2008年10月31日金曜日

Senegal:携帯会社の免許剥奪?


ベナンでTelecelとAreebaの免許剥奪が実施され、国の大部分がブラックアウトした悪夢の記憶もまだ消えていないうちに、今度はセネガルで第2の携帯オペレータのTigoが全く同じ運命にあおうとしています。
期限は10月31日。
もともと、セネガルでは例えばベナンとは違って旧国営の電話会社が運営するSonatel/Orange(もちろん、France Telecomの子会社)が圧倒的に強く、シェアのほとんどを握っています。そして、他のキャリアは入ってきたことがありません。多分、セネガルでは携帯オペレータの免許料が他の国に比べて異常に高いのではないかと予想しますが、これは単なる憶測です。
ただ、他国では普通に3つから4つの携帯キャリアが共存しているのに、セネガルでは全く入ってこないのには理由があるはずだと思います。
特に南ア資本のMTNやアラブ資本の旧Celtelなどが入らないのはなぜなのでしょう?
Tigo (旧Sentel)は、これまで後発の携帯キャリアとしてOrange(旧Alize)よりもサービスと価格破壊を先行させ、セネガルのケータイ普及を引っ張ってきました。特に100FCFA(約20円)からのプリペイドチャージができるなど、低価格サービスの拡充を図り、若者などの支持を得てきたのですが、ある程度使い慣れてくると、周囲にユーザが少ないことからTigo離れを起こしてしまうという反面も持っていました。
しかし、Tigoが消えてしまうとセネガルは完全なOrangeの独占市場になります。これがこの国の規則に抵触しないのか疑問に思いますし、ギリギリのところでサービス停止を免れるかもしれません。

RDC:MONUCの微妙な立場


MONUCとはMIssion de l'Organisation des Nations Unis en Republic Democratique de Congo(国連コンゴ共和国ミッション)の略で、1999年11月に交わされたルサカ合意に基づく平和維持を目的とする軍事および文民ミッションです。約1万7千人の軍人と千人の警察官、700人のその他スタッフで構成される巨大なミッションです。
今回の内戦で微妙な立場に立たされているのがこのMONUCです。
なぜかと言うと、MONUCはもちろんゴマにも展開しているわけですが、ローラン・ンクンダの軍隊に押されて、コンゴ民軍はさっさとこの街を撤退してしまい、MONUCだけがこの街に残されてしまったのです。そして、にらみあうローラン・ンクンダの軍(CNDP)とコンゴ民軍(FARDC)の間で板挟みになってしまったというわけです。
平和維持軍なので、住民の安全を守ることを第一の目標なわけですが、実はこのMONUC、住民の印象があまりよいとは言えないようです。27日にMONUCに対する不満を訴えるデモがゴマであり、小競り合いの中、住民の1人が命を落とし、これを受けて司令官が辞職しています。
さらに、ローラン・ンクンダはフランスのニュース専門テレビ局France24の単独インタビューに答えて「コンゴ民政府は国民を裏切った」と声明を出し、コンゴ民政府がフツ族の武装グループを支援していると非難しています。
そして今朝、キンシャサのコンゴ民政府はルワンダ政府がローラン・ンクンダのCNDPを支援していると非難し、ルワンダ政府はこれを否定。
しかし、BBC Africaが北部キブ州の知事の「ルワンダ軍はすでにコンゴ民に侵入している」という談話を放送、状況は混沌たる状態に陥っています。

2008年10月30日木曜日

Happy Halloween!

環境:Air New Zealandのバイオ燃料

Mercury Newsが伝えるところによると、ニュージーランド航空が商用一般機ボーイング747-400を第2世代バイオ燃料にて運行することを目的として、同機用のエンジン、ロールスロイスRB211一基をイギリスのダービーにあるロールスロイス社の施設に持ち込み、実機でのテストを開始するそうです。これに使われるバイオ燃料はJatropha Oilと呼ばれ、トウダイグサ科のJatropha Curcas(和名:ナンヨウアブラギリ)の種子から採れる油を原料としています。Wikipediaによると、この油には毒性があり食用に向かないため、他のバイオ燃料と違い食料危機につながらないそうです。太平洋戦争中には旧日本軍もインドネシアでの栽培を検討したという記録もあるそうです。また、この植物は乾燥などに強く、やせた土地でも育つということで、今回のテストに使われる燃料は主に南東アフリカ(マラウイ、モザンビーク、タンザニア)およびインドで収穫されたものということです。

Google:G. Earth for iPhone/Touch


ついに来ました!そして、これは面白い。
内容はほとんどPC用のGoogle Earthと変わらないのですが、iPhone/Touchに内蔵された傾きセンサで表示角度が変わるなど、面白いギミックがありますし、写真やWikiなどはクリックで表示、Earthに戻るボタンで戻るようになっており、使いやすい。
かなり完成度の高いアプリケーションだと言えるでしょう。
私が無理してまでiPhoneを買わない理由の1つに、米国や日本などではMapのデータが充実していて、ナビゲーションに使えるようになっているわけですが、GoogleMapでダカールを表示すると、こんな感じ↓になります。

