっています。(RFI)ラバロマナナ前大統領は政権を軍部に譲ると政権を投げ出した後、米国大使館に身を寄せているなどの情報はあったものの公的に姿を現すことはなく雲隠れしていましたが、スワジランドに姿を現しました。(BBC)このあたり、怪しいというかラバロマナナも困ったのかな?というか複雑です。スワジランドは南アフリカ共和国の中に島のようにある「王国」です。この王国というところがミソで、王国では王様が全権を持っており、そこが共和制の国とは違います。そこにラバロマナナが身を寄せたということ、これは1つの意味を持っていると思います。一方国内外でさまざまな抵抗に晒されているラジョエリナ新政権は選挙に向けてAssise Nationale(国民集会?)を4月2〜3日に開催すると発表しました。(Afrik.com)とにかく、ラジョエリナの政権奪取はマダガスカルの政治混乱の単なる1ページにすぎなかった、ということです。先行きは極めて不透明、といわざるを得ません。

フランスのニコラ・サルコジ大統領がRDC(コンゴ民)コンゴニジェールの3カ国を駆け足で回りました。この選択がかなりあざといと言えます。France 24のニュースでは、RDCはフランスの援助を確認した上で、北キブ州の資源をルワンダと分け合うように示唆、キンシャサからコンゴ川を渡って対岸のブラザビルに移動しました。コンゴでは近々大統領選が行われます。ブラザビル訪問は「ついで」という感じをぬぐえませんが、ンゲソ大統領の顔は立てた、という感じでしょうか。そして、ニジェールに飛びます。本ブログでも伝えましたが、ニジェールではフランスのAreva社がアフリカ最大と言われるウラン鉱山の採掘権を取得しており、その見返りともいえる援助を約束したようです。(Jeune Afrique

地下資源の話が出たところで、BBCがこのアフリカの資源国における鉱山採掘権のレポートを紹介しています。このレポートではアフリカの最大の資源国南ア、ダイヤモンド鉱山を持つシエラレオネ、アフリカ最大の金産出国ガーナ、地下資源の宝庫コンゴ民、マラウイ、タンザニアとザンビアを対象にこれらの地下資源採掘をめぐる問題点と、アフリカが「取り損ねている」資源の代価と資源開発のチャンスをレポートしています。

このレポートには出てきませんが、資源大国であるナイジェリアの経済メルトダウン危機がやはり深刻化しているようです。(All Africa

同じくボーキサイトが出るギニアでは旧政権幹部によるずさんな鉱山管理をダディス・カマラ大統領が激しく追求しており、今度は旧政権の首相が逮捕されています。ギニアでの最近の流れはまさに「粛正」ともいえるもので、こういった膿を出し切ってから選挙を行うのだという強い意志が感じられます。(Afrik.com

2009年3月22日日曜日

Senegal:チェブケチャ


今日の昼飯はこれでした。ここ数ヶ月のお気に入りの飯なのですが、このチェブケチャはレストランではほぼ絶対に食べられない飯です。チェブというのはウォロフ語で「米(飯)」のことでケチャは干した魚(ヤボイ)の名前です。これを応用するとセネガルのナショナルプレート「チェブジェン」はチェブ(飯)+ジェン(魚)、チェブヤップはチェブ(飯)+ヤップ(肉)というのがすぐにわかります。
さて、チェブケチャはチェブジェンやチェブヤップなどと違ってなぜレストランで食べられないか?と言うと、これは純粋な家庭料理で他人様にお出しする料理ではないのです。つまり「格の低い料理」とされているのです。
私にとってチェブケチャは懐かしい料理でもあります。昔、タンバクンダの奥にあるニオコロコバ国立公園で働いていたとき、公園内の監視ポストにお昼時に行くと、たいていポストのレンジャーが食べさせてくれたのがこのチェブケチャでした。そんなポストにはもちろん冷蔵庫なんてなく、生ものは腐ってしまいます。しかし、カラカラに乾いたケチャなら保存がきくのです。パラパラしたピラフみたいな飯にこのケチャをほぐしたものを混ぜ込んであるだけ。それに、カーニと呼ばれる唐辛子の粉とマギーブイヨンをついて粉状にしたものをブレンドしたふりかけをかけて食べさせてくれたものです。
そんな昔々の超シンプルなチェブケチャと本日のチェブケチャは全く違います。これはリッチなチェブケチャでとても具沢山です。ベースになる米にはケチャの他にニェベ(豆)とトゥファと呼ばれる巻貝を干したもの、それにもっと小型の二枚貝の中身を干したものが混ぜてあります。その上に、コン(なまずの薫製)、キャベツ、ニンジン、キャッサバ、茄子、ジャハトゥ(苦い茄子)が入っていて、付け合わせにタマリンドのソースまでついているという豪華さ。下手なチェブジェンなんかよりは格段に豪華なチェブケチャです。
セネガル料理はこのようにアレンジによって、同じ名前で呼ばれていても全然違う料理になるのが結構あります。チェブジェンもその1つなのですが、これはさらに「サンルイ風」とかいろいろなバリエーションがあります。一度友達の家でスープカンジャ(オクラとパームオイルのソース)をごちそうになったことがあるのですが、そのスープカンジャには車エビまで入っていました。車エビの入ったスープカンジャを見たのは後にも先にもあのときだけです。
ニジェールのファコホイもこれと同じような家庭料理であんなにおいしいのにレストランでは食えないのです。

