2009年2月17日火曜日

Niger:SONITELは「再国有化」


ニジェールの電話会社SONITEL問題のアップデートです。この問題、先に「通信免許剥奪」とお伝えしました。しかし、これには続きがあってTelegeography.comが伝えるところによると、ニジェールの通信大臣は国営テレビで、「SONITEL(とSahelcom)の民営化は失敗だった。19日の0時をもってDATAPORTはSONITELおよびSahelcomのシェアホルダーではなくなる。」と発表しました。DATAPORTについてはすでにお伝えしていますが、リビアのグループLAAICOと中国のベンダーZTE Corpが中心的なコンソーシアムで2001年12月に175億CFA(3450万ドル)でSONITELの過半数のシェアを獲得していました。ちなみにSONITELの第二の株主はニジェール政府で、35%を保有していました。今回はどのように「取り引き」がなされたのかはわかりませんが、表面的にはニジェール政府がDATAPORTの持っていたSONITELの株を「取得」(買い戻し?)して、SONITELを「再国有化」したことになります。
推測ですがこれは結構臭います。
まず、2001年にDATAPORTにSONITELの経営権を渡した際、DATAPORTはFrance TelecomとSonatelに「せり勝った」のです。そして、昨日のラウンドアップでも取り上げていますがニジェールの第4のケータイプロバイダはOrangeです。OrangeはFrance Telecomのブランドですし、パートナー企業であるSonatelのブランドでもあります。さらにOrange Nigerのサイトを見ると、Orange Nigerはケータイだけではなく、グラウンドラインおよびインターネット接続を行うステータスも取得しています。(サービスはまだ行っていません)
もしかしたらニジェール政府はSONITELを一旦国有化したあとOrangeに売り渡すのではないでしょうか?DATAPORTが失敗した事業をニジェール政府が成功させられることはあまり考えられませんし、Orangeは資本力、ノウハウ、技術的バックグラウンドを持っています。
参考までにOrange Groupのアフリカマップを掲載しておきます。

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