2008年8月9日土曜日

ガーナの家電ゴミ問題


France24をテレビで見ていたらルポルタージュがありました。
欧州をはじめとする先進国の中古家電が大量にガーナに輸入され、その大半がゴミとして不法投棄されて環境問題に発展しているというものです。
難しい問題です。実際アフリカはそれらの中古家電、特にコンピュータ機器は必要としています。前にも書いたことがありますが、アフリカで新品を買おうとすれば、それは先進国で買うよりもかなり高くつきます。今週のはじめ、町中に出る用事があって、ついでにいくつかの店を見てきたのですが、誇らしげに置いてあったiMac G5 20inchの新品、100万CFA(約25万円)で売っていました。
世界で最も収入レベルの低いアフリカで、これらのエレクトロニクスは世界でほとんど最も高い価格で売られているわけです。
これは、その出費に見合う仕事に使うデザイナーとかしか、広告会社しか買うことができないでしょう。そして、この基本的なコストはデザインの契約コストに反映されます。つまり、デザインのコストも上がってしまう。
よって、人々の関心は少しでも安く買える中古に当然行きます。実際、新聞広告などでよくPentium 3やPentium 4を売っているのをよく見ます。これでもだいたい1万5千円くらいが最低の値段です。ここらあたりのネットカフェに行くと、たいていがこういうPCを使っています。CYVOGUEのようにほとんど全部が新品というところはありません。そんなことをすれば、利益が絶対にでません。
これらのPCはガーナと同じように先進国の中古品なのです。それが立派に活躍している。
だから、これらは必要なものなのです。

しかし、先進国でこれらを送る際になんでもかんでもとにかく出してしまえ!という感じで出してしまうために、使えないただのゴミがかなりの割合で混じるのが問題なわけです。しかし、これをしっかりスクリーニングしようとすると、それは即コストにはねかえってくる。
あとは、ガーナをはじめとするアフリカで、これらのゴミの処理をすることができないということです。先進国でさえリサイクルは進まず、その結果としてこういうゴミ輸出と言われてしまう現状なのですから、アフリカにこれらのゴミを処理することができるはずはない。
これらのゴミの中にはレアメタルが含まれていて、抽出できれば売ることができるのですが、それにものすごくコストがかかってしまうと言われています。
私もこのプロセスについてはよく知らないのですが、このコストの内訳はどうなっているのでしょう?
もし、それが製品を分解し、分別するための「人件費」であるのなら、その部分を例えばアフリカにアウトソーシングすることも可能なのではないでしょうか?製品の形のゴミを、人件費の安いアフリカに大量に送り、アフリカで使えるものは使い、その他のものは徹底的に分解、分別し、レアメタルやプラスチックなどのリサイクルができるものを先進国に送り返すわけです。
そういう「生態系」を作っていくわけです。

もちろん、ことはそんなに簡単なものではないでしょうし、これが採算性のとれる事業なのかもわかりません。でも、いくつかの面白い点はあると思います。品物がたくさんアフリカに入ること、分別作業などで雇用を作り出せること、先進国にとってはは低コストで家電ゴミ問題を解決できることです。環境問題や法的な問題から、このゴミ輸出問題を捉えるのも間違ってはいないと思います。でも、それを声高に叫んだところでいったい誰かが得をするのでしょうか?それは単に問題を押し込めるだけで、実際的、技術的な解決に全然つながらないというのも事実だと思います。

まず、公共機関への協力として家電分解の人力プラントを作ってみたらどうでしょうか?少ないながらも家電ゴミはアフリカでも出ます。
パイロットを行って成功したら、規模を広げればいいのだと思います。それがビジネス的に成り立つことがわかれば、現地資本も先進国の資本も入るのではないでしょうか。

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