2009年3月15日日曜日

Africa:News Round Up 3/16


ダカールは日中だいぶ気温が上がるようになってきましたが、夜はまだ寒いです。マンゴーの花も季節の移り変わりのしるしですが、ブーゲンビリアも枯れ木のような状態から、あちこちに葉やガクが出てきました。

さて、週明けのラウンドアップです。まず、心配なマダガスカルですが土曜日にラジョエリナ氏がラバロマナナ大統領につきつけた辞任要求はカジュアルに無視されて終わりました。あと、国会議長が辞任と書きましたが、あれは間違いで国会議長もラジョエリナ氏に同調してラバロマナナ大統領の辞任を求めた、というのが真相です。一方、軍の動きですが一時は「戦車を動かす」と動きをほのめかしていました(BBCの記事)が、ラジョエリナ氏は「戦車はいらない」と発言、今は沈黙しています。そしてここにきて、ラバロマナナ大統領側から奇策が飛び出しました。それは「レフェランダム(国民投票)」を実施するというのです。(RFIの記事)しかしながら、大方の見方ではラバロマナナ大統領にはすでに国民投票を実施したり乗り切る力はない、ということです。実際、首相府もすでにラジョエリナ氏側に乗っ取られていますし、軍もラバロマナナ下ろしにかかっています。また国会も大統領の味方にはついていないことを考えると、ラバロマナナ政権には未来がありません。軍は依然として「政権奪取の野望はない」としていますが、一時的でも軍による事態掌握の可能性は十分あり得ると思います。(JeuneAfriqueの記事

ニジェールの統計局が全人口の20%にあたる130万人が携帯電話を使っていると発表しました。首都ニアメではだれでも持ってるような気がするんですが、まだ20%なのかな?とちょっと不思議な気もします。それにしても、2005年の調査ではわずか4.6%だったので、かなり急速な普及が進んでいるともいえるでしょう。ちなみにアフリカ平均は28%で、これに比べるとニジェールの数字はまだ低く、発展の余地があるといえます。(Afrique en Ligneの記事

EUがベナンに対し、1832万ユーロの大型援助を承認しました。主に食料安全とガバナンスに向けられるようですが、EUの援助というのはFEDという5年タームについてこのように予算が承認される仕組みになっており、日本のような単年度の予算ではありません。また、アメリカのやり方とも違って、政府の財政支援も行います。(Afrique en Ligneの記事

ウガンダの北部で石油がみつかり、これが原因でまた内戦が起きそうになっているそうです。もちろん、後ろにいるのは例のカルト武装集団LRA (Lord's Resistance Army)です。(Afrique en Ligneの記事

最後にガボン大統領夫人で、コンゴ(ブラザビル)のンゲソ大統領の長女、エディット・ボンゴさんがモロッコで死去しました。享年45歳。(Jeune Afriqueの記事

2009年3月13日金曜日

NIgeria:メルトダウンを回避できるか?


