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2009年5月20日水曜日

Google:日本で初のAndroid Phone


実はまた日本にいます。これについては来週あたりに落ち着いて書くつもりですが、帰って来てびっくり。今でこそちょっと落ち着きましたが新型インフルエンザパニックのまっただ中でした。ヨーロッパはポルトガルとフランスを経由しましたが、特に変わった様子もなかったです。でも、日本に着いたとたんものものしい警戒、まるでテロでも起きたような・・・そして神戸に着くと日曜だというのにまるでゴーストタウン・・・

さて、ついに日本でも「Google Phone」Android携帯がDocomoから発表されましたね。これは台湾htc社の「HTC Magic」です。AndroidのコミュニティにはDocomoをはじめとした日本の携帯メーカーも名前が並んでいましたが、htcの機材・・・
これは多分日本のケータイというのが、世界の標準とは違う進化を遂げていて、メーカーもそちらに注力していたということなのでしょう。いわゆる「スマートフォン」と言われるジャンルは基本的にPDAから進化していると言えます。出発点がザウルスであり、Newtonである。それでBlackBerryになり今度はPalm Preが来るという線を描くことができます。一方日本のケータイはエンタテイメントフォンとも言うべきガジェットの集大成が多いような気がします。カメラがつき、音楽機能があって、テレビが見られて・・・という全然別の線。iPhoneはちょうどその中間あたりにスポットできるのではないか?と思います。当然iPhoneというのはそういう既存のカテゴリーにあてはめて考えるものではないのでしょうが、あえて言うならスマートフォンとしてはエンタテイメント性が高く、エンタテイメントフォンとしてはPDA的実用性が高い一種のハイブリッドだと言えると思います。HTC Magicは基本的には正統派のスマートフォンだと思いますが、iPhoneのApp Storeと同じようなものがあり、これによってアプリを追加できるのでこれからエンタテイメント性も高まっていく可能性もあります。
実は海外にもエンタテイメントフォンという形の進化を遂げたものがあります。NokiaのExpress Musicのラインであるとか、Sony EricssonのWalkman Phone、SamsungやLGの多機能ケータイなどがそうです。これらと日本のエンタテイメントフォンの違いは日本特有のワンセグやQRコードといったものがないという点だけでしょう。あとはサイズが小さいということでしょうか。
日本でのAndroid Phoneの位置づけは、どうもiPhoneのライバルというよりは、今まで日本でWindows MobileとかBlackBerryを使っていたニッチなところに参入する形になるんじゃないかと思います。HTC Magicは一般向けとしてそれほど訴求力のあるモノではありませんし、htcにしろグーグルにしろ、Appleのような行き渡ったブランド力もありません。そのあたりは出すDocomoもわかっていると思いますね。たぶん、HTC Magicは国内メーカーがAndroidに手を出す試金石となるのかな?と思います。

ちなみに、Android用のApp Sroreはココ。また、別のまとめ方をしたCyrketもあります。

2009年5月7日木曜日

Africa:News RoundUp 5/6


まずはニジェールです。フランスとのウラン採掘権の取引、トアレグゲリラの投降についてはお知らせしました。5/4にこのアフリカ最大と言われるイムラレンのウラン鉱山がママドウ・タンジャ大統領、アンヌ・ロベルジオン仏Areva社長の出席のもと、採掘開始のセレモニーが開かれました。(Afrik.com)しかし、このウラン鉱山いろいろと問題がありそうです。Afrik.comによると、Areva社は旧Cogema社といいニジェールで1968年からウランの採掘を行ってきました。しかし、ウラン採掘はニジェールという国の発展に全く寄与しなかったばかりか、主にトアレグで構成される現地住民の暮らしを例えば健康被害などの形で大きな被害をおよぼしてきたのです。ニジェール政府は1961年にフランスと交わした契約により、フランスに市場価格に比べると問題にならないような値段でウランを売っているそうです。放射能に関する調査をしているCRIIRADによると、ウラン鉱山の街アーリットの水道水の放射能レベルは規定値を超えていると言います。また、精錬に大量の水を必要とするため、地層水の枯渇を加速させているとも言われています。また、精錬後の放射能を帯びた泥や発生するラドンガスなどが全く処理されないで放出されているというのです。この放射性の泥はなんとアーリットの病院前でも検出されたそうです。確かにニジェールにとってウランは唯一と言っていい外貨獲得手段であり、ニジェール政府の生命線とも言えますが、これがいくら少数民族であり、人数的には少ないとはいえ住民の犠牲の上に成り立っているのは悲しいことです。また、いかに採掘地域が砂漠地帯とはいえ、国土を切り売りするばかりか、その汚染や資源枯渇を野放しにしていいのか?とも思います。さらに、やっぱり出て来たのがタンジャ大統領が再び大統領選に出馬するために憲法を変更する国民投票です。一連のウランをめぐる動きは周到に準備されたこの政治取引の前振りだったわけです。(Afrik.com)考えてみればタンジャを脅かすのはトアレグしかなかったわけで、それをうまくウラン取引で釣っておいて、このまさに狙ったようなタイミングで国民投票を発表するという、これは反対が出そうなところ(法にうるさいフランスを含め)をうまく押さえた老獪なやり方と言えます。

