2008年2月27日水曜日

EverexからミニPC


Cloudbookの不良もなんのその、またまたEverexから「小型で安い」ソリューションがやってきました。
まるでMacMiniをダサくしたみたいなThink Miniです。しかも値段は499ドルとかなり押さえてあります。このタイプのマシンは自作用のハコなんかでありましたが、実際作ったりすでに組み立てられてる製品はMacMiniより高かったのですが、ようやくMacMiniより安いものが出ました。
OSはEverexおなじみのgOSです。
本当言うと、もうちょっとプロセッサのスペック押さえて、300ドルくらいで出してくれたらバカ売れしそうな気がしますが・・・
gOSはネットに接続するキオスク型のOSとしてはとてもいいので、学校や公共施設、企業向きだと思います。
ベースにしているUbuntuのバージョンが何か調べてないのですが、Ubuntuは6ヶ月ごとに新バージョンに移行する極めて回転の速いOSなので、今後どのようについていくのかは気になる点です。どちらかというと2年に一度しか変わらないLTS(Long Time Support)の方を使っているのかもしれません。
まあ、問題はデザインですね。あまりにも訴求力のないデザイン。
コストを押さえるのとデザインを両立させるのにもやはり資本力が必要なのでしょうが。

新しい?MBPとMB


出ました。しかし、これはほとんど90%期待はずれ・・・
実際はクロックアップと容量アップのマイナーチェンジだと言ってしまってもいいかもしれない。
もちろん、CPUそのものが変わっているし、それなりの改良点はあるし、BTOでLEDバックライトをMBPは選べるようになっているなど細かい点をあげればいいのだけど、MBAのようなパンチが全くない。
特にがっかりしたのはMBPのデザインの点で全く変更が加えられなかった点だ。せっかくマルチタッチにしたのだからもっとトラックパッドを思い切って大きくするとか、キーボードをMB/MBA風のものに変えるとかそういうことはできなかったのだろうか?
このキーボードはPowerBook G4の時から基本的に変わっていないと思うが、MBのキーボードに慣れてしまうと重いというかなんというか、一昔前のキータッチなのだ。
まあ、今もしキーボードが改良されて、さらにエレガントになったMBPを出してしまったらMBAが売れなくなってしまうかもしれないというのは、かなり現実味のある危惧ではある。
MBAはオールインワンではなく、昔のDuoのようなコンポーネント思想で作られたマシンでもない。
そして市場はやはりオールインワンの人気の方が高いだろう。さらにMBPの対象マーケットとMBAの対象マーケットはかなりクロスオーバーしているはずだ。
MBAが出たとき書いた記事ではMBAがG4 Cubeになってしまう危惧を書いたが、どうやらそれは杞憂に終わりそうで何よりだ。
iPodやiPhone、そしてiMacによってG4 Cubeが出たときより、Macの知名度ははるかに上がったのだろう。

2008年2月23日土曜日

MBAの内部はムダだらけ?


日経BPのこの記事なのだが、正直な感想は「そういうのは自分で作ってから言え」ってことだ。

外側のデザインの話をすれば、Apple以外のラップトップというのは基本的に蓋を開いて机に置いた状態で見ることを前提にデザインされており、他の部分は思いっきり手抜きだ。裏なんか見れたもんじゃない。しかしラップトップとは「持ち歩くもの」であり、蓋を閉じ、持ち上げた時、裏が見えたときでも美しくなければならないはずだ。そういう意味ではMacbookのラインはどれもしっかりとデザインされている。中でもMBAの美しさは最高級のものだろう。

さて、内部デザインの話だがネジが多いとかそれは正論なのかもしれない。しかし、MBAは基本的に開けるようには作られていないのだし、MBAの外観を支えるために必要な処置もある。「我々が作ればもっと安くできる」というのは眉唾だ。昔でこそ「Macは高い」と言うのは本当だったが、今は同じスペックならMacの方が安いこともある。これは製品ラインをギリギリまで少なくしていることからであって、その分選択肢が少ないというマイナス面がある。例えばiMacとMac Proの間のミドルラインがない。もしソニーがMBAと同じものを作ったら間違いなくMBAより高くなるだろう。しかも、裏は醜いままで。