もう1週間以上前になってしまいましたが、ナイジェリアの状態が心配だと書きました。その理由はいくつかあります。

1. 世界不況の影響をまともに受けている。
原油の大型生産国であるナイジェリアはリセッションの影響をまともに受けます。すでに原油の価格が下がり、通貨ナイラも下がりっぱなしです。
2. 内政が不安
南部ではニジェールデルタ問題、中北部ではジョスなどに見られるように宗教対立があります。そして経済の悪化は一般犯罪を増加させ、電力供給などの公共インフラを改善することが難しくなります。
3. 感染症の流行
首都でのラッサ熱、中北部での髄膜炎の流行が見られます。
4. 大統領の求心力低下
特に2.と関連して、大統領の指導力不足がチラチラと見えます。

このようにいくつもの要因が絡み合って連邦のシステムのメルトダウンにつながりかねない危険性をはらんでいる気がします。そしてナイジェリアのメルトダウンは周辺国にも大きな影響を与えるでしょう。ニジェール、ベナン、カメルーンなどはナイジェリア経済と深くつながっています。

2009年2月27日金曜日

Africa:News Round Up 2/27


ガンビアで不法な武器の輸入を行ったとしてオランダ人が逮捕されました。(Afrique en Ligneの記事

トーゴではニャシンベ大統領が所属する政党(RPT)の幹部から不信任を突きつけられているそうです。トーゴの次の大統領選挙は来年2010年。最近ようやく安定が見えてきたところで、トーゴはまたつまづくのでしょうか?個人的にはニジェールにいた時もベナンにいた時もトーゴ人の友達がいたので身近に感じるのですが、トーゴ人は一般に温厚でとても働き者です。政治的な混乱がなければいい国なんだと思うのですが。

ナイジェリアではアブジャの首都圏でラッサ熱が発生しているそうです。アブジャ付近に行かれる方は予防措置をお忘れなく。(AllAfricaの記事

次にガボンですが、オマール・ボンゴ大統領がフランスに持っている銀行口座をフランスの司法当局が差し押さえました。これは政治的混乱ではなくボンゴ大統領の個人的な取り引き上での問題だとしています。(Afrik.comの記事

セネガルでは中国人の輸出入業者が先週殺されたことに抗議してストを行っています。(IC Publicationの記事)ダカールの中心部に近いCentinaireと呼ばれる通りは今「チャイナタウン」と呼ばれているのですが、これを見てもわかるように近年中国人がたくさん入ってきています。また、先日は国家主席の訪問もあり、多額の金を落としていったとも聞きます。そんな時点でこういう事件が起こるのはとても良くないことですね。また、Chineviewの報道によると、世界不況はセネガルの出稼ぎ人を襲い、セネガルに外国から流入している金を減少させると国連関係者が語っていることを伝えています。こういう形でセネガルの経済も世界不況の影響を受けるようです。それにしても、この点で心配なのはカーボヴェルデです。この国は外国在住の国民がカーボ在住の国民よりも多いという移民国なのですが、カーボの経済はこの出稼ぎ者からの送金で成り立っているのです。相当な経済危機を覚悟する必要があるでしょう。

ニジェールではマリと共同でトアレグ問題に関するフォーラムが予定されています。(JeuneAfriqueの記事)最近、マリはトアレグ問題に積極的に取り組み、大きな武装グループが投降するなど、目に見える結果を出していますが、ニジェールは他のアジェンダに忙殺(選挙等)されて足並みが揃っていないようです。

IRIN Newsギニアの監獄の悲惨な状況を伝えています。これはもう一種の伝説です。セク・トゥーレの時代からギニアの監獄とはこの世の地獄だといわれています。ソースはMSF(国境なき医師団)で、国際社会の注意を促しています。

最後にマダガスカルですが、今週に入ってラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の間でもたれた数回の直接対談は何の成果ももたらすことなく終わったようです。木曜に予定されていた会談の続きを大統領はすっぽかし、これをうけてラジョエリナ氏は「話は終わりだ」と交渉の打ち切りを宣言しました。(JeuneAfriqueの記事)またRFIの伝えるところによると、ラジョエリナ氏を解任したあとに据えられたアンタナナリブ市長を引きずり下ろすべく、ラジョエリナ氏の支持者が市役所に押し掛けましたが、警察によって解散させられたそうです。

