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2009年4月30日木曜日

Apple:PowerBook G3 Pismo


ラウンドアップやらなきゃなーと思っていたら突然持ち込まれたのがこのPismo。私にとってG3の時代というのはMacが一番魅力がなかった時期でもあり、今までPismoの実機は触ったことがありませんでした。私のAppleラップトップ遍歴は1台目がDuo230で2台目がDuo 280cなので、オールインワンタイプの大きなPowerBookは使ったことがなかったのです。オールインワンを使うのはTitaniumからで、今度は反対にAirは買ってないという、なんか自分でもちぐはぐだなと思いますが・・・
で、話をPismoに戻します。ハードディスクが壊れたらしく、単に立ち上げただけでは認識していません。容量もよくわからないのでとりあえずTigerのインストールをトライしてみましたが、途中でエラーが出てしまいます。Tigerのインストールはこの6GBしか容量のないハードディスクには無理(4.8GB必要)と判断して、PowerBook G4アルミのインストールディスクでPantherを試すもののこれもエラー。
PantherもダメとなるとJaguarかCheetahになりますが、あいにくここにはJaguarがない。(先日、日本の家で発見しました)しかたがないのでCheetah (Mac OS X 10.1)のインストールをやってみることにしました。こんな古いシステムをインストールするのは久しぶりですっかり忘れていたのですが10.1はまず9.1をインストールしておかないとインストールできないのです。仕方なくまず9.1をインストールし、10.0、そして10.1と順番にインストールしていったのですが、すごく時間がかかってしまいました。
TigerやLeopardの抜群の使いやすさが身にしみます。
昔はこんなややこしくてエラーが良く出る環境だったんだな・・・よく我慢して使っていたものです。Intrepid IbexとかのUbuntuの方がよっぽど安定してて使いやすい。それにしても、入れたはいいものの、こんなのでは今や使えるソフトを探すのが一苦労だと思います。今持ち込まれるのはやはりG4以降がほとんどなので、TigerかLeopardとそれに対応したソフトはそろえてありますが・・・

2009年4月10日金曜日

Mac:iStatMenu


便利なユーティリティの紹介です。
このiStat MenusはメニューバーにMacのハードウェアステイタスを表示するユーティリティです。もちろん今までも同様のDashboardウィジェットはありましたが、これのいいところはメニューバーに常駐してDashboardを起動することなく確認できるということ、またプルダウンでより詳細な情報を表示できるということです。設定はシステム環境設定のパネルで行うようになっており、細かくカスタマイズできるようになっています。
ダウンロードはココから。

2009年2月9日月曜日

OLPC:ネグロポンテはあきらめない


カリフォルニアのモンテレイで開催されているTED (Technology, Entertainment, Design) Conferenceを舞台に、OLPCプロジェクトのニコラス・ネグロポンテ氏が新しいOLPCビジョンを発表しています。
OLPCプロジェクトを巡っては最近はBuy1 Give1プログラムの不振やプロジェクト要員のレイオフや減給など、プロジェクトの行く末が危ぶまれるようなニュースしか聞こえてきませんでした。また、プロジェクトそのものも、ほとんど分解されてしまって、ハードの中心をなすスクリーンはPixel Qiという別会社になりSugar OSについてはSugar Labに引き継がれました。そしてOLPCプロジェクトはすでに完成しているXOラップトップのディストリビューションと新しいOLPCのコンセプトを作り、それが昨年エレガントにソフィスティケートされたNintendo DSのようなデユアルスクリーンのコンセプトとして発表されたわけです。
今回のネグロポンテ氏の発表した新しいOLPCビジョンとは、これらの動きをさらに押し進めた「オープンソースハードウェア」というもので、誰でもXOをコピーして生産できるようにするということらしいです。しかしGIZMODOが分析しているようにこれはオープンソースというよりは「XO Laptopのライセンス生産」に近いと言えるのかもしれません。CNETはさらにビル・ゲイツ氏の「OLPCはやり方を誤った」という談話を引用し、言ってみれば遅すぎたコマーシャルベースへの解放を指摘しています。しかし、ネグロポンテ氏の言う通り、XOというコンセプトそして実機を作ることをしなかったなら多分現在の花盛りなNetbookの氾濫はなかった、これは事実だと思います。そして、現在のNetbookがXOの抱えているのと同じ問題を抱えているのも事実なのです。XOは大人が遊びすぎて、表面だけ子供用にしたSugarを載せてみたり、Win XPを載せてみたり、言ってみれば子供達が何をするマシンなのか、そのあたりがあいまいになってしまった。
今のNetbookも同じです。XP、Vista、XFCE、Moblinを載せたものがあり、はてはMac OSX Leopardを入れる方法まで紹介されているのです。しかし、そんなことはほとんど必要ない、これは大人の遊びなのです。OLPCに必要だったのはDSのように割り切った使い方をする機能だったのではないかと思います。その方がかえって途上国政府やパートナーの理解も得やすかったと思います。
WIREDにXOの新しい使い方としてE-Bookリーダとして使うことが提案されています。これも、やたら「あれもできるこれもできる」わけのわかんない機械ではなく、1つの明確なしっかりした使い方をするという点ではDSに似たものがあります。ともかく、ネグロポンテ氏はまだまだOLPCプロジェクトをやる気満々なようです。