同じようなコンスピラシオンの臭いがして来たのがセネガルのASI問題です。ただ、これが本当にコンスピラシオンなのであればあまりにヒドいことですが・・・よってこれは多分、コンスピラシオンではないでしょう。一昨日、セネガルの組閣がありカリム・ワッドが入閣したことはお伝えしました。さて、カリムが音頭をとるのが、まさにASI問題の本丸、航空分野です。そして、これはセネガルでは知らない人はいないくらい有名な話ですが、カリムはモロッコ王の独身時代、そして王子時代のお友達なのです。この関係をセネガル政府が使わないわけはありません。多分、このチャンネルでなんとかしようとしてくると思います。ただ、セネガル政府は大きな譲歩をせざるを得なくなることは間違いないですが、ASIを救い立て直す方がモロッコに見捨てられるよりは絶対にいいはずです。そして、無事これを成し遂げればヒーローは誰でしょうか?もちろんカリムなわけです。このあたりが少々臭うわけです。

次にトーゴ問題についてIRIN Newsが記事を出しています。今回のクーデター未遂事件はトーゴの安定度の試金石になるという話です。しかし来年の選挙は荒れそうな気がします。2005年の選挙でも多くのトーゴ人が隣国ベナンやガーナに避難しました。実際、コトヌにはトーゴ人がたくさんいます。私が住んでいたアパートの中にあった会社で使い走りをしていた若い子がいたのですが、彼もトーゴ人でした。

はじめて取り上げるのですが、チャドで不穏な動きがあります。この国は言ってみれば安定していたことなどないので、いちいち取り上げることはしなかったのですが、今回の動きは大きなものになりそうです。スーダンに逃れていたチャドの反乱ゲリラが首都ンジャメナに侵攻しているとJeune Afriqueが伝えています。今年2月にもゲリラはンジャメナに迫り、デビー・イトノ政権は倒されそうになりましたが、フランス軍の介入でなんとかゲリラを追いやることができたようですが、今度はどうなるのでしょうか。

最後に明るい話題を。ヨーロッパと西および南アフリカを結ぶ新しい海底ケーブル「West Africa Cable」が2011年には利用開始できるだろうとAll Africaが伝えています。施行および管理は仏Alcatel-Lucent社が行い、MTNをはじめとする南アの通信会社数社とアンゴラテレコム、テレコムナミビアとトーゴテレコムがすでに使用契約に署名しているそうです。ケーブルの上陸ポイントは南ア、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民、コンゴ、カメルーン、ナイジェリア、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、カーボヴェルデ、そしてポルトガルと英国ということです。このうち、ナミビア、コンゴ民とトーゴはこれらの国初の海底ケーブルへの接続となる予定です。

2009年2月12日木曜日

Telephone:通信衛星が衝突

France 24が伝えるところによると、アメリカの衛星電話Iridium社の通信衛星とロシアの機能していない通信衛星が衝突したということです。この通信衛星は地表から約780kmの軌道上にあり、この高さは他のたくさんの通信衛星や気象衛星などがあるということです。
Iridiumは衛星電話のシステムで通常の通信衛星よりも低い軌道を周回する66の衛星で地表のほぼ全域をカバーする衛星電話のシステムです。今回の衛星は通常の高さの軌道なのでこのIridium電話用のサービス衛星ではないのかもしれません。
このIridiumは私も数回見たことがありますが、ハンドセットは大昔のウォーキートーキーみたいなもので、頭に太くて長くてしかも途中で折れ曲がったアンテナがついています。今はもっと小さなハンドセットが出ているようですが・・・
それで、もちろん屋内では使えず、見晴らしの良い屋外に出ないと使えないし、衛星との同期に結構な時間がかかってあまり実用的なシロモノではありませんでした。しかも、ものすごく高価だったと聞いています。(本体もサービスそのものも)
その数年後、もう少し小型で安価なThrurayaという衛星電話が出ましたが、いずれにしても、通常の携帯電話のローミングサービスの方が手軽で安価だと思います。
アフリカで衛星関係のサービスというと、あとはテレビとインターネットがあります。セネガルではフランスのビバンディグループのCanal Sateliteが入っていて、一番安いプランだと月1000円強でアフリカの各国のテレビが見られるものから、160チャンネルのものまで予算に合わせて見ることができます。これは庶民に手の届く値段で提供できている衛星サービスと言えるでしょう。
しかし、衛星には致命的な欠点が1つあります。それは「天気が悪いと衛星からの電波が届かなくなる」ということです。12ヶ月のうち9ヶ月が乾期のダカールではそれほど不便に感じることはありませんが、雨の多い地方だとストレスがたまりそうです。
衛星インターネットはこれまた非常に高価で、個人で手の出る価格ではありませんし、テレビよりも数倍巨大なアンテナが必要です。海底ケーブルがつながっていないところではまだ衛星サービスがありますが、だんだんグランドラインに取って代わられるでしょう。

2009年2月10日火曜日

Africa:News Round Up 2/9


今朝の記事を書いてからかなりの数のニュースが入ってきたので軽くラウンドアップします。ちなみにここ数日ダカールは強風が吹き荒れ、異常に寒かったのですが、今日は風もやみ、日なたに出ると暑いくらいの陽気でした。(ふとんを干しました。)