2009年2月25日水曜日

Africa:News Round Up 2/25


Afrik.comが伝えるところによると、昨年10月からアフリカではあちこちの様々な紛争によって35万人の新しい難民を生み出したということです。

また、あちこちで一般犯罪のレベルが上がっていることを思わせる報道があります。Afrique en Ligneが伝えるところではトーゴのロメで1週間の間に7名の強盗が警察によって射殺されたそうです。
また、コートジボワールでは東部アベングールーの留置所から98名の収監者が脱走したそうです。(Afrik.comの記事

組織犯罪についても、ガボンのフランス軍基地から戦争用の武器が盗み出されたそうです。(Afrik.comの記事)ただの強盗でないとは言いきれませんが、地理的に現在緊張の高まっているニジェールデルタ、赤道ギニア、サントメプランシペに近いことから、この地域に跋扈する武装グループの犯行という線も疑われます。その赤道ギニアですが、Jeune Afriqueによると、ヨーロッパ人に対するビザの発行をストップしたそうです。Obiang Nguema大統領は、「ヨーロッパ人は自国の経済危機から逃れ、赤道ギニア(から搾取することによって)を使って経済を立て直そうとしている」とその理由を説明しています。しかしIRIN Newsによると赤道ギニアの原油生産は2008年に大幅に減っており、2007年には10%もあった経済成長率が2008年には4.1%まで落ち込んでいるということです。一体この国では何が起こっているのでしょうか?
また、Jeune Afriqueニジェールで拉致された人質らしいという写真をマリからの情報として掲載しています。

次にRDCルワンダですが、BBCはフツ族ゲリラがコンゴ民の軍事基地を乗っ取ったと伝えています。この記事内にもあるのですが、敵対していたRDCとルワンダが突然共闘をはじめたことに対して戸惑いや不満、そしていろいろな憶測を呼んでいます。AllAfricaが伝えているのですが、ロンドンのInstitute for War & Peace Reportingは明確に「ルワンダ政府の目的は北キブ州の地下資源である」としています。これと奇妙に符合する形でキガリのFocus Mediaが「我々(ルワンダ)は本当に援助依存から抜け出せるのか?」という記事を出したそうです。(All Africa)短期的に経済をブーストさせるのに地下資源に勝るものはないわけですし。

そういうバブリーな話と全く関係ない話がガンビアから入ってきました。(All Africa)ドイツのNGOがガンビアでの農村地帯での風力発電に取り組んでいるそうです。ダカールでも風が強いので風力は向いていると思うのですが、ヨーロッパなどで使われている風車はコストが高すぎるのでしょうか、まだここでは見たことがありません。農村地帯では都市と違って電力の需要は明かり、冷蔵庫、ラジオ/テレビくらいでこれらは太陽光や風力でカバーできるものだと思います。ただ、機材が破損した際にはこれを自力で交換するのは難しいかもしれません。

最後にマダガスカルですが、ラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏の直接対談が続いているようですが、まだ内容やその進捗状況については全く聞こえてきません。

2009年2月20日金曜日

Africa:News Round Up 2/20


Afrique en Ligneによると、ニジェールの1月時点での2008/2009年1年間のインフレ率が11.8%に達したと統計研究所が発表したそうです。これは主に穀物価格の高騰(41.6%)によって大きく押し上げられたもので、昨年12月から今年1月で見れば全体の物価は下降基調だそうです。しかし、アンティーユ初頭のグアドループで大きく問題になっているように、これらの貧しい地方での物価上昇、特に基本食品の高騰は人々の生活を直撃します。話に聞くところではベナンのインフレも激しいようです。

次にマダガスカル情勢ですが、RFIが伝えるところによると昨日ラジョエリナ氏が任命した4名の大臣は「マダガスカル風」に・・・つまり機嫌良く、際限ないおしゃべりをしながら、そして暴力なしに・・・各省庁の建物に「象徴的に」入りました。この部分、かなり面白いのですが、省庁が集まっている地区を警察が封鎖していたのです。木曜はこの大臣達を含む少人数のグループが警察と掛け合い、省庁のある地区の中心にある交差点まで一緒に入ったそうです。警察は「われわれの警備区域はここで終わりです。ここから先のレッドゾーンに入ればどうなるか保証できません」と語ったそうです。大臣達はこの警告を聞いた後静かにレッドゾーンに入り、それぞれの省庁の大臣執務室を公証人(Huisier)立ち会いのもとに扉を破って侵入、大臣の執務室に象徴的に短時間落ち着いた後、執務室の鍵を変えて、「明日から執務を開始する」と言い残して建物から退去したそうです。なお各省庁の建物はほとんど無人だったということです。
もちろん、この話には続きがあって、ラバロマナナ大統領の大臣達は今朝軍を使って各省庁を奪回したそうです。(RFIの記事
それにしても、ラバロマナナ大統領もラジョエリナ氏もワッド大統領の仲介はいらないみたいですね。まあ、2002年のワッドと今のワッドではイメージ的にも全く価値が違いすぎます。そのことにワッド大統領自身が気づいているとも思いませんが。