あまりにも悲しすぎます。
これに比べたら、Google Earthはとても楽しいわけです。

2008年10月29日水曜日

RDC:コンゴ民東部で内戦


中央アフリカの大国、コンゴ民主共和国(RDC、コンゴキンシャサ、旧ザイール)の東部で内戦が勃発しました。
この地方は東の国境でルワンダに接しており、ルワンダのジェノサイドの時に難民キャンプがあったところですが、住民はルワンダやブルンジと同じくツチ族とフツ族に大きく分かれており、今回の内戦も実は反乱軍のリーダーはツチ族のローラン・ンクンダで、かなり民族紛争的色合いが強いようです。
もともと、このRDCという国、ジョゼフ・コンラッド、あるいはTINTINのエルジェを見ても分かるように、西欧人にとってアフリカのカオスをそのまま体現したような国なわけですが、国土が広く、多様性に富み、アクセスは困難という統治の難しさを抱えています。それに加えて見事に紛争を抱えた国に取り囲まれており、9月には東北部のスーダンおよびウガンダの国境地帯でウガンダの反乱軍の攻撃で5万人もの難民が出ています。
今回の内戦の原因は1990年のルワンダジェノサイドにさかのぼります。ルワンダの旧政府軍はフツ族が主体でしたが、ジェノサイドによってツチ族に追われたフツ族が東部コンゴに逃れForces Democratiques de Liberation du Rwanda (FDLR) という武装グループを形成します。そして、ジェノサイドの影響によってサイールのモブツ政権も倒れ、コンゴ民が誕生するのですが、このトランジション時のコンゴ民政府とツチ主体のルワンダ政府の支援を東部コンゴで受けていたのがRCD-Goma (Rally for Congolese Democracy)というグループでした。このFDLR問題は公式には2003年に反乱軍のリーダーが投降したことで終わったことになっていますが、実はルワンダに戻ることを拒否した強硬派のFDLRはコンゴ東部にとどまったわけです。
そして、今回ローラン・ンクンダの率いるCongrès national pour la défense du peuple (CNDP)はこのFDLRの残党と現コンゴ民政府が協力関係にあるとし、FDLR残党を根絶やしにする目的で内戦が開始されたのです。
このことを見ても分かるように、この問題は東部コンゴのみならず、キンシャサをはじめ、ルワンダを巻き込む可能性が大きい重大な問題に発展しかねません。ということで、これからも、フォローしていこうと思います。

2008年10月27日月曜日

Apple:MacMiniのゆくえ


iMac、そしてMacBook & Proがアルミボディを手に入れ、また大幅に内部のブラッシュアップが行われました。ここで取り残されているのがMacMiniです。かねてよりJobs氏に嫌われているという噂もありましたし、先日の業績発表会でNetBookに言及したJobs氏が500ドルのチープなマシンはAppleにそぐわない的なこと(じゃあ、MacMiniは??)も言っていたこともあり、やはり生産中止か??と噂が立っていました。しかし、ここにきていくつかのソースからMacMini延命という話も出てきたのです。AppleInsiderArsTechnicaがほぼ同じことを伝えていますがその元の1つがNVIDIAの新しいマザーボードで、これは基本的にMacBookおよびMacBook Proに使われているものと同じということですが、MacMiniのボードによく似ているという話です。MacWorldの記事がこのことを詳しく取り上げています。もう1つのソースがネバダ州でMacMini400台を使ってサーバを立ち上げ、共同運用しているMacMiniColoという会社が発表したレポートです。このレポートはなかなか面白いのですが、現在ラスベガスでは少なくとも1万台のMacMiniがホテルやカジノで使われている、MacMiniは様々なビジネスに使われているとした上で、新しいディスプレイポートやSATA接続の光学ドライブを搭載したMacMiniが出ることはほぼ確実、さらに黒とアルミのデザイン変更やNVIDIA GPUの搭載、802.11nのAirMac Extreme搭載についてかなりの確率であり得る、としています。
またAppleInsiderの記事ではさらにMacMiniがAmazonのデスクトップ売れ筋トップ5にランクインしている(現在はなんと第1位!)ことが伝えられており、Jobsに嫌われていようとも、アップルが450日も放置して、語ろうとしなくてもマーケットはMacMiniを語っているとしています。
かく言う私も、CYVOGUEで6台のMacMiniを運用している、MacMiniのファンです。CoreSolo 1.5GHzを4台、CoreDuo 1.66GHzを2台使っていますが、ほとんど問題なく、小さく低消費電力で他に類を見ないマシンです。WindowsマシンにはMacMiniに当たるものがありませんでした。唯一A-OpenのMicroITX用のケースがMacMiniとほぼ同じサイズだったのと、新しいASUSTEKのEee Desktopがサイズ、値段ともようやくMacMiniに似たものになっているという程度です。
ラスベガスのカジノに限らず、例えば私もニューヨークのクーパーヒューイット美術館でたくさんのMacMiniが液晶モニタの裏にVESAマウントで固定されて展示に使われているのを見ました。MacはたとえAppleのモニタでなくても画面を見ればすぐWindowsのものと区別がつきます。多分解像度が違うからというのと、見慣れているからというのがあると思うのですが、ピーンと来るのです。このようにMacMiniは実は見えないところでたくさん活躍しているのです。また、流通しているのが少ないのかもしれませんがなかなか中古にも出ないし、出てもすぐに売れてしまいます。初代のG4 1.25GHzが未だに流通しています。
ともかく、MacMiniが存続してくれることを私は個人的に望んでいます。あの比類なきシンプルさとコンパクトさ、ハンドリングのしやすさは実にAppleらしいと思います。また、Miniは開けにくいと言われていますが、これは単に慣れの問題ですね。私も最初は試行錯誤しましたが今は20秒でMiniのケースを開けることができます。Miniのハード的な問題点といえば、ただ1つ、たまにサウンドカードを全く認識しなくなり、音が出なくなることがあります。これは他のMacでは経験したことがない現象です。こうなったときはカバーを開けてマザーボードの端にあるハードウェアリセットのボタンを押してやると治ります。