PCのデスクトップ機のトップラインを見てもMacProほど内部が完全にデザインされたものはない。もちろんMacProの内部空間的には無駄が多いともいえる。そういう意味で言えばG4 CubeやMac Miniの内部を見てみればいい。

もちろん、この記事の技術的内容は正論だと思うが、やっぱりユーザとしては「技術者なら自分で作ってから言え」と思ってしまうし、「ハードウエアの細部まで手を抜かない日本的なものづくり」と言われても「あの程度で?」としか思えないのである。

2008年2月22日金曜日

MSがオープンソースに歩み寄り


GIZMODOさんによると、MSがオープンソース陣営との「製品における相互互換性を奨励していく」そうだ。

ついにMSの危機感もここまできたか、という感慨を覚える。MSは新しいビジネスモデルを作り出しておらず、自社製品のバージョンアップ以外はほとんど技術的にも目新しいことをしていない。それが素人目にもはっきりわかるのだからビジネスのプロはもっと厳しい見方をしているだろう。その結果としてYahoo!買収を画策したりと、とにかく最近の焦りっぷりは見ている方が痛くなるくらいだ。

MSは他社との連携を深めることでオープンソースを取り込み、無力化することも試した。しかしこの企みはSun MicrosystemsやCanonicalのマークシャトルワースによって粉砕された過去を持つ。
その上での今回の歩み寄りである。

毒入りリンゴの可能性はあるが、ユーザにとって基本的に好ましいことなので注意深く様子を見たい。

低価格ラップトップの難しさ


Everex Cloudbookが困ったことになっているらしい。
まあ、最初からASUS Eee Pcと同じ市場を狙ってるわけで、同じ市場を狙うなら前駆者よりも美点を備えていなければ勝てないのは当然なのだが、CloudbookはHDを採用、ストレージの面でSSDを採用しているEeeやOLPCとは違って現時点で有利であるという美点を備えていた。

しかし、落とし穴は別のところにあったようだ。
CloudbookはフルタイプのgOSがインストールされている。ASUSのLinuxはカスタマイズされたXubuntuであるのに比べてこれも有利なのだが・・・Cloudbookの小さいスクリーンではセットアップのプロセスでダイアログスクリーンの「次に進む」ボタンが隠れてしまい、alt+click+ドラッグでそのダイアログの位置を変えない限り、次のステップに進めないようなのだ。
しかも、ハード的にもタッチパッドがとんでもない位置にあり、非常に使いにくいらしい。

ということで、予約もリファンドが続出。製造を継続するのが困難な状態に陥った・・・ということだ。

この「低価格ラップトップ」の製造にかかる体制的脆弱さはOLPCですでに証明されちゃってるのに、またもや・・・
という気がする。

今はHPなども参入しようとしているが、HPほどの大企業ならこれくらいのダメージを受けても製造を続けて長期的に利益を出すことができるかもしれない。

2008年2月21日木曜日

iMac by SONY??


実は新しいBraviaのラインです。
むかしのキャンディのようなiMac G3のテイストで液晶をつくりましたという、コンセプトとしては全然新しくないものの、ありそうでなかったそういうところを突いた感じですね。
これはいいです。
Rollyなんて作ってないで、こういうのをどんどん作ればいいのだと思います。

ところで、別の話になりますがSONY EricssonのEXPERIA。せっかく形とかデザインはいいのになんでまたWindows Mobile?
それだけで買う気が失せてしまいます。
次はNOKIAかSAMSUNGあたりを買わざるを得ないのか・・・

