2009年2月4日水曜日

Africa:News Round Up 2/3


カメルーンの話題です。
All AfricaAfrik.comなどがカメルーンで政治的緊張感が高まっていることを伝えています。野党SDFのジョン・フル・ンディ氏が強い調子で現大統領ポール・ビヤ氏の与党RDPCの政策を批判、「選挙の実施をできる限り阻止する」としています。また、選挙委員会ELECAMというのが選ばれて、憲法のみにのっとり、選挙プロセスを行っていくことになっているのですが、この選出されたELECAM委員の宣誓式が最高裁判所で行われた際、米国、英国、カナダ、EU代表をはじめとする外交官がこの宣誓式への出席をボイコットしたそうです。米国大使館の報道官によると「この委員達が正当な選挙プロセスを行うとは考えられない。カメルーンの民主プロセスを進行するためなら、協力するのだが」と述べています。ということでカメルーンの選挙は大荒れになることが予想されます。

次にベナンの話題です。2008年は全西アフリカ的に豊かな降雨に恵まれ、大豊作を記録しました。ベナンもその例外ではなく、大豊作だったのですが、ひどい道路状況と市場の整備不全によって、農民はこの豊作の恩恵をあまり受けられなかったと、AllAfricaが伝えています。確かに私が昨年夏にベナンに行ったときもコトヌーボイコンというニジェールまで北上するメインの道路がひどい状態でした。そしてこの道を避けるため多くの車がよりトーゴ寄りの道を迂回していました。これでは農作物を運ぶのもままならないでしょう。

現在エチオピアで開かれているAUアフリカ連合の会議のことはすでにお伝えしましたが、今年1年の議長としてリビアのカダフィ師が選出されました。AU議長というのは地域持ち回り制になっていて、今年は北アフリカだったということです。またAfrik.comが伝えるところによると、アフリカ連合はジンバブエの連立政権発足を受けて、国際社会がジンバブエに課している罰則を解くよう要請しました。ただ、多分英国はそれほど簡単にはこれを受け入れないでしょうし、アメリカそしてEUもそれに同調するのではないでしょうか。

コートジボワールですが、武装グループの非武装化プロセスがはじまったとRFIが伝えています。(Afrik.comの記事)これは一種の選挙の準備で、バグボ大統領もようやく重い重い腰を上げようとしているのかもしれません。その一方、北西部マンでは武装グループの衝突があり、3名死亡したとJeune Afriqueが伝えています。一方を進めようとすれば、一方で足を引っ張り・・・なかなか前に進めない状態のようです。

全世界の雇用不安の波はアフリカにも押し寄せるとILOが警告しています。これは主にアフリカの中でも産業構造が発達した例えば南アやナイジェリアなどを襲うのではないかと見ていたのですが、セネガルなどのインフォーマルセクターが非常に大きい国にも案外早く影響が出てきているように思います。

速報です。マダガスカルのアンタタナリブ市長は大統領に対し反旗を翻し、大統領の罷免を要求していましたが、今度は逆にクビにされてしまった、とBBCが伝えています。この、「言葉だけのクーデター」これだけで収まるのでしょうか?多分、そうはならない気がします。市民の気性にもよるのでしょうが、大統領は警察権力などを使って反乱分子を押さえ込もうとしています。これは最も民衆に嫌われる手法で、幸運にもこれで一旦は押さえ込んだとしても、民衆レベルの不満はさらに大きくなってくすぶるばかりです。

JeuneAfriqueが伝えるところによると、ニジェールで誘拐された国連特使のカナダ人失踪に関し、カナダがマリ北部に調査団を派遣したということです。この問題はニジェール、マリと2国にまたがった問題に発展しそうです。

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