2008年7月25日金曜日

Netbookへの懸念?

NY Timesのこの記事です。
OLPCが先鞭をつけ、ASUSTEKが切り開いた後、その成功に乗っかって他社が次々と新製品を投入するNetbook市場に、老舗PC大メーカたちが懸念を表明している・・・というのですが、このあたりそれらのメーカの体質を見事に表しているようで面白い。

その一方で、じわじわとMacが売れているらしいです。
これまでWinベースのPCやラップトップが売れたのはなぜだったのか、これらの大メーカは忘れてしまったのでしょうか?

それは「安いから」に他なりません。

そのために大幅に値引いて量販店で売りさばいたわけです。それに、その「安さ」で対抗するNetbookが今までは部品メーカー、パーツメーカーであったASUSTEKなどが入り込んだからといって、それを懸念するというのはいかがなものでしょう?
むしろ、それは健全な競争であるという気がします。
安さでシェアを獲得した後はブランドや付加機能などで売るタイプの戦略に移行しているようですが、本来の自分たちの支持基盤というものを忘れちゃったのでしょうか?
反対に最初からブランドで売っているAppleにこの戦略では一日の長があるのはあたりまえです。なんと言っても、他の大メーカが安売りに汲々としていた時代からブランドのビルディングをやっているわけですから・・・

しかも、モデルを絞ることによって非常においしい価格帯に仕上げている。今、一番C/Pの高いラップトップは間違いなくMacBookだと思いますし、デスクトップならiMacでしょう。しかも、どうしてもWinが使いたければBootCampして両方使えるわけだし。
で、2台目サブノートは?といえば安いNetbookに目がいくのは当然の帰結なのだと思います。それかiPhoneにしたり、Touchという選択肢もあるし。

今のWindowsノートは高すぎると思います。例えばSONYのVAIO Tとか新しいVAIO Zとかですが、確かにデザイン的に惹かれるものはあるし、モノとして欲しいという気はします。しかし、MacBook Proと同じかそれより高いし、中古でさえMacBook Airの新品が買えてしまう。それなら素直にMBP/MBAを買おうと思います。かと言って安いWindowsノートは買う気のおきないようなデザインだし・・・
言ってみれば作る側の都合がデザインや価格において常に優先されている。全然ユーザの立場に立ってない気がするのです。(ユーザの立場に立っているのがド派手なカスタマイズパーツだとしたらそれは間違った認識だと思います。)

そうなったらもうブランドだの言ってられません。安いものがマーケットを制覇するのは当然です。しかも、PC界を裏で操るMSがLinuxが普及してしまう懸念から「人気のXP」を安くこれらのNetbookに搭載することを許してしまったのです。
こうなってまで大手PCメーカがMSと運命を共にしようとするその姿勢の方がかわいそうに思えてきてしまいます。
VAIOなんかVistaじゃなくてUbuntu Studioをプリインストールして5万円くらい値引きすれば売れると思うんですけど。

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