2009年2月12日木曜日

Madagascar:大統領の逆襲


マダガスカルのニュースが続きます。今朝、ラジョエリナ氏の陣営は4名の閣僚を任命しました。(Afrik.comの記事)今、マダガスカルには2つの政府があることになり、とてもおかしなことになってきています。
今朝の記事でフランスの協力国務長官がインド洋連合の調査団とともにマダガスカル入りをするとお伝えしましたが、この調査団のメンバーをAfrique En Ligneが伝えています。コモロの元外務大臣、在ベルギー大使のSultan Chouzourが団長を務め、元モーリシャス大統領のカール・オフマン氏、セイシェル大使ジェレミー・ボンヌラム氏、レユニオンからウィルフレッド・ベルトル氏、そしてフランスの協力国務大臣アラン・ジョヤンデ氏が名を連ねています。
そして、本日ラバロマナナ大統領陣営による大きな政治集会がスタジアムで開かれ、3万人を超える支持者を集めたとJeune Afriqueが伝えています。折しもサイクロン、ゲールが近づき悪天候に襲われたにもかかわらず、です。私はラバロマナナ大統領はもっと人気がなくなっていたのかと思っていたのですが意外に強い支持基盤があるようです。
AllAfricaが面白い考察を行っているのですが、ラバロマナナ大統領とラジョエリナ氏のパワーゲームは結局後ろで多額の資金が動く「マネーゲーム」であるというものです。そう考えると確かにいろいろなことに納得がいくようになります。そして、ラジョエリナ氏のこれだけ材料が揃っているにもかかわらず、ラバロマナナ大統領に決定的一打をあたえることができずに努力が空回りしている感じ、もなんとなくうなずけるのです。
そして、今日のラバロマナナ大統領の大集会も。
しかし、これがマネーゲームだとすればなおさら早期決着をつけないと、ジンバブエのようになってしまいます。投資家は足が速いのです。そして権力争いによってチャンスを逃がせば今の世界経済状態から言っても、非常に大きな痛手を負うことになるのではないかと思います。

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