2009年2月2日月曜日

Apple:MacOS Xのシェアが10%へ


9to5macの記事より。
2009年1月の統計でMacOS Xのマーケットシェアが9.93%に達しているそうです。そしてiPhoneは0.48%になり、この2つをあわせたOS Xのシェアは10%を超えました。昨年3月の時点ではこの2つを合わせても7.5%だったのでかなり急速な伸びを見せています。またLinuxも0.61%→0.85%と微増しており、これはNetBookおよびAndroidの伸びだと考えられます。シェアを奪われたのは言うまでもなくWindowsで91.57%→88.26%となっています。
また、iPhoneの伸びが鈍化しているのに対し、iPod Touchが急速に売れ出したようです。これは多分iPhoneの2年間契約というのがかなり重いというのと、スマートフォンよりもPodやゲーム機能が欲しいという層も多くなっているということでしょう。これはApp Storeの大きな功績で、iPod Touchという「生態系」の構築にAppleがまんまと成功した、という証左だと思います。
Macのシェアの伸びはiPhoneやTouchからのキックバックというより、新型MacBookなどの魅力的なプロダクトをリリースできたことがカギでしょう。
ところで、先日MacBook Airのメインテナンスの依頼があり、この機械にはじめて店頭以外で触れることができたのですが、はっきり言って欲しくなっちゃいました。これは本当にいいです。もちろん、MacBookのように誰にでもおすすめできるものではありませんが、すでにMacを持っている人が2台目として考えるならものすごく魅力的な選択肢だと思います。まず軽いのに驚くほどしっかりしていて堅牢感があり、また持った時に本当に手にしっくりと来て、気持ちいいです。でも、SuperDriveはマストですね。これがないと困ることになります。そして、このSuperDriveが結構重かったりします。
また、新型MacBookと比べると、液晶周りのデザインがやはり古いことに気づきます。しかしAirのマイクがiSightのすぐそばにあるのに対してMacBookのマイクはキーボード左上にあるので、ただガラスを嵌めればいいということにはならない。あと、私の触ったのはHDDのモデルですが、ここまでくるとやはりSSDが欲しくなりますね。安くなっていることだし。

2009年1月10日土曜日

Apple:MacWorld Expo 2009


さて、今年は最後のAppleが参加するMacWorld Expoということで、ジョブスの参加もなく盛り上がりに欠けましたね。
時期的に考えて、当初の予定では発表が噂されていた新型MacMiniなども実はできているのではないか、と思います。ただ、商品化をしようとした矢先に不況に襲われたんじゃないのかな、と。
Snow Leopardについては単純に開発が遅れたのでしょう。そして、ハードとしてはMacBook Pro 17inchのユニボディーのみという寂しいものになってしまいました。
驚きはiWork 09とiLife 09、そしてMac Box Setの発売です。iWorkについてはパッケージソフトのアップグレードとともにiWorks.comでWebベースアプリ&クラウド展開を図るということで、Googleなんかに比べて明らかに出遅れていたAppleのオンラインサービスが追いつくという形になりそうなのですが、先行するMobileMeとは別のサービスになっていることなど、将来的にはiTunes Storeを含めて統合が望まれるところです。少なくともiWorks.comとMobileMeはなんとかサービス統合してほしいです。
iLifeについては単純なアップグレードのようです。
注目したいのはMac Box Setの価格で、iLife+iWork+Leopardが169ドル(シングルユーザ)、229ドル(ファミリーパック)と、Leopardがタダ同然で手に入るような価格になっています。こういうのを見るとSnow Leopard発表は近いのかな?とも思うのですが・・・
ところで、AppleがMacWorldから撤退するのはほとんど同時期に開かれるラスベガスのCESと関係があるんじゃないのかと思います。世間の目もあちらに集まりますし。

