2007年8月3日金曜日
ベナンGSM問題ーその後
実は昨日8月1日はベナンの独立記念日でした。で、ベナンも「アフリカ独立の年」と言われる1960年に独立しているので今年は47年にあたります。独立記念日につきものなのは「大統領の演説そして記者会見」なわけで、今ベナンで一番ホットな話題というか民衆の心を悩ます一番切実な問題がこのGSM問題。というわけで、とうとう大統領も重い腰を上げ、「72時間以内にこの問題を解決に導く」と発表しました。
それにしてもタイミングが遅すぎます。まるで某国の大臣更迭みたいですが、なぜ多大なダメージを受けてしまってから回避行動に出るのか、そのあたりの精神構造には理解できかねるものがあります。
前の記事でも書きましたが「サービスの停止」は誰の得にもならず、損害しかもたらしてない。もし、今までそれに気づかなかったとしたらあまりにもナイーブなのではないでしょうか?仮にもベナンの現大統領Yayi BONI氏は元BOAD(西アフリカ開発銀行)の総裁です。
まあ、やってしまったものは仕方ないので「今の今まで何してたんだ?」という疑問は置いておいて、大統領のイニシアチブは歓迎すべきものと言えるでしょう。まあ、3日後すぐにこれらの携帯ネットワークが元通りになるとは思いませんが、早期決着をつけないと実際デモなんかも行われたようだし、政治生命に影響することにもなりかねません。
前の記事にいくつか訂正があるのですが、まず、Areeba-Mtnについてですが、INVESTCOMはAreebaの株式を持っていた会社で、Mtnは南アフリカに本拠を持つ携帯キャリアです。で、MtnがINVESTCOMを買収することによってAreebaを手にした、というのが本当のところのようです。またAreebaのユーザ数は51万4千だそうです。Telecelとあわせても90万強。やっぱりベナンって小さな国なんですね。
あとLibercom陰謀説ですが、実際はLibercomに人が押し掛けてLibercom自身が困惑したことからみて、なかったようです。むしろ、以前と同じく全くSIMが手に入らず、しびれをきらした人が暴れたりしているようです。またBB COMはもともとキャパが低いこともあって現在パンク状態でほとんどつながりません。
さて、いつになったらこの問題解決するのでしょうか?
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