まず、緊張続くマダガスカルの続報からです。AUアフリカ連合がマダガスカルに急使を派遣したとJeune Afriqueが伝えています。この急使は元コートジボワール外相アマラ・エッシー氏ということです。また、今朝辞任した防衛相の後任が閣僚会議で決定され、マミ・ラナイボニアリボ海軍中将(vice-amiral)が防衛相に就任しました。この人物は大統領の軍官房長をつとめていたということです。(Jeune Afriqueより)All Africaによると、民生局アナラマンガテレビに所属するアンド・ラトボニリナ氏(カメラマン25歳)がこのデモを取材中に銃弾を受け、死亡したということです。ここでは割愛しますが記事は非常に生々しいディテールまで伝えています。マダガスカルの最後にBBCの記事が一応のまとめを行っています。この中で注目したいのは今回このデモの舞台となった大統領府前の広場がマダガスカル人から「レッドゾーン」と呼ばれ、大統領の権威の象徴として常日頃から非常に厳重に警備されている場所であった、というくだりです。つまり、ラジョエリナ氏があえてこの場所を集会に選んだということはラバロマナナ大統領に対する明らかな挑発行為だったと言えるのです。

RDC-ルワンダ情勢について、All Africaが中央アフリカから面白いインタビューを掲載しています。インタビューを受けたのはオープンソサエティインスティテュートのMasoka Hubert Tshiswaka氏。これによると、今回のルワンダによるンクンダ拘束にはウラがあるということです。ルワンダ政府はンクンダを捕らえると同時にRDC政府とFDLA(フツ族の武装グループ)と共闘するという合意文書を交わしているというのです。つまりこのためにはンクンダの存在が邪魔になった・・・だからンクンダを拘束したというわけです。よって、ンクンダの拘束はこの地域にて戦闘が終了したということではなく、戦う相手が変わっただけということらしいのです。むしろこの地域にルワンダの正規軍が流入して戦闘はさらに激しくなる可能性があるのです。ということで、この地に平和が訪れるのはまだまだ先・・・ということのようです。

リベリアからは明るいニュースが届いています。この内戦に荒らされた国はゆっくりと昔の「ノーマル・デイズ」を取り戻しつつあるとAll Africaが伝えています。中でも世銀が出資し、中国の建設会社が行っている道路建設が復興のシンボルとなっているそうです。

東アフリカはこれまで周回する海底ケーブルがなく、通信事情がよくなかったのですが、紅海からインド洋を経て東アフリカ海岸に到達する海底光ケーブルがもうすぐ接続されるそうです。(All Africaの記事

最後に、ほとんどネタとしか思えないのですが、セネガルの新聞のトップ記事はワッド大統領が「私はフリーメーソンだった」というものです・・・(Le Figaroの記事

2009年1月11日日曜日

iPhone:ついにiPhoneキラー登場?


ラスベガスで開かれているCESで、思ってもいなかったところからiPhoneキラー(候補)が!
それはpalmのPreというデバイス。
palmと言えばBlackberry登場の前に一世を風靡したPDAで、AppleのNewtonを引き継いだと言われるもので、細々と生き残ってきたもののなぜか製品が長続きしなくて(SONYのCLIE等)、ここ数年はほとんど見ない状況だったのですが・・・
話は脱線しますが、AppleのNewtonは「非ジョブス」デバイスで、彼がAppleを追われていたジョンスカリーの時代にスカリーの強力なプッシュを受けていたもの。ということもあってジョブスが復帰するのと時を同じくして消えてしまいました。このあたりのAppleをめぐるストーリーはミステリー小説と同じくらい面白いのですが、ジョブスのApple復帰はMacOSXの開発と深く関係があります。Appleは次期OSの開発に有り体に言って失敗し、コアシステムを外部から導入することを考えていました。その時、候補に上がったのがジョブスのNeXT STEPとジョブスがAppleを追われる原因となったジャン=ルイ・ガセーのBe OSだったのです。で、ジョブスの強力なプレゼン力とガゼーが価格をつりあげるなどの失策をやったため、AppleはNeXTを買収することに決め、ジョブスとの道を選ぶのです。そしてBe OSはその後、palmに身売りし、ガセーはpalmで生き延びることとなるわけです。つまり、今回のiPhone対Preは因縁の対決、ジョブスvsガセー、NeXT vs Be OS・・・話はさらに脱線しますが、NeXT STEPとBe OSはその当時同じように「新しいOS」ではありましたが、その設計はNeXT STEPと大きく違います。また当然ながらMacOSXとも全然違います。似ているのはGUIだけかもしれません。
ということで、今回のpalm復活!も暖かく見守りたいと思います。Be OSもそうですがガセーという人、さすが前期黄金期のApple France代表らしくデザインで惹き付けることはものすごく上手です。今回もpalm preに惹き付けられた人は少なくないと思います。そしてこのあたりが下手なNOKIAだとかMSだとかのマーケットシェアを食うのは簡単でしょう。BlackBerryも食われる可能性があると思います。
実際、ティーザーなどを見るとこのデバイスは写真で見るより実物はかなり美しいという気がします。しかし、デザインそのものとしてはHTCのG1と比較しても何となく古くさく、どちらかというとシンガポールCREATIVEのそれに近いような「残念感」があります。一番すごいと思ったのは、発表をするホテルの会場前に立てられたpalm社ロゴが入った木製の看板。これは素晴らしい!マネしようと思いました。