2008年10月26日日曜日

US:平和部隊リベリアに再派遣


AP通信が伝えるところによると、内戦のため20年間停止していたリベリアへの米国平和部隊の再派遣が決まったそうです。
リベリアはコートジボワールの西隣にある国で、アメリカの解放奴隷がアフリカに帰って建国した国です。1989年に内戦状態に入り、それが2003年まで続きました。その時代の独裁者Charles Taylorは現在ハーグの国際司法裁判所で裁かれている身です。
もちろん、日本の青年海外協力隊もかつてリベリアにはたくさん派遣されていました。平和部隊と同じ1989年に引き上げとなり、リベリアに派遣されていた隊員は周辺国などに再派遣になりました。
実はこのリベリアで始まった内戦がその後シエラレオネに飛び火し、現在まで続くコートジボワール内乱の後ろにはこのリベリア/シエラレオネ内戦時にこの地に入り込んだ傭兵がリベリア/シエラレオネにおいて内戦が終結に向かったことに従い、コートジボワールに移動したという噂もささやかれています。また別の噂ではセネガルのカザマンス独立運動の後ろにもこれらの傭兵や武器商人がいるとされています。
ともかくその火種ともなったリベリアでの内戦が終結し、平和部隊の再派遣にこぎつけたことに感慨をおぼえます。
戦争によって一番の被害を被るのは民衆です。20年の空白は容易に埋めることのできない発展の遅れや社会的な溝を作ったのは間違いないことでしょうし、民衆の負った傷というのは計り知れないものがあるでしょう。
平和部隊は当面教育分野に重点を置いた派遣がされるようです。

2008年10月25日土曜日

OLPC:子供に選ばれるSugarXO


Cnetの記事より。
この記事は2段構えになっていてまず最初のパートではWin XPとSugar XOの2つのバージョンのOLPCを比較し、第2のパートでは子供がどちらのラップトップを好むかという実験をしています。
OLPCのハードウエアは開発されてからすでに2年以上過ぎているので、もう最新のものとは言えずハード的には時代遅れとなっている感を否めません。その間にASUSTEKのEee PCをはじめとする低価格のNetBookが非常に速いペースでどんどん新製品を出して進化しています。
OLPCは特に目立った進化を遂げることができず、折り畳むNintendo DSのようなコンセプトを発表するなど、ハードを作って自ら途上国での教育プロジェクトをハンドリングすることをあきらめたのか?と思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。
しかしながら、やはりIntelなどと組んでコマーシャルベースに乗せなかったのはハードの開発という点において致命的だったのではないかと思います。もちろんLinuxはPentium 3のような古いマシンでも一応作動しますから、XO Laptopが古くなったとはいえ、ハード的に動かなくなるということはないようです。
子供用に開発され、子供用のソフトウエアを多数組み込んでいるSugar XOに対し、OLPCのMSバージョンはほとんど大人用のXPと変わらないそうです。インターフェイスの差はWinなどへの慣れのない子供では柔軟にSugar XOに対応できるようで、結果として子供にはSugar XOの方が受けがいいというのが結果でした。
Sugar XOもいくつかのアップデートを経ており、現在の最新リリースは8.2.0になったようです。また、フィールドにおいても10月の第1週にルワンダが正式にOLPCのプログラムを始動させ、500台のXO Laptopが実際に学校に配備されたそうです。

