2009年2月6日金曜日

Africa:News Round Up 2/6


今年のダカールは異様に寒く、また風が強いので体感温度がさらに下がって長袖が手放せません。

さて、エチオピアで開かれていたAU会議は閉幕しましたが、最後の最後にカダフィ大佐がとんでもないことを言い出しています。BBCが伝えているところによると、「アフリカの政党は民族ベースになっており、それが政治の民族化を産み、血だらけになっている。アフリカにとって最良のモデルは我がリビアであり、複数政党は許されるべきでない」というのがカダフィ発言の骨子だそうです。
彼が暖めて発表した「AUをアフリカの連邦政府に成長させる」というアイデアは他の多くの国から「無駄な官僚組織を増やすだけ」という批判を浴び、あっさりと頓挫したわけですが、このカダフィ大佐の「民主主義観」を見ると、確かにUSAfというのは多分に危険なモノだと言わざるを得ないでしょう。もちろん、カダフィ発言の「民族主義の台頭」「政治が民族主義に牛耳られている」というのはある意味本当だと思います。ルワンダを例に挙げるまでもなく、アフリカにおいて民族抗争が絶えたことはないのです。しかし、そこから「だから独裁が正しいのだ」という結論に持っていくのはとんでもないことです。そもそもUSAf構想というのは根っこの部分に堅牢な本当の民主主義があってはじめて成立するもので、連邦制と独裁国家ほどコンセプトとして遠いものはない。これから1年AUがこのような民主主義の皮をかぶった独裁者に牛耳られると思うと少し心配です。

ニジェールの議会は基礎教育省の公金横領疑惑に関連して共和国検察官から提議された3人の議員に対する訴追免除特権剥奪を否決しました。なんか、怪しい話です。ブルキナの話でも書きましたが基礎教育はここ数年で多額の資金が流れ込んでいる分野です。そして、ニジェールでは援助協調と援助の効率化の名の下、複数のドナーが資金を出し合ってこれをニジェール政府が管理するという新しい方法を計画していました。そういうところでこのような疑惑が出てくるというのは「やはりこの方法はダメ」ということになりそうな気がします。(Afrik.comの記事

フランス外相のベルナール・クシュナー氏の公私混同疑惑も長引きそうな気配です。ミッテラン元大統領の例を挙げるまでもなく、フランスの政治家にはアフリカと関わりあいの深い人物が結構います。(Jeune Afriqueの記事

AllAfricaによると、サブスクリプションベースでナイジェリアの通信会社が南アベースのそれを凌駕したということです。

AU会合においてIMFがアフリカの各政府に「バランスシートをしっかりモニターするように」呼びかけました。小学生の「小遣い帳をつけなさい!」みたいな感じですが、実際バランスシートが信じられないようなことになってる国が多いのと、これに関しては日本をはじめとしてあまり先進国もよいお手本になっていないというところが何とも言えません。「ないカネは使うな!」それと「捕らぬ狸の皮算用をするな!」これは健全な経営における鉄則です。(AllAfricaの記事

0 件のコメント: