2008年7月8日火曜日
アフリカの開発とメタボ
この2つは似ているような気がしてなりません。
先進国病のメタボと貧乏なアフリカがどうして似ることがあるものかと思われるかもしれません。でも、この2つには明らかな共通点があります。それは「基礎体力のなさ」です。メタボとは消費するカロリーに比べて摂取するカロリーが多いため、その余剰分が脂肪となってたまり、それが内蔵の機能を蝕んでしまうそういう症候群です。アフリカの場合、生産するお金より消費するお金が多くて、その足りない分が借金となってふくれあがっていくわけです。
さて、ここでメタボ「対策」を考えてみます。一般に「取りすぎているカロリーを減らす」「カーディオトレーニングでカロリーを消費し、脂肪を燃やす」ことがメタボ対策として言われています。これは基本的には間違っていませんが、それのやり方が間違っている場合が多いのです。まず、ダイエットですが確かにカロリーを減らすことは必要ですが、極端なダイエットはまず続かないし、やり方によっては必要な栄養素が足りなくなったり、他の病気を誘発することすらあります。(骨粗鬆症とか)それにまず間違いなく気を抜くとリバウンドします。
また、カーディオですがジムなどで必ず言われるのは「20分以上やりなさい」ということです。しかし20分のカーディオだけではカロリーは消費してもトレーニングにはなっていないのです。つまり、ダイエットとカーディオでは一時的にメタボ状態を改善することはできても、やめたとたん元に戻ってしまうし、メタボな体質は全く良くならないのです。
メタボと本気でサヨナラするためには、メタボ体質からの脱却が必要なのです。
(この図式はアフリカの問題といちいち符合しますが、そこを細かく指摘することはしません。想像にお任せします。)
さて、メタボ体質からの脱却、それはズバリ「筋トレ」です。
20分カーディオをやって疲れきってしまうのを、10分にして終わったらあまり休まずに筋トレをやればいいのです。筋トレのやり方は自我流でかまわないのです。でもできるだけ大きな筋肉を育てると効果が上がりやすいでしょう。
メタボを作ってしまうのはカロリーを消費しない怠惰な駄肉そのものなのです。その駄肉をちゃんと機能しカロリーを消費し、本来の力を生み出す機関に変えていくこと、それが筋トレなのです。駄肉で20分カーディオをやるのと、駄肉のない筋肉を20分動かし続けるのと、どちらが効果的にカロリーを消費できるか、明らかだと思います。カロリー消費の大きい筋肉だとダイエットも必要なくなります。バランスよくしっかり食べることが体質改善には必要なので変なダイエットはかえってマイナスです。効果的に筋肉をつけるのによいと言われているのはロウカーブダイエットと呼ばれるもので、炭水化物をひかえてタンパク質中心の食事にすることです。ただ、これもドラスティックにやる必要はないと思います。意識してタンパク質をとり、ご飯や甘いものはひかえめにするというくらいでかまわないと思います。
筋肉は一度ついてしまうとたとえ数週間〜数ヶ月トレーニングを休んでも、また始めればすぐに回復するようになります。
よって、長い目でみればもっとも効果的なメタボ対策になるというわけです。
アフリカの開発問題も似たような形で、「体質改善」が必要なんだという気がしてなりません。そして基礎体力を地道に上げていくことによってしか本来の意味での「持続可能な発展」というものはあり得ない気がするのです。
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Africa
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1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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