2007年11月28日水曜日

フランスでiPhone発売


昨夜、されたようです。フランス系TVでもここ数日しきりにiPhone/OrangeのCMが出てました。USバージョンをただ仏語に吹き替えただけで力はいってませんが、もともといらないくらいすでに宣伝されている・・・というところがiPhoneのすごいところですね。
で、面白いのが料金。
先日ドイツでT-Mobileが発売した時には通常ロック済みが399ユーロで、その他に完全にフリーなのを999ユーロで売られています。
めちゃめちゃ高いです・・・でもこの価格帯のケータイ、実はあるんです。PORSCHE DESIGNのメタリック、ヘアライン仕上げのやつでCDGの免税店にありました999ユーロ。まあ、同じ買うんだったらPORSCHE PhoneよりはiPhoneの方がマシですが、ほぼMacBookとかiMacが買えちゃう値段だったらたかがケータイ。高すぎます。
さて、フランスではというと、基本はドイツと同じですがフリーiPhoneの値段が違います。フランスでは749ユーロでフリーなiPhoneが買えます。これは649ユーロのフリーiPhone本体価格+100ユーロのアンロック手数料ということです。まあ、数ヶ月すれば街のケータイ屋がもうちょっと安くアンロックされたiPhoneを売り出すでしょう。最初は契約で手に入れても6ヶ月後にはタダでアンロックできるそうですが、この状態でも他のキャリアでは使えないということです。749ユーロ・・・やっぱり高い。
そもそもユーロがまだまだ高いのでユーロ圏ってApple製品が高いのです。フランスで買うより日本で買って送ってもらった方が送料入れてもまだ安いくらいで。
さて、アメリカではBlackBerryなどのスマートフォンが成功していたという土台があったわけですが、3Gもそれほど普及しているわけではないヨーロッパで、iPhoneは売れるのでしょうか?かなりな「隙間市場」という気がします。iPodさえ、それほど普及しているわけじゃない。むしろ安いMP3の方が多いのがフランスなのです。

2007年11月27日火曜日

MacMiniのRAM増設

RAMはやっぱり日本が安い!ということで、日本の通販で実家に送り、両親にこっちまで転送してもらいました。
実はこれらのMacMini、買ってからそのうちの2台がサウンドに問題を起こしており、修理したのですが最近はもう保証期間がすぎているので6000円近く請求するのです。やってられない!ということでネットでMacMiniの開け方を調べ、そのためにこの前日本にいたときに100円ショップでお好み焼き用のヘラもちゃんと買ってきてあったのです。いよいよ、その出番が来たというわけです。
それにしても先日の修理されたやつはヒドかった。ちゃんと動いているのはいいのですが、いったい何を使ったらあのアルミをそんなにギザギザにできるのか不思議ってくらい傷だらけです。まあ、高いのもさることながらこれを見てもうあそこには修理を頼むまいと思った次第です。「自分の方がうまく開けられる!」そう思った。(そこは一応、ここでのいわゆるApple正規販売店なんだけど)
MacMiniのケースの開け方についてはいろんなサイトに説明されていたし、やってみると思ったよりもカンタンでした。で、開けてからの方が大変でした・・・昔のMacMiniはメモリスロットがケースを開けた状態でアクセスできたらしいのですがIntel MacMiniはそこからドライブユニットをとりはずして、マザーボードに寝るような形でついているメモリスロットに到達しなければならず、このドライブユニットの取り外しがかなりクセモノでした。
でもしっかり日本語で解説されてるサイトがあってそれに従ってはずします。このへんはアマドウの方が器用なので(でも作業が雑)彼に手伝ってもらいながらやっとこさはずすと・・・ありました!しかもスロット2つ??私はMacMiniのメモリスロットは1つだとばかり思い込んでいました。もともとバラシちゃいけない機種なのでそういう情報ってあまりないんですよね。
一応、2枚ともはずして新しい1GBを指し、ドライブユニットをのせて、起動させてみると、しっかり認識していました。で、じゃあ空いてるスロットに余った256MBを刺してみよう・・・そうしたらこれも認識。図らずしも1.25GBのメモリ構成になりました。ドライブユニットをネジ止めし、カバーをかけなおして再び起動。ちゃんと動いているけど・・・なんかWiFiがヘン。パスワードが通らない??
そういえばアマドウがドライブユニットを載せてる時になんかブラブラしてるヘンなケーブルが1本あったけど・・・調べてみるとやはりあのケーブルはAirMacExtremeカードとアンテナをつないでるものでそれが外れていたわけです。
再びカバーを外し、ドライブユニットを外して例のケーブルを探すとやはりAirMacExpressカードから外れていました。このケーブル、アンテナをとりつけたままだと構造上引っ張られる形になるのでアンテナを外してケーブルを引っ張らないようにドライブユニットを載せる必要があるようです。で、2台増設したところで停電・・・アマドウは街に行ってしまい、電気が戻ってから自分で残る2台の増設をさっさと終了しました。慣れると簡単でした・・・

