2009年2月20日金曜日

Nigeria:神経質になっている連邦政府


なんとなくナイジェリアをめぐる報道や政府の反応にピリピリした神経質さを感じます。一昨日お伝えした赤道ギニアの大統領府襲撃に関し、ナイジェリアの連邦政府外相Ojo Maduekwe氏がコメントしているのですが、「ナイジェリア連邦は赤道ギニア政府施設に対して行われた犯罪行為に対し強い遺憾」の意を表した後、「これはギニア湾岸諸国がもっとお互いに情報共有等を通じて非国家的グループの攻撃に対し共闘しなければならない。」また犯行グループとナイジェリアの関係について「我々は全く無関係である。赤道ギニア政府は犯行グループの身元を突き止めてはいないし、たとえ彼らがニジェールデルタのゲリラであったとしても、ナイジェリア連邦政府とは全く関係がない。」と異様なまでに激しい調子でナイジェリア政府との関係を否定しています。(Afrique en Ligne仏語AllAfrica英語
また、このニジェールデルタ問題については「過度に誇張されており、訪問者や投資家を怖がらせている」と国連の事務総長アシスタント、チャールズ・ロプス氏が語っています。このようにナイジェリア連邦政府はニジェールデルタ周辺の問題に非常に神経質になっています。この背景にはもちろん世界不況があります。そして世界不況が始まる前からはじまっていたナイジェリア通貨ナイラの下落もあり、ナイジェリアは深刻な経済危機に瀕しているというのはあながち間違いではないと思います。「経済溶解(エコノミックメルトダウン)を回避するためナイラ札を増刷するべき」とラゴスの新聞が伝えているそうです。(All Africaの記事
ナイジェリアの状態は注意深く見守る必要がありそうです。

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