2009年1月8日木曜日

DRM:Killing me softly


iTunes StoreのDRMフリー音楽ダウンロードは着実に増え続け、DRMはゆっくりとではあるものの着実にその死を迎えつつあります。
AppleのスティーブジョブスCEOがあの書簡でデジタル音楽ビジネスの未来を描いてみせたのは2007年の夏頃だったので、あれから1年半。「ゆっくり」とは言いましたが、考えてみればかなり急速にDRMは終わりに近づきつつあります。
あの頃、世間の論調はAppleごときに何ができる?iTunes Storeはメジャーレーベルに見放されて終わり・・・という論調が多かったのですが、それを見事に覆したわけです。しかし、この裏にはAppleのなみなみならぬ企業努力と技術革新を続けてきたわけで、この努力に敬意を表したいと思います。Appleが貫いたこと、それはDRMによるビジネスモデルは間違っていると言うことです。この件について、まるでAppleが知的所有権に関して敵対しているように考えるのは間違っています。確かにAppleの知的所有権に対する考えは一種独特とも言えますが、反対にAppleほど知的所有権に厳しい企業も少ない、とも言えます。それはMacOSXを他のマシンで動かすのを認めない、というポリシーを見てもわかります。ではなぜDRMにAppleは反対だったのか、というとこのシステムが「無意味」だったからです。
とても卑近な例で考えてみるとわかると思うのですが、DRMフリーの音楽は何もCDを購入しなくても、ツタヤ等でCDを借りれば手に入ったのです。なぜCDレンタルはOKで、ダウンロードだけがDRMの足かせをつけられる必要があるのでしょうか?あとは、RIAAやJASRACなどの版権ブローカーの存在です。アーティストが知的所有権を主張するのは当然として、レーベルがアーティストと契約してその作品を買い取り、商品化するのもいいでしょう。それはまっとうなビジネスだと言えます。しかし、版権ブローカーは自分で何を作ることもなく、マージンだけ吸い上げるというまったくもってけしからんことをやっているわけです。これはビジネスですらないのです。ただの恐喝と搾取だと言ってもいいでしょう。生産者にも消費者にもありがたくない存在である、というわけです。
日本では今度はiPodなどのプレイヤーに税金をかけようとしましたが、まったくけしからんことです。

2009年1月6日火曜日

Apple:MacBook Wheel! (ネタ)


Engadget Japanの記事より。
はじめに断っておきますがこれはネタです。
もちろん、AppleがUIに関してパイオニアであるというのは事実なのでこういうネタが成り立つのでしょう。
ところで、このよくできたフェイクのデスクトップを見てあるモノを思い出した人もいらっしゃると思います。それはOLPCのSugar UIです。
これもメインメニューは円形に並べられていて、トラックパッドとポインタで選択するようになっています。まあXOにはフルキーボードが装備されているので、ホイールで操作するわけではないのですが・・・
これで思い出したもの、それは「アイコン」です。カラフルかつ自由にカスタマイズできて視認性のよい「アイコン」はMacOSのシンボルだったと言っても差し支えないでしょう。しかし、今Appleはこのアイコンの役割をだんだん終わりにしようという方向に動いている気がします。MacOSX LeopardのFinderはデフォルトで4つのファイル表示方法が選べます。クラシックなアイコン表示、リスト表示、ヒエラルキーリスト表示、そしてカバーフロウ的表示です。私は通常シンプルでソート機能の充実したリスト表示を使っています。これは名前のアルファベット、作成日時、サイズ、そしてファイルの種類によってソートできるので大量のファイルを管理するのには一番便利な表示方法です。ヒエラルキーリストはファイルの置かれた位置がすぐわかるところが便利ですが、すべてアルファベット順のソートになるのと、ファイルを選択したときのプレビューがなんかうざったいのです。カバーフロウはいちいちプレビューを出すのがややこしい時に内容をすばやく確認するのに役に立つ表示方法です。プレビューに関してはファイルを選択した状態でスペースバーを叩くというやり方もあります。
しかし、クラシックなアイコン表示はほとんど使わなくなってしまいました。
逆にWindowsに慣れ親しんでいるアマドウはなぜかすぐ表示をアイコン表示にしたがります。しかもソートをかけて自動配列させるので、例えばファイルをドラッグ&ドロップでデスクトップにコピーしたときなど、ドロップした場所にファイルが現れず、探さなければならないので面倒極まりないというやり方をするのです。しかも、アイコンをやたらと大きく表示させる傾向にあります。どうやら、アイコンの文化というのは今はWindowsに移って行ったのでしょう。これはSpotlight、昔のSherlockあたりから変わっていった気がします。検索に文字列を使うことからユーザはどうでもいい名前から検索しやすいファイルのネーミングをするようになっていった、という気がします。少なくとも私はそうでした。OS9などのときは適当な名前を付けてアイコンで探していたのです。HTMLなどをいじり始めると、ものすごく細かくて多数のファイルを扱う必要があるので、それが脱アイコンに拍車をかけたのかもしれません。