2007年11月13日火曜日

サイトのリニューアル


実は3週間前くらいからそろそろと始めていたのですが、この週末で一挙に作業を終えて、本日アップロードしました。
日本語はいまのところトップページだけで、日の丸をクリックすることで表示します。しばらく勉強をさぼっていたらなんかJavascriptを中心に新しい技術がたくさん開発されててあわてるやら戸惑うやら。
今回はかなり多くの部分、主にナビゲーション部分にFLASHを使いました。ImageReadyを使うことも考えたのですが、デザインの自由度と更新や変更の手間を考えるとFlashの方が簡単だし、ファイルも小さいので。
日本語化は徐々に行っていく予定です。

追記:11/23 日本語化を終了しました。次回のリニューアルの際にはテーブルを使わないデザインにしようと思っています。また内容についても徐々に充実させていくつもりです。

2007年11月8日木曜日

日経PCの「みっともない」記事

「壁を作るアップル、壊すグーグル。はてさて勝者は?」
というこの記事だが、とてもプロのジャーナリストが書いたとは思えない。
「みっともない」「大枚をはたいた」「必死」等、まるで某巨大掲示板に並んでいるような扇情的で意味のない表現が続くことに加え、特に斬新な切り口もなく、最後の最後でG-Phoneとの単純な比較を付け加えることでさらに記事全体を無意味にしている。個人ブログならいざしらず、日経の名を冠したサイトでこのような自己満足のための記事を見ようとは思わなかった。
昨日書いたが、私はOHA (Open Handset Alliance)とiPhoneの目指すものは全く違っており、比較は出来ないと思う。むしろ、これを比較しようとするのはGoogleに対してもAppleに対しても失礼だし、なにより「的を得てない」と思う。
Appleが自社でリテールまでを手がけるハードを作る会社だから、それなりのアプローチというものがある。もちろん、一連のiPhoneを巡る騒動に対しては複雑な感情を持たざるを得ないのは事実だが、それはAppleの新しいステップへの試行錯誤と見るべきだと思う。
Googleは会社そのものが全く性格を異にしているし、私はGoogleが巷で噂されていたような自社ブランドのハンドセットを出さなかったことに対してもGoogleらしい選択だと感心しているのである。Googleがハンドセットを出したら、まるでMSのようではないか?Googleはコンシューマー用のハードを作る会社であったことはないし、これからもないのだろう。
iPhoneは壁を作っているのではなく、壁を壊しにいっているのだ。その壁はDRMと音楽業界にあったような壁だ。G-Phoneは「地上の壁」を壊しているのではない。G-Phoneは地下をブチ抜いて地下街のショッピングセンターを作ろうとしているのだと思う。
この2つに共通点を見いだすとすれば、それは「通信会社をオープンにしようとしている」ということにあるのだと思う。

2007年11月7日水曜日

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?