2008年2月12日火曜日

MS Yahoo Merge

またまた、というか大方の予想通りというかYahoo側がMSのオファーを拒否したようです。発表では「安く見積もられすぎている」というのが理由のようですが、これは信じる気にはなりませんね。本音ベースではMSに食いつぶされることへの反発でしょう。
それではMSがそれほどYahooを欲しがる理由は何なのか?MSはYahooの提供しているほとんどのサービスを自社で提供しています。またYahooはマルチメディア系コンテンツの配信に悪名高きMSのActiveXを使い続けてさえいます。
じゃあ、MSはYahooの何が欲しいのか?サーチエンジン?ポータル?広告収入?
そんなことはありえない。多分、MSが欲しがっているもの、それはYahoo MailやYahoo Messengerの圧倒的な数のユーザなのだと思います。もちろん、Yahooのユーザは「金を払っているユーザ」ではありません。ほとんどが無料サービスのユーザなのですが、その「マス」の力というものをMSはよく分かっているのでしょう。
もう1つ考えられるのは「サーバ分野の技術」でしょう。Yahooが自社サーバではLinuxを使っていることは広く知られていますが、これを自社技術に取り入れたいのでは?という予想です。でもLinuxは何のヒミツでもないのでむしろYahooのサービスをWin系サーバに移植することによってネームバリューとサーバ市場におけるシェアを手に入れるくらいの効果しかない。
やはり、MSの欲しいのはYahooのユーザなのだと思います。
ではMSとYahooのオンラインサービスはどこが違うのでしょう?私も新しい客がメールアカウントを開きたいと言えばまずYahooを勧めます。Yahooアカウントは持っていて損はないものだからです。HotmailはとにかくSPAMまみれになってしまうし、MSNメッセンジャーはしょっちゅうサービスがおかしなことになっています。で、Googleのサービスは一般の人には素っ気なく少し敷居が高い感じがあります。
ある程度インターネットに慣れている客ならばGoogleを勧めますが。そういう意味ではYahooとGoogleは同じようなサービスを提供していながら住み分けができていると思います。
多分MSとしてはこのあたりを「どうにか」したいのだと思います。
しかしながらMSはどうも「ユーザフレンドリー」の意味をおかしな意味にしてしまっている。ユーザフレンドリーはユーザの間違った反応をソフト側で修正することではなく、ユーザに正しいやり方を探させて啓蒙するのが真のユーザフレンドリーなのだと思います。
その真骨頂がWinのデスクトップだと思うし、ごちゃごちゃして使いにくいオンラインサービスもまたしかり。
ユーザを「囲い込む」のではなくて「交流させる」ことでユーザ数をかせいでいるYahooの基本的な考えがMSに理解されるはずはないと思うし、それゆえの「買収拒否」なのだと思います。

2008年2月1日金曜日

MSがまたYahoo!買収案

もう、いいかげん飽きた!ウンザリ!というのがおおかたの見方だと思うが、やっぱりMSには決定的に想像力、創造力が欠けているようだ。しかも両方とも現代的コンテクストでは二番煎じのものがくっつくだけ、みたいな?
どうせなら嫌われ者同士、RealNetworksでも買えばいいと思ってしまうのだが。
で、なんと今回はYahoo!側も門前払いせず、ボードに諮って検討するらしい。どうやらYahoo!の広告収入もやはり伸び悩んでいるのだろうか?
それにしてもMSはWindows LiveやHotmailをはじめ、自社でオンラインサービスを展開しているのに「なぜ」Yahoo!を欲しがるのだろうか?まったく謎だ。MSNメッセンジャーはしょっちゅうサービスがおかしくなり、メッセージが届かなくなったり、ログインできなくなったりするしHotmailはこれをメインで使う人がいないくらいのSPAMの巣で捨てアドとして持ってる人がほとんど。まあ、これらに比べたらYahoo!のサービスの方が使いよいのでYahooに人が集まるという図式になっているのすぎない。言ってみればMSが全部これらを潰している、自業自得状態だと思うが、Yahoo!を買ったところで結局Macromediaを買ったAdobeがFreehandを殺したように、徐々にYahoo!のサービスが死んでいくということしか意味しないと思う。Hotmailを殺したのもMS自身なのだし。
まあ、この買収で笑うのはGoogleなんじゃないだろうか?
それにしてもRealはマジでつぶれて欲しいものだ。最近では消費者団体がReal Playerをバッドウェアと認定するし、Realの強引なマルチ商法みたいな悪質さはMSですら引いてしまうんだろうか