2008年6月26日木曜日

コートジボワール料理


閑話休題で食べ物の話をします。
セネガル料理は西アフリカのどこにいってもセネガルレストランがあるくらい「おいしい料理」とされているのですが、さすがに10数年食べていると少々飽きがくる・・・というか、セネガル料理は実は「郷土料理」ではないんです。むしろ、近代になって作られたものだと思います。というのはセネガル料理はたいてい米を使いますが、セネガルで米がとれるのは南部カザマンス地方だけで、これらは基本的に商品作物よりは自家消費のために作られています。だからカザマンスの米を使った料理は郷土料理なのですが、ダカールのセネガル料理は輸入米をメインにしているわけです。カザマンス料理の話はまたにすることにして、今回はここ数年私が気に入っているコートジボワール料理の話をします。
主食がほとんど米とパンで、ミレットのクスクスがあるもののバラエティに欠けるセネガル料理に比較して、コートジボワール料理の主食は実にバラエティに富んでいます。キャッサバを粉にして蒸したアチェケ、プランタンバナナを揚げたアロコ、フトゥと呼ばれる丸いおもちのようなスフレのようなものは材料によってイニャム芋、バナナ、キャッサバのものがあります。これにあわせるソースがまた多彩で、アブラヤシの種をついたものをベースにしたもの、オクラをベースにしたもの、葉っぱをベースにしたもの・・・とにかく、マギーブイヨンの味にしてしまいがちなセネガル料理よりものすごくバリエーションに富んでいるのです。
ダカールでは手に入る材料が限られているので、なんでもできるわけではないのですが、基本的なものはそろいます。
で、時々コートジボワール人の友達に作ってもらいます。
今日はオクラソースのアッピ風味でした。アッピはAkpiというなんか木の実なのですがこれを臼でついて粉にしたものを入れるとまるでピーナツソースのような香ばしい香りがつきます。具は鶏でした。
ベナンのコトヌにいたとき、Chez Amiというイヴォアリアンレストランで時々食べたソースグレン(アブラヤシのソース)+バナナのフトゥがわすれられません。バナナのフトゥはふんわりしていてちょっぴり甘く、それがこってりしたソースグレンのテクスチャに絶妙にマッチしていました・・・あれはアビジャンで食べたものよりずっとおいしかった。
ベナンにはソースベクイというこれまた他のところではお目にかかれないうまいものがあるのですが・・・

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