2009年3月31日火曜日

Africa:News Round Up 3/31


現在、少々一時帰国中です。

まずはマダガスカルですが、現在スワジランドで開かれているSADCのサミットで、SADCはマダガスカルの現政権を正当なものと認めず、SADCから除名する決議をしました。(RFI)しかし、先日お伝えしましたが政権を軍部にゆだねた後前大統領のマーク・ラバロマナナが突然姿を現したのがここスワジランドなのです。彼が根回しをしてラジョエリナ新政権の孤立を深める工作をしていてもおかしくありません。そして、その先に狙っているもの・・・それはカムバックなのでしょうか?(RFI)しかしながら、もしラバロマナナのカムバックがあったとして、それはマダガスカルの将来にとって明るくなるのかというと、そうではない気がします。こうやってラバロマナナとラジョエリナがほとんど個人的とも言える抗争を繰り返している間にそれこそ「第3の男」に対するニーズを生み出してしまいます。そして政治家として第3の男が出なかった時、また軍部が政権を握るという選択をしないとは言いきれない。そうでなくても、政治が混乱すれば軍部のコントロールが効かなくなるのです。このあたり、Afrik.comがマダガスカルにおける軍部の役割をインタビューしています。また、マダガスカルではラバロマナナ前大統領の支持者1.5〜2万人が土曜に大規模なデモを行いました。ラバロマナナ氏は南アフリカに移動しているようです。(Jeune Afrique

次にニジェールですが、2009〜13年にかけてUNDPとUNFPA(国連人口基金)が1.1億ドルの援助をニジェールのMDG達成のために行うことになりました。(Afrique en Ligne)この資金は「パリ宣言」に従い、ニジェールの政府に管理をゆだねられるそうです。さて、そのニジェールのMDG達成ですが、IRIN Newsによると、教師のストがこの達成を阻害している、ということです。ニジェールの教育は慢性的な教師不足です。しかし、公務員である正規教員をそんなに増やすことはできない。それで、ニジェール政府が編み出したのは「契約教員」を大量に雇い、その給料を援助からの資金で賄うことでした。しかし、正規の教員と契約教員の待遇には大きな差があり、これが大きな不満を生んでしまっているのです。
また、先日サルコジ大統領が訪問した理由でもあるニジェールと仏Areva社とのウラン採掘権の話ですが、この鉱山の開発によって砂漠に生活する人が大きな被害を被る危険性があることをAllAfricaが伝えています。

コートジボワールではIMFが5.6億ドルの融資を行うことに決めたそうです。(Afrik.com)一方、アビジャンのウフェット・ボワニスタジアムで行われたマラウイ対コートジボワールのCANアフリカ杯の予選試合で押し合いが起こり、19人が死亡、132人の重軽傷者を出す惨事が起こっています。(Afrik.com

セネガルでは日本より2.2億ドルの無償資金協力が行われることになったとAfrique en Ligneが伝えています。

ギニアビサウですが、BBCが伝えるところによると、先日殺害された大統領の後任の選挙を行う資金がないそうです。

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