2009年2月18日水曜日

Africa:News Round Up 2/18


まずは、赤道ギニアの首都マラボで武装グループによって大統領官邸が襲われ、クーデターか?という噂が流れましたが、後ほどこの襲撃グループがナイジェリアの「ニジェールデルタゲリラ」によるものだと発表されました。このグループはこれまでもこの海域で海賊行為を働いたりしてこの地域では問題となっているのですが、この発表もなんかいまいち胡散臭いのです。というのは襲撃から一夜明けても赤道ギニア政府筋は襲撃者の正体につきはっきりと特定できていないこと、そしてニジェールデルタゲリラの中でも最大のグループであるMEND(ニジェールデルタ解放運動)がこのマラボ襲撃について関与を否定しているのです。赤道ギニアは人口50万の小さな国ですが、石油が出ることもあってかなり潤っており、クーデターがこれまでも何回も起こっています。(RFIの記事AllAfricaの記事

RDC政府はコンゴ民東部での争乱につき、国際NGOのグローバルウィットネスを支持すると発表しました。このNGOはイギリスとタイの鉱物企業が「コンゴ東部での市民レベルでの争乱を誘発している」としてボイコットを呼びかけています。(Afrique en Ligneの記事)これまでもコンゴ東部問題にはルワンダから流れてきたツチ/フツの民族問題やウガンダLRAのような武器を持った狂人だけでなく、欧米亜の地下資源開発関係者が関与していると言われてきましたが、これを今になってRDC政府がわざと「表面化させた」のはどういうアジェンダがあるのか、気になるところです。

ベナンの給水についてIRINからのニュースです。ベナンのエネルギー水利省によると「ベナン国民の半数を安全な水から遠ざけているのは汚職である」ということです。ベナンの給水セクターのリフォームにはこれまで8700万ドルあまりがつぎ込まれ、このうち大部分が日本からの援助ですが、それでもリフォームは思ったほど進んでいないということです。日本からのプロジェクトを水利省でコーディネートしているブレーズ・ドッサ氏は「資金が届くとそれがプロジェクトに実際に下りてくるまで、長い長い関係者の列を通らなければなりません。」と語っています。これは難しい問題です。

ギニアコナクリでは早期の選挙実施に向け国際社会がカマラ大統領に圧力を加えています。(RFIの記事)そしてやっとカマラ大統領は選挙実施のアジェンダを出してきたようです。

最後にマダガスカルですが今度はセネガルのワッド大統領が仲介者として名乗りを上げているようです。(Bloombergの記事

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