2008年11月17日月曜日

RDC:混迷


あいかわらず、混迷しているRDC情勢ですがいくつか細かいニュースが入っているのでUPDATEしておきます。

まず、国際的な解決に向けての取り組みでは、オバサンジョ前ナイジェリア大統領が特使として調停に乗り出したようです。ナイロビで行われた周辺国の首脳会議はンクンダに一蹴されてしまいました。

現地ではンクンダの軍が国境に沿って北上し、ウガンダ国境方面に向かっているようです。またコンゴ民政府がンクンダと直接交渉を打診し、ンクンダもこれを受け入れ、停戦に合意する動きを見せていますが、今となっては政府軍とンクンダ軍だけで解決できる話ではなくなっているような気がします。France24の報道では、武器を捨てて逃げ出したコンゴ民政府軍の残した武器を拾って、マイマイと言われる非正規軍に村を追われた難民が合流し、中には最年少9歳という少年や少女までもが武器を持ってこのマイマイに加わっているということです。
この少年兵の問題は今までウガンダ内戦で言われてきたわけですが・・・もちろん、マイマイに関してはウガンダの少年兵ほど組織的に行われているものではないようです。

先日お伝えしたジャーナリスト誘拐はそれ以来続報が入ってきません。心配です。

コンゴ民関係識者はいちがいにこの地域の地下資源を巡る先進国の利権争いやマルチナショナルの暗躍を問題の背景に上げています。もちろんそれは間違いではないでしょう。しかし、これは背景の背景ともいえることで、それを指摘しても問題の解決にはつながらない気がするのです。

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