2009年2月12日木曜日

Telephone:通信衛星が衝突

France 24が伝えるところによると、アメリカの衛星電話Iridium社の通信衛星とロシアの機能していない通信衛星が衝突したということです。この通信衛星は地表から約780kmの軌道上にあり、この高さは他のたくさんの通信衛星や気象衛星などがあるということです。
Iridiumは衛星電話のシステムで通常の通信衛星よりも低い軌道を周回する66の衛星で地表のほぼ全域をカバーする衛星電話のシステムです。今回の衛星は通常の高さの軌道なのでこのIridium電話用のサービス衛星ではないのかもしれません。
このIridiumは私も数回見たことがありますが、ハンドセットは大昔のウォーキートーキーみたいなもので、頭に太くて長くてしかも途中で折れ曲がったアンテナがついています。今はもっと小さなハンドセットが出ているようですが・・・
それで、もちろん屋内では使えず、見晴らしの良い屋外に出ないと使えないし、衛星との同期に結構な時間がかかってあまり実用的なシロモノではありませんでした。しかも、ものすごく高価だったと聞いています。(本体もサービスそのものも)
その数年後、もう少し小型で安価なThrurayaという衛星電話が出ましたが、いずれにしても、通常の携帯電話のローミングサービスの方が手軽で安価だと思います。
アフリカで衛星関係のサービスというと、あとはテレビとインターネットがあります。セネガルではフランスのビバンディグループのCanal Sateliteが入っていて、一番安いプランだと月1000円強でアフリカの各国のテレビが見られるものから、160チャンネルのものまで予算に合わせて見ることができます。これは庶民に手の届く値段で提供できている衛星サービスと言えるでしょう。
しかし、衛星には致命的な欠点が1つあります。それは「天気が悪いと衛星からの電波が届かなくなる」ということです。12ヶ月のうち9ヶ月が乾期のダカールではそれほど不便に感じることはありませんが、雨の多い地方だとストレスがたまりそうです。
衛星インターネットはこれまた非常に高価で、個人で手の出る価格ではありませんし、テレビよりも数倍巨大なアンテナが必要です。海底ケーブルがつながっていないところではまだ衛星サービスがありますが、だんだんグランドラインに取って代わられるでしょう。

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