2009年1月4日日曜日

Apple:CERNで活躍するMac


Apple Hot NewsでCERNの物理学者Brian Coxが取り上げられています。
この粒子物理学者がCERNでやっているのは例のLHCによる陽子衝突実験ですが、このLHCの中でもATLASと呼ばれる衝突装置の中に据え付けられた巨大なデジタルセンサーのシステムです。そのセンサーは「100メガピクセルのカメラのようなもの」とCoxは語っています。
また、物理学者にとってMacは使いやすいと語っています。なぜなら、物理の世界では70年代や80年代に書かれたフォートランなどのプログラムをUNIXで使うということをやるらしく、実質上UNIXとかわらないMacOSXの方がWindowsに比べて格段に使いよいということです。
よくMacOSは趣味用のOSであって、ビジネスなOSではないと言われますが、Windowsは汎用ビジネスマシンではあってもプロフェッショナルなマシンではないという気がします。むしろ、Macの方がプロフェッショナルな用途には使われることが多い。それはDTPやDTMなどに限らず、医者や学者、あるいはシステムエンジニアもすべてのプラットフォームが動くMacを使うことが多いと聞きます。
Brian Coxはマンチェスター大学で教鞭もとっているのですが、彼の生徒達は大学のMac ProでVM WAREやPararellesを使ってCERNの分析スイートを使っているそうです。

2008年12月25日木曜日

MacOS:Power Mac G4修理


おとといの夜、故障したMacが持ち込まれました。昔懐かしい初代のPowerMacG4です。立ち上げてみると、なんとあのGrey Screen of Deathが!!GSODとはWindowsのBlue Screen Of Deathと同じく、もうOSがにっちもさっちもいかなくなってしまった状態です。

Macの場合、カーネルパニックと呼ばれていて、たいがいハードウェアに問題のある時に出ます。私も昔PowerBook G4 Titaniumのハードディスクが死んだ時に見た以来だったので、そのことを忘れていて単純にOSを再インストールしようとしたら、途中で失敗するのです。仕方ないのでフタを開けます。それにしてもこのG4は中をいじるには素晴らしいデザインで、ドアを開けるだけでほとんどすべてにアクセスできるのです。そうしたらこれはダブルプロセッサでした。初めて見ました・・・そしてRAMは4スロットすべて埋まっています。私はここに(今は使ってない)G4 Quick Silverを持っているので、これのインストールディスクを探していると、そのなかにApple Hardware Testのディスクを発見。これは今まで使ったことがなかったのですが、使ってみることにしました。C起動してディスクから立ち上げるとOS9っぽいアイコンが出て、テストスイートが立ち上がります。そしてこれを実行すると、ハードウェアをチェックしてくれるのです。
そして、メモリーにエラーが見つかりました。電源を切り、メモリを全部外してチェックします。256が3枚、512が1枚という構成。512は明らかに後から刺した感じのサードパーティー製だったので、これを除く3枚で再びハードウェアをチェックすると、テスト合格。
そしてインストールもすんなりと終了。

2008年12月6日土曜日

MacOS:ウイルスに強いOS?

