2007年8月11日土曜日

もうMS OFFICEはいらない


8月8日にiMac登場のニュースを書きましたが、「中途半端」というのは間違いではないと思うのですがどうやらもっとじわじわとすごさが伝わってくる、そういうアップデートだったようです。
iMacの方も実際にいろんな人がハンドリングしたレポートを見ていると派手さはないが内容的に非常に充実したモデルチェンジだということがわかってきました。Mac OSなんかはよく言われてきたことですがメジャーアップデートの直前くらいになると「枯れた」味になって非常に使いやすいもの、完成度の高いものになるのです。Tigerと新iMacの組み合わせもそれのような気がします。

それに、iMacやiLife08のことは記事にもなっているのですが、記事にならなかった部分でものすごいことが起きていました。

それはiWork08です。

なんと以前から噂されていたスプレッドシートがNumbersというアプリケーションとしてスイートに加わっていたのです。こうしてiWorkはほぼMS OFFICEと同等のオフィススイートになり、AppleWorksはよみがえったのです。もちろん、iWorkとAppleWorksは作りそのものが違いますし、機能においてもiWorkにはデータベースがありません。しかしAppleWorksで不満だった互換性の問題をiWorkの方はクリアしています。
そして、完全にAppleらしいインターフェイスに作り替えられて、オフィススイートよりはiPhotoやiTunesと似たユーザインターフェイスになっているようです。

私は昔から(Clarisの時から)AppleWorksを愛用してきました。軽く、コンパクトでまるで紙の上に並べるように自由にレイアウトできるAppleWorksは同じ書類を作ってもMS OFFICEで作る時の半分の時間で仕上げられます。(「慣れ」の問題もあるのでしょうが。)他の人とデータをやりとりして共同作業を行うとき以外は、AppleWorlsでサラサラ作ってPDFにしてメールで送るのが一番簡単でした。唯一AppleWorksの不満な点はスプレッドシートだったのです。これははっきり言って「おまけ」機能でした。だからエクセルだけは手放せなかったのです。

しかし、もうこのNumbersがあればエクセルもいらないと断言できます。むしろ、Numbersはエクセルよりも柔軟だと言えるでしょう。しかも、わずか9800円!ファミリーパックだと5ライセンスで11,800円ということはライセンス単価はわずか2360円です。ちなみにMS OFFICE 2004はシングルライセンスで49,800円です。

旧iWorkはレイアウトソフトとしては優れていましたが、スプレッドシートがないために完全なオフィススイートにはなり得なかったのですが、iWork08はまさにMS OFFICEとNeo Office (Open Office) の間をつなぐものとしてとてもいい製品だと思います。

もちろん、時代がAjaxベースのWebアプリを指向していることをアップルは知っているはずですが、この価格設定と内容ならオフィススイートは必要ということなのでしょう。

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