Apple:検索サイトにかかった未知のApple製品

Apple Insiderや9to5Macなどが伝えていますが、NY TimesのJohn Markoffが「とある検索エンジンの会社がiPhoneとMacBookの間のスクリーン解像度を持つ未知のApple製品をキャッチした」ということです。
なかなか舌なめずりさせられるような話です。折しもそれに先立つAppleの業績発表においてSteve JobsがNetBookについてかなり意味深長な「待って、見ているところ」という発言をしています。Appleが複数のそういうプロトタイプを開発しているのは間違いないのでは?と思います。私自身、「Apple:800ドルMacBookの夢」で似たことを書いてますし。
しかしながら、いろんなことを考えあわせるとAppleがこのスタイルのNetBookを投入するのは、すぐではないと思います。なぜかというとNetBookの標準的な仕様というものが固まっていない時点で、Appleが自社製品を投入することはインパクトという点において欠けるからです。Appleが最も得意とするのは、製品のコンセプトというものが一般常識として固まった頃にそれをブチ破るようなパンチを繰り出すというやり方なのだと思います。例えばiPhoneがそうです。ケータイ、そしてスマートフォンがだいたいこんなものというコンセンサスができた時点で、それに一応乗っ取っていながら、一枚ブチ抜けたような製品を作るわけです。
さて、現在のNetBookはまだ製品的にいろいろありすぎます。そして、それぞれがかなり問題をかかえています。同じNetBookというカテゴリーでもストレージが4GBのSSDから2.5inch HDDを搭載するものまでいろいろだし、OSもLinuxのオリジナルバージョンからXPというレガシーシステムまであり、何をおいてもまだNetBookの使い方、というものが極めて微妙な位置にあるのです。iPhoneではできなくて、MacBookでは大きすぎるというシチュエーションはどういったものなのか?と。また、iPhoneによって3Dのカバレージが広がったりWiFiスポットが増えたりはしていますが、まだまだMacBookをどこでも、という環境にはなっていないし。
あとiPhoneがもう1つ上の進化を果たすためには、もっとAndroidとかBlackberryが増えなければいけないのではないかと思います。それで、iPhoneの生態系を活かすようなモノを次に作る気がするのです。

2008年10月20日月曜日

Apple:800ドルMacBookの夢

SnowLeopardがFinderのCocoa化をめざし、MacBook & MBPがBrickプロセスによって工業プロダクト、つまりモノとしての品格を他の追随を許さないくらいまで高めたことを見ても分かるように、現在のAppleのMacに対する方向性は「円熟」そして「内部のブラッシュアップによる高品質化」だと言うことができそうです。
それから言えば、899ドルのMacBookというものが現在のAppleの方向性にそぐわないことが理解できます。
オリジナルMacBookはiBookの流れを汲むもので、言ってみればPowerBookの廉価版だったと言えます。だからGPUがMBPのラインとは違ってIntelだったし、これは例えばFLVの再生時などにCPUの負荷がすぐ高くなってしまい、ファンがブンブン回るという使ってすぐ気づくような差があるわけです。
しかしながら、今回のMacBookは外見も中身もほとんどMacBook Proと差がありません。言ってみれば13.3インチのMacBook Proなのだと思います。そしてちゃんとNVIDIAのグラフィックカードを搭載し、それで処理されるので前のようにすぐファンがブンブン回ることにはならないでしょう。つまり、PowerBookとiBookという2つの製品ラインから、MacBookというただ1つの製品ラインになったと考えていいのではないでしょうか?そして全く新しいラインとしてAirがある。ということは、iBookのラインは消滅してしまった、ということになります。
先日「一新されたMacBookライン」というエントリーでMacBookの価格設定について「悩ましい」と書きましたが、これはiBookの延長としての旧MacBookを想定した場合であって、新型MacBook特に上位の機種がMacBook Proの13.3インチバージョンに他ならないことを考えれば、この価格設定は妥当だと言えます。むしろ、魅力的なものに見えます。
そして、注目したい部分、それは残されたボトムラインのホワイトMacBookです。これを残している理由・・・つまり廉価版のMacBook& MBPのラインが出る可能性を示唆しているのではないでしょうか?このラインとは全く別のアーキテクチャを持つ、ATOMベースのラップトップ?かもしれません。また、単にラインということで考えれば、その下にiPhone/iPod Touchが来る。そうなると、この中間に来るものは例のタッチスクリーンを持つタブレットPCになるとも考えられます。SnowLeopardの進化を考えれば、これは光学ドライブのないSSDだけのノンスピンドルPCで、スクリーンは9インチくらい?になるのではないでしょうか?

MacBookにBlu-rayドライブ搭載がないのは、基本的にAppleは光学ドライブをなくす方向で動いているので当然だと思います。
あと、謎なのはMacMiniですね。

Apple:SnowLeopardの噂


Appleの話題ばかりが続いてしまいますが、とにかく9月の新iPod発表からはどんどんニュースが飛び込んでくるので完全にそれに目を奪われている・・・というのが現状です。
噂としてはiMacのラインがリフレッシュされるということもありますし、実は例の800ドルMacBookについても書きたいこともあるのですが。
とりあえず、確実なところでAppleInsiderの記事からです。
Snow Leopardは当初Leopardのマイナーアップグレードであるように言われていましたが、ここにきて最新のビルドでは非常に大きな進化をとげるようになったようです。
その1つがFinderのCocoa化。CocoaとはMac OSがレガシーシステムからOSXに移行する際に、OS9とOSX双方で動作するCarbonアプリケーションに対して、OSXネイディブで動作するアプリケーションをCocoaと呼んだわけです。そしてレガシーシステムで動作するアプリケーションとの互換性を保つため、OSXのウインドウシステムであるFinderはCarbonアプリケーションだった・・・というわけです。
SnowLeopardではついにこれが完全に書き換えられてCocoaアプリケーションになるというのです。これは表面上の変化より、内部での確実な進化ということができるでしょう。
もう1つのメジャーな変化はImageBootという新しい起動方法です。これは現在MacOSX Serverで可能なNetBootの技術の応用でネットワーク上のリモートディスクから起動させるという技術です。同時に起動ディスクや外部ディスクにこれらの起動ディスクを複数つくることができ、どれからでも起動が可能になる、ということらしいです。今まででもMacOSXのインストールディスクのディスクイメージを作ってそれをHD上に保存することはできました。しかしImageBootはディスクイメージを使わず、それをマウントするということもなしに同一ボリュームの上にいくつも起動ディスクを作ることができる、ということです。
これを見ても、例えばMacBookの進化がOSの進化にシンクロしているわけで、SnowLeopardへの移行はスキップできるようなものではなさそうです。