先日から、Appleのサイトにアンチウイルスソフトを導入する勧めが掲載されたり、そのあとでそれが削除されたりして波紋を呼んでいるわけですが、複数台のMacでネットカフェを運営している立場からこれについて少々書きたいと思います。
結論から言って、MacOSは非常に安全なOSだと思います。開店してから2年と少したちますがOSを再インストールしたのはTiger→Leopardへの移行の際に、停電でインストール失敗した2台ほどだけです。調子が悪くなってOSを再インストールしたことはありません。毎週Onyxか最近はiToolというメインテナンススイートを使って、メインテナンスとクリーンアップをしていますが、それだけです。
しかし、同じように運営しているWinベースのネットカフェではしょっちゅう技術者を呼んで再インストールをしているというのです。まあ、これは単純に比較はできません。運営をしている人にある程度の知識があるかにもよりますし、各コンピュータのアクセス権限設定によって全く違うからです。ただ、Win系技術者の「再インストール信仰」はすごいものがあります。前に日本にいる時にLeopardのディスクをアマドウに送ったら、彼はアップデートするかわりに再インストールしていましたし、中古のMacを持ち込んでくる連中はその必要がなくても再インストールしてくれと言います。商売なのでそのとおりしていますが・・・
しかしながらMacのセキュリティが万全だとは思いません。穴はいろいろありますし、最近ではWebアプリを使うものがあり、これらはMacでも同じように危険です。ただ、Mac用のアンチウイルスソフトがこれらの新種のマルウェアを完全に防ぐことができるか?というと、そんなことはないと思います。ただ、マルウェアの圧倒的多数は.exeファイルであり、これはMacOS上では絶対に動きません。だから、MacOSは相対的にかなり安全だと言えるのです。WinがMac並に安全といえるようになるのは.exeが動かなくなる日に他なりません。MacOSはOS9からOSXへの移行で段階的にレガシーシステム用のインストールをできなくしてきました。これを考えるとWindowsが何度もメジャーアップデートを行い、動いてほしい周辺機器などが動かなくなるのに相変わらず.exeのマルウェアが動き続けるのか、かえって不思議です。このあたり、アンチウイルスのソフトハウスと結託してるんじゃないか?とさえ疑いたくなります。また、アンチウイルスを入れたら入れたで、その部分ディスクをスキャンしたり、アップデータをやりとりしてCPUパワーやメモリ領域、そしてネット接続を使ってしまう。
しかし、Winでもユーザ権限の設定をしっかりやれば、かなり安全になるはずだと思います。アドミ権限を一般ユーザに持たせているからしょっちゅう再インストールが必要になるのです。下手なアンチウイルスを入れるよりも、ユーザ権限をしっかりコントロールすることの方が重要だと思います。たとえ、自分の所有するコンピュータでも、必要のない時にはアドミ権限を持たないユーザを作っておいて、そちらを使うようにする方がいいと思います。
それを考えると、コンピュータの安全性というのはそれぞれのシステムによるもの、というよりも、ユーザの知識レベルによるものの方が大きいのかもしれません。

2008年11月9日日曜日

Apple:新MacBookのトラックパッド不具合

MacBook Late2008をゲットした友人からの情報です。
この機種で移行アシスタントを使うと、二本指スクロールができなくなったそうです。で、Appleのサポートで尋ねたところ、以下のような方法でこの問題を解決することができたということですので、同じ問題を抱えていらっしゃる方は試してみてください。

1. アプリケーション>ユーティリティの中にあるTerminalを開く。
2. 自分のユーザーIDがプロンプトされるので、その後に
defaults delete .GlobalPreferences com.apple.trackpad.scrollBehavior
をコピー&ペーストしてリターンキーを押す。
3. ターミナルを閉じて再起動

これで、私の友人の場合は治ったそうです。
多分、初期設定ファイルを捨てても同じ結果が出そうな気もします。

2008年10月20日月曜日

Apple:800ドルMacBookの夢

SnowLeopardがFinderのCocoa化をめざし、MacBook & MBPがBrickプロセスによって工業プロダクト、つまりモノとしての品格を他の追随を許さないくらいまで高めたことを見ても分かるように、現在のAppleのMacに対する方向性は「円熟」そして「内部のブラッシュアップによる高品質化」だと言うことができそうです。
それから言えば、899ドルのMacBookというものが現在のAppleの方向性にそぐわないことが理解できます。
オリジナルMacBookはiBookの流れを汲むもので、言ってみればPowerBookの廉価版だったと言えます。だからGPUがMBPのラインとは違ってIntelだったし、これは例えばFLVの再生時などにCPUの負荷がすぐ高くなってしまい、ファンがブンブン回るという使ってすぐ気づくような差があるわけです。
しかしながら、今回のMacBookは外見も中身もほとんどMacBook Proと差がありません。言ってみれば13.3インチのMacBook Proなのだと思います。そしてちゃんとNVIDIAのグラフィックカードを搭載し、それで処理されるので前のようにすぐファンがブンブン回ることにはならないでしょう。つまり、PowerBookとiBookという2つの製品ラインから、MacBookというただ1つの製品ラインになったと考えていいのではないでしょうか?そして全く新しいラインとしてAirがある。ということは、iBookのラインは消滅してしまった、ということになります。
先日「一新されたMacBookライン」というエントリーでMacBookの価格設定について「悩ましい」と書きましたが、これはiBookの延長としての旧MacBookを想定した場合であって、新型MacBook特に上位の機種がMacBook Proの13.3インチバージョンに他ならないことを考えれば、この価格設定は妥当だと言えます。むしろ、魅力的なものに見えます。
そして、注目したい部分、それは残されたボトムラインのホワイトMacBookです。これを残している理由・・・つまり廉価版のMacBook& MBPのラインが出る可能性を示唆しているのではないでしょうか?このラインとは全く別のアーキテクチャを持つ、ATOMベースのラップトップ?かもしれません。また、単にラインということで考えれば、その下にiPhone/iPod Touchが来る。そうなると、この中間に来るものは例のタッチスクリーンを持つタブレットPCになるとも考えられます。SnowLeopardの進化を考えれば、これは光学ドライブのないSSDだけのノンスピンドルPCで、スクリーンは9インチくらい?になるのではないでしょうか?