そして、その「イメージ悪化」を裏付けるようなことが起こっています。AP通信が伝えるところによると、ベルギーがセネガルをハーグの国際法廷に訴えました。それは先日もお伝えしましたが、元チャド大統領のハブレの処遇を巡っての件です。ベルギーの主張によると、ベルギーはこれまで再三セネガルに対し、セネガルで裁くかさもなければハーグにハブレの身柄を移すように主張してきたということで、この申し出を今まで蹴っていたセネガルが今になってハブレを放り出そうとしているのは無責任であり、むしろハブレを裁くことなく逃亡させようとしている、ということらしいです。

2009年2月19日木曜日

Africa:News Round Up 2/19


まずは明るいニュースからです。マリでは700名のトアレグゲリラが投降したと様々なメディアが伝えています。(BBCの記事、仏語)もちろんトアレグゲリラというのはマリ北部だけではなく、ニジェール、アルジェリア、リビアと非常に広い地域に分散しているのでマリだけがなんとかなったとしてもあまり変化はないのかもしれませんが、大きな前進だと思います。

しかし、その一方で昨年12月にニジェールのティラベリで起きた国連のフォウラー特使の拉致と1月に起きている4名のヨーロッパ人誘拐についてマグレブのアルカイダが犯行声明をアル・ジャジーラテレビで行いました。ニジェール政府はこの事件をトアレグゲリラと結びつけていたわけですが、ここに来て意外な展開となりました。もちろん、トアレグゲリラがこの件に関して全く関与してないとは言いきれませんし、むしろ積極的に関与していたと考える方が自然だと思います。つまり拉致された人質は身柄をトアレグゲリラからアルカイダに引き渡されたのではないか?とも思います。ニジェールではイスラム原理主義の跋扈を思わせるようなものはありませんでしたし、むしろその点ではセネガルの方が危ない気がしていました。しかし、今となっては逆にセネガルの強大なムリディズム等の動きがアルカイダ等の侵入を阻んだとも考えられ、そういうものがなかったニジェールにトアレグゲリラを媒介としてアルカイダが入り込んだのかもしれません。(Afrik.comの記事)ニジェールには協力隊員を中心としてかなり地方に日本人がいるので、本当に気をつけて欲しいと思います。

マダガスカルですが、今まで沈黙を保っていた軍が「軍は権力掌握はしないが、迅速な解決に向けて義務を果たす」と発表し、中立的立場を保ちながらラバロマナナ大統領寄りの姿勢を出しました。(BBCの記事)また、この記事によると今回仲介を申し出ているセネガルのワッド大統領は2002年にラバロマナナ大統領が政権を掌握した際にも仲介を行っているのですね。また、火曜日にはラジョエリナ氏陣営が5000人を動員してシットインを行ったようで、まだまだ解決の兆しは見えません。(Afrik.comの記事)

赤道ギニアのマラボでの大統領官邸襲撃を昨日お伝えしましたが、今度はサントメ・プランシペでクーデターを準備していたと思われる30人あまりのグループが摘発されています。地図を見ていただけばすぐおわかりと思うのですが、この海域で事件が相次いでいるわけで、関連性を疑わない方がおかしいと思うのですが、すべての事件がナイジェリアのニジェールデルタ、つまり「ビアフラ」の方向を指しているのです。(BBCの記事


最後に、Afrik.comがCFAフランのユーロへの固定の是非についての2人のエコノミストの見解を載せています。今回の世界不況でこの「固定レート」についてはまた議論が再燃するでしょう。しかし、これは慎重に行わないと大衆レベルでの貧困をものすごく加速させてしまう恐れも多いにあります。また例えばMDGなどの達成もさらに厳しくなる可能性があります。