Engadgetのpalm pre関係のRoundUpが充実しています。

2008年12月13日土曜日

Sony Ericsson:Androidケータイ発売へ


朗報です。2009年つまり来年にはSony EricssonからAndroidケータイが発売されるそうです。で、これはHTC製のT-Mobile G1とは違い、オープンにGSMのように発売されるということで期待が高まります。ExperiaはWindows Mobileということでガッカリ、買う気が失せていたのですがAndroidなら欲しいと思います。
先日、GIZMODOなどで、各種スマートフォンの比較をやっていました。これはAndroidのT-Mobile G1とiPhone 3G、Blackberry、NokiaのSymbian、Windows MobileでWebブラウジングなどの正確さやスピードを比較したものですが、やはりAndroidとiPhoneがズバ抜けて性能がいいようです。特にページの再現性などにおいてはWindows Mobikeなどではもうもとの形が分からないほどガタガタに崩れまくってしまうのです。G1とiPhoneはフルブラウザなので基本的に崩れないのです。ただ、Flashなどを使ったページはiPhoneでは崩れてしまいます。
AndroidがiPhoneよりいい点はオープンなことです。Appleももしかしたら数年後にはiPhoneの鎖をはずすかもしれませんが、多分iPhoneはAndroidよりは高くなるはずです。Androidは多くのメーカーが作ることで、多分値段がどんどん下がるでしょうし、いろんなニーズに答える多彩な機種が出てくることも期待できます。とにかく、早く見たいものです。
ちなみに中国ではLenovoが中国のみ発売というAndroidケータイを出すみたいです。

2008年12月8日月曜日

The Gambia:海底ケーブル接続へ


Afrique en Ligneの記事より。
ガンビアとヨーロッパ資本のコンソーシアムAfrica Cable For Europe (ACE)はガンビア国営の通信会社GAMTELを海底ケーブル通信網に接続することで合意しました。
ガンビアは一応共和国なのですが、実質軍人出身のヤヤ・ジェメ大統領の独裁国家であると言っていいと思います。このヤヤ・ジェメという人物、国際会議に出席する時など、アフリカの伝統衣装を軍服風にアレンジした奇抜な衣装で、一種カダフィ大佐に通じるものがあるのですが、「エイズを治せる」と真面目な顔で発言するなどちょっと天然な電波少年ぶりも発揮してたりして面白い人物ではあります。その反面、かなりビジネス方面にはしっかりした人物らしく、先日Google Earthでガンビアを見ていたらびっくりするほど発展していました。私が前にガンビアを訪れたのはもう10年以上前なので当然と言えば当然なのですが、ガンビアの太平洋岸は巨大リゾートに変貌していました。バンジュルにはロンドンからの直行便も乗り入れていますし、イギリス人観光客が「一番近いブラックアフリカ」ということでたくさんやってくるのでしょう。
その10年前の経験だと、バンジュルからダカールに電話すると、ロンドンそしてパリを経由してしまうので恐ろしく高い電話料金をとられたと記憶しています。隣の国なのに・・・
ということで、セネガルとガンビアは近くて遠い国という感じだったわけですが、通信の世界でもこれでぐっと距離が縮まりそうです。

2008年10月31日金曜日

Senegal:携帯会社の免許剥奪?


ベナンでTelecelとAreebaの免許剥奪が実施され、国の大部分がブラックアウトした悪夢の記憶もまだ消えていないうちに、今度はセネガルで第2の携帯オペレータのTigoが全く同じ運命にあおうとしています。
期限は10月31日。
もともと、セネガルでは例えばベナンとは違って旧国営の電話会社が運営するSonatel/Orange(もちろん、France Telecomの子会社)が圧倒的に強く、シェアのほとんどを握っています。そして、他のキャリアは入ってきたことがありません。多分、セネガルでは携帯オペレータの免許料が他の国に比べて異常に高いのではないかと予想しますが、これは単なる憶測です。
ただ、他国では普通に3つから4つの携帯キャリアが共存しているのに、セネガルでは全く入ってこないのには理由があるはずだと思います。
特に南ア資本のMTNやアラブ資本の旧Celtelなどが入らないのはなぜなのでしょう?
Tigo (旧Sentel)は、これまで後発の携帯キャリアとしてOrange(旧Alize)よりもサービスと価格破壊を先行させ、セネガルのケータイ普及を引っ張ってきました。特に100FCFA(約20円)からのプリペイドチャージができるなど、低価格サービスの拡充を図り、若者などの支持を得てきたのですが、ある程度使い慣れてくると、周囲にユーザが少ないことからTigo離れを起こしてしまうという反面も持っていました。
しかし、Tigoが消えてしまうとセネガルは完全なOrangeの独占市場になります。これがこの国の規則に抵触しないのか疑問に思いますし、ギリギリのところでサービス停止を免れるかもしれません。