2008年10月19日日曜日

Apple:消えゆくFireWire


新しいMacBookからFireWireポートが廃止された。これから、移行アシスタントの問題やらDVとの接続やら、TargetModeの問題やらいろいろ生まれるわけだが、どうやらこれはAppleが考え抜いた末の決断だった・・・と言うことができそうです。私も長い間FireWire愛用者だったのでこの変化に関しては、複雑な気分ではあるものの前向きな気持ちで受け止めたいという気になってきました。
FireWireはIEEE 1394というAppleが開発した高速シリアルバスの規格です。Sonyも同規格のものをiLinkとして使っています。その昔、MacではUSBの外部ドライブは信頼性が低く、読めなかったりしたものです。その点FireWireは高速で信頼性の高い外部ドライブとの接続手段でした。また、外部ドライブからの起動も簡単にできたのです。
さて、新MacBookで通常FireWireを使っていたタスクをどうやってやるのか、これが問題なのですが、まず移行アシスタントについては前にも書いたようにネットワーク経由で行うようになっています。次にDVとの接続ですが、最近はほとんどのデジタルビデオ機器がUSB2.0での接続となっており、FireWireを使うのは少数派ということです。最後にTargetModeですが、これはあきらめてください・・・ということらしいです。そのかわり、以前にも増して内蔵HDDへのアクセスが容易になっている・・・ということらしいです。つまり、HDDを取り出して他のMacや外部ドライブ用ケースに入れて使うというパターンです。そういえば、SATAの外部ドライブケースはほとんどUSB接続ですし、USB接続の外部ドライブから起動することももちろんできるので、実質それほど困ることはなさそうです。
しかし、以前は自分のMacにちゃんと作動するMacOSを入れて、ドライブなどに問題のあるMacをTargetModeでつないで、自分のMacからOSインストールするというターゲットモードの使い方をしたのですが、これはできなくなります。ネットワーク経由などでやるか、問題のMacからHDDを取り出して、USB外部ケースに入れてインストール、ということになりそうです。
それにしても、少しばかり寂しい気がしますね。

2008年10月16日木曜日

Apple:新MacBookに触ってきました


なんかいてもたってもいられず、心斎橋のApple Storeまで行って実機に触ってきました。
これは、すごいです。実機は写真やビデオで見るよりも素晴らしい。特にBrickプロセスによって削り出されたアルミの筐体はもはや芸術品といえるまでの美しさです。個人的な好みの話ではブラックのマスクよりもAirに継承されているアルミの枠の方が好きですが、Airのデザインを一種踏襲しているようなカーブを持っていて本当にキレイです。
LEDバックライト搭載のスクリーンは旧MacBookの半分くらいになり、とても薄い印象です。これでどうやってあれだけの軽量化を図っているのか、そのあたりの技術レベルが素晴らしい。MacBookのキーボード左上には非常に細かい穴が開いていてそこにマイクが内蔵されているのがわかります。
そして、タッチパッドですが、大きさは旧MacBookのパッド+ボタンで、クリックはこのタッチパッド全体が沈み込むようになっているのです。タッチセンサのタップでは誤操作を免れませんが、これだとしっかりクリック感もあり、特段重いわけでもなく、操作性はとてもいいです。
LEDバックライト+NVIDIAビデオカードはもっと派手な絵作りになるかと思ったのですが、どちらかというと落ち着いた色調という気がします。
ただ、ブラックのマスクがあるために、とても締まって見えます。これはiMacにも言えることですが。

なお、Apple Storeには在庫があるようです。オンラインストアだと5〜8営業日になっていますが。
ちなみに梅田のヨドバシにも寄ったら、ここでもありました。あと、旧モデルをちょっと安くして売ってました。
確かに、新型のあのモノとしての品格を見てしまうと、旧型はおもちゃっぽく見えてしまいますね。

Apple Storeでは・・・REDのShuffleを買ってしまいました。

2008年10月15日水曜日

Apple:新MacBookへの移行アシスタント

前のポストで新型MacBookからFireWireが消えたことを書きました。
で、古いMacからの移行の問題を取り上げたのですが、AppleのユーザーForumがこれを取り上げていました。
結果からいうと、古いMacからの移行は可能で、移行アシスタントの中でEthernetケーブル経由、あるいはWiFi経由で行うことができます。
しかし・・・ものすごく遅いんじゃないか?と思います。FireWireでつないでいてもも移行にはだいたい2時間くらいかかります。iTunes Musicフォルダや動画ファイル、iPhotoフォルダなんかはあらかじめ外付けUSB2.0のHDDか何かに逃がしておいて、アプリケーションや設定ファイルなど最小限のものを移行するようにした方がいいかもしれません。
また、WiFiを使わず、Ethernetケーブルでつないでおいた方が速いでしょう。

