2007年8月22日水曜日

開店1周年

CYVOGUEを開店して1年が過ぎました。

長かったような短かったような複雑な気分です。何のノウハウもないまま、手探りではじめた昨年のことを思い出すと今は落ち着いているという感想はあります。客層、運営方法、やるべきこととやってはいけないことの見極め等、現在進行形の課題はあるものの、ほぼ狙っていたものに落ち着いたという感じがします。6月の日記でも書きましたが、CYVOGUEの基本コンセプトは「ワンコインでできる贅沢」そして「ダカールにおけるネットカフェの標準を底上げする」ことです。これは今ダカールのネットカフェではほとんどが海賊版ソフト(というかいわゆる「割れ」)で運営されていますが、それを正常化するということもあります。CYVOGUEで使っているソフトウエアはすべて正規ライセンスとオープンソースのフリーなソフトウェアです。多少高くても快適な環境で、海賊版ではなくオープンソースでというコンセプトは受け入れられたと思います。しかし、問題点もたくさんあります。まず、正規ライセンス品は高すぎるという厳然たる事実があります。CYVOGUEでは営業での損失は微々たるものですが、投資を回収できるにはほど遠い状態です。そしてダカールでのMacの値段は最も高いヨーロッパでの価格のさらに1.5倍と高すぎます。最初は1年ごとの機材更新を予定していましたが、到底無理で2年にせざるを得ません。やはりMacベースでのネットカフェの運用はビジネスベースでは難しいと結論付けざるを得ません。何かもっと収益率の高い事業を併設することが必要だと思います。
それはそれとしてネットカフェとしてはやはり機材コストを下げることが必須となるでしょう。そのラインで検討しているのが新しいLinuxデスクトップなわけです。CYNUXデスクトップの本体はグラフィックカードやらWiFiカードを足して1万8000円くらいです。CYVOGUEのMini Macはだいたい14万円くらいですから、かなり安いのですが(というより激安)手がかかるのと、やはり環境としてMacOSほどの快適さがないということ、そして古い機械なので電力消費がバカにならないというのもあります。しかしながら、昨今の電力供給事情では到底営業赤字しか出ないのが明白なので、プロジェクトは一応ストップしました。現在CYVOGUEの中にCYNUXデスクトップを置く実験をしています。
目下のプロジェクトはCYVOGUEのソーラー化と併設事業の検討です。

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