2009年2月17日火曜日

Madagascar:袋小路


RFIから続報が入ってきましたのでお伝えします。
今朝お伝えした通り、本日ラジョエリナ氏は任命した大臣達を仕事にかからせるべく、各省庁へその支持者を動員しました。しかし、この動きは事前に知らされていたため、各省庁前で警察とのにらみ合いになりました。そして、結局ラジョエリナ氏側は大臣達の省庁入りをあきらめ、支持者達に解散するよう呼びかけ列を離れましたが、支持者達は結局そのまま残って警察と対峙しました。警察は催涙弾を使って人々を散らし、事態は収まりました。死者および怪我人は出ていないようです。
犠牲者が出なかったのはよかったと言えますが、このように解決の糸口さえつかめない袋小路に入っていってしまうのは、かなり危険なことだと思います。それは、まず市民レベルでの生活がまず制限され、人々の不満は高まるでしょうし、それに加えて外国からの投資者がどんどん逃げていきます。これによってさらに経済状況が悪化し、これはまた市民レベルの生活にキックバックされます。
もちろん、マダガスカルの場合2011年に大統領選挙が予定されていますから、そこに一応の「区切り」はあります。しかし、それまでの2年間で事態がどのように展開するかわかりませんし、何度か書いたと思いますが投資家の足は速いのです。2年間待つというのはあり得ません。
アフリカ連合、国連、インド洋連合、フランスに続いて今度は南部アフリカ連合SADCの特使がマダガスカル入りするようですが、これによって事態が好転する見通しは低いと考えざるを得ません。ラジョエリナ氏もラバロマナナ大統領も全く身を引く気はないようです。

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