2009年3月23日月曜日

Senegal:市長/地方選挙の結果


今回の選挙で一番注目されていたのはダカールの中心部プラトー地区の区長に立候補していたワッド大統領の息子、カリム・ワッドが市長になれるかどうかでした。その結果は惨憺たるもので、カリムは市長になれなかったどころか、自分が投票した投票所でさえ、他の候補に負けてしまいました。これを見てもわかるようにカリムの支持層とワッドの支持層は明らかに違いますし、むしろ最近のワッド大統領人気の低下はワッド大統領の言動そのものもありますが、ある程度カリムの不人気が足を引っ張っていることも確実でしょう。
カリムはワッド大統領が自分の後任に据えたがっているという噂が絶えないわけですが、今回の惨敗で親子共々これをあきらめるのでしょうか。そのあたりが2012年に近づいてきた次の大統領選の行方を握るカギとなるかもしれません。
ワッド大統領の真意は不明ながら、これまで任期中にポストワッドと見られた人物を首相に任命してはこれをクビにする・・・また、いろんないちゃもんをつけて政治的に抹殺してきたのです。それがカリムを自分の後釜に据える工作だと見られてきました。
いずれにしても、荒れることは間違いないと思います。
ただ、セネガルはこれまでアフリカの中では奇跡的にも独立以来クーデターというものを知らない国です。荒れるといっても、クーデターが起きることはないと思いますが・・・
さて、今回の選挙で問題になったのはその実施手続きのマズさです。投票用紙の不備や投票所の運営などでたくさんの問題が起きていたということです。またダカールの市内ではうちの周囲を含めて極めて静かでしたが、これがバンリュー(衛星都市部分)に行くとガラリとかわります。すでに選挙運動期間から、ミーティングが暴動の一歩手前になりケガ人が出るところがたくさんあったようです。(RFIの記事

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