MacBookにBlu-rayドライブ搭載がないのは、基本的にAppleは光学ドライブをなくす方向で動いているので当然だと思います。
あと、謎なのはMacMiniですね。

2008年9月16日火曜日

CERNのハドロン回廊始動

なんか、これを動かすとブラックホールが発生して世界が終わるというまことしやかなデマが流れ、インドではこのことから世をはかなんで自殺する少女まで出る騒ぎとなりました。
ところで、このCERNとハドロン回廊は「ダヴィンチコード」のDan Brownが書いた「天使と悪魔」に登場します。この小説は時系列的には「ダヴィンチコード」の前作にあたり、ロバートラングドンシリーズの第1作となります。これは個人的にはダヴィンチコードより面白い気がするのですが、CERNのハドロン回廊で反物質を作り固定することに成功した科学者が殺され、実験用の反物質が盗み出されるという設定になっています。そして、ルネッサンスに活躍した秘密結社「イリュミナティ」の謎を解き明かしながらの反物質探しをラングドンが行うのです。イリュミナティは実在した(しかもいくつも)団体であるとされています。また、お決まりのごとくテンプル騎士団やフリーメイソンと関係があったとされています。しかし、面白いのはイリュミナティのシンボルが「ピラミッド」そしてその上の「光り輝く目」であり、この図柄がアメリカの1ドル紙幣に印刷されている、ということです。
同じピラミッドはダヴィンチコードにおいては「男性のシンボル」であるとされ、逆のピラミッドは「カリス」つまり「聖杯」であるとされ、だから物語の最後にルーブルに実在する「逆さのピラミッド」がある場所こそが聖杯(サングラール)=マグダラのマリアが眠る場所であるとされているのです。
さて、このルーブルの逆さのピラミッドがある場所がCaroussel du Louvreと呼ばれ、フランスでのアップルストア1号店が開店する地なのです。これはもちろんあの有名なガラスのピラミッドの下にあります。ニューヨーク5番街のアップルストアの入り口はガラスのキューブなわけですが、まさかルーブルをイメージしていたとは思いつきませんでした。
話をCERNに戻しますが、実はインターネットにも非常に深い関係があります。「天使と悪魔」にも書かれていますが、WWW (World Wide Web)のプロトコルであるURLやHTML、HTTPはバーナーズ=リーによってCERNで作られたものです。インターネットそのものはアメリカの軍用コンピュータネットワークであるARPANETをもととしたものですがWWWはCERNで開発されたのです。
その際に使われたコンピュータ、そして世界初のWebサーバとなったのがSteve JobsのNeXT社が作ったNeXT Cubeです。NeXTはジョブスとともにその後、アップルに買われました。このNeXT CubeのOSであるNeXT STEPが今のMac OSXの原型(というか基本技術)になっているのです。

2008年9月13日土曜日

HPが独自OS路線を模索?

