2008年6月30日月曜日

ADSLダウン

金曜の夕方、停電が復旧したと思ったら今度はADSLがつながらなくなりました。セネガルの電話会社Sonatelは今は仏France Telecom傘下にあり、国営だった頃に比べればサービスも安定しているし、良くなってもいるのですが、一旦問題が起きるととんでもなくやっかいなのです。もちろん、私もこのモデムにしろ、LANにしろ慣れているので問題をスクリーニングした上で、これはローカルな問題ではないと結論づけた上で電話会社に連絡するわけですが、あちらはマニュアル通りにことを運ぼうとします。そのマヌケなマニュアルはまず電話のプラグを抜き差しすることからはじまるのです・・・
そして、その拷問のごときマニュアルにつきあったあげく、聞かされるのが「じゃあ、技術者を派遣しますのでお待ちください。」の一言。
で、技術者が来たのが日曜の昼頃。彼はあちこちいじり倒したあげく「ここの問題じゃないな・・・」と。「おいおい、最初からそう言ってるだろうが!」と心の中でむなしい叫びがこだましてしまいますが、グっと押さえて無言。「では、オフィスに戻ってあちらの状態をチェックしてから電話連絡しますのでお待ちください。」と彼。
さて、待つこと3時間あまり、ようやく電話がなりました。「どうですか?ランプは点灯してますか?」「いいえ、チカチカ点滅してますよ。」「おかしいな・・・」そこで、ふと1つのことに気がつきました。「あの、ADSLのフィルタに電話機がささってて、電話機のプラグにモデムがつながってるんですけど、これってわざとですか?」「???つなぎ直してください・・・」
そしてつなぎなおすとあっさり開通。
それにしても、こんな初歩的なミスをやる技術者って・・・!?!

まあ、なにはともあれ、つながったのでいいことにします。

2008年6月27日金曜日

Firefox 3.0


ダウンロードデイのお祭りは丁度移動中だったので参加しそこねてしまったのですが、店のMacをTiger→Leopardにするときに同時に導入しました。このLeopardへの移行も実は停電のせいで本当に大変だったのですが、なんとか一段落つきました。インストール中に停電そしてUPSも力つき・・・だいたいインストールに2時間近くかかるというのがちょっと長すぎると思うんですが・・・しかも店のクライアントMiniの中にはDVDドライブの調子が悪いのもあって、そういうのは思い切ってターゲットモードでこのMacBookにつなぎ、MacBookからハードディスク消去→インストールをやりました。
で、FirefoxですがデフォルトのインターフェイスはすっきりしてSafari風でいいですね。以前は自分のマシンではiFoxを入れて使っていましたがもうその必要もなくなりました。スピードは「それほど速くなったか??」と思うくらいで、やはりSafariの方が速く感じます。一度読み込んでしまったページを表示するのはFireFoxも速いですが、それは単にキャッシュの問題であって、Safariのように描画そのものがスピードアップしている気はしません。そして、問題はやはりQT Pluginで、これは相変わらずダメ。
やはりMacのデフォルトブラウザはSafariに限ると思います。
さて、MozillaはFirefoxをケータイデバイスにも持ってくる計画で、ケータイ用のGeckoベースのブラウザを開発しているということです。今、この分野ではNokiaのS30ブラウザ、iPhoneのSafari共にApple Webkitで作られているわけで、PC上でもSafariより遅いFirefoxのパフォーマンスをどこまで上げられるか、がネックになってくるでしょう。
ちなみにFirefoxはUbuntuのデフォルトブラウザでもあります。正直言ってUbuntu上のFirefoxはMac上のFirefoxよりいいと思います。つまり、Firefox3.0が「よくない」のではなく、Safariの進化のスピードがめちゃくちゃ速い、ということなのだと思います。

パンの値段


昨日からの停電はひどかった。朝8:30〜16:30、そして真夜中0:00〜今朝8:00。24時間のうち、2/3は電気がなかったことになります。
そして、ここでは料理などで使うブタンガスをボンベで買うのですが、それも市場にないということです。
そもそも、ダカールは昔から「ライフライン」と呼ばれるものが貧弱でした。88年から知っている限りでは、電気・水道・ガス・電話この4つが全部まともに動いている状態が1ヶ月以上続くことなどなかったと思います。
聞くところによると、アビジャンでは内戦が起こってから停電がピタリとなくなり、それはゲリラ攻撃を恐れた大統領が停電を「禁止」したからだということです・・・
ダカールは「平和ボケ」しているのかもしれません。
さて、食料危機の続きですが、セネガルではパンの値段は政府が決めており、高い値段で売ることが禁止されているようです。
現在の公定価格はパン(フランスパンのバゲット)1本、175FCFAです。日本円にして約45円くらいです。
日本でフランスパンを買うと例えばPAULのバゲット(PAULが高いということはわかっていますが・・・)が270円くらい。
本場フランスだとスーパーの安いもので0.8ユーロ(120円くらい)、アーティザンのパン屋だと1ユーロ(160円)くらいです。
セネガルはやっぱり安いですね。