Apple: 一新されたMacBookライン

サプライズはありませんでした。
噂されていた通り、現行iMacのデザインに沿ったアルミとガラスのデザインで統一されたMacBook & MacBook Proのライン。Airだけは旧デザインのまま、マイナーチェンジされています。
デザインの統一というものの意味は確かに重要かもしれませんが、このアルミとブラックのデザインはそもそもかなり好きずきが分かれるところで、しかもホワイトが所々に残っているなど、それほど統制のとれたものではない印象があります。もちろん、今となっては真っ白のラップトップは他がどんどんマネした結果市場にあふれかえっているし、もうあの「白」でアップルのアイデンティティを主張することはできないというのはわかりますし、同じアルミで作っても、他のメーカーが作れば光沢部品などを取り入れたデザインになってしまうでしょう。
むしろ、注目するべきは中身なのですが、まず性能としてはエントリーモデルのクロックが前よりもダウンしています。MacBook Airのときもそうでしたが、これはもうクロックアップ戦争が一時停止したという風に理解しても構わないのかな?と思います。これまでPC業界はCPUのスピードを上げることに集中していましたが、Appleに関していえばTigerのあたりからCPUのスピードアップによってパフォーマンスを上げるよりも、ソフトウエアをオプティマイズすることでプロセスを簡略化してスピードを上げる方向に転換したような気がします。まあ、それでもUbuntuなどPentiumでもあれだけのスピードを出せるわけで、それに比べればMac OSはかなりFatなものであることに変わりはないのですが。
また、MacBookではNVIDIA製のグラフィックチップを搭載し、LEDバックライトのスクリーンとあいまって、グラフィック性能としてはかなり期待できると思います。実機を見てみないことにはわかりませんが。
そして、期待のガラス製トラックパッドですが・・・なんとアップルはボタンを全くなくしてしまいました!トラックパッド全体が感圧になっていて、押すとクリックになるそうです。これは実際使ってみないとわかりませんが、再びインターフェイスの大きな進化かもしれません。
また、これはデザインの話とも関わってくるのですが、噂のBrickプロセスにより、キーボードまわりから側面がシームレスになっています。ユーザにはあまり関係ない話ともいえますが、これはマシンの堅牢性を高めるのに有効だと思います。また、MacBookのHDDやメモリスロットへの簡単なアクセスが踏襲されています。これは大きく評価するべきです。iBookなどはこれらの作業が非常に困難かつ煩雑で危険が伴いました。私はこのMacBookをもう2年半以上使っていますが、その間にHDDを2回、メモリも何回か付け替えています。とても簡単でほとんど精密ドライバ1本(とTorx1本)で作業ができ、5分で作業が終了するのです。これは、内部にアクセスできる仕様になっていないAirとは全く逆のアプローチで、どんどん中身を増やしたりしたいユーザにとってはとてもうれしい配慮です。しかし、新型MacBookのメモリはDDR3という今はまだそれほど大量に流通してないタイプなので、安く増量をできるものではありませんが。
また、HDDはすぐにでも増量したい仕様ですね。
それにしても、この価格設定は悩ましいというか・・・あまり購買意欲をそそられないという価格設定ですね。この部分に関しては折しも世界同時不況で消費が冷え込んでいるのだからもう少しアトラクティブなサプライズが欲しかった。
例の800ドルというのは、どうやらCinema Displayだったようです。
もしかしたら中古MacBookの価格を高めにおさえるためにこういう価格設定なのかと勘ぐってしまうような値段であります。アップルもこのあたりは意識しているのか、ストアでは11万円強の旧型ホワイトのMacBookが残されています。これが今なら一番お買い得かもしれませんね。

追記:それと、新型MacBookにはFireFireポートが廃止、MacBook ProではFireFire 800のポート1基のみの仕様だそうです。困ったものだ。ターゲットモードとかどうやってするのでしょうか?移行アシスタントで古いMacから移行できないとすれば大問題です!

2008年10月12日日曜日

セネガル政府の財政危機


9月にIMFから「民間セクターに対して大量の未払い請求書がある」と警告されていましたが、その問題がまた浮上しているようです。
折しも世界中が大不況で株価は下がりっぱなし状態。
この状態は基本的にお金のないアフリカにとって無関係と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
アフリカにもピラミッド状の経済構造があり、お金持ちはものすごくお金を持っていますし、それは多くの場合先進国で運用されているのです。もちろん、お金持ちは単にその運用だけで暮らしているわけではなく、それぞれの国で不動産をはじめとする様々な事業を展開してそれで富を築いているわけです。ここで、資産の目減りによりどのような影響が出るのか考えてみれば、それは途上国での事業そのものに注入されるキャッシュの減少という形で表面化します。そしてこれはもともと非常にもろい地盤に立っている途上国の労働者階級の雇用そのものを危うくしてしまうことになります。
また、これは憶測にしか過ぎませんが、国そのものもある程度ファンドにて資金の運用をしていることも考えられます。
もしそれが本当で国の財政が直接今回の株価暴落&金融不安の影響をかぶるとしたら、危機は今年中にも訪れることになります。
日本や他の先進国も、国債という形で資金調達を行います。しかし、信用度の極めて低い途上国の政府はこの資金調達方法をとることができません。そうなると、他の資金運用の方法をとる方向に流れるはずです。
たとえ、政府が直接それをしないとしても、政府と関係のある銀行がそれをやっていることは間違いありません。セネガルなどの銀行はフランス系の銀行の現地法人であることが多いので、これらは親銀行が出したサブプライム系の損失をかぶることになりますし、今後の運営はそれを見込んだものになります。いずれにしても、キャッシュの流れが鈍ることは間違いありません。
富裕層のキャッシュの流れが鈍れば、インフレは押さえられるかもしれませんが、同時に労働者層に落ちるキャッシュも減ります。ということは政府も今以上に緊縮経済にシフトしなければならず、もし財政危機の火種を抱え込んでいるとしたら、これは一気に破綻してしまう危険性をはらんでいるわけです。