BusinessWeekの記事から。
Dellが一部のマシンにUbuntuをバンドルして販売しはじめてから、もうかなりたちますが、今度はPCメーカー再大手のHPが独自OSを搭載したPC開発に踏み切るかもしれないということです。
それもこれも、Vistaの不人気のせいだそうです。今をときめくネットブックはすべてLinuxかXP、そしてDellもXPプリインストール機を売り続けるばかりか、Vistaからのダウングレードまで用意している始末です。MSは何が何でもVistaへの移行を強行したいようですが、おとなしくついていってるのは日本のメーカーだけじゃないのでしょうか?
MacがOS Xへの移行を行ったのは2000年。8年前にさかのぼります。その頃、新しいOSの開発は大変でした。Mac OSXはNeXTの遺産であるOPENSTEPの技術を使い、コアにはオープンソースのFree BSDをもとにしたDarwinを使い、他のUnix系ソフトウエアを使えるようにした上でプロプライエタリなクローズドシステムを作るそのOSの作り方は、当時としては画期的なことでした。
今はOS制作をとりまく環境は当時に比べて比較にならないほど進化しています。オープンソースだけでも実用に十分堪え、ハードメーカーがプリインストールして出荷できるUbuntuのようなディストリビューションもありますし、OSのブロック化が進み、カスタムOSを作ることは非常に簡単になっているのです。例えばgOSなんかはUbuntuをカスタマイズしただけのものなのですが、ウインドウデコレータなどを駆使してUbuntuとは少々異なるフィールを持ったOSとなっています。
この程度のものをHPが作るのはわけないことでしょう。ASUSTEKですらEee PC用にXubuntuをカスタマイズしているのですから。
また、価格の面でもオープンソースOSに移行することはメリットをもたらします。またウザったいMSロゴだのからも自由になれる上、自社でソフトの問題などをコントロールできるようになるわけです。今まではそのあたり、例えばおいしい顧客情報等も一切MSに握られていたわけですが、それを直接自社管理することが可能になるわけです。
PC市場が大幅な拡大傾向にあり、ハードメーカーがハードの生産に追いまくられるような状況では、ソフト面を全部MSに一種のアウトソーシングすることはHPにとってもおいしいことだったのかもしれません。しかし、この市場の成長が鈍化している現在ではむしろユーザをがっちり自社で握りたいというのが本音でしょう。
Linuxのウインドウデコレータの中にはWindowsに非常に似たインターフェイスを持つものがあります。例えばKDEがそうです。UbuntuのGnomeがどちらかというとMacのインターフェイスに似ているので、私などはUbuntuが馴染みやすいのですが、もとWindowsのユーザならKDEデコレータを持つKubuntuの方が馴染みやすいかもしれません。また、LinuxにはWineというWindowsのエミュレータがあり、Windowsのソフトを動かすこともできます。(すべて動くわけではありませんが、例えばこのWineを使ってUbuntuでWin用のiTunesを動かしている人もいます。)このように、HPがLinuxベースのPCを発売することにはたくさんのメリットがあるわけです。しかも、欧州などではLinuxベースのOSやOpenOffice.orgオフィススイートを標準と決める公共機関なども増えています。
これを考えると、出遅れないうちにHPがLinuxベースの自社OSを開発していても全然おかしくないと思います。

2008年9月2日火曜日

アップルの将来

ArsTechnicaに面白い意見記事があったので私も考えてみることにします。
タイトルは、アップルはいかにしてOSのマーケットシェアを伸ばしたか?となっていますが、中を読むと「いかに」ではなく、「マーケットシェアを伸ばしたアップルの将来像」を占うようなものになっています。
アップルのOSマーケットシェアはアップルの黄金時代に比べればまだまだ低いのですが、それでも盛り返しているそうです。これはコンピュータのマーケットそのものが往時と比べて格段に大きくなっているから、出荷台数としては往時をはるかにしのいでもシェアという数字は伸びていないということでしょう。
もちろん、アップルのシェアを伸ばしている原因、それはまず「ブランド戦略」でしょう。特にアップルの位置づけというのはオートクチュール的位置づけではなく、上級カジュアルという位置づけだと思います。アップルに続いて同じようなブランド戦略をとった企業はいくつもあります。たとえばスターバックスコーヒー、アバクロンビー&フィッチなどがそうです。
次にハードとソフトを一体化して製品として売るという一種のクローズドな技術的生態系をがっちりと構築すること。
最後に、製造から小売りまでのセミオープンな流通システム、コンテンツの流通システムを作り上げること。
この3つを独立したものでなく密接にリンクさせたことがアップルのOSシェア拡大の鍵だと思います。

記事の全体的論調は、ここにきて岐路に立たされるアップル・・・といった感じですが、確かにそういう見方をすることができるでしょう。ブランド戦略について、例えばスターバックスコーヒーはシェアを伸ばすと同時にかなり大胆な拡大路線を選択し、一般化の道を選んだわけです。しかし、それはそれぞれの店の質の低下、顧客層の質の低下を招き、ブランドイメージは損なわれて、今は大規模な縮小路線をたどることを余儀なくされています。アップルも基本的に拡大基調なのはいいと思いますが、アップル製品のブランドイメージを損なうような一般化は避けるんじゃないでしょうか。シェアを伸ばすと言っても、せいぜい15〜20%が上限(現在は8%ということです。)という気がします。それを考えるとシェア獲得のために互換機だとかOSのライセンスという路線はない気がします。むしろ、iPodやiPhoneといった埋め込みOSという分野でシェアを伸ばす方を選択するはずです。
アップルはソウトウエアカンパニーとしての将来を模索するべき、というリシンガー氏の意見には少々首を傾げます。アップルが目指しているのはむしろソフトウエアを走らせるプラットフォームをリードする企業だと思うからです。もちろん、ソフトウエアに対するアップルの姿勢は一貫しているとは思いません。Macにおいては自社でiLifeやiWorkという非常に低価格なソフトウエアスイートを開発してさらにバンドルしているのにiPhoneではApps Storeでサードパーティによる開発を奨励しています。
アップルとオープンソースとの関係はかなり微妙なものです。多分、アップルはソフトウエアのコアというものをJPEGのような「一種の規格」として捉えているのかもしれません。だからOSXはオープンソースなFreeBSDをコアとして成り立ち、その規格に沿った上で独自のOSとして仕上げられているし、SafariのコアであるWebKitをオープンな開発キットとして提供してもいるわけです。
これは、ソフトウエアを1個の切れ目のない独立した物体(Windowsのような)として考える人には奇異なものに映るかもしれません。しかし、OSXやLinuxなどのソフトウエアというのは、レゴのようなものになっていて共通のライブラリや基本サービスを使います。だからソフトウエアの総体として「これはオープンソース」ということができないのです。
アップルがさんざん文句を言われながらiPhoneでJavaとかFlashを使わせない理由、それはJavaやFlashがソフトウエアでなくプラットフォームだからなのではないでしょうか?