2008年6月26日木曜日

コートジボワール料理


閑話休題で食べ物の話をします。
セネガル料理は西アフリカのどこにいってもセネガルレストランがあるくらい「おいしい料理」とされているのですが、さすがに10数年食べていると少々飽きがくる・・・というか、セネガル料理は実は「郷土料理」ではないんです。むしろ、近代になって作られたものだと思います。というのはセネガル料理はたいてい米を使いますが、セネガルで米がとれるのは南部カザマンス地方だけで、これらは基本的に商品作物よりは自家消費のために作られています。だからカザマンスの米を使った料理は郷土料理なのですが、ダカールのセネガル料理は輸入米をメインにしているわけです。カザマンス料理の話はまたにすることにして、今回はここ数年私が気に入っているコートジボワール料理の話をします。
主食がほとんど米とパンで、ミレットのクスクスがあるもののバラエティに欠けるセネガル料理に比較して、コートジボワール料理の主食は実にバラエティに富んでいます。キャッサバを粉にして蒸したアチェケ、プランタンバナナを揚げたアロコ、フトゥと呼ばれる丸いおもちのようなスフレのようなものは材料によってイニャム芋、バナナ、キャッサバのものがあります。これにあわせるソースがまた多彩で、アブラヤシの種をついたものをベースにしたもの、オクラをベースにしたもの、葉っぱをベースにしたもの・・・とにかく、マギーブイヨンの味にしてしまいがちなセネガル料理よりものすごくバリエーションに富んでいるのです。
ダカールでは手に入る材料が限られているので、なんでもできるわけではないのですが、基本的なものはそろいます。
で、時々コートジボワール人の友達に作ってもらいます。
今日はオクラソースのアッピ風味でした。アッピはAkpiというなんか木の実なのですがこれを臼でついて粉にしたものを入れるとまるでピーナツソースのような香ばしい香りがつきます。具は鶏でした。
ベナンのコトヌにいたとき、Chez Amiというイヴォアリアンレストランで時々食べたソースグレン(アブラヤシのソース)+バナナのフトゥがわすれられません。バナナのフトゥはふんわりしていてちょっぴり甘く、それがこってりしたソースグレンのテクスチャに絶妙にマッチしていました・・・あれはアビジャンで食べたものよりずっとおいしかった。
ベナンにはソースベクイというこれまた他のところではお目にかかれないうまいものがあるのですが・・・

2008年6月25日水曜日

NOKIAがSymbianを買い取り


GIZMODOの記事より。
Symbianは携帯用のオープンなOSで、NOKIAをはじめとするいろんなメーカーの携帯電話に搭載されています。NOKIAは他の携帯メーカーやキャリアと協力しSymbian Foundationを作り、このOSの進化に取り組むようです。形態としてはGoogleのAndroidに近いものになるようです。これで、ケータイのOSはSymbian/Android/OSX/BlackberryそしてWindows Mbileの五つどもえの競争になっていくわけです。
この中でSymbianは埋め込みタイプの、他に比べて軽量でPIMよりはスマートフォン寄りのOSだったわけですが、だんだん差がなくなっていっている気がします。そんな中でSymbianを使ってきたSony-EricssonがWin MobileベースのXPERIAを出すなど、Symbian周辺は寂しい感じだったのですが、NOKIAがどうやってテコ入れしてくるのか、楽しみです。
予想ですが、多分、NOKIAは今までのSymbianよりはiPhoneやAndroidを強く意識した開発をするのではないか、と思います。

停電(ダカールのエネルギー事情)


ここ数日更新できなかったのは、店のMacMiniにLeopardを導入していて、1台のセットアップに3時間くらいかかるのと、数時間単位で起こる停電のせいです。こっちに帰ってきてから毎日停電があります。これはある意味、食料危機よりもずっと切実な問題です。
それでも2年前に比べれば多少改善はしているのですが・・・
あの頃は本当にひどかった。1日8時間停電はざら。下手すると24時間電気がない時もありました。
ダカールは一応アビジャンに次ぐ西アフリカの大都会で、一応進んだ都会のはずなのですが・・・
ダカールの電気はCap de Bicheという郊外にある火力発電所とダカールの港付近にあるディーゼルの発電所2箇所くらいで供給しています。つまりほとんどそのエネルギー現は石油。
このあたり、水力発電を行っているガーナやナイジェリアよりも、コストが思いっきり高くつきます。
セネガルももう10年くらい前から、セネガル川のマナンタリ発電所の稼働を待っているのですが、これがいっこうに終わらず、しかもセネガル川はモーリタニア、マリとの国境にある国際河川なため、その電気の配分でもめているとか。
ということで、セネガルのアキレス腱はまさにこの電力問題だと言えます。

