2009年2月28日土曜日

Senegal:Air Senegal International(続報)


Afrique en Ligneが伝えるところによると、2009年6月末までにRAM (Royal Air Maroc)はASIから完全に手を引くので、セネガル政府に必要措置をとるよう要請しました。ありていにいってこれは「お金払ってね」ということなのだと思います。
ASIはRAMとセネガル政府がそれぞれ51%、49%の出資金(総額1085万ユーロ)を出し合って作った会社です。これは悪名高いAir Afriqueに替わる地域内の航空会社を作るためのものでした。しかし、2007年10月にセネガル政府はASIの運営権をRAMから奪取しました。
2年前あたりからASIのフライトは徐々にAir Afrique的症状を見せ始め、遅延が常態化しましたが、昨年秋あたりからは多少改善していたように思います。これはCAM(Compagnie Aerienne du Mali)がASIとかぶる地域でマーケティングをはじめたこと、EthiopianやKenya Airwaysなどの東アフリカ系、あるいはリビアのAfriquiaの就航地域拡大などに経営の危機感を感じたせいかもしれません。
とにかく、ASIについては注意深く見守る必要があるでしょう。セネガル政府には昨今の財政危機を見ても、RAMからの出資金を自前で返済することはできないように思います。よって考えられるのはASIの身売りとなるのではないか?と考えられます。
とにかく、ASIを使うのであればこれからはある程度のリスク覚悟をしなければいけませんね。

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