2008年9月24日水曜日

初のAndroidケータイ


台湾HTC製のG1が10月末にT-Mobile(米&欧州)限定で発売されるそうです。Androidケータイを待ち続けていた私にしてはとりあえず朗報・・・なはずなのですが、これについてはなぜか首を傾げざるを得ません。
G1はAndroidを使っていますが、とにかくiPhoneに狙いを定めた商品、という気がするのです。もちろん、Androidの生態系というのはiPhoneのそれに似ています。しかし、iPhoneとAndroidの最大の違い、それはオープンかオープンでないか、という点ではないでしょうか?これはシステムそのものがオープンであるということと同時にケータイそのものがオープンでないといけないと思うわけです。しかし、T-MobileのサブスクリプションプランはiPhoneのそれにそっくりです。これではAndroidの意味はどこにあるのでしょうか?
確かに、HTC G1はiPhoneにはないフィジカルなキーボードなどをそなえ、iPhoneの機能に不満を持つ人にとっては魅力的なのかもしれません。しかし、iPhoneの「縛り」に不満を持っている言ってみれば潜在的なユーザにとってはG1は何の魅力もありません。もちろん、G1がどれだけ縛られているか、サブスクリプションなしで発売されるのか否か、またそのときの価格はいかほどになるのかは今のところまだわかりません。
なにはともあれ、Androidが商品化されるということはいいことだと思います。iPhoneによってスマートフォンの一般化がはじまり、キャリアの高速インターネット接続環境が整備されていくことによって、Androidの可能性も広がっていきます。日本においては、ケータイサイトという言ってみればインターネットの縮小版パラレルワールドを作り上げてしまったわけで、もしかしたら、フルサイズインターネットがケータイの世界に来るのに時間がかかるかもしれませんね。

2008年9月17日水曜日

Sony Ericsson Xperia


ソニーエリクソンのフラッグシップスマートフォンXperia X1はOSにWindows Mobileを採用しています。
しかし、次世代のX2については、別のOSになる可能性を示唆しました。(原文はココ
これは朗報ですね。私自身、ソニーエリクソンのケータイ(GSM)を愛用していますが、最近魅力的な新製品がなく、もう3年も買い替えていません。もちろん、iPhoneが普通にアフリカで使えるようになればiPhoneを使うと思うのですが、Jailbreakしてまで使う気がしないので次もできればソニーエリクソンのままいきたいのです。
しかしXperiaはWindows Mobileということで、即却下していました。
これがSimbianベースになるのか、AndroidベースになるのかまたはオリジナルOSになるのかはわかりませんが、Win Mobile以外なら検討する価値ありそうです。そういう人が結構多いんじゃないか?という気もします。
もともと、ソニーエリクソンの多機能ケータイはWindows Mobileを使っていませんでした。多分、Simbianを使っていたと思いますから、これの延長線上で来そうな気がするのですが、とにかく楽しみです。

2008年8月29日金曜日

ベナン:ケータイ事情その後


ベナンのケータイ事情とその混乱については昨年5回ほど書きました。簡単にまとめると、ベナン政府と大手キャリア2社との間でケータイ事業の免許料をめぐって対立が起こり、政府はこの2社の通信を2ヶ月にわたって完全にストップしました。その後、復旧しましたがこの2社はいずれも他の会社に事業を売却しています。
現在のケータイ事情ですが、政府系のLibercom、旧Areebaを引き継いだ南アMTN、旧TelecelのMoov、BellBenin、そして最近参入したナイジェリアのGlobalCom(Glo)の5つのキャリアがこの小さな国にひしめいています。数年前には絶対的に不足していて早朝から何日も並んでやっと買えたSIMカードですが、今回はホテル近くのテレフォンセンターで簡単に買えました。価格も、数年前の20000FCFAから、ずいぶん安くなっていて、MTNが6000FCFA、BellBeninが4000FCFA、Gloに至っては1500FCFA。ただ、少しばかりトリッキーでこの1500のなかには1000FCFA分の通信料が含まれているのですが、最初に他のカードを買ってチャージしないとかけられません。
ということで、少し他の国に遅れてこの国にもケータイの大幅な一般化が起こっているわけですが、5つもキャリアがあると、知り合いよっていろんなキャリアということになり、必然的に複数のSIMカードを持つ(特にビジネスパーソンは)ことになり、複数のケータイを持っている人が増えました。また、ダブルSIMと呼ばれるSIMカードを2枚刺して、同時に2つのキャリアで使えるケータイも増えてきているようです。
ベナンのケータイ事情がややこしくなってしまったのは、国営のOPT(郵便通信局)が電話事業のオペレータとしては技術力が弱く、地上線の発達も遅れ、Libercomも新規顧客の獲得に消極的だということが原因ではないかと思われます。
実はケータイの後にインターネットを巡ってもベナンではひと波乱あったようです。以前はOPTの技術的事情によってベナンはアフリカ周回インターネット海底ケーブルに接続はされているものの、そこに事業者が接続することはできず、インターネットプロバイダはVSATなどを使った衛星接続をして、それを一般に小売りしていました。しかし政府はこの海底ケーブルの利用を決めるとともに、すべてのインターネットプロバイダはOPT (BeninTelecom)と契約しなければならない、という決まりを作ってVSATなどの使用を禁止しました。
現在、ベナンのインターネットはつながっているものの、その接続状況はかなりプアな状態だと言えると思います。ネットカフェに行ってみましたが、体感でダカールの半分くらいしか速度が出ない気がします。
インターネット接続環境がこれ以上に困難になると、例えばニジェールではケータイでインターネットするというのが普及してきているそうです。反対にセネガルなどでは簡単にネットカフェとかがあるのでケータイでインターネットしてる人は見ません。
とにかく、ベナンの通信事情はOPT (BeninTelecom) をなんとかしないと、良くならないと言うことです。
セネガルの場合、もともとSonatelは国営とはいえ、それほどひどい状態ではなかったし、FranceTelecomに買われてからは本当に良くなりました。でもベナンのOPTはセネガルで言うとSenelec(セネガルの電力会社。停電の元凶)のようなものなのでしょう。