2008年6月22日日曜日

CYVOGUEの位置

WikiMapiaで地図を作ってみました。

2008年6月21日土曜日

iPhoneを買うつもりのない日本人91%


Akihabara Newsの記事より。
私自身、iPhoneは日本でそれほど人気が出ないだろうと書いているわけですが、それはこういうインチキとも言えそうな「インターネット調査」を元にしているわけでも、「バッテリーが交換できないから」なんていう、iPodが登場したときに言われ尽くしたアルカイックな理由からでもありません。
まさしく、Akihabara Newsが指摘している通り、これは日経BPの記事に対する姿勢の問題だと思います。ここは以前にもMacBook Airのメカニカルな構造について極めて的外れな評価を行っています。それについてのコメントはコレです。また、こっちは日経PCの方ですが2007年11月に「壁を作るアップル、壊すGoogle」というこれまたみっともない記事を書いています。(コメントはココ
日本の経済のお粗末な状態を作り出した責任の一端にはこういった経済ジャーナリズムの「的外れさ」に踊らされた結果なのかもしれないし、もしそうだとすれば日経の責任はとてつもなく大きいと言えるでしょう。

それは置いておくとして、今回の記事内容についてはAkihabara Newsに全く同意します。420人に対するインターネット調査というなんともうさんくさい数字に円グラフをつけて記事にしてしまうのは軽率にすぎるでしょう。まるでネットワーク商法の勧誘資料みたいです。
しかも、その理由が「バッテリーが交換できないから」という、「うそでしょ?」「冗談でしょ?」と聞き直したくなるようなもの。
バッテリが交換できないことで売れなくなるのなら、iPodはヒットしないはずで、MP3のマーケットはバッテリ交換可能なメーカーのマシンで席巻されているはずです。ところが現状はどうなのでしょう?ニューヨークで地下鉄に乗ると1/3くらいの人がPodを持っていて聞いています。日本ではそれほどではないにしろ、iPodは言ってみれば世界で売れまくっているし、携帯デジタル音楽プレイヤーの代名詞でさえある。日経にしてみればShuffleなんてものは「存在してはならない機械」なのでしょう。バッテリの交換どころか曲名表示すらないのですから。

もちろん、iPhoneは日本では世界の他の部分ほどには売れないと思います。でもそれは「バッテリが交換できないから」ではなく、日本のケータイ市場が世界のスタンダードとはかけ離れた特殊なもので、技術的にも特異な進化をしているからです。

ライティングのトレンド


2ヶ月あまりの日本滞在を終え、ダカールに戻ってきました。途中でパリに立ち寄ったのですが、ここでいつも行くのがBHV (Bazar de l'Hotel de Ville)なのですが、これは日本で言うデパートの類い・・・には違いはないのだけど日本で知られているフランスのデパート、ギャラリーラファイエットやプランタンとはかなり毛色が違います。インテリアとか、エクステリアのフロアがほとんどでホームセンターのような地下があります。そのくせ、本館の向かいに男性向けファッション館を出していたりするのですが。
ここの照明コーナーが充実していて、最新のトレンドを見ることができます。CYVOGUEで使っているハロゲンスポットの代替LEDランプもたいていここで買いました。フランスも日本と同じで今、照明の低消費電力化に力を入れています。もともと、ヨーロッパは白熱灯やハロゲンが主流で蛍光灯がそれほど普及していないので、白熱灯のソケット(メカニズムが簡単)に差し込める低消費電球に対するニーズが高いのでしょう。日本でも最近でこそ蛍光灯ボールは普通に見るようになりましたが、光は出るものの、明るくなるのが異様に遅かったり、照度が低かったり、演色性も悪かったりして、華やかなハロゲンスポット光源の代替になるようなものではありません。
で、LEDとなるわけですが、LEDはやはり照度が低く、補助光源やアクセントとしては使えるものの、主光源としては向いてないのです。
今回見つけた新しいシロモノ、それは蛍光灯スポット電球です。
細い蛍光灯チューブが平面状に曲げてあってその後ろにレフがついている、それがハロゲンスポットの形をしています。
これがつけてみてびっくり。本当にハロゲンスポットのような光の質(昼光色)、それにたっぷりな光量(50Wのハロゲンより明るいくらい)、低消費電力(7W)そしてそれほど高くない。(2つで16ユーロでした)
難点は蛍光灯とは思えないくらい熱くなるので、多分電球の裏に仕込まれてる回路が熱でイカれるのではないか、ということです。それにしてもハロゲンほど熱くなるわけではない(手で触れる)し、ハロゲンのように赤外線がたっぷり出てる感じもありません。
また、フィリップス製のLEDスポットも値段が下がりました。2年前には1コ12ユーロくらいしていたのですが、今は9ユーロくらいです。
あとは戸棚や天井に仕込むタイプのLED電源もずいぶん増えてきましたし、値段も下がってきました。でも、これについてはIKEAで売ってるDIODERが価格的にも使い勝手という意味でも一番だと思います。これは日本のIKEAでも売っています。