2009年2月17日火曜日

Niger:SONITELは「再国有化」


ニジェールの電話会社SONITEL問題のアップデートです。この問題、先に「通信免許剥奪」とお伝えしました。しかし、これには続きがあってTelegeography.comが伝えるところによると、ニジェールの通信大臣は国営テレビで、「SONITEL(とSahelcom)の民営化は失敗だった。19日の0時をもってDATAPORTはSONITELおよびSahelcomのシェアホルダーではなくなる。」と発表しました。DATAPORTについてはすでにお伝えしていますが、リビアのグループLAAICOと中国のベンダーZTE Corpが中心的なコンソーシアムで2001年12月に175億CFA(3450万ドル)でSONITELの過半数のシェアを獲得していました。ちなみにSONITELの第二の株主はニジェール政府で、35%を保有していました。今回はどのように「取り引き」がなされたのかはわかりませんが、表面的にはニジェール政府がDATAPORTの持っていたSONITELの株を「取得」(買い戻し?)して、SONITELを「再国有化」したことになります。
推測ですがこれは結構臭います。
まず、2001年にDATAPORTにSONITELの経営権を渡した際、DATAPORTはFrance TelecomとSonatelに「せり勝った」のです。そして、昨日のラウンドアップでも取り上げていますがニジェールの第4のケータイプロバイダはOrangeです。OrangeはFrance Telecomのブランドですし、パートナー企業であるSonatelのブランドでもあります。さらにOrange Nigerのサイトを見ると、Orange Nigerはケータイだけではなく、グラウンドラインおよびインターネット接続を行うステータスも取得しています。(サービスはまだ行っていません)
もしかしたらニジェール政府はSONITELを一旦国有化したあとOrangeに売り渡すのではないでしょうか?DATAPORTが失敗した事業をニジェール政府が成功させられることはあまり考えられませんし、Orangeは資本力、ノウハウ、技術的バックグラウンドを持っています。
参考までにOrange Groupのアフリカマップを掲載しておきます。

2009年2月16日月曜日

Africa:News Round Up 2/16


ダカールでは先週数日暖かい日があったのですがまた週末から風が強くなって寒くなってしまいました。こんなに寒いのははじめてです。

まず、マダガスカルですが、あまりネット上のメディアやテレビには情報が出て来なくなりました。RFIに情報があり重要なので取り上げます。記事によると本日2/16月曜にラジョエリナ氏は任命した「大臣」にそれぞれの省に出向いて仕事にかかるように言い渡したということです。またラジョエリナ氏は彼の支持者にこれらの大臣につきそって各省庁に行くように要請していますので、現政府との衝突は避けられないと考えられます。各省庁付近では混乱が予想されますので付近では警戒が必要です。それにしても、AUの仲介、国連の仲介、フランスの仲介は全く無駄だったようですね。フランス協力国務長官ジョヤンデ氏はさっさとコナクリに飛んでしまいましたし。

ジンバブエは新政府の農業副大臣に任命されたロイ・ベネット氏をめぐって早速揉めまくっています。彼は写真を見ても明白なように白人なわけですが、就任して数日で副大臣の椅子から引きずり下ろされ、裏切り者とののしられたあげく、今度はテロリストに認定されてしまう始末。(RFIの記事)政治的な混乱はまだまだ続きそうです。

次にまたルワンダ周辺がキナ臭くなってきました。AllAfricaがたくさんルワンダ周辺の記事を載せています。まず、RDCからもとFDLRゲリラが多数ルワンダに送り返されています。しかし数字のうちわけを見ると子供の数が半数を占めており、どういうことなのか謎です。(記事)また、FDLRの幹部の1人、ハビマナ大佐も捕らえられました。(記事)また、ルワンダ国際犯罪法廷(ICTR)の代理記録係 (DEputy Registrar) のローランド・アムスンガ・オドネル氏が辞任しました。理由は「純粋に個人的な理由」ということです。(記事

