2008年8月4日月曜日

POSレジ

日本ではもう近所のコンビニまで普及しているPOSレジですが、セネガルではフランス系スーパーCasinoと西アフリカに展開するレバノン資本のインテリア/エクステリア雑貨のORCA(IKEAみたいな店)くらいなものです。Casinoは数年前までScoreというスーパーでした。Scoreは仏語圏西アフリカではなじみの深いスーパーのブランドですが、もうかなり前に解体してそれぞれの国の現地資本に売り渡されていたのだと思います。ニジェールのニアメにあるScoreはScore Haddatと呼ばれていますから、レバノン系の電器から何から扱っているHaddatに買われたことが明確です。
さて、セネガルは最終的にフランスのスーパーチェーンCasinoに買われました。これはすごくよかったと思います。Casinoになってから、品揃えも良くなったし、Casinoの独自ブランドのお買い得な商品もばんばん入ってくるようになりました。(例えばファミリー用のレギュラーコーヒー1パック890CFAとか。約220円。それ以前はだいたい1500FCFAくらいしてた)店員の教育もやったようで、それまではとんでもなく不機嫌なレジの女性が多少にこやかになった気がします。もっとも、フランスはこの点では全然お手本にならないと思うのですが・・・
そして一番の変化はこのPOSレジの導入です。これにはいくつかの段階がありました。もともとは商品に小さな値札がのり付けされていてそれを見てレジで手打ちしていました。それからバーコードが導入されましたが本体の値札は貼っていました。今は本体の値札が廃止され、棚に値段が表示されています。
しかし、注意しなければならないのは非常に高い確率でこの棚についている値段表示と実際の価格が違うことです!
前はレジに行くまでいったいいくらなのかわからなかったのですが、最近は店内に価格チェッカーが設置されていて、バーコードをピッとやると価格が表示されます。これで、ちょっと手間はかかりますが確実にお得な商品を買うことができるようになりました。
POSレジ万歳です。

それにしても、元々POSレジはレジの簡素化だけでなく在庫管理と発注システムに結びついて品切れを防ぐために開発されたと思うのですが・・・Casinoではよく品切れしているような気がします。まだ、導入が不完全なのかもしれません。

話は変わりますが、最近ダカールの町中にどんどんできているのがWestern Unionの窓口です。これは簡単に国内や海外に送金し、それを受け取れるシステムで、たいてい銀行と結びついて業務を行っています。仕組みは簡単です。ダカールからニアメに送金するとします。その両端にある程度の現金をプールしておきます。送金したい人が現金を持って、ダカールの窓口にやってきて、それを窓口は受領し、ニアメの窓口にその受領したことを告げます。それを受信したニアメの窓口は、送金を受領しにきた人に対して、その額を支払います。
つまり、プールしておく資金とインターネットにつながったコンピュータ、窓口があればどんどん手数料でもうけが出るおいしいシステムです。送金手数料は2〜3千円くらい取られますから決して安くはないのですが、口座間の送金でもそれくらいは取るし、電信送金でも銀行の決済システムが遅いのでだいたい1週間〜10日かかることを思えば、数十分後には受領できるWestern Unionの手数料はさほど高くはありません。

こういったPOSレジやWestern Unionの窓口が増えるに従って、ネットインフラが整備されていくのは健全な発展モデルになると思うのです。

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