今回の蛍光灯スポット化で50Wx2=100Wのハロゲンを7Wx2=14Wに抑えることができました。

2008年6月16日月曜日

Androidを待ちながら


世の中が日本でのiPhone発売、どうやっていちはやくiPhoneをゲットするかで盛り上がっているときに、こんなことを取り上げるのはいかにもKYですが・・・
私が待っているのはAndroidケータイです!
最初のSDKがGoogleから発表されたとき、デベロッパーからボロクソに言われていたAndroidですが、なんか地味に確実な進化を遂げているようで密かに注目しているのです。ケータイではSony-EricssonのXperiaだとかイーモンスターは軒並みWinを採用し、Symbian周辺も鳴かず飛ばさず・・・そうした中、唯一まだ明るいのがAndroidだと。
iPhoneが完全にキャリアから独立した一般のGSMフォンのように売られるのであったら、私も手放しでiPhoneを絶賛すると思います。
しかし、徐々にオープンになってきているとはいえ、今の段階ではアフリカでiPhoneを使うメリットは全くないと言ってもいいわけです。
だったらAndroidを使うメリットは?というと、これがオープンであるという点以外ではそれほどないんですが。
あと、携帯デバイスではないですけど、気になっているのはChumbyです。

これは欲しい!

モデルとしては通話機能以外はかなりiPhone/Touchに近いものがあります。WiFi経由でさまざまなWidgetをダウンロードし、マルチな機能を持つガジェットで、例えて言うなら部屋に置くペットのような感覚。同じ例えをするなら、iPhoneとか日本の多機能ケータイは外に持ち出すチワワのようなペットと言えるのかもしれません。
ただ、もうちょっと安くならないんでしょうか。
100ドルくらいなら即買ってしまうかも。

2008年6月15日日曜日

Ubuntu 8.04 Hardy Heron


4月末に発表されたこのUbuntuの最新リリース、Dapper Drakeに替わるLTS (Long Term Support)です。Ubuntuは6ヶ月ごとに正式なアップデートがなされているのですが、2年に一度メジャーリリースであるLTSを出しています。
それにしてもDapperとHardyはほとんど同じOSとは思えないくらい違いがあります。この2年でUbuntuが遂げた進化はすごいものがあると思います。私はEdgy EftからUbuntuとつきあっているのですが、Edgyは立ち上げるまでが長かった。普通にインストールしただけではほとんど使えず、そのあとたくさんのコマンドラインで少しずつカスタマイズしていく必要がありました。その反面、カスタマイズできたときの達成感やら、いろんな感動があったのですが・・・Hardy Heronはそういうところはインストールのプロセスにはそういうところは全然ありませんでした。もちろん、カスタマイズはこれからなんですが、あまりにも簡単にインストールできてしまうし、それで普通に使えてしまうところがすごい。
とはいえ、ハードにもよります。MacBookみたいなAll in OneのハードだとrEFItを入れて、BootCampして、CDからインストールするだけです。これに味をしめた私は冒険してみようと軽量のWinラップトップを買って入れてみようと思い立ち、中古のToshiba Dynabook SS 2120を購入したのです。もちろん、これはものすごく軽くて小さく、XPがちゃんと動いていたのでそういう意味では別に不満はなかったのですが、Ubuntuを入れるのにはいろいろと工夫が必要でした。
まず、CDドライブがない。私は「USBフラッシュで」「外付けCDドライブで」とか軽く考えていたのですが、MacとちがいPCはUSB起動が必ずできるわけではない。USB起動はできませんでした。
で、探してみるとWubiというWinを入れたままUbuntuをインストールできるソフトを発見。これをインストールして起動すると、メモリ不足・・・裏の小さなフタを精密ドライバであけるとスロットがありました。で、メーカのサイトで対応メモリを探すのですが、SS2120用とか書いてあってもDDRなのかSDRAMなのかわかんない。検索を続けてやっとこれがDDR PC2100 200pinという規格であることを発見。しかし、このメモリがない・・・さらに検索するとPC2700が上位互換していることを発見。某PCショップで、中古メモリの山からこれを探し出し、ゲットしました。Macだとアップルメニューの一番上で実装メモリを確認できますがPCはできず、なんかユーティリティをダウンロードする必要があるみたいです。面倒!!!
ということで、直接Wubiをインストール、起動。動きました。メモリはちゃんと認識されたようです。
そしてWubiによってUbuntu700MBをダウンロード、再起動するとちゃんと起動項目を選ぶことができるようになりました。
サードパーティのソフトを一気にインストールできるAutomatix2がなくなっていて、またこれに替わるものを探さなきゃならないのはちょっとショックですが、気長に楽しみながらやっていこうと思っています。

