2009年1月8日木曜日

Senegal:タマハリット(イスラム新年)

昨晩はタマハリットという祭りでした。これはイスラムの新年にあたる行事で、セネガルにおける他のイスラムの祭りと同じく「食べ物」によって特徴づけられています。例えば、コリテと呼ばれる断食開けの祭りにはここでは鶏料理、タバスキには羊と決まっているわけです。そしてこのタマハリットにはクスクスを食べます。しかし、セムール麦から作ったモロッコ風の黄色いクスクスではなく、セネガルでとれるミレットから作った「チェレ」と呼ばれるクスクスです。このチェレ、日本人には極めて評判が悪いのですが、それは鳥のえさみたいとよく言われます・・・多分、口当たりがバサバサしていて水分なしでは食べにくいこと、独特の匂いがあること、味がないことが嫌われる原因だと思うのですが、消化がよく、お通じも良くなる実は体にいい食べ物だと思います。私ももう飽きているのですが、時々食べたくなります。
そして、クスクスは合わせるソースによってかなり違いが出てきます。村で食べるようなクスクスは本当に悲惨で、ソースというか牛乳(ちょっと発酵していて砂糖を入れたもの)をかけるだけ、とか水かけて食べるというのもあるらしいのですが、タマハリットのクスクスの主役はこれらとは比較にならないリッチなソースです。牛肉と鶏肉そして野菜をじっくり煮込んだとろみのあるソースが多いです。そしてクスクス自体にも干しぶどうやらヒヨコ豆やらを混ぜてあります。味自体は他のセネガル料理と同じで適当なマギー味なのですが・・・
うちにもご近所から毎年とてつもない量のクスクスをいただきます。とうてい一度には食べられず、冷蔵庫行き。一昨年などはかなりの量を冷凍保存するほどいただきました。でも気をつけないと去年はこの保存クスクスにあたってひどい目にあいました。
あと、タマハリットにはアメリカのハロウィンのように子供が仮装をする遊びもあります。小さな子供に大人の衣装を着せて、白いヒゲなどをつけて老人に化けさせるのです。テレビではこういう仮装をした子供達による寸劇も放映されます。また、時には女の子に爺の格好をさせ、男の子には婆の格好をさせることもあります。タマハリットはタバスキとは違って国全体が数日麻痺常態になるようなことはなく、一晩限りの小さなお祭りです。翌日の今日は一応休日ですが店は開けています。
また、セネガルでは1/10よりいくつかの基本食料品(米、パン)、公共交通の運賃、燃料(ガソリン、ディーゼル油)、食料油、タマネギそしてセメントの値段が値下げされます。詳しくはJeuneAfriqueの記事をごらんください。

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