2008年8月9日土曜日

Sony Ericsson T700


これは久々に欲しいと思うケータイが出ました。最近のSony Ericssonはどうも気に入らなかったし、高機能になるとWin Mobileになっちゃったりして全然欲しいと思わなかったのですが・・・
ここらあたりでは、ケータイに求められるのは通話とSMS。これが確実、迅速にできること。次に薄くて軽いことです。
それを全部持っているのがこういうベーシックなキャンディバースタイルのケータイなのです。
多分、慣れの問題なのでしょうが、私にはなぜかNOKIAのケータイのメニューの整理の仕方とか、設定のヒエラルキーがいまいちしっくりと来ないのです。SamsungやLGも見た目はすごく好きでも、操作してみると「なんか違う」と言うのがほとんどで、3年前に買ったSony EricssonのK750iをまだ使い続けています。これはデザインも好きですが、なんと言っても操作しやすく、メニューがどこまで行っても同じ操作方法で統一されていて、わからなくても「こうかな?」とやっていくと難なく目的の機能にたどりつけるのです。
発売は今年の第4四半期らしいので、市場に出回るのは来年・・・

2008年7月9日水曜日

OpenMoko Free Runner


先日NOKIAによるSymbianのテコ入れについて書いたときに、「五つどもえの戦いに・・・」と書いたのですが、実はこれを失念していました。ということで6つどもえになっていくのですね。
今日、ArsTechnicaにこのFreeRunnnerについての詳しい説明がありました。
これを見て、正直な感想ですが今やどのソリューションをとってもユーザインターフェイスという点ではあまり変わらないな・・・と思いました。そうなってくると、ブランド力とプロダクトデザインの勝負になってくる。特にこのFreeRunnnerはWinベースのスマートフォンのようにフィジカルなキーボードを備えているわけでもなく、NOKIAやAppleのように既に浸透したブランド力があるわけでもなく、AndroidのようにGoogleのバックアップがあるわけでもないのです。
確かにLinuxを使い慣れている人向けのガジェットとして面白い(ケータイでTerminalが使える!とか・・・)ですが、一般の人がケータイでsudo apt-get...とかをすることはまず考えられないと思います。
このままではAndroidが出たとたんに一発で負けてしまいそうなOpenMokoですが、これをたとえニッチな層にでも支持されるにはどうすればいいか、妄想してみました。

1. これまでのケータイデバイスはほとんどクローズドだったので、これをPCに近いカスタマイズができるようにする。例えばRAMが増設できるとか、ストレージを増量できるとか。
2. コンポーネント化する。ドッキングステーションでFreeRunnerを差し込むだけで大画面モニタに接続してPCとして使えるようにする。

これくらい大胆なことができなければすでにややこしくなっているこのマーケットに食い込むのは難しいと思うのですが・・・
でも、こういうコアな変わったものって面白いので取り上げておきます。

2008年6月30日月曜日

ADSLダウン

金曜の夕方、停電が復旧したと思ったら今度はADSLがつながらなくなりました。セネガルの電話会社Sonatelは今は仏France Telecom傘下にあり、国営だった頃に比べればサービスも安定しているし、良くなってもいるのですが、一旦問題が起きるととんでもなくやっかいなのです。もちろん、私もこのモデムにしろ、LANにしろ慣れているので問題をスクリーニングした上で、これはローカルな問題ではないと結論づけた上で電話会社に連絡するわけですが、あちらはマニュアル通りにことを運ぼうとします。そのマヌケなマニュアルはまず電話のプラグを抜き差しすることからはじまるのです・・・
そして、その拷問のごときマニュアルにつきあったあげく、聞かされるのが「じゃあ、技術者を派遣しますのでお待ちください。」の一言。
で、技術者が来たのが日曜の昼頃。彼はあちこちいじり倒したあげく「ここの問題じゃないな・・・」と。「おいおい、最初からそう言ってるだろうが!」と心の中でむなしい叫びがこだましてしまいますが、グっと押さえて無言。「では、オフィスに戻ってあちらの状態をチェックしてから電話連絡しますのでお待ちください。」と彼。
さて、待つこと3時間あまり、ようやく電話がなりました。「どうですか?ランプは点灯してますか?」「いいえ、チカチカ点滅してますよ。」「おかしいな・・・」そこで、ふと1つのことに気がつきました。「あの、ADSLのフィルタに電話機がささってて、電話機のプラグにモデムがつながってるんですけど、これってわざとですか?」「???つなぎ直してください・・・」
そしてつなぎなおすとあっさり開通。
それにしても、こんな初歩的なミスをやる技術者って・・・!?!