ダカールの食料危機


大阪で開かれていたG8の会議は世界の食料価格の問題に対して、ほとんど何の合意もなく、方向性さえ示すことなく終了しました。なんという無駄な会議だろうか、と考えてしまいますが、神戸の環境会議、TICAD、今回の会議、そして洞爺湖サミットとこれだけ大型の会議を立て続けに開けば準備も行き届かなくなるのも当然ですし、聞いてる方も食傷気味になってしまうのは仕方がないと思います。
さて、食料危機がらみで今年の3月くらいからダカールの情報や記事がいくつか日本にも出て、ダカールは食料危機なんだと思われた方もいらっしゃるかと思います。
でも、ダカールは実は食べ物にあふれていて、問題はその価格なのです。セネガル料理はおいしいことで有名で、周辺国に行っても必ずセネガル料理の店があり、人気を博しています。そういう意味で言ってみればダカールは美食の都であったわけです。
私がはじめてセネガルの土を踏んだ80年代終わりには、そのセネガル料理の代表チュブジェンは市場で250FCFA(当時のレートで50円くらいだったと思います。)でした。安いところでは200で食べられました。今のチュブジェンはだいたい600FCFA(今のレートで150円くらい)です。しかも、びっくりするほど量が少なくて、まるで猫のえさのようです。
この価格高騰は何も食料原料の価格そのものの高騰だけによるものではありません。原油価格の上昇による輸送関係費の高騰、ダカールの地価の異様な上昇、それに輪をかけてダカールのメインアクセス道路3つを同時に工事していることによる、毎日の慢性的な渋滞によって物資の流れが滞っていることも大きな価格高騰の理由になっています。
CYVOGUEはダカールの郊外にあって、数年前は都心までタクシーで20分、値段もだいたい800FCFAで行けました。今は最低でも30分、渋滞に遭えばすぐに1時間、価格は2000FCFAです。都心に行くのは1日仕事なのです。
これがダカール市の外、ピキンやチャロイ、そしてルフィスクなどの衛星都市になると、さらに状態はひどく、下手をするとこれらの衛星都市ゾーンをぬけてダカール都市圏から出るのに4時間くらいかかることもあるそうです。ダカールで消費される野菜などはこれらの衛星都市の周辺部で作られていますから、この交通状態の悪化は価格にも鮮度にも反映され、それが「食料危機」につながっているわけです。
もともと、ダカールは半島の先端部にあり、他のアフリカの大都市とは違い、都心へのアクセスルートが1つしかないという地理的なハンディをかかえていますし、周りが海ですから土地が狭く、不動産価格が高騰しやすいのです。今、ダカール都心のアパートの分譲価格はほとんど日本レベルです。これは一般のセネガル人には手のでない価格です。
そういういろいろな価格の高騰が重なって作られているのが、今のダカールの食料危機、というわけです。

2008年6月14日土曜日

YahooがGoogleと提携

YahooについてはMSによる買収について何回か書いてきました。最初から一貫して「ないだろう」そしてYahooの買収はMSによるYahoo潰しであろうということを言いましたが、Googleとの提携に踏み切ったということで「やはり」という印象を持ちました。
タイミングからしてMSがYahooと共闘してGoogleの対抗勢力になるというのは考えにくい。どちらかというと、Yahooを取り込んで生殺しにし、技術者を引き抜いた上でポイされてしまう方がMSらしいやり方に思えます。
MSはYahoo全体の買い取りを断念した後、検索部門だけの買い取りを提案したそうです。
このあたりも、MSの思惑を如実に反映していると思います。というのは、検索は今でこそGoogleに水をあけられているとはいえ、Yahooのサービスの原点です。そしてYahooの収益システムの基幹でもあります。
それを他社にとられてしまえば、それは本丸を失った城のようなもの。
MSに例えて言うならWindowsを渡せと言っているようなものです。
Googleとの提携については包括的なものからはほど遠く、YahooがGoogleの広告サービスを使うという形での提携で、どちらかというとこれはYahooとGoogleを歩み寄りを象徴的に表しているだけでお互いのあり方については全く干渉しないようです。
言ってみればこれは単にMSを拒絶するポーズにすぎないのだと思います。
もしかしたら、最近話題に乏しいMSの株価操作なのでは?と疑いたくもなります。Yahooはインターネットの世界においては老舗のサービスで、検索そのものに関してはGoogleに追い越されているものの周辺サービスの充実ぶりは業界No.1です。また、いろんな新しいサービスを吸収して、その多様化を図っています。ぜひ、独立したまま新しいオンラインサービスを提供していってほしいものです。
ちなみに、フリーメールに関しては、店で見ているとMSN Hotmailに続くシェアのようです。

2008年6月13日金曜日

昨日のつづき


シナリオ、それは適切な因果関係で流れを作っていくことだと思います。しかし、今の貧困対策には決定的にこのシナリオが欠けているのです。ごく単純に考えてみましょう。貧困とはなんでしょう?基本的に貧困とは貨幣的な貧困のことです。ありていにいって「お金がない」ということです。つまり、貧困対策とは究極的には「どうやってお金を人々が手にすることをできるようにするか?」ということになります。