G-Phone。Googleが放つiPhoneキラーと目されていたものの全容が知らされた。それは、Open Handset Allianceというもので、主要なケータイのハードメーカーやキャリアなどを集結させオープンソースのプラットフォームで次世代ケータイを開発する「プロジェクト」だった!はっきり言って感心した。
実は2年くらい前までGoogleっていまいちわけのわからない、不気味な存在という印象を持っていたのだが、一連のアプリケーション開発によってすごいという印象に変わり、今回のOHAでは本気で感服した。
アンドロイド・・・それがGoogleがこのプロジェクトに与えた名前だ。これに伴いYouTubeに2本の動画がアップされている。1本は子供達が夢の電話を語るイメージビデオでもう片方はAndroidのチームからのメッセージビデオになっている。これはGoogleの「開発というものに対する考え」をはっきりと形にしたものだ。そして、そのキイワードは「オープン」である。
技術を「オープン」にし、提供することで、情報をフルに流通させ、それによってみんなが便利になり、潤う世界・・・それがGoogleの「オープンな世界」でありビジネスモデルなのだろう。
Googleが自社ではUbuntuを自社仕様にしたGoobuntuというOSを使っているのは有名だが、これを見てもわかるようにGoogleにとって「オープンであること」は1つの哲学ですらある。
AppleとGoogleは比較できない。Googleの見せる夢は人を潤し啓蒙する夢だという気がする。それに対してAppleの見せる夢は人を酔わせ心地よく癒す、そういう夢だ。アンドロイドがどのような夢を見せてくれるのか、期待は膨らむ。
Open Handset Alliance

2007年11月4日日曜日

ワイヤレスの未来


3GかWiFi (802.11g/n)か?!
iPhoneの次世代を見据えてこの話題がホットだ。3Gはケータイから出たワイヤレスのデータ通信でWiFiはPCのワイヤレス規格。
今話題のiPhoneはGSM規格の携帯電話で、3GでなくWiFiを積んでいる。ここがミソ。ちなみにMSが出している携帯音楽プレイヤーZuneもWiFiを実装しているがこちらはwebをブラウズしたりするアプリケーションは積んでいない。
さらに噂では公共WiFiシェアリングを推進しているFONにJobs氏がアプローチしたとかしないとか・・・
しかし、Appleとしては3GではなくWiFiの方に進みたいというベクトルは感じる。でなければiPhoneを3Gにしていただろう。
もしかして、この「ワイヤレスの選択」は単に採用する規格やアプリケーションレベルの問題なのではなく、「次世代API」の問題なのかもしれないと思う。AppleがiPhoneをブロックし、サードパーティー製のアプリケーションをインストールさせずに他アプリをWiFiを通して動くWeb上のアプリケーションに限定しているのも、さらに爆発的スピードでこのWebアプリがここ数ヶ月で充実しつつあるのも無関係ではないだろう。「どこでもWiFiでつながる」これがiPhoneを通してAppleが提唱したいユビキタスのカタチなのではないだろうか?
似たような戦略を打ち出しているのがAdobeだ。AdobeはFlashの普及をテコに同社のキーアプリケーションをSaasつまりオンラインで提供する動きを進めている。これはパッケージソフトとそのライセンスの保護に固執するMSの姿勢とは180度逆のアプローチだ。そしてSaas化するAdobeソフトはAppleの進めるユビキタス化と驚くほど符合する。しかしながらiPhoneでは今のところFlashは動かず、iPhoneでのYouTubeはFLVではなくH264での提供となっている。最近のAppleサイトを見ても、あまり一般的ではないQTを多用し、Firefoxでもちゃんと表示できない部分があるのは気になるところだが、AppleはFlashをかなりライバル視しているのかもしれない。
ここで気になるのがOLPCの持っている「ネットワークメッシュ生成機能」である。OLPCはWiFiクライアントであるとともにWiFiアクセスポイントとしても機能し、作動している他のOLPCを通してWiFi接続できるようになっている。たとえ、iPhoneには無理でもラップトップならこれを実装することはそれほど困難ではないだろう。もちろんAppleが考えているのはそれよりさらに一歩先の技術であろうとは思う。
しかしながらこの先数年で現在の「ワイヤレス」というものの常識がまったく変わってしまうであろうことは確実だと思う。