2009年3月13日金曜日

Ubuntu:フランス憲兵隊の場合


ヨーロッパ、特にフランスは脱MSの気概のある国で、政府が率先してLINUX導入を行っており、すでに議会にUbuntuを導入しています。ArsTechnicaが伝えるところではフランスの憲兵隊Gendarmerie Nationalでは2004年にオープンソース導入をはじめてからすでに5千万ユーロの節約になったということです。プロセスとしては、まずMS OfficeをOpenOffice.orgに置き換え、次にIEをFireFox & Thunderbirdに置き換え、2006年のVista発表からVistaではなくUbuntuへの移行を進めたということです。現在すでに5000台がUbuntuで作動しており、今年末までにこれを15000台にし、2015年には9万台すべてをUbuntuに移行させる予定だそうです。
これによって、パフォーマンスを落とすことなくIT予算を70%圧縮することができたそうです。
このようなオープンソース導入の動きはカナダや英国でも見られる、ということです。
世界不況の中、この動きはさらに広まるでしょう。また、アフリカにもやってくると考えられます。特にフランス語圏は旧宗主国との組織レベルでのつながりを深く保っています。フランスでオープンソースが標準化していけば、追随するでしょう。
ちなみに、OpenOffice.orgはこれまでMacOSX上ではネイティブで動かず、X11環境を必要としていましたが、最近インターフェイスもAqua化されて、NeoOfficeとほとんど同じ環境になっています。NeoOfficeはJavaで動いているので、メモリー条件などが厳しいマシンでは動きが鈍いですが、OpenOffice.orgは軽快に動きます。

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