2008年8月6日水曜日

PB G4のモデムでFaxを送る

FAXなんて、このメールやWeb全盛の時代に普段使わなくなってしまって、特に現行のMacにはもうモデムさえついていません。
昨日、ちょっとFaxを送らなければいけないことがあって、やり方を見つけたので備忘録として書いておきます。
PBG4 Alminium + Tigerの環境です。

1. モデムを設定:システム環境設定→プリントとFAX→プリンタを追加→Optionを押しながら「その他のプリンタ」をクリック→上のポップアップから「詳細」を選ぶ。その下のポップアップでモデムを選択。(PPDの選択が必要な場合はシステムのライブラリから)

2. 送りたい書類を開く→印刷→PDFの項目からPDFをFAXを選択→宛先、発信元を入力して、モデムをオンラインにし、発信。

昔はFaxStfとか使ってたけど、今はサードパーティ製を使わなくてもFAXできるんですね。

2008年7月20日日曜日

VNC


VNCとはVirtual Network Computingの略でありていに言って他のコンピュータの画面を自分のPC上で表示させ、さらにその画面でリモートコントロールすることです。
今朝のTouchの中で言ってるVNCというのはつまりTouchにMacの画面を表示させて、TouchでMacをリモートコントロールする、そういうアプリケーションです。これが思いのほかすんなりとできてしまったので、味を占めた私は、「じゃあ、Leopardにも標準装備されているのだからやってみよう」と思い立ちました。
Leopard以前、Tigerまではこのリモートデスクトップを実現するためにはApple Remote Desktopという別のアプリケーションをインストールする必要がありました。しかしLeopardにはこのVNCが標準装備され、独立したアプリケーションとしてではなくFinderから直接その操作を行うことができます。そして、VNCという名称ではなく「画面共有(Screen Sharing)」と名付けられています。
このように、LeopardにおけるFinderはいろんなアプリケーションを本当にシームレスに同じインターフェイスに統合していて、その完成度はすごいと思います。Ubuntuを使っていて一番気になるのはそういうところがまだ荒削りというか、たくさんのステップを経なければたどり着けない、という点だと思います。
それでも、Windowsとは違い、そういうところをやたら「アシスタント」で粉飾してないところは良心的だと思いますが、MacのUIを使い慣れていると、MacOSがバックグラウンドでやっていることを忘れてしまうのですが、Ubuntuではまだそれを意識させるのです。
ということで、この「画面共有」の裏ではしっかりVNCが動いているわけです。
使い方は本当に楽で、コントロールされる側の共有設定で「画面共有」をオンにするだけ。あと、個人ネットワークでない場合は画面共有をするユーザをそのコンピュータのアドミンユーザに設定します。
あとはコントロールするコンピュータにもどり、Finderを開くとすでに左のペインにそのコンピュータの名前が出ているはず。
それをクリックするとFinderのメニューバーの下、右側に「画面共有」と「接続」というボタンが出ます。で、今回は画面共有をクリックして、プロンプトにコントロールされるコンピュータのアドミンユーザネームとパスワードを入れると、ウインドウが開いてそこにコントロールされる側のデスクトップが表示されます。あとは自分のコンピュータのようにそのウインドウの中で操作できるのです。
ただし、キーボードがコントロールされる側の設定に変わります。(私のケースでは、仏語キーボードになっているので、USキーボード上でAZERTY配列に変わってしまいます)
ちなみに、「接続」をクリックすると、AppleTalkが起動してファイル共有が立ち上がるようになっています。

面白いので、今度はUbuntuのVNCを動かして(UbuntuにもHardy HeronからはVNCが標準で入っています。)Macからアクセスしてみたら、簡単にできました。(アラートが出ますが、無視していいです。)

これは、使えます。リモートでソフトウエアをアップデートしたり、簡単にできるようになりそうです。