2009年3月26日木曜日

Africa:News Round Up 3/26


まずマダガスカルです。ラジョエリナ新大統領が就任して落ち着くか?と思いきや、ラバロマナナ前大統領の支持者がデモを繰り返す騒ぎになっています。(RFI)ラバロマナナ前大統領は政権を軍部に譲ると政権を投げ出した後、米国大使館に身を寄せているなどの情報はあったものの公的に姿を現すことはなく雲隠れしていましたが、スワジランドに姿を現しました。(BBC)このあたり、怪しいというかラバロマナナも困ったのかな?というか複雑です。スワジランドは南アフリカ共和国の中に島のようにある「王国」です。この王国というところがミソで、王国では王様が全権を持っており、そこが共和制の国とは違います。そこにラバロマナナが身を寄せたということ、これは1つの意味を持っていると思います。一方国内外でさまざまな抵抗に晒されているラジョエリナ新政権は選挙に向けてAssise Nationale(国民集会?)を4月2〜3日に開催すると発表しました。(Afrik.com)とにかく、ラジョエリナの政権奪取はマダガスカルの政治混乱の単なる1ページにすぎなかった、ということです。先行きは極めて不透明、といわざるを得ません。

フランスのニコラ・サルコジ大統領がRDC(コンゴ民)コンゴニジェールの3カ国を駆け足で回りました。この選択がかなりあざといと言えます。France 24のニュースでは、RDCはフランスの援助を確認した上で、北キブ州の資源をルワンダと分け合うように示唆、キンシャサからコンゴ川を渡って対岸のブラザビルに移動しました。コンゴでは近々大統領選が行われます。ブラザビル訪問は「ついで」という感じをぬぐえませんが、ンゲソ大統領の顔は立てた、という感じでしょうか。そして、ニジェールに飛びます。本ブログでも伝えましたが、ニジェールではフランスのAreva社がアフリカ最大と言われるウラン鉱山の採掘権を取得しており、その見返りともいえる援助を約束したようです。(Jeune Afrique

地下資源の話が出たところで、BBCがこのアフリカの資源国における鉱山採掘権のレポートを紹介しています。このレポートではアフリカの最大の資源国南ア、ダイヤモンド鉱山を持つシエラレオネ、アフリカ最大の金産出国ガーナ、地下資源の宝庫コンゴ民、マラウイ、タンザニアとザンビアを対象にこれらの地下資源採掘をめぐる問題点と、アフリカが「取り損ねている」資源の代価と資源開発のチャンスをレポートしています。

このレポートには出てきませんが、資源大国であるナイジェリアの経済メルトダウン危機がやはり深刻化しているようです。(All Africa

同じくボーキサイトが出るギニアでは旧政権幹部によるずさんな鉱山管理をダディス・カマラ大統領が激しく追求しており、今度は旧政権の首相が逮捕されています。ギニアでの最近の流れはまさに「粛正」ともいえるもので、こういった膿を出し切ってから選挙を行うのだという強い意志が感じられます。(Afrik.com

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