2008年7月25日金曜日
所変われど・・・
今週はもう2回も朝8時から午後3時くらいまでの長い停電がありました。燃料も順調に値上げされ、さらにガス(ここではブタンガスのボンベを買って調理用などに使うのが普通です。)も市場から消えたまま3週間。さらに追い討ちをかけるように市場から米が消えました・・・ここでは一般米の小売価格は政府が決めているのですが、それが不当に安すぎるとして商人が米を市場から引き上げたのです。
そんな市井のうずまく不満や膨れ上がる社会不安をよそに・・・
ワッド大統領は上院(Senat)の権限拡大にご執心。
そりゃ、政治が仕事ですから自分の仕事をしているだけと言えば言えないこともありません。
しかし、大統領になった当初とは全く違う人間になってしまったとしか思えません。ワッドの支持基盤は年寄りの権力者の仲良しグループによるなれあいの政治に嫌気がさした民衆だったはずです。だから市井でこういう不安が高まったりした場合、彼はすぐに出てきて対策を講じたものです。その積み重ねによって大統領への信頼は高まったのです。それはもう、パフォーマンスとしてもやりすぎじゃないか、と思うくらいに彼は有能だったのです。
しかし・・・もう政治家としての先が見えている今、彼は自分が倒し、取って代わったはずの権力者に驚くほどそっくりになってしまったと思います。
最近の民衆のかかえる問題と政治の乖離ぶりはもはや別の世界に生きているとしか思えないほどです。
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Senegal
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