ナイジェリアはなんだかまたJosがゴタゴタしているとかニジェールデルタ問題とか小粒なゴタゴタが満載なのですが、連邦政府が農村部でのインターネット接続スキームを発表しました。(AllAfricaの記事)ただ、記事を読むとこれには技術的バックグラウンドがほとんどありません。言ってみれば「絵に描いた餅」ですね。ナイジェリアは先日スイスで国連の人権会議が開かれた際、同性愛者に対する人権が認められているかという問いに「ナイジェリアには同性愛者はいません。呼びかけたのですが誰も呼びかけに答えませんでした。」と発言し物議をかもしています。ナイジェリアの特に北部などではイスラム法シャリアを採用する州があったりする人権無法地帯などです。姦通罪で死刑とかまるで中世の魔女狩りがまかり通る世界で、当然同性愛者など見つかれば殺されてしまいます。そういうところで、呼びかけても出て来なかったから「いない」というのは、あきれてものも言えません。

ベナンをフランスの外務人権国務長官のラマ・ヤッド女史が訪問しています。(Afrique en Ligneの記事)フランスの外交筋がアフリカの空を飛び交っていますが、これは何かあるのでしょうか。中国の国家主席のアフリカ歴訪と何か関連があるのかもしれません。

最後にニジェールのケータイ事情についての昨日の記事ですが、知り合いから「ニジェールでは今Orangeが一番人気です」との情報をいただき、確認しました。現在ニジェールのケータイキャリアはOrangeZain、Moov、Sahelcomの4社です。Orange(France Telecom)は一番後発ですが、数々のプロモーションや外国での展開を強みにして人気を博しているようです。

2009年2月15日日曜日

Niger:SONITELの通信免許剥奪


Afrique En Ligneの記事ですが、ニジェール政府はSONITELに2001年に付与されたグランドラインの電話システムおよび携帯電話の事業免許を剥奪しました。その理由は予定されていた電話サービスの充実が全く行われてない、ということです。これはグランドラインの電話サービス地域拡大、施設の近代化およびデジタル化を示すそうです。
さて、このSONITELですが名前を見てもわかるように、元々は国営の電話会社でした。これを民営化して、戦略的パートナーとして中国やリビアなどの資本が入ったコンソーシアム、DATAPORTを迎え入れて電話事業のテコ入れを行おうとしたものです。しかし、もともとSONITELは黒字だったわけでもなく、民営化されたあともその赤字体質から抜け出せず、巨額の赤字を計上してしまったわけです。
ニジェールのグランドラインはSONITELの独占ですが、携帯電話についてはすでに門戸が開かれていてCeltelそしてTelecelが事業展開しています。(この2社はブランド名を変えています。現在CeltelはZainブランドでの展開。Telecelは多分Moovブランドでの展開となっていると思います。)SONITELはSahelcomブランドで携帯電話事業を展開していましたがCeltelの参入後はすっかり押されてしまい、大幅に売り上げを落としてしまいました。私がニジェールにいた時丁度その頃だったのですが、最初は私もSahelcomを使っていましたが、知り合いがどんどんCeltelに変えていくので私もCeltelに乗り換えたという経緯があります。なぜなら、同じキャリア同士の通話やSMSは違うキャリアへのそれよりも大幅に安いからです。また、CeltelやTelecelは隣国のブルキナやベナンで事業展開しており、簡単にローミングができたのですが、Sahelcomはこれができないというハンディを背負っていたのです。よって、日本とは違って他国でたくさん事業展開している会社に大きな強みがあるのです。コートジボワールやセネガルではOrange(FranceTelecomの携帯ブランド)がとても強いですし、Orangeはもっと手を広げようとしています。しかし、セネガルのOrangeのSIMをフランスで使うとなぜかOrange FranceでなくBouygue Telecomにローミングされるのは謎ですが・・・
話をSONITELに戻しますが、これはテコ入れの方法を間違ったのと、DATAPORTにしてみれば「とんでもない粗悪品をつかまされた」ということだと思います。セネガルのSENELECも同じですが、これらの「国営企業」はたいがい中身が腐りきっていますし、働く人のモチベーションも非常に低く、特に電話事業のように最新テクノロジーを導入する必要のある分野では使い物にならないことが多いのです。Sonetelの民営化成功はほとんどミラクルと言っていいでしょう。まあ、Sonatelの場合、もともとSONITELほど粗悪でなかったのと、地理的位置が幸いして海底ケーブル接続とインターネットの爆発的普及という時期的な波に乗れたのも幸運だったのですが。
そういう勝機を完璧に逃しそうなのがベナンのOPT/Libercomですね。ここは、SONITELよりもさらにサービスの質が低い。一度潰した方がいいと思えるくらいです。