ここで、貧困対策の柱となっているもの、基礎教育、保健、農村開発を考えると、これは必ずしも直結していないのは明白だと思います。しつこいようですが、この3つは開発において重要な分野なことに間違いはありません。でも、これをやって、どのように貧困を削減できるのか、それを誰にでもわかる形で説明しきれてないし、他のもっと直接的に貧困削減を減らせる分野を放置する原因になってしまうのは本末転倒な気がします。実際、貧困対策が言われ始めてもうかなりたちますが、明らかに貧困が軽減したケースはほとんどないのではないかと思います。基礎教育や保健はそれを充実させることが収入には直接結びつきません。むしろ、貧乏な人にさらに出費を強いるケースがほとんどです。もちろん資金を投入すればそれらの出費を最小限に抑えたりすることはできますが、それは持続可能ではないのです。また、農村開発はいいことですが、現金収入をもたらす商品作物は政府が買い取るわけで、これらは国際市場の価格に左右されます。多く生産すれば価格が下がるわけで、農村の収入は劇的に増えることはありえません。そうなると、人口が増加すれば人口は都市に流れていきます。となると、農村開発はだんだん裨益人口が減少し、非能率になっていくのです。

アジアの発展はやはり都市化がもたらしたものだと思います。もちろん、アフリカをアジアと同じシナリオでとらえるのも間違っています。が、アジアの発展を1つのモデルとするのは間違っていない。また、急速に発展しつつある東欧も1つのモデルになりうると思います。

しかし、都市化とそのエンパワーメントには適切な経済政策が必要でしょう。アフリカの抱えている問題は案外そのあたりにあるのかもしれません。

2008年6月12日木曜日

ODAかNGO/NPOか、それとも・・・


途上国の開発に対して、とかく言われがちなのはODAとNGO/NPOと商社やメーカーなどの企業ベースの活動なんかを「対極の構図」にして、どっちがいいとか、自分はどっち派だとかということです。
でも、私はそういう考え方自体ナンセンスだと思います。

途上国には全部必要なのです!

1つの例としてデジタルディバイドを取り上げてみましょう。
政府やODAがIT振興の政策を打ち出したり、ODAによってインフラ整備や人材育成がされないとデジタルディバイドは解消されません。これらはNGOやNPOにはできないことです。しかし、これがコミュニティレベルになると政府やODAは入っていけません。NGOやNPOの力が発揮される場になります。それに企業ベースの活動が発展することも育成した人材の活用や、それがビジネスとして成立し、経済を活性化していくためには絶対に必要不可欠なことなのです。
しかし、今の状態を見ると、本来なら協力して共通の目的に歩いていくべきところを、お互いに牽制し合い、1から10までを自前でやろうとするような効率の悪いことをやろうとしているように見えることすらあります。

開発そのものも1つの生態系(エコシステム)を作っていくことだと思いますが、それを補助する国際協力もやはり1つのエコシステムなのだと思います。しかし、ともすればトレンドに流されがちで、「普通の人々」が「コモンセンス=常識」で考えても大きな疑問を抱かざるを得ないことを集中的にやっていることもあると思います。
例えば、数年前から「貧困」がクローズアップされているのですが、その対策の柱は「基礎教育」と「保健」と「農村開発」になっています。しかし、基礎教育にも保健にも出費を伴います。これらの出費をごこから出させるのか?もともと貧困にあえいでいる人たちなのに?
また、基礎教育を受けた子供たちが現金収入を求めて出て行く先は?農村なのでしょうか???
もちろん、基礎教育も保健も農村開発も重要なセクターであることは事実で、そこに協力ニーズが高いことも事実です。
でも、それを有機的に結びつけて、適切なシナリオを描くことこそが、援助の効率性を高めることにつながっていく気がします。

2008年6月11日水曜日

Grand Central +Open CL


Gizmodoさんの記事で、NY TimesがSteve Jobsにインタビューした記事のExtractが載っていたのですが、これが面白い。
もちろん、Snow Leopardの概観にかんする記事も読んでいて、この中のGrand CentralとOpen CLについても見ていたのだが、OpenGLの発展形くらいにしか思っていなかった。しかし、このGrand Central + Open CL、思っていたよりもすごいかもしれない。
Grand Centralは一言で言うと、マルチプロセッサの処理をオプティマイズする技術らしい。
現在のPCには実際にはいくつも「プロセッサ」が入っている。最近のMacではCPUがマルチコアになり、Core 2というのは1つのプロセッサの中に2つのプロセッサがビルトインされている。このシリーズには他にもクアッドコア(4つ)、そして8つのものもある。
その他にあるのがGPUというグラフィック処理に特化したプロセッサで、これは通常グラフィックカードに搭載されている。実はこのGPUがとても膨大な処理能力を持っている。
実際、このグラフィックカードを何枚か連結して処理速度の速いPCにしてしまう人もいるようだ。
このグラフィックカードとの連携をとるのがOpen CLらしい。
従来の考えではグラフィックの処理をできるだけCPUからGPUに振り当てて、CPUの処理を軽減し、全体での処理速度を上げるというのが普通であった。Open CLも基本的にはこの考えの上にあるのだが、一歩進めて従来はGPUには振り分けられなかった処理をGPUに振り分けるようにするようだ。
これはユーザからは「見えない」ところにある技術だが、ハードウェアのリソースをどんなハードウェア構成においても適切に使うという意味で革新的であるとさえいえると思う。
しかし、Adobeは「やられた!」と思っているかもしれない。近い将来発表されるPhotoshop CS4は重いグラフィック処理をGPUに振り分ける独自の方法を導入する予定で、ここでもOS CentricなAppleとApplication CentricなAdobeのアプローチの違いが出ている。
Macのユーザに一般ユーザが増えたとはいえ、グラフィック関係のプロフェッショナルがMacの主なユーザ層の1つであることを考えると、このあたりAppleとAdobeが足並みを合わせてくれないとユーザが不便を強いられる結果にもなりかねないのが心配だ。