話は少しそれますが、ここ最近またダカールでは長時間停電が常態化しているようで、これは電力会社Senelecの運営資金繰りがつかないことが原因だそうです。原油価格がこれだけ落ちているのに「運営資金」がないとは、経営そのものに問題があるわけですが、このタイミングで来るというのは、例えば政府が電気代を払ってないとか、資金運用に失敗したとか、いろんなことを疑いたくなってしまいます。

2008年10月10日金曜日

新しいMacBook & MacBook Proは?


10月14日にThe spotloght turns to notebooks.というイベントが開催され、それで新しいMacBook & MacBook Proが発表されるという見通しだということです。楽しみですね。
そしておなじみ、事前リーク情報としては2つ流通しています。1つはキーボードまわりのカバーの写真で、アルミのようです。形状としてはMacBookのとほとんど同じに見えます。また、17インチのものらしいモノには現行MacBook Proのようなパンチングがキーボード横に施されています。ということで、形状としてはMBPのキーボードがMB調になる、ということみたいです。
また、もう1つ、こちらの方が個人的にはとても気になるのですが、800ドルのラップトップを出すらしいという噂。
これはなかなかすごいですね。出たら売れると思います。しかも、なんかやりそうな気配がある。というのはこのクラスのラップトップだとCore2 DuoでなくAtomを積んでくると思うのですが、Apple初のAtom搭載ということになります。これは、ラップトップにはとどまらず、新しいデバイスの可能性も示唆しているからです。しかし、この情報は単なるプライスリストのリークだけで写真系のリークは全くないので実際存在するのかどうかもわからないです。本当に「噂」のレベル。
ただ、先日とりあげたAAPL価格の低下(最近では90ドル前後)もあり、戦略的プロダクトの投入は本当に欲しいものです。

WOZ : iPod will die(iPodは死ぬ)

いろんなサイトで取り上げられていますが、Wozはアップルファンボーイにとってジョブスに次いで人気のある人物だということが伺えます。新しいPod世代のファンボーイにとってはショッキングなのかもしれませんが、レインボーカラーのアップル世代なら「いかにもWozらしい」と納得するんじゃないかと思います。
その昔、パソコンの黎明期には「エバンジェリスト」という人たちが活躍していました。エバンジェリストは現代のファンボーイなわけですが、ファンボーイよりもさらにオタク要素が強く、今で言うならApps Storeでソフトを売ってる人とかQuartz Composerを使いこないしている人くらいの技術レベルを持った人でした。また、Macという「よき知らせ」を「世界に対して発信し、広める」ことを個人的な使命であると心得た人たちもいました。その中にはジョブスやWozをまるで神のようにたたえる人までいたほどで、そういう人たちが多少形を変えて今の熱狂的ファンボーイとして存在しているわけです。
WozのiPod will die.というセリフはいろんな意味にとることができます。ArsはこれをクリックホイールスタイルのiPodのことだとしています。EngadgetはiPod+iTunesというカタチの終わりではないかと言っています。またiPhoneへの収斂だと考えることもできます。
私としてはその全部じゃないのかな?と思います。今までもいろんな予言をしているWozのことです。多分、当たるでしょう。
Appleは多分iPhoneを超えるサプライズをここ数年のうちに出してきそうな気がするのです。

WikimediaのサーバがUbuntuに移行


ArsTechnicaの記事より。
Wikipediaなどを運営する財団WikimediaのサーバがUbuntuに移行するようです。
Linuxを搭載した超小型ラップトップの返品がWinXPを搭載したものよりもかなり多いという話もあり、まだLinuxデスクトップは普通のユーザにとって垣根の高いものという気もします。
その一方でサーバに関してはLinuxのシェアが伸びているのだと思います。
サーバはユーザがメインテナンスするものでもありませんし、ある程度お金を使える財団などであれば、メインテナンスをディストリビューションの会社に委託することもできます。従来はそのあたりRedHat Enterpriseなどの独壇場だったわけですが、Canonicalも同様のサービスを提供していて、評価が高まっているということなのかもしれません。
Ubuntuが他のLinuxディストリビューションと違っているのは、6ヶ月ごとに新しいリリースを出すというタイムライン制御を行っていて、今までこの約束はきっちりと守られているということ。そして、新しいリリースの度にかなり大きな進化を遂げていることでしょう。
ただ、デスクトップの場合、その使い方はWindowsやMacとは少々違いますし、この違いはWinとMacの違いとは性格を異にする「違い」なのです。その「文化的相違」を乗り越えられるかどうかがLinux普及のカギとなっていると思います。