まあ、なにはともあれ、つながったのでいいことにします。

2008年6月25日水曜日

NOKIAがSymbianを買い取り


GIZMODOの記事より。
Symbianは携帯用のオープンなOSで、NOKIAをはじめとするいろんなメーカーの携帯電話に搭載されています。NOKIAは他の携帯メーカーやキャリアと協力しSymbian Foundationを作り、このOSの進化に取り組むようです。形態としてはGoogleのAndroidに近いものになるようです。これで、ケータイのOSはSymbian/Android/OSX/BlackberryそしてWindows Mbileの五つどもえの競争になっていくわけです。
この中でSymbianは埋め込みタイプの、他に比べて軽量でPIMよりはスマートフォン寄りのOSだったわけですが、だんだん差がなくなっていっている気がします。そんな中でSymbianを使ってきたSony-EricssonがWin MobileベースのXPERIAを出すなど、Symbian周辺は寂しい感じだったのですが、NOKIAがどうやってテコ入れしてくるのか、楽しみです。
予想ですが、多分、NOKIAは今までのSymbianよりはiPhoneやAndroidを強く意識した開発をするのではないか、と思います。

2008年6月5日木曜日

iPhoneはソフトバンクから

かねてから噂されていた日本でのiPhoneの発売はドコモではなくソフトバンクからになったそうです。もともと、ソフトバンクは前身のVodaphoneのシステムやインフラを受け継いでいるのか、国際的に親和性の高いサービスを提供しています。海外からSMSを受けることができるのはソフトバンクだけ。GSMが普及している国々では国際SMSなんて当たり前なのに、日本ではなぜかそれを受けることも、発信することもできないわけです。しかし、海外からの旅行客が使うであろうというプリペイドの携帯にこの機能がないのは、よくないですね。
あと、iPhoneが日本でバカ売れすることはない気がします。というのは、日本のケータイはいろんな機能を特異に進化させておサイフケータイやワンセグといった海外には見られない機能が満載されています。これらはiPhoneには搭載できないでしょう。そういったときに、便利さという面でiPhoneの魅力が薄れてしまう。また、町中のWiFiに関してはアメリカなんかより遅れている気がしますし、そもそもWiFiに関してはiPhoneよりもiPod TouchのWiFi機能の方がいろんな制限がなく、使いやすい。iPodとしての使い方をするならTouchの方がいいのです。
よって、日本のケータイ事情が天変地異に襲われないかぎり、海外でのiPhoneの持つ魅力とか吸引力は生じないと思います。
だから日本ではもっとiPod Touchの機能を拡張したバージョンが欲しい。一番欲しいのはBluetooth。TouchにBTが載っていれば、WiFiゾーンでSKypeなどのサービスが使えるし、かなり普通になってきたBTイヤフォンも使えるようになります。
こういうものが出てくればWiFiゾーンの拡大にもつながっていくと思うのですが・・・
AppleはiPhoneを売るためにこういうTouchの可能性をわざと制限しているのかもしれません。

2007年12月17日月曜日

iPhoneはカントリーロックされている!?


Maclalalaさん経由、iPhone Atlasからの情報で、フランスで発売されている「フリー」なはずのiPhoneは実はフリーではなく、フランス国内でしか使用できないことがわかった。
よって、本当の意味でGSMのような「フリーでグローバル」なiPhoneは存在しない。いわゆる「不法な手段」を使って強制的にアンロックしないとフリーにはならないようだ。
これは今の段階では仕方ないのかもしれないが、数年後にはドラスティックな転換を図らないと「日本のケータイメーカー」と同じ運命をたどってしまうだろう。アップルが「キャリアと協力して」かなり高額のiPhone使用料をとっていることはすでに判明しており、これは日本のケータイメーカーがとっているビジネスモデルと実は同じなのではないだろうか。それをGSMというプラットフォームでやっているにすぎない。
想像するに、iPhoneの開発費をすばやく回収するためにやっているのだろうけど、回収後はすばやくこのようなロックは外して、iPhoneを解放するべきだろう。GSMの使い心地の良さというのは、旅行が多い人間なら経験済みだと思うが、旅行先でサクっとプリペイドのSIMを装着、クレジットをチャージして電話が使えるというそこにある。ややこしくてバカ高い「ローミング」などという手法を使わなくていいのだ。もちろん国際ローミングはたくさんのケータイオペレータが提供している。電話番号も変わらないし便利だという考え方もあるだろう。
でも帰国してからどんな高額なローミング料金を請求されるかわかったもんじゃないし、その点プリペイドだと払った分しか使えないのだから完全に安心できる。それに、出先で現地の番号にかけるときはローカル料金なのだから安い。
これができないとなると、GSMである意味がほとんどなくなってしまう。日本のケータイと同じハンディキャップを負ってしまう。マーケット自体が極端に限られてしまう。
これがアップルがiPhoneでとる戦略なのだろうか?