2008年6月10日火曜日

WWDCは・・・


iPhoneの話題に明け暮れてしまったようで、個人的にはガッカリな内容でした。もちろんiPhoneというプラットフォームのエコシステムをしっかり育て上げたいというAppleの意気込みは伝わってくるのですが、iPhoneの持つ閉鎖性がそれをなにか「つまらないもの」にしてしまっている気がします。肝心のiPhone 3Gのハードもデザイン的にもほとんど裏面をステンレスから白黒にしただけでメジャーな変更はありませんし、中身も3Gとしてはちょっと中途半端なんじゃないかと思われるもの。なぜかMMSができないとか、そういう3年前の3Gケータイがあたりまえにできることができなかったり、せっかくiPodとしての機能があるのにBluetoothのステレオヘッドフォンが使えないとか。
むしろ、今回の目玉は「価格破壊」だったのかもしれません。
それよりも、気になったのはLeopardの次のOS、MacOS 10.6 Snow Leopardでしょうか。
これもTiger→Leopardほどメジャーなアップデートではないようですが、気になるのはQTプラットフォームにかなり手を入れるという点です。QTはMacOSの中でものすごく重要な位置を占めるもので、QTプレイヤーだけでなく、iPhoto、iMovie、Safariなど毎日使うようなアプリケーションのコアな部分に入り込んでいるキーテクノロジーだと思います。
私がLinuxを使ってみて真っ先に気がついたのはMacOSにおけるQTがいかに複雑かつ便利なものであるか、今までQTにいかに甘えさせられていたか、ということでした。これはPDFをベースとしたQuartzグラフィックレイヤー全体に言えることですが。
つい最近、AdobeはAcrobatの最新バージョンを発表し、PDFにFlashが組み込まれるようになりました。となると、これはQuartzそのものにも影響してくるでしょう。
もう1つは、MobileMeです。これはもしかしたらPOPからIMAPに移行したくらいの大きな変化をメールというものにもたらすのかもしれません。機能に関して言えばGoogleなどが提供しているサービスとそれほど違いがあるとは思えないのですが、ハードとの連携というApple得意の分野で地味だけれど確実な向上を期待したいところです。MobileMeのガイドツアーはココから。フォトシェアリングについてはWebAppを駆使してかなり面白いですが、iWebで生成されたブログやmac.comドメインのホームページがどうなるのか、そのあたりのディテールがまだわかりません。うまくバインディングされた「統合サービス」に仕上がっているといいのですが・・・

2008年6月9日月曜日

ミステリーサークル


Google EarthにCrop Circle(ミステリーサークル)のコレクションをめぐるツアーがでていて、これをずっと見ていくとなんとFirefoxのロゴの形をしたCrop Circleが見られます。UFOの仕業にしてはなんかちょっとできすぎてる?と思ったら、どうやらこのミステリーサークルはオレゴン州のリナックスユーザグループが作ったものということです。オレゴン州立大のサイトにどうやって作ったか、書いてありました。
それにしても、すごいです。good job!!

2008年6月8日日曜日

CHANGE!?