2008年10月6日月曜日

AAPL価格に見る世界経済

先週末大幅に値下がりしたアメリカの株式市場、週明けに日本のマーケットがどうなるのか見ていましたが・・・下がっています。
また、ここにきて堅調と見られていたユーロ市場の意外な脆弱さが見えて、ユーロも落ちています。
AAPLもなんと97.07まで落ちる始末。9月の中頃には165もあったのに・・・ほとんど大暴落ですね。
まあ、AAPLは新製品が出る前には下がる傾向があります。今回も13日頃とささやかれている、新型MacBook & MacBook Proをうけてのものというのも、アメリカの株式市場全体の値下がりにプラスして考えなければいけないのでしょうが。
しかし、9月の新製品が思いのほかあてはずれだったとされた可能性も否定しきれません。
私も今回Nanoの実機を見て「いまいち」と感じた方です。
そのせいか、今回はしつこいほどのTVスポットを入れています。もう、あの曲が耳にこびりついて離れないほど。
さらに先週はiTunes Storeで例の曲は無料で提供されていたのです。
もしかしたらAAPLは不況に弱いのかも???

追記:なんか落ちすぎだと思っていたら、ジョブス氏が死にそうっていうデマが流れたためだったようです。
追記2;とか言っていてアメリカのマーケットが開いたらさらに落ち続けています。もう90を割りそうな勢い。

2008年10月3日金曜日

橋下知事報道に関して

これに関しては知事の会見も裁判所の判断も至極まっとうなものであるにも関わらず、マスコミの報道姿勢が実態を歪めてしまっているように見えてなりません。原因となった光市母子殺害事件の犯行は理由はどうあれ明らかな殺人ですし、その弁護団の奇妙な主張は実際橋下知事の言う通り「行き過ぎた」ものだったと思います。また、コモンセンスとしては「言い逃れ」と考えるべきだと思います。司法の責任というのはなんでもかんでも情状酌量して刑を軽くすることではなく、社会の規範となる法を厳格に適用することにあるはず。そういう意味では弁護団のあのなりふりかまわない主張というのは、むしろ裁判所がブレーキをかけるべきだったと思います。それをマスコミに露出している橋下知事(当時は弁護士)がテレビでやってしまった。ここがまずかったわけです。
一種の「煽動」と言うことができます。現在進行形で審議中の事件をマスコミがとりあげ、それを番組の中で弁護士がコメントするということはよくあることですが、「弁護士会に電話しろ」というのはコメントの範囲を超えてしまっている。橋下知事はそれを受け止めての謝罪というわけです。
しかしながら、これは光市母子殺害事件での被告側弁護士団の「とにかく何でも精神問題にして責任能力を問う」という「やり口」が正当化されたわけでは全くないわけで、今のマスコミの報道はそのへんを非常にあいまいにして報道しているように感じるわけです。むしろ、普段かなり強引に自分のやり方を通している橋下知事が、謝罪している姿を興味本位でとりあげ、それと比較する形で件の弁護士団のアーカイブ映像を使っている。
とにかく、もともと誤解を招きやすい内容のものをさらに誤解を誘うような形で報道されるそのワイドショー的な取り上げ方というのは疑問を呈さざるを得ません。

2008年10月1日水曜日

MacBook+acer X223w


実は日本に汎用モニタを持っていなくて、先日帰国した際は中古のMacMiniを買ったもののテストができず、そのまま持っていったらAirMacカードに不具合があったりしたので、やっぱりテストする環境を作らなきゃ・・・ということで、買いましたacer X223w。22型ワイド液晶2万5千円。広くてとても快適です。で、今は愛機MacBookをリッドクローズドモードで使っています。リッドクローズドモードとはMacBookの蓋を閉めたまま、使う方法です。やりかたがちょっとトリッキーなので解説しておきます。

1. MacBookのフタを閉め、スリープさせます。(動作している状態からはリッドクローズドモードにならないので注意。)
2. MacBookの電源アダプタをとりつけます。(外した状態ではリッドクローズドモードになりません。)
3. モニタの電源は入れた状態で、Macのモニタ端子と接続します。
4. USB端子にキーボード、マウスをつなぎます。(ここでMacBookがスリープから復帰します。)
5. システム環境設定>ディスプレイから適切な解像度を選択します。(メニューバーに表示させるとさらに便利です。)

これで、外部モニタのキャパシティを最大に活用できます。
もしかしたらMacBookのグラフィックチップでは表示が遅くなったりおかしくなったりするかな?と心配したのですが全くそんなことはなく、1680x1050で完全にスムーズに表示しています。これはこのモニタの最高解像度です。
このモニタはDVI入力があるので、私はMacBookの出力をDVIのアダプタから出しています。どうやらVGAだとぼやけたりすることがあるようですので、DVI入力のあるモニタを選択した方がいいと思います。