そうだとは思いたくないが・・・

2007年11月28日水曜日

フランスでiPhone発売


昨夜、されたようです。フランス系TVでもここ数日しきりにiPhone/OrangeのCMが出てました。USバージョンをただ仏語に吹き替えただけで力はいってませんが、もともといらないくらいすでに宣伝されている・・・というところがiPhoneのすごいところですね。
で、面白いのが料金。
先日ドイツでT-Mobileが発売した時には通常ロック済みが399ユーロで、その他に完全にフリーなのを999ユーロで売られています。
めちゃめちゃ高いです・・・でもこの価格帯のケータイ、実はあるんです。PORSCHE DESIGNのメタリック、ヘアライン仕上げのやつでCDGの免税店にありました999ユーロ。まあ、同じ買うんだったらPORSCHE PhoneよりはiPhoneの方がマシですが、ほぼMacBookとかiMacが買えちゃう値段だったらたかがケータイ。高すぎます。
さて、フランスではというと、基本はドイツと同じですがフリーiPhoneの値段が違います。フランスでは749ユーロでフリーなiPhoneが買えます。これは649ユーロのフリーiPhone本体価格+100ユーロのアンロック手数料ということです。まあ、数ヶ月すれば街のケータイ屋がもうちょっと安くアンロックされたiPhoneを売り出すでしょう。最初は契約で手に入れても6ヶ月後にはタダでアンロックできるそうですが、この状態でも他のキャリアでは使えないということです。749ユーロ・・・やっぱり高い。
そもそもユーロがまだまだ高いのでユーロ圏ってApple製品が高いのです。フランスで買うより日本で買って送ってもらった方が送料入れてもまだ安いくらいで。
さて、アメリカではBlackBerryなどのスマートフォンが成功していたという土台があったわけですが、3Gもそれほど普及しているわけではないヨーロッパで、iPhoneは売れるのでしょうか?かなりな「隙間市場」という気がします。iPodさえ、それほど普及しているわけじゃない。むしろ安いMP3の方が多いのがフランスなのです。

2007年11月8日木曜日

日経PCの「みっともない」記事

「壁を作るアップル、壊すグーグル。はてさて勝者は?」
というこの記事だが、とてもプロのジャーナリストが書いたとは思えない。
「みっともない」「大枚をはたいた」「必死」等、まるで某巨大掲示板に並んでいるような扇情的で意味のない表現が続くことに加え、特に斬新な切り口もなく、最後の最後でG-Phoneとの単純な比較を付け加えることでさらに記事全体を無意味にしている。個人ブログならいざしらず、日経の名を冠したサイトでこのような自己満足のための記事を見ようとは思わなかった。
昨日書いたが、私はOHA (Open Handset Alliance)とiPhoneの目指すものは全く違っており、比較は出来ないと思う。むしろ、これを比較しようとするのはGoogleに対してもAppleに対しても失礼だし、なにより「的を得てない」と思う。
Appleが自社でリテールまでを手がけるハードを作る会社だから、それなりのアプローチというものがある。もちろん、一連のiPhoneを巡る騒動に対しては複雑な感情を持たざるを得ないのは事実だが、それはAppleの新しいステップへの試行錯誤と見るべきだと思う。
Googleは会社そのものが全く性格を異にしているし、私はGoogleが巷で噂されていたような自社ブランドのハンドセットを出さなかったことに対してもGoogleらしい選択だと感心しているのである。Googleがハンドセットを出したら、まるでMSのようではないか?Googleはコンシューマー用のハードを作る会社であったことはないし、これからもないのだろう。
iPhoneは壁を作っているのではなく、壁を壊しにいっているのだ。その壁はDRMと音楽業界にあったような壁だ。G-Phoneは「地上の壁」を壊しているのではない。G-Phoneは地下をブチ抜いて地下街のショッピングセンターを作ろうとしているのだと思う。
この2つに共通点を見いだすとすれば、それは「通信会社をオープンにしようとしている」ということにあるのだと思う。

2007年11月7日水曜日

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?


G-Phone。Googleが放つiPhoneキラーと目されていたものの全容が知らされた。それは、Open Handset Allianceというもので、主要なケータイのハードメーカーやキャリアなどを集結させオープンソースのプラットフォームで次世代ケータイを開発する「プロジェクト」だった!はっきり言って感心した。
実は2年くらい前までGoogleっていまいちわけのわからない、不気味な存在という印象を持っていたのだが、一連のアプリケーション開発によってすごいという印象に変わり、今回のOHAでは本気で感服した。
アンドロイド・・・それがGoogleがこのプロジェクトに与えた名前だ。これに伴いYouTubeに2本の動画がアップされている。1本は子供達が夢の電話を語るイメージビデオでもう片方はAndroidのチームからのメッセージビデオになっている。これはGoogleの「開発というものに対する考え」をはっきりと形にしたものだ。そして、そのキイワードは「オープン」である。
技術を「オープン」にし、提供することで、情報をフルに流通させ、それによってみんなが便利になり、潤う世界・・・それがGoogleの「オープンな世界」でありビジネスモデルなのだろう。
Googleが自社ではUbuntuを自社仕様にしたGoobuntuというOSを使っているのは有名だが、これを見てもわかるようにGoogleにとって「オープンであること」は1つの哲学ですらある。
AppleとGoogleは比較できない。Googleの見せる夢は人を潤し啓蒙する夢だという気がする。それに対してAppleの見せる夢は人を酔わせ心地よく癒す、そういう夢だ。アンドロイドがどのような夢を見せてくれるのか、期待は膨らむ。
Open Handset Alliance