USAの大統領選挙でのオバマ候補があげるスローガンがこれなのだが、セネガルと長い付き合いがある人はこのワードに対して親しみやすくもあり、ちょっと信用できないようでもあり・・・といった複雑な思いを抱くと思う。
というのは、思い返せば8年前。ワッドが大統領選に勝利し、セネガルで歴史的な政権交代が起こった時のスローガンがSOPI=ウォロフ語でCHANGEのこと、だったからである。あのころ、アフリカで政権交代と言えば軍事クーデターなどで起こることが多かったときに、通常の民主的な選挙によって平和的にディウフの社会党からワッドの民主党に政権が交代した。それはセネガルという国の明るい未来を予想させるものだった。
しかし、8年後の今・・・セネガル社会を覆う不安、閉塞感はかつてないほどに高まっている。日本のメディアでも食料危機として取り上げられるほどだ。確かにセネガルは他の西アフリカ諸国に比べれば食料事情は困難だ。しかし、農村部はある程度自給しているし、都市部でも食料がないわけではない。問題は価格が急騰していることなのだ。物価というのは不動産価格がある程度基準となるわけだが、ダカールの不動産価格は異様に高い。これは93年にコートジボワールのボワニ大統領が亡くなってからの政治的混乱のために、アビジャンにいたアラブ系あるいはフランス系の金持ちが大挙してダカールに押し寄せたことによるところも大きい。もちろん、これにはいい点もたくさんあった。ダカールでは企業がいくつもおこり、労働市場も活性化した。
しかし、不動産の価格が通常のサラリーマン(公務員など)がとうてい一生かかっても払いきれない価格レベルに達し、もともと高いセネガルの人件費をこれ以上あげるわけにはいかず、また原油価格のコンスタントな上昇によって産油国でないセネガル経済はバランスを失ってしまったのだと思う。
だから、オバマ候補のCHANGEという言葉を鵜呑みにして楽観的なEnthusiasmeに踊る気にはならない。
それは一種のバブルであって、長期的視野に欠けるものだ。そのCHANGEは「革命」ではなく、むしろ1つのパラダイムシフトと考えて自分の立ち位置を慎重に調整することが求められることなのではないだろうか?

2008年6月6日金曜日

驚きのLouvre Apple Store


なぜ、昔からApple好きが多く、PodやiPhoneさえ飛びついて買うフランスにApple Storeがないのだろう??と以前からフシギに思っていましたが、とんでもないサプライズが!!!
なんとフランスのApple Store第1店はChampsでもRive Gaucheでも、はたまたApple Expoが開催されるDefenseでもなくなんとルーブル美術館。
これは久々にAppleからのビッグサプライズです。
それにしても、どんな店になるんでしょうか?そして、ルーブルのどのあたりに店を作るのでしょうか?
現在のルーブルで有名なのは、Apple Store NYC 5th Ave.の先駆とも言うべきガラスのピラミッドの入り口。しかし、フランスの顔とも言うべきこの場所に・・・というのはあり得ない。となるといったいどこに???
調べてみました。
ルーブル美術館のど真ん中を貫く道路があり、セーヌ川を背にすると右側にルーブルの入り口、つまりピラミッドと美術館の中心的建物があります。この道路の左側、チュイルリー公園側の地下に巨大なコンプレックスが作られているのです。徒歩での入り口は美術館と同じ、ピラミッドです。この地下施設の最もチュイルリー側は駐車場になっているようです。このCarrousel de Louvreと呼ばれる施設のメインは多人数収容できるホールなのですが、そこに続く廊下の部分がショッピングセンターになっているようです。
Apple Storeはこのショッピングセンターの中の現在はResonnanceとLaliqueになっているところ、2層を使い、715平方メートルの売り場面積になるそうです。
これはもうオープン前から「聖地」となること間違いなし。
それにしてもルーブルとは・・・感服しました。
ソース=GIZMODOAnthony's HomepageCarrousel de LouvreAppleInsider

2008年6月5日木曜日

iPhoneはソフトバンクから

かねてから噂されていた日本でのiPhoneの発売はドコモではなくソフトバンクからになったそうです。もともと、ソフトバンクは前身のVodaphoneのシステムやインフラを受け継いでいるのか、国際的に親和性の高いサービスを提供しています。海外からSMSを受けることができるのはソフトバンクだけ。GSMが普及している国々では国際SMSなんて当たり前なのに、日本ではなぜかそれを受けることも、発信することもできないわけです。しかし、海外からの旅行客が使うであろうというプリペイドの携帯にこの機能がないのは、よくないですね。
あと、iPhoneが日本でバカ売れすることはない気がします。というのは、日本のケータイはいろんな機能を特異に進化させておサイフケータイやワンセグといった海外には見られない機能が満載されています。これらはiPhoneには搭載できないでしょう。そういったときに、便利さという面でiPhoneの魅力が薄れてしまう。また、町中のWiFiに関してはアメリカなんかより遅れている気がしますし、そもそもWiFiに関してはiPhoneよりもiPod TouchのWiFi機能の方がいろんな制限がなく、使いやすい。iPodとしての使い方をするならTouchの方がいいのです。
よって、日本のケータイ事情が天変地異に襲われないかぎり、海外でのiPhoneの持つ魅力とか吸引力は生じないと思います。
だから日本ではもっとiPod Touchの機能を拡張したバージョンが欲しい。一番欲しいのはBluetooth。TouchにBTが載っていれば、WiFiゾーンでSKypeなどのサービスが使えるし、かなり普通になってきたBTイヤフォンも使えるようになります。
こういうものが出てくればWiFiゾーンの拡大にもつながっていくと思うのですが・・・
AppleはiPhoneを売るためにこういうTouchの可能性をわざと制限しているのかもしれません。