2009年2月20日金曜日

Africa:News Round Up 2/20


Afrique en Ligneによると、ニジェールの1月時点での2008/2009年1年間のインフレ率が11.8%に達したと統計研究所が発表したそうです。これは主に穀物価格の高騰(41.6%)によって大きく押し上げられたもので、昨年12月から今年1月で見れば全体の物価は下降基調だそうです。しかし、アンティーユ初頭のグアドループで大きく問題になっているように、これらの貧しい地方での物価上昇、特に基本食品の高騰は人々の生活を直撃します。話に聞くところではベナンのインフレも激しいようです。

次にマダガスカル情勢ですが、RFIが伝えるところによると昨日ラジョエリナ氏が任命した4名の大臣は「マダガスカル風」に・・・つまり機嫌良く、際限ないおしゃべりをしながら、そして暴力なしに・・・各省庁の建物に「象徴的に」入りました。この部分、かなり面白いのですが、省庁が集まっている地区を警察が封鎖していたのです。木曜はこの大臣達を含む少人数のグループが警察と掛け合い、省庁のある地区の中心にある交差点まで一緒に入ったそうです。警察は「われわれの警備区域はここで終わりです。ここから先のレッドゾーンに入ればどうなるか保証できません」と語ったそうです。大臣達はこの警告を聞いた後静かにレッドゾーンに入り、それぞれの省庁の大臣執務室を公証人(Huisier)立ち会いのもとに扉を破って侵入、大臣の執務室に象徴的に短時間落ち着いた後、執務室の鍵を変えて、「明日から執務を開始する」と言い残して建物から退去したそうです。なお各省庁の建物はほとんど無人だったということです。
もちろん、この話には続きがあって、ラバロマナナ大統領の大臣達は今朝軍を使って各省庁を奪回したそうです。(RFIの記事
それにしても、ラバロマナナ大統領もラジョエリナ氏もワッド大統領の仲介はいらないみたいですね。まあ、2002年のワッドと今のワッドではイメージ的にも全く価値が違いすぎます。そのことにワッド大統領自身が気づいているとも思いませんが。

そして、その「イメージ悪化」を裏付けるようなことが起こっています。AP通信が伝えるところによると、ベルギーがセネガルをハーグの国際法廷に訴えました。それは先日もお伝えしましたが、元チャド大統領のハブレの処遇を巡っての件です。ベルギーの主張によると、ベルギーはこれまで再三セネガルに対し、セネガルで裁くかさもなければハーグにハブレの身柄を移すように主張してきたということで、この申し出を今まで蹴っていたセネガルが今になってハブレを放り出そうとしているのは無責任であり、むしろハブレを裁くことなく逃亡させようとしている、ということらしいです。

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