2009年2月24日火曜日

Africa:NEPADはどうなったのか?


NEPAD (New Partnership for Africa's Development:アフリカ開発の新パートナーシップ)は2001年に発足したAUの下部機関でアフリカ開発の新しいビジョンと戦略的フレームワークです。NEPADを主導したのはアルジェリア、エジプト、南アフリカ、ナイジェリアおよびセネガルの国家元首です。2001年当時、オバサンジョ大統領、ムベキ大統領、ワッド大統領などの持っていた影響力は強力でした。そして、これらの人の鳴りもの入りで始まったNEPADは未来を約束されたも同然でした。私もNEPADは成長すると見ていました。しかしNEPADは全く動かなかったのです。AllAfricaがNEPADの今の記事を書いています。ワッドは「会議ばかりしている」とNEPADを切り捨てました。そしてオバサンジョとムベキは政界から引退。NEPADの現在は全く死体です。
しかし、いかにNEPADがアフリカの官僚主義によって殺されたとしても、その目的の重要性は現在でも薄れていません。NEPADの4つの目的は、

1. 貧困削減
2. アフリカの個および集団的持続可能な開発と成長
3. グローバルな経済システムの中でのアフリカの地位確立
4. 女性のエンパワーメント

となっています。これらをアフリカが自らのイニシアチブでやっていこうということだったのです。実動したなら素晴らしいことだったのですが、残念なことにワッド大統領の言う通り「会議ばかりしていた」のでダメになってしまったのは非常に残念です。

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